フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

松の緑

2011-12-28 23:34:13 | Weblog
歳の市が珍しくなったせいか正月用品もデパートやスーパーで買い求める人が多くなりました。そのせいか、買い求める種類も少なくなっている気がします。せいぜい鏡餅としめ繩ぐらいで門松などは省かれているようです。
そこで蘊蓄を述べるとするならば、この門松こそ年神様を迎える大切なものなんですね。門松が神様の降臨される目印なんです。これは昔の人が、松など一年中緑色の葉をつけている木には神様が宿ると信じていたところから生まれました。だから松を見つけて神様が降りて来ます。しめ繩はその神様がいらっしゃっても恥ずかしくない清められた場所ですよという意味ですから、まずは門松がないと場所がわからないのです。なので門松は飾りましょう。松は神様が降臨しやすいという説があればこそ、松原という苗字が誇れるのですから(笑)。
さてその正月用品の飾り付けは、今日までに飾り付けるのがいいですね。29日になると「苦(九)をつく」といって縁起が悪くなるからです。正月の飾り物やお供えの一つひとつには意味が込められています。それを理解するのも大切ですが、最後に鏡餅の下に敷く「裏白」も意味があります。それは裏表のない心清らかな人を願うことを表しています。来年も裏白を目指そう(笑)。

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