アンデス山脈の麓にあるメンドーサを訪ねてみよう
この町は、ブエノスアイレスから西方に1,000km余り、空路で約1時間。メンドーサに近づくとアンデスにつながる乾いた大地が広がる。その乾燥した風景の中に、アンデスの雪解け水を利用したブドウ畑が広がり、メンドーサの町は緑豊かな街路樹に覆われている。
町の中心は、独立広場Plaza Independenncia、サンマルチン大通りやラスエラス通りは夜遅くまで賑わっている。この地方は、世界に知られたアルゼンチンワインの生産地。ボデーガ(ワイナリー)の数は2,000を超える。シャンドン、ヒオール、サンタ・アナなど耳にした方もいらっしゃるだろう。
Santa Ana, Michel Torino, Bianchi, Norton, Comete de Valmont, San Felipe等々日本へも沢山輸入されている。メンドーサはマルベック種の赤、アンデス北部のサルタやフフイへ行くと白が良いとネストルが話していたっけ。
私が気に入っているのは、Luizi BoscaとTerazasのリセルバ。前者は、皇后が皇太子妃時代にアルゼンチンを訪問されたとき献上され、味わわれたという。まろやかな中にコクがあり、飲みやすい。後者は、前者よりやや重いが、アサードに合う。
アコンカグア6,960mを展望する
チリの国境まで行くバスツアーが楽しい。朝早くメンドーサを出発し、英雄サンマルチン将軍がチリ独立戦争の際、支援のため5,000の兵を率いて向かった道を進む。途中、プエンテ・デル・インカ、国境の町ラスクエバスに立ち寄り、標高4,200mのチリ国境まで登る。国境には、終戦を記念して両軍の大砲をつぶして作ったキリスト像が立っている。