フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

オンとオフ

2012-12-06 23:12:27 | Weblog
放送局のスタジオには、カフといってしゃべりがマイクにのったり、のらなかったりするスイッチがあります。つまりマイクが生きている状態をオン、マイクが死んでいる状態をオフといいその操作をするものです。しゃべっている最中に咳が出そうになるとカフをオフにするのです。それがカフ(咳)という名前の由来でもあります。
さてオン、オフといえば生き方にも必要な事になります。人間、終始オンの状態にしておくと燃え尽きてしまいます。幸田真音さんのコラムに、彼女が書いた新聞小説の主人公「高橋是清」の事を書いています。仕事の「力の出し方」についてです。『百貫(375キロ)の力量あるものが常に百貫の全力を一杯に用いる事は誤り』だというものです。幸田さんはこの様に解説します。つまり全力投球を続けるのではなく、普段の仕事では7割程度に力を節約する。その程度の余裕を持って仕事をこなし、後の3割は貯めておくのです。ここぞという大仕事に直面したときに力を発揮するのです。
仕事との向き合いにもメリハリが必要ということですね。人が生きてる証は呼吸していることですが、呼吸は吸って吐くのですから。

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