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南米ウルグアイ、世界遺産の町コロニア・デル・サクラメント

2011-07-02 10:58:29 | ラテンアメリカ旅は道連れ<南米旅日記>

モンテビデオからラプラタ川沿いに177km,ブエノスアイレスの対岸に当たるところに,コロニア州の州都コロニア・デル・サクラメントColonia del Sacramento)がある。1977年のスペイン統治下に入る前はポルトガルの貿易港として栄えた町で,1995年古い町並みが世界遺産に登録されている。

 

モンテビデオで市内観光を終えた夜,ウルグアイワインにパリージャを食べながら,「明日は世界遺産の町コロニアを訪れよう」ということになった。

 

バスターミナルへ行くと,いくつかの会社があるが,コロニア行きのバスはほぼ30分おきに出ている。9:30のバスに乗り,国道1号線を北上し,コロニアに12:00に到着した。所要2時間半。途中バスの窓から景色を眺める。モンテビデオの市街が尽きる頃,バラック立ての集落が出現する。「飢えた難民が都会に集まり,都会の周辺にスラムが出来る」「どの国も似たようなものだね」。

 

近郊に野菜畑が広がる。そういえば,日本の野菜生産プロジェクトがこの国で実施されたこともあった。その後,生産はどうなっているのだろう。郊外を進むにつれ牧場が現れる。「ウルグアイでも牧場主の館をエスタンシアと言うよね」「パリージャは本来ガウチョの食べ方だろう」,と話しているうちにコロニアのターミナルに着く。

 

 

小さな町である。駅前の通りを2ブロックほど進み,インフォメーションオフィスで町の地図を手に入れる。ヘネラル・フローレス大通りAv. Gral. Flores)をぶらぶら歩いて世界遺産である歴史地区Barrio Historico)に向かう。街路樹のプラタナスが強剪定され,電柱のように立っている異様な風景,「8月,ああ今は冬の季節か」と納得する。

 

旧市街には,525マジョール広場に面して,エスパニョール博物館,インデイヘーナ博物館,タイル博物館,ナカレージョ博物館,ポルトガル博物館,市立博物館,地域資料館など小さなムセオが並んでいる。一つ一つ見学しながら昔を偲ぶ。タイルの絵に昔が残る。広場には,クラッシックな車が置かれている。観光客がカメラをぶら下げ,そぞろに歩いている。せかせか歩く人なんていない。時を忘れる町だ。歴史地区の中で普段着の生活をする市民がいる。川辺のレストランで食べた,海鮮パスタは美味しかった。

 

夕方,モンテビデオに戻る。

 

翌日,フェリーでブエノスアイレスに向かう。所要約3時間。近づいたブエノスの町は霧雨に霞んでいた。

 

  

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