フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

一夜飾り

2007-12-29 20:52:28 | Weblog
年の瀬、我が家もそろそろ正月準備にスピードが増してきました。
そもそもお正月というのは年のはじめに天から降りてきて、幸せをもたらしてくれる年神様をお迎えする行事で、門松を立てるのはその準備が我が家で出来ましたよというしるしだそうです。
正月の「正」という字には「年のはじめ」という意味があるんです。
さて、この飾りつけにはやはり縁起をかつぐ日程があります。正月準備は本来、12月13日に正月事始として行うものですが、大体は12月26日から12月28日までの間に準備することが多いようです。特に門松は今日たててはいけません。29日に立てるのを「苦立て」といってきらいます。又餅つきも「苦持ち」といって今日は敬遠されます。更に大晦日は「一夜飾り」といって昔からきらう風習があります。
何故か?ですって!
正月の神様をお迎えするのに、一夜では誠意に欠けるということ、そして一夜で急いで準備するのは葬儀のようだと思われるのも理由の一つでしょう。
年末年始のこうした行事はすべて縁起担ぎからはじまっています。そのあたりの事を家族で話し合ってみるのもいいですね。
もうひとつ、男性陣が耳に入れておかなくてはいけないのは、おせち料理は日頃忙しい主婦を、三が日だけは休ませてあげる保存食だということですね。(耳が痛いです)
そして料理の一品一品にも意味があることを、おせちを食べながら父から子供に伝えてみて下さい。(私も勉強します)