フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

短足

2010-12-11 18:38:05 | Weblog
写真に撮られるなら上半身だけなんて考えている人多いですよね。私もその一人です。何故?もちろん短足がわからないようにです。
短足といえば、「短足おじさん」と言われるように、中年以上の人達に当て嵌まるようです。そりゃあそうですよね。戦後生まれというか、東京オリンピック以降の男性の足の長さは、外国の人達とひけをとりません。
ところがここに来て、ちょっと様子がおかしくなりました。文部科学省が、児童生徒の健康や発育状態を調べた平成22年度学校保健統計調査で戦後全体的に伸び続けていた子供の平均身長が頭打ちとなる一方、男女とも短足化が進んでいます。特に高校生の足の長さは親の世代よりも短いことがわかりました。短足世代の私などは、ニヤっとしてしまう結果でした。それでも女性の視線の温かさは、足の長さに比例すると思いますので、どうしてこういう結果になったのかしっかり分析して、対策を立ててほしいですね。
しかし短足もメリットは沢山ありますよ。・狭い場所でも思いっきり足を伸ばすことが出来ます・胴長なので内臓がしっかりしている・地震が起きてもしっかり足を踏ん張ることが出来ます。こう考えると短足もまた、幸せかも知れませんね(笑)。

日記

2010-12-10 21:24:41 | Weblog
今年のブームは何と言っても「坂本龍馬」でした。この坂本龍馬が刺客に襲撃され暗殺されたのが慶応3年11月15日の午後8時頃が定説になっていますが、実は午後10時頃だとする日記が出てきました。それも襲撃したのは、3人ではなく2人組だというものです。
日記を書いていたのは、幕末の京都で政治情勢をひそかに探る活動をしていた土佐藩の役人で龍馬と非常に親しい人です。今後はまた、龍馬襲撃に関する定説が変化するかもしれないですね。
日記が歴史を語ることは往々にしてありますが、それほど大袈裟でなくても、日記を続けることは大きな効果があります。もちろんその日記を読み返すことによってですが。まず書いているときは、等身大の自分と向き合うことが出来ます。現在の自分と向き合うことをせずに未来を見つめることが出来ないですからね。また日記を読み返すと、わずか一行書いてあるだけでも懐かしさが沸き起こり、その当時の自分を思い出すことが出来ます。もうひとつ、こまめに読み返していると物忘れしなくなるような気がします。逆にどれだけ物忘れをしているかの確認も出来ますね。
間もなく新年。今度こそ日記を継続しましょう。

裕ちゃんと佑ちゃん

2010-12-09 23:22:47 | Weblog
いろんな計算が行われるものですね。先日発表されたのが「佑ちゃん効果」。プロ野球の日本ハムに入団が決まった斎藤佑樹投手が北海道にもたらす経済効果が年間58億円に上ると言うものです。これはあくまで試合観戦の経済効果で、それ以外のイベント等を加えると実際はさらに大きな経済効果が生まれると指摘しています。もうすでに一軍のローテーションピッチャーとして11試合、札幌ドームで登板したとしての数字ですから、佑ちゃんはプレッシャーでしょう。
ゆうちゃんといえば昭和の大スター裕ちゃんがいます。世間で持て囃されるようになったのもほぼ同じ年代で、共に北海道に大変縁があります。裕ちゃんは、北海道は小樽の小学校「稲穂小学校」出身です。野球の佑ちゃんも、これから北海道をフランチャイズとして活躍をするでしょうから、このあたりからもスター性、十分です。
稲穂の格言に「実る程、頭を垂れる稲穂かな」があります。スターがスターとして尊敬される資質の一つでもあり、昭和の裕ちゃんの資質でもありました。是非、その裕ちゃんにあやかって大スターへの道を歩んでほしいですね。

大根

2010-12-08 22:53:14 | Weblog
冬野菜の王様といえば、大根ですね。最近は一年中出回っている大根ですが、やはりこのじきが一番美味しいです。その美味しさを頬張って病気にかからないように願うのが、昨日と今日、京都の千本釈迦堂で行われている「大根(だいこ)だき」です。
大根に梵字という文字を書き厄払いをしたあと、油揚とともにカツオと昆布のだしで煮込むのです。この年末の行事はお釈迦さまが悟りを開いて12月8日に行った法要に因んだものだそうです。
この行事では大根が主役で沢山の人達から崇められて食されますが、今、騒がれている歌舞伎の世界では「大根」は軽蔑の対象です。「大根役者」の語源は、※大根が白いところから素人につながる※大根は食当たりしないので当たらない役者の意味※下手な役者ほど白粉を塗りたくるところから等、諸説があります。どうも芸能界では敬遠されますよね。
この大根を最近、よくいただきます。我が家ではいただいた大根の葉を利用して菜飯にしていますが、これがまた最高なんです。ですから葉っぱが立派な大根は二重に嬉しい思いをしていますが、このことは、お釈迦さまはご存知でしょうかねぇ(笑)。

笑う

2010-12-07 12:45:07 | Weblog
「笑う門には福来たる」と言いますが、それを実践しているイベントがあります。山口県防府市の伝統の祭り「笑い講」が先日行われました。鎌倉時代から伝わっている行事で、太鼓の音とともに「ワッハッハ」と3回大笑いするのです。
このように大きな声で笑うと脳が活性化され、苦しみや悲しみを忘れることにつながります。ストレスを感じているときには全く笑いが出ませんね。それに笑いのないしかめっつらばかりでは回りを含めて暗くなってしまいます。
改めて笑いの効能を取り上げて見ますとまず、笑って飲食すると消化が良くなります。笑っていると体内に良い循環が生まれることは間違いありません。最近では笑いを職場の環境に取り入れる工夫をしている会社も少なくありません。病気を治す為の治療の一つに笑いを取り入れる治療法も出来ています。
残念ながら年をとると顔の中の表情筋が硬くなり、口角が下がり、気持ちとは別に表情から笑いが消える傾向にありますから、我々は意識して笑顔を作る訓練をしなければなりません。それには大きな声で笑うことで表情筋が柔らかくなりいい循環が生まれるのです。
それでも難しいという人は「笑」という字をじっと見ていて下さい。貴方は笑顔になっていますよ。

被害相次ぐ

2010-12-06 20:22:37 | Weblog
地球上にいる生物種全体の半数以上を占めるものは?正解は昆虫です。陸上や地中などの環境に適応し、過酷な環境でも生き抜く能力を持ち、遠くの匂いをかぎ分ける嗅覚や、障害物にぶつからずに飛び回る飛行能力を持っています。
その能力を縦横無尽に発揮しているのが、オーストラリアのバッタです。オーストラリアでは75年ぶりに大発生したバッタが大群となって農作物を食い荒らしており、収穫が本格的に始まっている小麦などへの被害が懸念されています。農家では、殺虫剤などを空中から散布していますが、このバッタも一夜にして何百キロも移動できるので、どうしようもないのが現実です。
一方オーストラリアの隣のニュージーランドでは、雄のアシカがキャンプ場を荒らし回っています。その対策は、雌のアシカの縫いぐるみを使ってキャンプ場から離れた場所に雄を引き付ける作戦です。しかし、当局は雄のアシカはすぐに雌のアシカが偽物だと気づいてキャンプ場に戻ってくるだろうと悲観的になっています。
地球が出来て以来、何となく生物がすみわけていたテリトリーが崩壊して、人間との戦争になっているようです。こうした状況からも人間のおごりを捨てて、共存の仕組みを考える時期ですよね。

業界用語

2010-12-05 13:25:44 | Weblog
今日12月5日は、アメリカの「禁酒法が」1933年に廃止された日です。この法律で闇の酒を巡るギャングの闘争があったり、メチール酒の出現で死者が増大するなど、無惨な結果を招きました。ダメだと言われるとなんとか隠れてでも飲みたくなるのが人間です。
昔、寺の住職たちは、おおっぴらに酒を飲んでることがわからないように、隠語を考え出しました。お酒のことを般若湯、マグロのことを赤豆腐といいました。今でいう業界用語ですね。
放送局にも業界用語は数多くあります。一つ上げると「アナ尻」というのがありますが、これは、このコーナーの喋りの最後の言葉のことです。飲食店では常連さんが連れて来たお客様を「枝葉」というそうです。「あの人、Mだから」というのは、どの業界かは忘れましたが、文句が多いお客様だそうです。
デパートでは、業界だけに通用する言葉や音楽が業務連絡としてスピーカーから流れます。雨が降ってきたら、傘が売れるので前の方へ出して下さいという意味でBGMで雨の曲がかかるのも一種の業界用語でしょう。
今、就活がたけなわですが、その業界に入ろうとするなら、業界用語、専門用語は積極的に覚えるといいですね。

ストーブ

2010-12-04 23:50:27 | Weblog
津軽平野で津軽鉄道の「ストーブ列車」が走り出しました。開業から80年間、戦時中を除いて毎年、運行している風物詩です。2両の車両にそれぞれ2台ずつストーブが置かれていますが、なによりいいのは、ストーブが石炭だるまストーブなんです。
だるまストーブは、私の小学校時代の教室の懐かしい暖房の設備です。当番になると、コークスをたくさんだるまストーブに入れて、ストーブの顔を真っ赤にしたものです。真っ赤といえば、授業中には、ストーブ近くの同級生が顔を真っ赤にしていたのを思い出します。後ろの方はそれほどでもなかったですね。ただ前の席は、ストーブの上で弁当箱を温めるので、いろいろ臭いが混じって大変だったのを覚えています。そして授業と授業の間には、大勢がストーブの周りに集まってきます。
火の周りに人が集まるのは、人間の習性でしょう。昔は、夜の団欒は囲炉裏の周りに子供達が集まって、おじいちゃんやお父さんから昔話を聞くことでした。「面白い」という言葉は、興味がある話になると、みんなが顔を上げます。すると火に照らされて子供達の顔が白く見えます。そこから面白いという言葉ができました。
そうですね。下を向いて、原稿をぼそぼそ読んでいては面白くありませんね。管総理!

街中の動物

2010-12-03 21:42:37 | Weblog
今年のニュース素材の一つに、街中の動物達があげられます。野生の熊や猿、鹿、イノシシなどが暴れました。農村や山間部だけではなく、街中にまで現れるのですから、ペット以外の動物をみることに慣れていない人達は、恐怖におののいています。
この理由はといえば、山間部での食料不足がまずあげられますが、もうひとつ、ハンター人口の減少と高齢化が言われています。野生動物の数が適正数を遥かにオーバーしたのもその理由によるようです。
同じ鹿でも、人間の手で飼育されている鹿と野生の鹿では、扱いがずいぶん違うようです。奈良市の奈良公園では、ホルンの音色で鹿を呼び寄せて、えさのどんぐりを与えています。これは冬の風物詩「鹿寄せ」です。奈良の「鹿愛護会」の職員がベートーベンの交響曲「田園」の一節を吹き鳴らすと鹿が集まって来ます。この始まりは明治時代で、やはりラッパを吹いて鹿を集めたそうです。鹿の方もホルンの音が「どんぐりの合図」だと分かっているんだそうです。
こうして愛護されている動物は幸せですが、えさを求めて街中に出てくる動物達は、心の中で、俺達は人間に生活を脅かされているんだと、叫んでいるかも知れませんよ。

ゆるキャラ

2010-12-02 22:38:35 | Weblog
「ひこにゃん」人気は相変わらずです。師走に入って歳末の特別警戒が始まった彦根市の彦根警察署の一日署長を昨日も務めていました。「ひこにゃん」は今年のゆるキャラコンテストでも断トツの人気でした。
今更ですが、ゆるキャラをちょっと調べてみました。ゆるキャラは「ゆるいマスコットキャラクター」の略で、ゆるキャラの提唱者は、漫画家でもあり、エッセイストでもあり、イラストレーターでもある、みうらじゅんさんです。ゆるキャラの元祖は「たれぱんだ」という説もあります。
そのみうらじゅんさんによると、ゆるキャラとするには、三条件があるそうです。一つは故郷意識を持てるもの、二つ目は立ち居振る舞いが多少不安定であること、そして三つ目は愛される存在です。さらに加えるならば、着ぐるみ化出来ることです。ですから、ドラゴンズの「ドアラ」はゆるキャラではないのでしょう。
ところで皆さんの職場では、みんなに愛されるキャラクターの持ち主はいますか。何となく癒されるキャラクターが少なくなったような気がしますね。それよりも自分の事で精一杯で回りを見回す余裕が無くなっているかも知れません。人間社会でゆるキャラの出現を待ちたいですね。