フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

破魔矢

2007-12-13 23:59:56 | Weblog
各神社で初詣用の破魔矢作りが急ピッチで行われています。
この破魔矢は文字通り災厄を避ける為の神の矢で、その年の凶の方角(2008年は北東?)に、矢の先を向けて頭より高い位置に据えるのです。
その破魔矢についている絵馬も開運招福という事で、その年の十二支が描かれています。もちろん来年は子年ですからねずみの絵です。ねずみは多産の動物、子宝に恵まれる象徴とされていますから、少子化に歯止めがかかればいいですね。また七福神の大黒天のおつかいともいわれています。
ねずみについてはこんなエピソードも語られています。中国の戦国時代の事、天帝が動物達を呼び集め、期日を定めて到着順に十二支を与えるというお達しに、一番に到着したのがねずみです。ところが猫はねずみから嘘の期日を教えられ選にもれたそうで、それを恨んでねずみを追い回す様になったとか。
最近の猫はねずみをあまり追い回さない様ですから、恨みを薄れたのでしょうか。ただ、ベトナムの十二支にはうさぎのかわりに猫が入っているそうですから、ベトナムでは猫とねずみは仲が良いのかも知れません。(笑)
昨日発表された今年の漢字は「偽」でした。「嘘」にも通じる漢字ですが、来年こそは「人間、正直が一番」の原点に戻っていくきっかけの年にしたいものですね。