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フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

小沢昭一さん

2012-12-11 22:20:05 | Weblog
またまた残念な訃報でした。俳優の小沢昭一さんが亡くなられました。映画でも味のあるコミカルな役で私のお気に入りの俳優さんでしたが、特に意識するようになったのはラジオ番組の「小沢昭一の小沢昭一的こころ」でした。39年間も続いている小沢昭一さんのいわゆる「口演」です。幅広いテーマを洒脱な話芸でつづる様は、しゃべりを生業としている私にとっては神様のような存在でした。あんな味はどうやったら出るのだろうと真剣に思ったものです。天才でしょう。徳川夢声さんと小沢昭一さんです。せめて一度くらいお目にかかるチャンスがあったらよかったと、今シミジミ残念に思っています。
話すテーマも政治から下世話ものまで本当に多岐にわたっていました。その為には相当な情報収集をされていたのでしょうね。聞くところによると放送を続ける為に痛む身体をおして録音されていたようですが、番組を大事にする気持ちと責任感は私も範とさせていただきます。
改めてご冥福をお祈りいたします。

雪の朝

2012-12-10 22:18:46 | Weblog
目覚めてカーテンを開けると真っ白な雪化粧でした。これが子供の頃ならば「わあっ」と歓声をあげるところですが、この歳になると出勤の足を心配したり、家の前の雪掻きに思いをいたしたりして憂鬱な気持ちになってしまいました。まあ今日は幸いに雪掻きをするほどでもなくホッとしました。名古屋でこの12月の積雪は16年ぶりだそうです。人間というのは勝手なもので、この寒さに向かい合っていると、夏の暑さが懐かしく思い出されますね(笑)。
さて雪の都会は交通機関に影響を与えたり、また車の通行にも支障が出て来ますから選挙の候補者も動きにくいでしょう。気をつけてください。しかし気をつけるのは有権者かも知れませんね。先程も触れたように、目先の困難さだけに目を奪われて全体のことに気持ちがいかなくなると後で後悔することになります。この選挙で決まる体制で4年間いくわけですから、いっときの激情(?)に駆られて投票すれば、あぁあの夏がよかったなあと思うわけですから、やはりじっくりと全体の主張を比べて投票先を選ぶべきですね。

2012-12-09 22:35:41 | Weblog
天気予報では東北や北日本で暴風の予報です。暴風は激しい風ですが、衆議院議員の候補者達は我々に有利な風が吹かないかと願っていることでしょう。
この風には過去には大きな力がありました。社会党時代のマドンナ旋風などは代表的な風だったですね。飛行機の往復時間が偏西風によって違うのも風の力でしょう。スポーツの世界で例えるならば、風は流れと言うかも知れませんね。年6場所行われる大相撲でも場所ごとに成績が大きく変わるのも場所によっての流れがあるからでしょうね。もちろん野球でも流れがあり、どちらがその流れをつかむかが勝負のあやと言えるでしょう。つまり見えない何かを上手くつかむことが良いゴールに向かうテクニックですね。
かつて天気予報に今ほど信頼がおけなかったころ、天気を予想しながら人出を計算し、お弁当の数を見積もる人が給料的にも優遇されたことがあったと聞いたことがあります。現代は、屋根付きのいわゆるドーム球場が多くなり、当たり外れが少なくなっていますが、当時は大変な役目だったのです。
しかし風を読みすぎて、政党が乱立したとも言えますがね。

連呼

2012-12-08 23:21:12 | Weblog
衆議院議員選挙が公示されてから初めての土曜日です。候補者の街宣車からの候補者名の連呼がもっと多いかと思いましたが、意外と静かですね。公職選挙法では選挙運動の為の車からの候補者名の連呼は認められています。過去の選挙ではとにかく名前を連呼することが選挙運動とばかり、午前8時になると選挙カーが休みの日であろうと走り回って名前を叫んでいました。休みの朝寝を妨げられてむしろその候補者を恨んだくらいでした(笑)。しかし最近は街宣車を止めてその上で堂々と政策を訴える方法が取られるようになりました。その点では進歩が見られますね。ただ今回は時期が悪いですね。寒いのでじっくりと候補者の政策を聞くのが大変です。候補者は燃えているので寒さを感じないかも知れませんが。政策を浸透させるには絶対に気候の良いときに解散をしなければいけませんね。
さて連呼以外の手段として握手作戦があります。候補者が道行く人に擦り寄って握手を求めます。よく候補者が手応えがありますと感想を述べていますが、握手の手応えでしょうかね。時に握手を求められた人が候補者と視線を合わせない場合もありますが、この一票は勘定しないでおきましょう。

無礼講

2012-12-07 23:28:45 | Weblog
この時期になると夜の繁華街は忘年会の人出で賑わいますね。不景気から数が減ったとはいえ、普段の人出よりは圧倒的に多くなります。
その忘年会では、上司から「今日は無礼講で楽しんでください」という挨拶があることがあります。無礼講というのは古い時代は神事の事なんですね。神社に於ける神事の最後に、神事に参加したもの一同でお神酒などを頂く直会(なおらい)という会があります。その二次会の宴席を無礼講と言ったのです。
最近の無礼講では、主催者つまり偉いひと(?)が「値段を気にしないで楽しんでほしい」とか「業務外の話題を中心に話そう」など、一席ぶったあと始まる事が多いですね。そこでその無礼講に甘えるにしても、発言者の意図を汲み取る事が大切になって来ます。今日は無礼講だからと殊更無礼に振る舞ってしまうと大変な事になってしまいます。ですから過剰にならない程度に振る舞う事が必要ですね。あらゆる無礼が許されると思ったら大間違いです。無礼講だとばかり、無礼に振る舞ったばかりに、せっかくの忘年会が送別会に変わるかも知れませんぞ(笑)。

オンとオフ

2012-12-06 23:12:27 | Weblog
放送局のスタジオには、カフといってしゃべりがマイクにのったり、のらなかったりするスイッチがあります。つまりマイクが生きている状態をオン、マイクが死んでいる状態をオフといいその操作をするものです。しゃべっている最中に咳が出そうになるとカフをオフにするのです。それがカフ(咳)という名前の由来でもあります。
さてオン、オフといえば生き方にも必要な事になります。人間、終始オンの状態にしておくと燃え尽きてしまいます。幸田真音さんのコラムに、彼女が書いた新聞小説の主人公「高橋是清」の事を書いています。仕事の「力の出し方」についてです。『百貫(375キロ)の力量あるものが常に百貫の全力を一杯に用いる事は誤り』だというものです。幸田さんはこの様に解説します。つまり全力投球を続けるのではなく、普段の仕事では7割程度に力を節約する。その程度の余裕を持って仕事をこなし、後の3割は貯めておくのです。ここぞという大仕事に直面したときに力を発揮するのです。
仕事との向き合いにもメリハリが必要ということですね。人が生きてる証は呼吸していることですが、呼吸は吸って吐くのですから。

ああ、勘三郎さん。

2012-12-05 23:11:21 | Weblog
以前にも書きましたが、「三人寄れば文殊の知恵」「女三人寄ればかしましい」「石の上にも三年」「三度目の正直」など、日本のことわざには「三」のつくものが非常に多いですね。日本人は三で一くくりにするのも大好きです。例えば「日本三大○○」や「御三家」「三羽烏」「三人娘」などがそうです。これは日本には古くから陰陽思想がありますが、この思想は奇数を陽数として尊び、偶数を陰数として嫌うものです。「七五三」とか「三々九度」などのおめでたい儀式に奇数が使われているのもそのせいです。
そのおめでたい三という名前を持つ歌舞伎の中村勘三郎さんが57才の若さで亡くなられました。歌舞伎の世界ではこれからという勘三郎さんだけに、日本の宝が失われたような気さえします。前の名前が勘九郎さんでした。それからして見ても陰陽思想もちょっと首をかしげたくなります。何よりも「三」は「満つ」「充つ」に通じる数字でもあるといわれているだけに、芸道、道半ばで倒れ、満つることができなかった歌舞伎人生にご自身が一番残念がっていらっしゃるのではないでしょうか。
ご冥福をお祈りいたします。

母性?

2012-12-04 23:49:17 | Weblog
相変わらず、テレビの鑑定団は人気があります。出品されたものが高ければ高いほどわあっとなるし、まがい物ならばそれはそれで出品者の顔を見て楽しんでしまいます。我が家にも出品してもいいものがあればと思うのですが、全くありません(笑)。しかし有るところには有るようです。
浄土真宗本願寺派の研究所によると、江戸の大奥を仕切っていた女帝ともいわれた「春日局(かすがのつぼね)」の手紙が見つかったそうです。西本願寺宗主の良如に宛てた直筆の手紙です。その内容は自分の部下の医師を気遣かって西本願寺にいるこの医師の母親に合わせるように頼み、さらに西本願寺で奉公させてやってほしいというものです。部下の為にわざわざ手紙を書いたのは今までの春日局のイメージからすると意外な気がしますが、彼女の内面にある優しさや母性が表れたのかも知れませんね。
時まさに衆議院議員選挙の公示日です。しかし世界に比べると女性議員の数は圧倒的に少ない日本です。こうした女性の持つ母性や優しさを政治に活かすことも必要になって来ます。もっともっと女性議員誕生すれば人に対して優しい政策が多くなると思いますね。

自動車盗

2012-12-03 23:14:20 | Weblog
相変わらず愛知県が全国で自動車盗が一番多い県だそうです。なんと4年連続ワーストなんですって。盗んだ車はヤードで解体されて別のヤードを経由して海外に不正輸出されるのだそうです。私のような機会オンチにはわかる話もわからないのですが、なんでこんなに自動車の盗難が多いのでしょうか。キーをするのを忘れるだけではなく、盗んでしまう技術(?)があるのでしょうね。
盗まれる車種の一番多いのは、トヨタの「ランドクルーザー」だそうですが、なぜならこの車は悪路に強く耐久性が高い為に海外での需要が多いんだそうです。この話を聞くと各自動車会社も世界展開していますが、やみくもにどんな車種でも売ればいいというものでもなく、その国の国状を考えて大量に生産する車種を決めるのですねぇ。
今、世界で注目されている国の一つに民主化の動きを加速させて各国の経済制裁が解かれつつあるミャンマーでは中古車が全盛です。それも日本製の車が圧倒的に多いそうです。もともと日本に対しては友好的な気分の国民性のミャンマーですから、日本製が多いのでしょう。それだけに今後はミャンマーの国状にあった日本製の車が誕生するといいですね。

笑い講

2012-12-02 19:25:08 | Weblog
1年の憂さを笑いで吹き飛ばす「笑い講」が山口県の防府市で行われました。鎌倉時代から伝わる祭りで、参加者はサカキの枝を手にして太鼓に合わせて3回大笑いするのです。3回笑うというのは意味があるんだそうです。1回目の笑いは今年の収穫への感謝、2回目の笑いは来年の豊作への願い、そして3回目は悲しみや苦しみを忘れる為ということです。笑い足りないと判定されると酒をつがれ笑い直すのです。
笑いの持つ力は本当に馬鹿になりません。大笑いでなくてもにこやかであるだけで距離がうんと近くなります。いつもそうした笑顔を作ることでコミュニケーションが上手く取れるんです。
しかしいつも言いますが、年をとってくると口角が下がり気味になり、心とは別に顔はぶすっとした感じになります。それを避ける為には口角をあげる必要があります。目と口を結ぶ三角形の筋肉を表情筋といいますが、ここが硬直しないようにしなければなりません。その為の訓練は赤ちゃんをあやす「いない、いないばあ」がいいそうです。鏡をお孫さんと思ってばあとやってみてください。上手くいけば人生の新しい道が開けるかも知れませんよ。