麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

横浜アリーナ

2006年05月24日 | 鑑賞
 生まれてから昨年の入籍を機に転居するまでの39年を神奈川県民として暮らしながら、ずっと横アリには踏み入ったことがなかった。横浜スタジアムも日産スタジアム(当時はまだ横浜国際総合競技場)も横浜美術館もドリームランド(現在は閉園)だって行ってるから、格闘技やロック系の音楽に興味がなかっただけの気もするが…。
 で、やっぱデカかった。昨日は音楽会(?)だったのだが、東京ニューシティー管弦楽団のフルオーケストラによる『ハルとナツのテーマ』〈*1〉を作曲者でもある渡辺俊幸氏〈*2〉の指揮で聞いたかと思えば、アカペラで『恋のフーガ』『あの日に帰りたい』『未来予想図Ⅱ』をチキンガーリックステーキ〈*3〉が熱唱・・・みたいな。

 音楽にはウルサくないボクだが、やはり残響がすごくて「音楽通」には辛かったかもですが、それはやる方も聞きに来る方も覚悟の上。
 実は弊団の朗読劇『月光の夏』もピアノとのコラボレーションのため、ピアノに良い空間では役者の声が割れちゃうし、役者にいい所ではピアノが響かないという「アキレス腱」がないではない・・・。
 横浜アリーナでのコンサートに観客として触れて、あの箱でのスタッフの絶大な努力と、またアーティストの持っている技術の全てを注ぎ込んで、できるだけベストなものを・・・という姿勢がビンビン響いて、帰り道フィードバックすることができた。
 つまり『月光の夏』の、全国各地でのそれぞれの条件の中でベストを尽くしてお客様に応える。また客席も温かく(かつ厳しく)受け止めていただくことによって、舞台の役者・演奏者と、裏方達も力をいただく・・・この構図は決して間違っていないのだ!と。

 *1:東京ニューシティー管弦楽団=1990年設立。
    音楽監督に内藤彰を擁し、定期演奏会のほか
    オペラ・バレエ、ポップスの演奏まで幅広く活動。
 *2:ハルとナツ=本年3~4月にNHKで放送。
    作は橋田壽賀子、主演に森光子、野際陽子、
    米倉涼子、仲間由紀子。放送80周年記念ドラマ。
 *3:渡辺俊幸=上の音楽のほか、『大地の子』、
    大河ドラマ『利家とまつ』、映画『サトラレ』など
    多くの作品を手掛ける。
    伝説のバンド「赤い鳥」ドラマーでもあった。
 *4:チキンガーリックステーキ=男性6人組の神戸出身の
    アカペラグループ。1990年に結成(当時は5人)。
    メンバー変更を経て99年より現在のメンバー。
    当ブログで紹介した曲を含んだアルバム『Foundation』
    は本年4月発売(フォアレコード)

 あ。ちなみに昨夜は「まさしんぐワールドコンサート」という演し物で、他に吉田雅美氏を招いて「グレープ」が復活したりもした。『精霊流し』『無縁坂』は勿論『残像』などマニアックな曲、さらには新曲(?)まで披露していた・・・。
 まあ、さだまさし、というか彼を支える公式ファンクラブ「まさしんぐワールド」の30周年記念ってことで、賑々しく横アリで(他に大阪城ホール、名古屋レインボーホール)開催。
 それが満席なのにも驚いたが、おばあちゃんから若い10~20代まで幅広い客層にも「へえ~」と思ったりもした。
 得意のトークは短めに、オーケストラとの競演がメインでした。
 最近はついつい制作魂が頭をもたげて、時間オーバーしたらハンパじゃない延長料金だよな…とか、オケをタクシーで帰したら…とか、つい余計なことを考えたりしなかったわけではないが・・・それを超えて、相変わらずサービス精神に富んだ
贅沢な3時間20分であった。

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