晩秋、11月になると北海道では紅葉もピークを過ぎ風に舞い始める。庭の草花は枯れ、園芸シーズンの後片付けが始まる。晩秋は訪れる冬に備えて庭木の冬囲いをそろそろ始めようかと言う季節なのに、拙宅の庭ではピンクの「小菊」が咲いている。最低気温が氷点下を示す朝もあるのに、健気に、ゆく秋を惜しむように、寒風に揺れている。
植えたのは遠い昔、何年前か覚えていない。毎年ろくな管理もしていないが今年も花開いた。折々に季節を感じさせてくれる花が庭にあるのは幸せなことだ。11月7日、写真に収めた。
◇菊(キク)、家菊(イエギク)
学名Chrysanthemum morifolium、英名Mum、Florist’s chrysanthemum、キク科、キク属の多年草。原産地は中国。江戸時代に改良が進み園芸品種の数は多い。開花期は9~11月、花色は赤、ピンク、黄、オレンジ、白、紫、緑、茶、複色など多様。花の大きさで「大菊」「中菊」「小菊」に分類され、小菊は名前のとおり花径が9cm以下のもの。