川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

粥見遺跡まつり開催される

2009-10-10 18:03:34 | 日記
 10日、松阪市飯南町粥見にある井尻遺跡で「遺跡まつり」が行われました。この祭りは古代遺跡で昔の生活を体験して当時の様子を偲ぼうと、松阪市教育委員会とNPO法人みえ自然・文化財保護サークルが協力して毎年行っているもので、今回が第3回目です。

 井尻遺跡では平成8年(1997)9月当時の飯南町粥見字井尻地内の国道368号の道路予定地であった粥見井尻遺跡を発掘・調査したところ遺跡より、縄文時代草創期(約12000~11000年前)の土偶が2個発見され、そのうちの1個はほぼ完全な形で出土しました。
  この土偶は女性の上半身を形どったもので、全長6.8㎝、幅4.2㎝厚さ2.6㎝の小さなものだが、今から1万2千年~1万1千年前のもので日本最古のものとみられています。

 今日は会場となった井尻遺跡には松阪市内一円から親子連れなど200人以上の人が参加して、昔の火おこし体験や勾玉つくり、土器つくり、石器つくり、また猪に見立てた的を弓で射る体験などが行われました。
 火おこしでは「まいぎり法」と呼ばれる方法で、子供も大人もふうふう言いながら火をおこしていました。そして火おこしに成功すると周りから大きな歓声があがっていました。秋晴れの下で参加者一同古代の体験を満喫しました。