フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

2012-12-13 23:33:35 | Weblog
今年の漢字が発表されました。2000年と同じく「金」でした。2000年はシドニー五輪で田村亮子さんや高橋尚子さんが金メダルを獲得したことが大きな理由でした。今回もロンドン五輪で数々の金メダルを受賞したことから金になったかも知れません。しかし今回の「金」は金環日食があったり山中教授の金メダルに等しいノーベル賞を受賞したりと数多くの金字塔が打ち立てられたことも意味する「金」だと思います。
これを「かね」と読んだ場合には、こんなことが引き合いに出されるでしょう。消費税増税を中心とした財政問題。特に東日本大震災の復興予算を巡る問題では、お金の使い方について国民が異議の声をあげました。また、お金では決着の行方がわからない電気料金の値上げ問題もあります。同じ「金」でも受け取る意味合いが全然違います。
この「今年の漢字」は清水寺の森清範貫主によって揮毫されましたが、今日から大晦日まで清水寺の本堂で一般公開されますから、一度みたいものですね。私が学生時代には京都にいたのですが、こうした催事はなかったので清水寺で見たことはありませんでした。ちなみに「今年の漢字」は1995年から始まったそうです。