フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

右左

2010-12-14 22:30:22 | Weblog
先日発表されたイギリス王室の来年4月に結婚するウィリアム王子とケイトミドルトンさんの公式な婚約写真は非常にリラックスした雰囲気なものも含まれていました。日本でも皇室関係のほほ笑ましい写真の公開が日常的になっていますが、かつては皇室の写真がそれまでの日常的習慣を変えたこともありました。
歳の暮れになると変わり雛が発売がありますが、本物のお雛さまの男雛と女雛の座る位置です。現在でも京都のお雛さまは、向かって右が男雛、左が女雛ですが、大正時代以前はすべて京都風でした。しかし昭和天皇の即位式で向かって左に天皇陛下、右に皇后陛下がお座りになったことから、人形店は一斉にこの形に変えたものです。
このように皇室のしきたりが一般に伝わることが多くありました。その前は徳川幕府のしきたりですね。そうしたしきたりの中には、日本独特の礼儀正しさを表すものがあったはずですが、残念ながらそうしたものが希薄になっていっているような気がして仕方ありません。恥の気持ちの欠如ですよね。まず家庭の中から始めていきましょう。