Waffenstillstand 2009年 ドイツ作品
監督 ランスロ・フォン・ナッソ
出演 マクシミリアン・フォン・プーフェンドルフ ラクラ・ルーテン ハンネス・イーニッケ マティアス・ハービッヒ フサム・チャダット
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
2003年4月。バクダッドは陥落した。
だが、3日後に米軍がファルージャにてデモ隊に発砲した事から数ヵ月はスンニ派が支配していた。
2004年3月31日。
4人もの米国の民間人が殺され見せしめに橋から遺体をぶら下げられた。
世界中にその映像は流れ、4月4日に米軍は掃討作戦を開始した。
2004年4月9日。バグダット。
ファルージャから急患を連れて来た医師アラントは、必死な治療もむなしく患者を死なせてしまう。一緒に治療にあたっていたキムは、24時間の停戦を聞き、ファルージャの野戦病院へ医療器具や薬品を運ぼうと試みる。
一方、ジャーナリストのオリバーは、24時間停戦を聞きつけ、カメラマンのラルフを連れてキムの車に便乗し現地レポートを強行する。
そして、検問所で止められ、キムが許可をもらってない事が判明。
この先からファルージャの野戦病院までの、往復の道のりは米軍の援護が得られないと言われてしまう。
それでも、医薬品を運ぼうとした面々は・・。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
内戦の後の街の安全対策。
「スナイパー・バレー」や「非常戦闘区域」、「ブレイブ・ソルジャー」など、軍隊関係は鑑賞していたが、ジャーナリストや医師の視点では初めて見たと思う。
マスコミを武器に強行突破を試みるキム。
停戦とはいえ、現地のテロリストにしてみればどこの国の何者でも分からない輩から街を守ろうとするのは当然で。
政府というか軍隊は、そういう事情を知っているから、許可を出さなかった。
なのに・・・。
危険を顧みず人助けをしようという心意気はいいと思う。
軍の対応は逆に冷たく感じるが、個人の偽善の為に何人もの犠牲者を出す訳にもいかないという軍隊の考えも分かるのだ。
なので、このキムの強行に少しムカついたし、それに便乗するマスコミにも少しイラっとした。
カメラに映像を収めたいからもう少しゆっくりなんて、いつ襲ってくるか分からないのに、何を言ってるんいだ!!とも思ったからだ。
何しろオリバーが取材でマイクを向けた後がびっくりだったのだ。
彼に取材された現地の人々が、取材費をその場で要求してきたのだ!
当たり前と言えば当たり前なんだか、そんな事も知らないで飛び込んできたこのマスコミがすっごく腹立たしかった。
それでは、
その腹立たしいマスコミ、ジャーナリストのオリバーを演じたマクシミリアン君はと言いますと。
殆ど主役ででずっぱり。
嬉しかったのだが、派遣されたばかりの新人君だったから、その言動に何度もハラハラさせられてしまった。
銃撃されているのに、路上で倒れている人を助けようとした時には、こいつ状況を考えたらどうだ!と怒り心頭になりそうだった。
案の所、自分が足を打たれてしまうし・・・。
逆にベテランカメラマンのラルフが冷静で頼もしく、文句言いながらもすげ~良い奴だった。
映像というか、演出というか、すっごくリアルに思えた。
久々、考えさせられる作品を見たよ。