フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

騒音

2011-12-25 23:33:21 | Weblog
かつて東京は日本一やかましい町と言われたことがあります。今はどうなんでしょうか。町の中でもクリスマスのジングルベルの音が今までと比べてそんなに大きくないような気がするのですが。
昨日も書いたように、ホームパーティーが多くなったので静かなクリスマスと感じます。とはいってもそれは住宅街のことで、繁華街ではやはり派手な音楽で賑やかです。
とくに日本の鉄道案内は休む間もなく次から次へと案内をしてくれます。これほど必要なのかと首をかしげてしまい、騒音に聞こえてしまいます。駅の案内放送と車のナビゲーションの共通した心配があります。それは、大袈裟にいうと人間から考えたり、覚えたりする機能を奪っているような気がするのです。あんなにこまめに駅名を連呼すると、プラットホームの次の駅名を確かめることもありません。極端にいうと自分の駅の隣の駅名さえ知らないこともあるようです。また、車のナビゲーションを搭載していると、道を覚えないことは自分の体験からもよくわかりますよね。
便利さが進めば進むほど、人間の能力が衰えて行くという皮肉な気がします。親の小言が少なくなると子供が勉強するという皮肉に似ていますよ。