川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

第2回中心市街地意見聴取会開催される

2009-10-25 04:37:41 | 日記
 松阪市の中心市街地の活性化をどのように進めていこうかとする「第2回 中心市街地市民意見聴取会」が10月24日、松阪市魚町の松阪市産業振興センターで開催されました。会場には市民、市職員、市議会議員など約80名が参加して、熱心な意見交換が行われました。

 始めにあいさつに立った山中市長は今後の松阪市を「食と歴史のまち」と位置づけ、食の文化としては松阪肉だけに頼っていたものを、松阪ホルモンに注目し、グルメの祭典「B1グランプリ」を目指してはどうか、また歴史の発信として蒲生氏郷をNHKの大河ドラマに取り上げてもらおうとする働きかけをしていってはどうか、たとえそれが実現できなくても松阪市を全国的に売り出すことができるのではないかと述べた。

 今回の意見聴取会は「みんなで考え、みんなでつくる 松阪のまち」をテーマに意見交換が行われたが、前回の意見聴取会の報告のあと、三重大学大学院の学生が「商人の町まつさか 城下町活性化計画」と題して、中心市街地を「松阪駅ゾーン」「職人まちゾーン」「魚町・本町ゾーン」「武家地ゾーン」に分け観光を中心とする町づくりを自由な発想で提案しました。

 意見聴取では「中心市街地のまちなみ整備」「松阪駅周辺の整備」のテーマで行われ、多くの意見が寄せられました。
・松阪市内の駐車場は分かりにくく、少ない。市営グランドを駐車場にしてはどうか。
・明和町には「王朝ロマンのまち 明和町」という看板が立っている、松阪市も23号線、42号線に看板を建ててはどうか。
・松阪駅前に公園広場を設けて、芝生広場、ベンチ、移動ステージなど作ってはどうか
・観光案内センターを駅舎の中に作ってはどうか。
・駅前のモニュメントの再考を。
・松阪もめんの手形をつくって、もてなしてはどうか。
・観光の拠点の物産店があったほうがよいのでは。
・観光面からの意見が多いが、地元の人たちの住みやすい町という方向からの検討も。

 破たんした駅西再開発事業は「事業の成立」という現実的なところから入って、そこに市民の夢や思いの入る余地がなく、また駅前という公共の場所への配慮がなかった。今回の意見聴取会では、市民が中心市街地や駅周辺に対する夢や思いを語ったが、これらを実現するには財政的な問題をはじめとする現実的な壁が立ちはだかるであろう。しかし夢をいかにして現実に近づけていくかが町づくりの本来のかたちであると思う。

 3回目の意見聴取会は、12月5日午後1時30分から松阪市産業振興センターで開催されます。このときにはこれまでの意見を参考にした松阪市の整備計画が発表されます。
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