1979年(昭和54)から2002年(平成14)にかけて,パラグアイの農林業開発に対する技術協力が行われた。プロジェクトは三期に分かれ,第一期の「南部パラグアイ農林業開発」プロジェクト,第二期の「主要穀物生産強化」プロジェクトを経て,最後は「大豆生産技術研究強化」プロジェクトで終結した。
さらにその後,大豆さび病やダイズシストセンチュウが発生し被害が拡大したことから,2006年(平成18)から2008年(平成20)には「ダイズシストセンチュウ及び大豆さび病抵抗性品種の育成」フェニックス・プロジェクトを実施した。
付表:プロジェクトの活動概要,Resumen de las actividades del proyecto
成果の数々は多くの場面で報告されているので,ここではパラグアイ国地域農業研究センター(CRIA)で実施されたプロジェクトに関わった,長期・短期専門家,プロジェクトの計画から評価まで幾度か派遣された調査団,日本で研修を積みパラグアイで中核技術者となったカウンター・パートたちの名前を,歴史を刻んだ群像として記録しておこう。「技術協力は人によって行われ,技術は人に受け継がれる」,昔も今も変わらぬ真理であると信ずるから・・・。
また,派遣専門家は,環境が異なる南米での生活に多くの苦難を味わったと推測されるが,時がたてば苦労も歴史の一頁と感じることができるだろう。なお,ここでは,プロジェクトを支えた日本国外務省,国際協力事業団,農林水産省,パラグアイ国政府,農牧省,日本人会など関係機関の方々の名前は割愛した。これらの方々の支援が技術協力を支えたことは言うまでもない。感謝申し上げる。
付表:パラグアイ国に対する技術協力年表,Tabla cronológica de cooperación técnica para el CRIA del Paraguay