川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

菅内閣のスタートにあたって

2010-06-09 11:35:22 | 日記
 第94代菅直人内閣総理大臣が誕生して、6月8日菅内閣の閣僚17名が発表され、菅内閣がスタートしました。久しぶりの世襲議員でない首相として、また脱小沢内閣として話題を呼んでいます。支持率も共同通信58%、毎日新聞63%、産経新聞FNN62%、日本テレビ62%、テレビ朝日59%と高く、期待を持って迎えられています。
 内閣が代わるときいつも話題になるのは、日本の首相が他国の国家元首に比べると極めて短命であるということです。この異常な状態は諸外国の人たちにはどのように映っているのでしょうか。今年は平成22年、平成になって16人目の首相ということで、平成の歴代首相の平均就任期間が1年と少しという計算になります。

 この短命内閣の原因はどこにあるのでしょうか。もちろん首相本人や大臣の政治手腕や資質の問題もありますが、大きな要因はマスメディアの報道姿勢によってつくられる気がします。特にワイドショーや週刊誌ではその内閣のマイナス面を大きく取り上げ、実績やプラス面を取り上げることはほとんどありません。最も「この部分は現政権がしっかりやっています」とか「この施策は現政権の優れたところです」というニュースや記事では、視聴者や読者に興味を持たれないということもありますが。
 マスコミの影響を受けた我々国民が、支持率というかたちの判定して、政権が退陣に追い込まれる。これが日本の政治の仕組みです。

 日本の短命内閣では、じっくりと政策に取り組むこともできませんし、世界からも軽くみられます。菅内閣が少しでも長く続くことと、首相の国民投票制度も含めて、今の日本の政治システムを変えていくための議論を望みたい。