「シリバス」は、体操・床のH難度、
2回宙返り2回ひねりの技だ。
ダニエラ・シリバシュにちなみ、
日本の「ゴムまり娘」こと
村上茉愛も得意としていた。
「シラバス」は、授業計画のこと。
授業の目的、到達目標や授業内容、
成績評価基準などが記され、
学生に公表される。
どちらも知っている人は知っていて、
知らない人は知らない。
⋯⋯当たり前だが
対して「シエバス」は私がマメの頃、
利用していたバスを大人たちが
「市営バス」と言っていたのだが、
チビには公が営むなんて発想がなく
「シエバス」と聞こえ、
小学校に上がるくるいまで
口にしていた。
当時、小田急バスのボディには
犬のマークがついていて、
「ワンワンバス」と呼ばれていた。
チビ助にはそれと同じ感覚だった。
そーゆー聞き違いや思い込みは多い。
が、今回はそこは広げずにマメに着目。
ダニエラ・シリバシュはソウル五輪
(1988年)女子体操競技において、
個人総合銀、種目別の段違い平行棒、
ゆか、平均台で金、跳馬で銅。
団体でも銀とメダルを6つ獲得し、
10満点の採点だった当時、
1大会で7回の10点満点をマーク。
コマネチ以来の快挙を成した。
平均台でも一等高い台に上ったが、
ちびっこもまた、高い所や
不安定な所に取り憑かれがちだ!
下校途中だろう母子連れを
新宿区のはずれの住宅街に見た。
ランドセルは母が持ち少し先を行く。
低学年の男児は駐車場を見つけると
母を追い越し、そのブロック塀に
ピョコンと飛び乗り、
手を広げて歩き出す!
「あぶないよ」とかける母の声に
余り緊迫感がない。
日常茶飯事で止めても意味はない。
だが、
注意しないのは親業にあるまじき!
そんなこんなが混在していた。
少年は呪文を唱える。
どうやらゲームの決まり文句らしく
「そこ、それでクリアするの?」
と、これもやや飽き気味なのか
感情の乗らない声がけだ。
思えば僕もその一人。
というより、
土建会社の資材置場を管理する
ほったて小屋に居住していたので、
庭にH鋼やら足場材が積まれ、
ロードローラーやショベルカー等
重機が停車していたから、
本来なら〈危険立入禁止〉の、
しかしガキンチョには
最高のアトラクションの宝庫。
そこで遊んでいた。
大怪我もせずによく生きられたもの。
あら、来年はアラカン。
シリバシュも気づけば50歳超え。
時代は変わっても、チビ助は
高い所を無邪気に歩ってほしいっす。
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