フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

姫路城

2007-12-01 20:46:13 | Weblog
兵庫県の姫路市で来年4月から開かれる「姫路菓子博2008」の目玉、洋菓子で作った姫路城が完成し、昨日報道公開されました。実物の1/50の大きさということですが、来年4月18日以降その姿が拝めるという事で楽しみにしています。
姫路城といえば「暴れん坊将軍」の中での江戸城としておなじみのお城で世界文化遺産に指定されていて、桜が美しい季節の姫路城はまさに壮観です。
関が原の戦いがすんだ1601年に着工、8年もかけて築城され、動員された延べ人数は2500万人以上と推定されるそうです。そしてこの城にいた侍の数は最大で4000人もいたとされています。
明治時代の廃藩置県の際に各地の城は売りに出されて競売されましたが、買い取った人も取り除きに費用がかかりすぎるという事で権利を放棄しました。この放棄した事で名城として残ったのですから、結果的には大変良かったですね。
さて、昔の建築物の不思議さは人力が中心であるにもかかわらず耐久年数のすごさです。こつこつと積み上げたものが丈夫なものを造りあげたのですね。
世界各地の遺産をみてもつくづく思うのですが、これだけの物をつくるのに大量動員させる事のできる時の権力の威力です。時にはこの権力が国民を誤った方向にむかわせてしまう事があるだけに、為政者は余程心しなければなりません。
権力というのはそういった力を含んでいるという自覚を常に持っていてほしいものです。