フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

住宅事情

2011-12-11 23:48:17 | Weblog
今年の東日本大震災は、市民生活に大きな変化をもたらしました。いわゆるライフラインというべきものに対して意識の変化を余儀なくさせられました。例えば節電意識が根付きました。家族の絆がいろいろなところで取りあげられました。それによって、おそらく家族同士の連絡が頻繁になされるようになったのではないでしょうか。なにより家族が、という意識により、住宅事情も少し変化が見られるようです。
それは住宅を初めて購入する30~40代の間で二世帯住宅の購入を考える人が多くなりそうだと業界は見ている事です。かつては二世帯住宅の動機は親世帯の面倒を見るということでしたが、今回の動きは将来の暮らし向きへの不安から、経済的な負担をなるべく軽くしようということに加えて、大震災を機に家族を大切にする意識が強まったこともあるようです。遠距離にいる両親や子供と出来るだけ近くにいたい、また年老いた親の動向は気になりますが、二世帯住宅は普段顔を合わせなくても明かりや音で親が元気にしていることがわかります。もちろん二つの世帯の独立性を考えた住まいになっています。
ここにも家族の絆がテーマとなっているのです。