マニアの戯言

映画マニアの勝手な映画感想日記

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「ヒトラーへの285枚の葉書」

2018-04-20 09:19:01 | ドイツ映画&ドラマ

Alone in Berlin 2016年 ドイツ・フランス・イギリス作品

監督 ヴァンサン・ペレーズ
原作 ハンス・ファラダ 『ベルリンに一人死す』
出演 エマ・トンプソン ブレンダン・グリーソン ダニエル・ブリュール ルイス・ホフマン ヤコブ・マッチェンツ

勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
森の中を駆け抜けようとする兵士。だが、撃たれて死亡してしまう。
1940年6月。
郵便配達員の女性は、密かに老人に食糧を配達してから、オットーとアンナが住むクヴァンゲル家に郵便物を届けた。
夫婦はその郵便物を読みショックを隠しきれない。
それでも、夫のオットーはいつのもように仕事場へ出掛けた。
だが、ある日の事。
オットーは、息子の顔を木彫りしながら、ハガキの文字を一つ変えるだけで、違った文章になり得るということに気がつく。
そして、ハガキの文字を自分が書いたと分からないように装飾した文字で反政府的な文章を書き、誰もが目にするであろう場所へ何気なくそのハガキを置いた。
妻のアンナは、夫の行動を知ると、危険を顧みず協力をした。
一方、ゲシュタボのエッシャリヒ警部は、ハガキを出している犯人を早急に逮捕するよう、上層部から圧力をかけられるのだった。

勝手な感想(自分の思い込み多々)
原作は、大戦後にゲシュタボが関わった事件の記録からヒントを得て書かれた作品ということだった。
小説なので、フィクションの部分も多いかもしれないが、小さな事とはいえ、抵抗する市民もいたんだな~と感心してしまった。
そして、一市民として勇気ある行動だな~と。

物静かなだんなさんだけど、政府に怒りを感じるのも分かる気がした。
本当は、家具会社なのに、今は棺桶の生産で大忙し。
国に息子を差し出したくらい、国に尽くしたのに、一人息子は帰らず、それでも、国が勝つ為に尽くせという。
そりゃね~べだよ。
そして、旦那さんは最後まで奥さんを守ろうとした。
奥さんは覚悟を決めていた。
この夫婦って本当に凄いよ。
だから、ゲシュタボのやろ~。(`⌒´)


敵役でもやっぱりいい役になるブリュール君。
彼の気持ちも分からない訳でもないしなあ~。

とにかく、
当時のドイツ国民は怖いわ~。
みんなその手紙を警察にほぼ届けたっていうんだから。洗脳というか思い込みというかは忠誠心が強いというか。
そんな中できちんと冷静に違うって言える人ってまじ凄いな~って。

素晴らしい作品だけど、
やっぱり、ドイツの出来事だから、ドイツ人でドイツ語が良かったなあ。
国際的にするために、英語でってのは、分かるが、イギリス人じゃなくとも~と思ったのは自分だけ?
そりゃ~ドイツ人市民に見えたけども、自国や周辺の人はやっぱ違うって感じたんじゃないかな?
日本人が日本人役をアジア系の俳優さんにしてもらうのに抵抗を感じるみたいに。

主役二人以外がドイツ人俳優だったからなおさら思ったのかもしれない。
ドイツ人の英語だと逆に違和感だったんかな?監督さん。(^◇^;)

忘れそうでした。
ここにも次世代の注目株の俳優さんが出演していたんだった。
Louis Hofmann(ルイス・ホフマン)
 なんだけど、オープニングの兵士さん、夫婦の死んだ息子役でした。
微妙・・・。(^◇^;)


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