(有)花沢不動産

趣味の話など

嗚呼、ベーシストの悲哀・その2

2007-12-26 | 音楽
(思いのほか長文になってしまいました)

ところで、私はバンドを始める以前からベースに興味を持っていたのです
が、この話を他のバンド仲間にするとたいそう驚かれます。 幼い頃から、
レコードを聴いた時に主旋ではなく対旋律やベースラインを追ってみたり
したのは、やはりおかしいのでしょうか?(笑)

以前、「バンド歴」にも書いた通り、中学生の時に友人宅で「サージェント・
ペパー」を無理矢理聞かされ、ポールのベースラインを耳にして、本当
にやりたかったもののイメージが見えたという感じです。(当時、ベース
という楽器がギターとほぼ同じような形状をしていることを初めて知って
大いに驚いたものでした。ベースといえば、でかいウッドベースのイメージ
があったのです。以上余談)
もっとも、そんな私でも「最初からベースだと応用が利かなくなる」と思い、
はじめはギターを手にしたことをここで告白しておきます(笑)

ギタリストの楽しみが、ギターの音色を追求するとか、派手で難しげな
ソロを聞かせるとか、どちらかといえば外向きの思考にあるのに対し、
ベーシストのそれは、いかにドラムのキックとリズムを合わせるかとか、
バッキングという音数の制約の中でいかにカッコ良く聞かせるかとか、
やはり内向きで屈折した発想といった感があります(笑)

個人的には、バンドのベーシストという立場は野球の捕手に似たものが
あると勝手に思ってますが、ヤクルトの古田や、「ドカベン」の山田太郎、
そして「バッテリー」の永倉豪が、「しっかり者」「クレバーなヤツ」という
描かれ方をされるのに比較して、ベーシストには「地味」「変」「もっさい」
(そこまでは言われてないか)といったネガティブなイメージがつきまとう
のは、一体どういうことなのか??と思います(笑)

追伸:
したがって、ビートルズコピーバンド業界で、Gt/Voに次いでBa/Voが人気
パートだということは、一般的にはかなり特異な現象だと思います。
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嗚呼、ベーシストの悲哀・その1

2007-12-26 | 音楽
先日の「おとむすび」の打ち上げで、「ベーシストには変なヤツが多い」
といったことがちょっとした話題になりましたが、確かにそれ以前にも
「ベーシスト変人説」というのは何度か耳にしたことがあります。

ポール・マッカートニーいわくベースは、「バンドの隅っこでデブが弾いて
いるような、誰もやりたがらない楽器」(笑)とのことですが、確かに独奏
楽器となりうるギターなどと違って、こんな弾き語りすらできない地味な
楽器を積極的にやりたがる人間は、確かに変かもしれません。例えば、
ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズなんて超絶ベーシストだと私は
思うのですが、やはりあの連中の中では一番地味な印象です(笑)
また、世の中のベーシストの中には、「ギターは難しそうだし、ドラムは
家に置けないから」といったネガティブな理由でベースを始めた、という
輩も少なくないかと思います(笑)

地味といえば、ベースの個人練習というのもこれまた地味で、スラップ
とかができればまた別なのでしょうが(私はできません)、ひたすらルート
弾きの曲だとホンマ哀しくなってきます。私がやっているジャンルでは、
まだ”Something”とか”Don’t let me down”といった弾きがいのある曲
が少なくないのですが、例えばパンク系のベースとか一人でリハしていて
楽しいのだろうかと他人事ながら心配になります。

(つづく)
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