バラエティ番組で草野仁が
「我々は動物の一種、つまり動くもの。
ですから五分間動かないでいるのは
至難の業です」と前置きしながら、
蝋人形に扮する企画をちら見した。
※※※
『花と蝶』といえば森進一の出世作で
作詞は『月光仮面』でも知られる
故川内康範。森はこの曲で
紅白歌合戦に初出場している。
※※※
花は植物。動くものではないから
一処にすっくと立ち一生を終える。
かたや蝶はまさに動くものだ。
この相反する二者はけれども
蝶は花から栄養を享受し、
花は蝶に子孫繁栄の介助を委ねる。
小学校で習う理科のおはなし。
※※※
さて、人は動物だけれど。
花のように、或いは蝶のように生きる。
一生同じ会社で働く「花」と
次々に会社を渡り飛ぶ「蝶」と。
ただ転職はしながらもずっと同じ仕事、
例えば経理畑を貫くのは「花」とも言え、
終身雇用の社にあって様々な職を担う
「蝶」のような働き方もあって面白い。
職人の世界においても師匠のもと
根を張ってその技に仕える「花」と
巣を飛び立って我が道を行く「蝶」がいる。
※※※
前置きが長くなった。
僕が僅か十数年世話になった劇団には
その劇団でキャリアをスタートとし
恐らく一生務めあげるだろう制作者と
複数の劇団を渡り歩いた制作者がいた。
まさに演劇界の花と蝶、それぞれの
良い見本の背中を見て育った。
その蝶の側の、昨日誕生日を祝う会があり
しこたま飲んだ。という報告です(;^_^A
決して僕がどの方向に生きるとかじゃなく、
楽しく、時には良い話を聞きながら
ホッピーをがんがん空けた話を
少々まどろっこしく書いてみました。
※※※
小劇場の小さなちいさな劇団から
歩みはじめてフリーになり、
新劇の中堅劇団に世話になって、独立。
今は新劇や小劇場の垣根なく
制作を請け負う僕はあきらかに「蝶」に
決まってはいるのだけれど……
役者も照明も舞台監督も、芝居の
数多ある仕事のうち制作しかできずに
気付けば二十年以上ぼーっとただ立ってる
その意味では花、いや「雑草」とも言える。
そんな僕に花は咲くのか?
いや、そもそも咲く構造の植物なのか…
(><)
【文中敬称略】
「我々は動物の一種、つまり動くもの。
ですから五分間動かないでいるのは
至難の業です」と前置きしながら、
蝋人形に扮する企画をちら見した。
※※※
『花と蝶』といえば森進一の出世作で
作詞は『月光仮面』でも知られる
故川内康範。森はこの曲で
紅白歌合戦に初出場している。
※※※
花は植物。動くものではないから
一処にすっくと立ち一生を終える。
かたや蝶はまさに動くものだ。
この相反する二者はけれども
蝶は花から栄養を享受し、
花は蝶に子孫繁栄の介助を委ねる。
小学校で習う理科のおはなし。
※※※
さて、人は動物だけれど。
花のように、或いは蝶のように生きる。
一生同じ会社で働く「花」と
次々に会社を渡り飛ぶ「蝶」と。
ただ転職はしながらもずっと同じ仕事、
例えば経理畑を貫くのは「花」とも言え、
終身雇用の社にあって様々な職を担う
「蝶」のような働き方もあって面白い。
職人の世界においても師匠のもと
根を張ってその技に仕える「花」と
巣を飛び立って我が道を行く「蝶」がいる。
※※※
前置きが長くなった。
僕が僅か十数年世話になった劇団には
その劇団でキャリアをスタートとし
恐らく一生務めあげるだろう制作者と
複数の劇団を渡り歩いた制作者がいた。
まさに演劇界の花と蝶、それぞれの
良い見本の背中を見て育った。
その蝶の側の、昨日誕生日を祝う会があり
しこたま飲んだ。という報告です(;^_^A
決して僕がどの方向に生きるとかじゃなく、
楽しく、時には良い話を聞きながら
ホッピーをがんがん空けた話を
少々まどろっこしく書いてみました。
※※※
小劇場の小さなちいさな劇団から
歩みはじめてフリーになり、
新劇の中堅劇団に世話になって、独立。
今は新劇や小劇場の垣根なく
制作を請け負う僕はあきらかに「蝶」に
決まってはいるのだけれど……
役者も照明も舞台監督も、芝居の
数多ある仕事のうち制作しかできずに
気付けば二十年以上ぼーっとただ立ってる
その意味では花、いや「雑草」とも言える。
そんな僕に花は咲くのか?
いや、そもそも咲く構造の植物なのか…
(><)
【文中敬称略】