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麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

たいいくのひ

2008年10月10日 | 東演
 今日は体育の日でした。1999年まで。

 北京五輪のように科学技術で天気をコントロールできなかった1964年、とにかく“晴れる日”ということで、東京オリンピックの開会式に抜擢され(?)、そして66年「体育の日」となった以後も、小さなちいさな五輪。。。北の町の、南の村の、西の会社の、東の学校の。。。様々な運動会や体育祭におひさまを照らしてきた10月10日。

 「体育の日」は、今、自然の理に逆らい第二月曜日になっちゃって、だから延期や中止になることも多いらしい。これじゃアンハッピーマンデーだ

一方、今年の十月十日も、良い天気だ(^_^)

 中国は8並びが好きだけど、ゾロ目には確かに魅力がある。日本にもゾロ目の祝日が、以前は、一月一日、五月五日、そして十月十日とあったわけだが、他の旗日より清々しい気がする。

 五月五日といえば「こいのぼり」。

 東演の『空ゆく風のこいのぼり』は五月に限らず一年中こいのりが泳いでいる話。舞台は夏から秋にかけてだ…。

 今日は劇中に登場する架空の祭「がめすり」の振りを、監修いただく日でもあった。



 ステージ・アート・カンパニー代表の斉木彩先生にお越しいただき、細かいチェックをしていただきました。

 結構激しい踊り・・・「元・体育の日」に大いに汗をかいた“がめすり隊”の能登、星野、清石、小池、小川でした。

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ブログ通信簿

2008年10月09日 | 身辺雑記
 昨日、ブログ通信簿で採点してもらった

 ブログ年齢は22歳。
 これは喜ぶべきか悲しむべきか・・・
 若々しいのか? 幼稚なのか?
 
 主張度2。。。一応劇団公式HP内なので、抑えてますからネ。

 気楽度3。。。力は抜いてますが職務としての最低限の自覚はあるので。

 マメ度4。。。そりゃサボると劇団のIT委員会から怒られるので…。

 影響度3。。。う~む、ここは何とかしたいが、そうするには主張度を上げないとかな~…。

 この採点ソフトの注意として「最新の記事10件から分析するので内容によって変わる」と断りがある。
 その上でののコメントが以下です。

【あなたは図書委員タイプです。そのマメさでどんな仕事もこなせるでしょう(中略)よく話題にしている知識や経験をいかして、俳優を目指しましょう。】

 前半は、いかにも「制作」にふさわしい感じっす。企画、営業、広報に票券などなど仕事幅が広い職種なので。
ですが、後半、あろうことか本来サポートしなければならない「俳優」を目指せとな。

 ・・・まあ、書かれた単語の傾向からフォーマットに分析を落とし込んでいるわけだけだから、余りに芝居に偏ったブログがこーゆー結果を導くのは当然といえば当然なのだが。。。

 さて
 猛烈に芝居が良くなっている『空ゆく風のこいのぼり』だが、その稽古場で、ある意味役者は日々採点されている。
 勿論、演出家ではなく(演出家は決して採点などしない)、制作であるはずもなく、仲間の役者たちでもない。
 おそらく。。。嗚呼この手の表現が「主張度」を下げるのだナ。ならば、

 仲間の役者でもない。それは「芝居の神様」だ。
 そして、その者は天ではなく、役者の心の中にいる。

 稽古中、役者は死にもの狂いで神と対話し続ける。

 初日が開けば、今度は「観客」という、優しくも厳しい採点者がいて、カーテンコールで通信簿を渡してくれる。

 多くの役者は「大変よくできました」を貰って、辞められなくなる。

 そして次の芝居に向けて、また茨の道を歩むのだ。己の心の中の「芝居の神様」との壮絶な闘いに戻っていくのダ!
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怒濤のスケジュール

2008年10月08日 | 東演
 こいないだ稽古初日だと思っていたのに・・・気付けば二週間と一日後には小屋入りなので、役者は勿論、劇団一丸で『空こい』に取り組んでいる東演なわけである。

 下は、稽古風景を二階ギャラリーから撮ったもの。

 
 
 写真上部が清石(右)と小川。下部が小池で、何か武器のようなものを持っているよーである。
(答えは本番でのお楽しみ

 今日は午前中に制作総会。
 オンオフが一同に会し、この素敵な作品を一人でも多くの方に届けようと心を一にしました。

 けれども神様は少々イジワルで、時間を忘れさせてくれる『空ゆく風のこいのぼり』の稽古場に居続けることを許してくれない。

 昨日は、来年6月に開催される「第1回日韓演劇フェスティバル」の打ち合わせ。日本演出家協会と韓国演出家協議会の共同主催の一大イベントに、制作の末席として参加しております。

 来年といえば、東演は創立50周年。
 その準備もやらなきゃなわけである。例えばその第一弾『萩家の三姉妹』のチラシを、『空こい』の初日までに作らなくてはいけない。当日配布するリーフレット、東演の公式ファンクラブ「ぱら~たの会」の09年度版・・・紙媒体の仕事が立て込んでいる。
 

 今週末からは、下北沢演劇祭世田谷区民上演グループAの稽古がスタート! さて、今年はどんな顔ぶれと芝居をこさえることになるかしらん。

 で。その『萩家』と区民上演グループの公演がともに2月だったりする。
 上旬と下旬ではあるが・・・。

 『臨時病室』の巡演が4月のアタマ。創立50周年の第二弾『翔べ!イカロスの翼』が5月中旬で、終わったらすぐ『日韓』だ! これは1ヶ月に演劇公演5公演、リーディングも3~4本入り、舞踏やシンポジウムなど、とにかく池袋の「あうるすぽっと」でテンコ盛りに展開する。

 そうそう『イカロス』のシノプシスが作家から届いた。これも詰めておかないと。
 怒濤のスケジュールだったりする

 決して忙しいとは思わないけど、時間を有効に使わないとナ。
 深呼吸して
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ハリポタと消費と鑑賞と。

2008年10月06日 | 東演
 今日は珍しく真面目に。

 通勤電車で立っていた僕の、隣の女性が『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』を読んでいた。
 言わずと知れた「ハリ・ポタシリーズ」の第4作。2001年のヒューゴー賞を受賞し、05年映画化もされている。

 で。思い出したのが・・・もうかなり前の夕刊(8/4付日経新聞)に長谷川一氏(明治学院大学准教授)が“ハリポタ現象”を評した記事だ。

 iPhoneの発売日にできた長蛇の列と『ハリー・ポッター』を我先にと購入するのはよく似ている。どちらも消費財だと氏は言う。
 僕も読んで、大きく頷いた。
 
 記事を引用すると、
 《あるいは全世界で公開されるハリウッド映画を見に行くのと同じ「同時性」を体験したい気持ちがある》
 と解析し、最後に、
 《出版界と教育界には「消費者」を「読者」に育てる取り組みに期待したい》
 と、その論を閉じている。

 おこがましいけれど、これは我々東演の、そして東演の属する“新劇”の命題でもある。

 氏は、『ハリポタ』が基本的に国単位の市場だった出版界に本格的なグローバリゼーションの波をもたらしたことを認めながら、『くまのプーさん』などとは全く異質の児童書だと言う。『ハリポタ』に熱狂する人は「読者」というよりむしろ「消費者」というほうが近い、と。

 演劇界においても、大手資本が参入し、有名人が多数出演する消費財が上演されiPhoneやハリポタ級の盛況らしい…。
 そんな中、“新劇”の使命は「消費者」ではなく「観客」を育ること!と信じて、作品創りに日夜奮闘している。
 黴の生えた昔通りの芝居を再生産するのではなく、今の客席に喜んでいただく舞台をこしらえるのは、たやすいことではないけれど、歯をくいしばって頑張るしかない。

 同じ芝居ばかり大量に観られるという状況が必ずしも良いわけではない。一人ひとりがそれぞれ多様な芝居を楽しむのが望ましい姿だろう。

 実は、これ、

 《同じ本ばかり大量に読まれるという状況が必ずしも良いわけではない。子供たち一人ひとりがそれぞれ多様な本を楽しむのが望ましい姿だろう。》

 という長谷川氏の論を演劇に置き換えたものだ。
そんな思いで創る東演の『空ゆく風のこいのぼり』。
 初日まで20日を切りました!
 ぜひ『観客』の皆様に観てもらいたいです。 
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こいのぼり、小休止

2008年10月04日 | 東演

 
 いきなりですが、演出の磯村純氏が、稽古にやってくるバイクです!
 かっちょいいです。
 劇団東演第130回公演『空ゆく風のこいのぼり』も、風を切って走る二輪車よろしく、スピードに乗って走ってます。

 そうして、今日は土曜日。
 明日は稽古がお休みで
 月曜日からは稽古時間が延びて、益々“臨戦態勢”に入るので、アクセルを緩めて、稽古終わりに交流会を開催することにしました。

     ここまで10/4午前中に記す。
     以下は午後、つか夜

 大事なことを書き忘れました。
 冒頭の写真は昨日撮ったものです。今日は呑み会があるので、演出家は徒歩来団しております。

 さて。で、その交流会。。。



こんな感じで大いに盛り上がりました。
 。。。ただの呑み会風に見えますが、中身は高度な演劇談義です。
 上の写真に、そのあたりのリアリティがないけど、これは写メを意識してのポーズです
 下の写真。右の緑のTシャツが演出・磯村氏。
 隣の弊団代表山田、ベテラン溝口と真剣に語っているでしょ?










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こいのぼり、小道具登場、模型も参上!

2008年10月03日 | 東演
 昨日、高津映画装飾さんから小道具の第一弾を運び込んだので、稽古場がまた一段と“宮崎県野辺町”に近づいた。
地図を開いてもそんな地名はないけれど『空ゆく風のこいのぼり』では、その架空の町に命を吹き込む作業をしている。

 稽古場での芝居創りと並行して
3階の談話室では「空こい小道具班」が会議。今日、持ち込んだリストのチェック、今後の作業工程(作り物や買い出しのテンポ)をチーフの安田(左手前の緑の背中)を中心に・・・。

 下は持ち込んだ小道具の一部。
 
 解りづらいっすが、それは本番をお楽しみに……

 さすがにカレンダーが公演の月になり、3週間後には劇場入りダ!
 各セクションのピッチが上がってまいりました

  右は、
美術の小池れい嬢の、苦心の舞台模型

 絵じゃなくて、立体の模型なのだ。
 写真がへたでペタっとしちゃったけど・・・

 
 なんか今日はかなり画像だよりの
 内容のないグログになっちまいました。
 


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秋の夜、余話

2008年10月01日 | 身辺雑記
 昨日のブログは、とある老人ホームで観た芝居についてでした。
 
 東演は世田谷区にあるけれど、セタガヤといっても広くて、なかなか訪れずにいる所が多いのが実情。「パラータ」という拠点を構えているから尚更で、むしろ東演にお世話になる前の小劇場時代、区の施設をジプシーしながら稽古していた十数年前の方が、世田谷中をくまなく(?)駆け回っていたかもしれません。

 さて。老人ホームにチャリンコで向かっていた時、「なんか来たことあるかも…」と普段はお休みしている脳細胞クンからメインコンピュータに連絡が。。。
 漕ぐのを辞めてキョロキョロする
 病院、コンビニ、路地。それからさっき通り過ぎた大通りの神社。
 15年ほど昔だろうか、フリーター時代のバイト先の、同じ部署の社員さんの、お姉さんの引っ越しを頼まれたことがあった。

 僕の友人の軽トラックを使って川崎から世田谷へ・・・。
 その越した先の家の、すぐ近くだった

 開演まで時間があったので記憶を頼りに狭い路地に踏み入ると、そうそう奧には少しスペースがあって、そこで車を切り返すことができたのだった。さすがに時が過ぎて、表札は別の人のものになっていましたけど、紀伊國屋ホールや本多劇場進出を夢見た頃の気持ちがフッと蘇りました。


 そう、あの頃は“無垢”で、引っ越しのギャラもなく……まあ、ある事情でがないから引っ越屋さんじゃなく、僕らが動員されたわけですが……というか、倒産した家電量販店の退職金がテレビや冷蔵庫なのと一緒で、ギャラは現物支給。
 
 彼女はスタイリストだったので、普通じゃ着ないよ~変テコな衣裳を沢山持っていて、もうそれを置く場所もないからと、それが我々の「お駄賃」になったわけである。
 
 
 演劇制作者のはしくれという職業柄(?)、でもそれは、実はのちのち大い役に立ったのだった。
まさに「情けは人の為ならず」(9/27弊ブログ参照)。

 さてさて。衣裳を手に入れた僕はいいけど、友達にとってはメリットなかったのだよな、余り…。小泉今日子とかのお宝写真くらいで。
 僕自身、バイト先の社員さんの、一面識もないお姉さんは、かなり遠い存在だが、僕の友人にとっては本当に無関係な人の引っ越しだったわけで・・・。

 思えば、本当に多くの方々に助けて貰って、ここまで来ました。
 
 その恩返しの意味も込めて『空ゆく風のこいのぼり』、心を込めて創っています。
 純粋に・・・紀伊國屋ホールでのプロデュースを夢見てた十数年前の自分とも向き合いながら『空こい』を紡いでいます。
 是非、劇場にお運びください。   
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