碑文の文字が気になってしょうがない。
記念碑の写真を撮ってから,もう一度確認したが,「モットー We Sever」と彫られている。「モットー We Serve」とすべきところを,石工が綴りを間違えたと推察するが,これでは意味が全く違ってしまう。「Sever」は,格式ばった言葉で公的な改まった場面でのスピーチや公文書でしか使わないが,「切れる,断絶する,関係を断つ,仲を裂く」などの意味になる。ライオンズクラブが目指す精神(Serve,奉仕する,役立つ)とはかけ離れてしまうのだ。
それとも,「Sever」と彫ったのには他の意図があるのだろうか。
◆憩の庭(昭和45年6月14日建立,恵庭市駒場「恵庭公園」内)
恵庭市駒場の恵庭公園内,野球場近くの林の中に「憩の庭」と書かれた碑がある(写真は2014.12.5撮影)。題字は,恵庭町長田中菊治の書である。石柱の裏には,「恵庭ライオンズクラブ認証状伝達式五周年記念事業,1970年(昭和45)6月14日,恵庭しし会長野原牧象書」の石版がはめ込まれている。また,碑の裏側には会員(58名)及び五周年記念以降十周年記念までの入会者(20名)の氏名が刻まれている。
更に,碑を補完するように,もう一つの碑板がある。それには,「モットー,We Sever(Serveの間違いだろう。このままでは,「我々は断絶する,関係を断つ」となる),ライオンズの誓い,われわれは知性を高め,友愛と相互理解の精神を養い,平和と自由を守り,社会奉仕に精進する」とライオンズクラブの精神を謳っている。裏には「認証四十周年記念,会員(2004年7月~2005年6月,83名)及び物故会員(23名)の氏名を刻んでいることから,40周年記念事業の際に改築増設したのだろう。
恵庭ライオンズクラブの結成は1964年1月,1965年6月13日に認証状伝達式(チャーターナイト)が行われている。それから時は流れ,来年2015年に50周年を迎える。6月6日に50周年の記念式典を開催する予定だという(参照:恵庭ライオンズクラブHP)。
恵庭ライオンズクラブは,交通安全活動,健康まつり,青少年サイクリングの集い,少年野球大会,薬物乱用防止教室,えにわ湖慈しみフェスタ等,多くの事業に取り組み地域に貢献している。「We Serve」のモットーで尽力される73名の会員諸氏に敬意を表したい。
因みに,ライオンズクラブは世界最大の社会奉仕団体(ライオンズクラブ国際協会)で,会員数は世界でおよそ135万人,日本11万人を数えるという。
2014.12.24訂正(コメント対応):「ライオンズクラブ」を「ロータリークラブ」と誤記した箇所がありました。ご指摘頂き有難うございます。
でもこれはロータリーではなくライオンズですね。