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麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

ちらし寿司より、あ・な・た

2025年07月17日 | 身辺雑記

「ちらし寿司より、あなた」

 

小田急線くだりの快速急行

三人掛けの奥端に座る私。

隣に並んだ夫婦の妻が

メロディに乗せて、そう言った。

歌った♪というべきか?

 

「何、いきなり」とドア脇の夫。

「知らないの? 今の」

「何が!」

サービス業で土日は働き、

平日に定休の働き手も多い。

二人は昼食を何にするか話していて、

「やっぱ江の島だし海鮮か?」

と旦那がスマホ片手に言った刹那、

アラフィフに見える女性が

「ちらし寿司より〜♫」と。

 

「知らないの? 今の」「何が!」

のあとに彼女は言った。

「なんとかってゆーグループの

なんとかってゆー歌がtiktokで

バズってるのよ」

「お前も知らないんじゃん!」

「知ってるわよ、ラブライブのアレよ」

「なんだ、ラブライブか」

「ラブライブわかんの?」

「国立音ノ木坂学院だろ」

「は?」

「オトノキの生徒が作るアイドルの

成長物語がラブライブじゃん」

「あたし知らないけど。

で貴方それは知ってんのに

♪タラタラターンよりあなた♫は、

知らないんだ」

「知らねえ!」

 

この夫婦の息のあった漫才、もとい

息のあった会話に耳ダンボで

手にした文庫本がまるで進まない。

なんとかゆーグループ名も曲名を

私も知らなかったが、

フレーズには聞き覚えがあった。

オリジナルは寿司じゃないことも。

 

「チョコミントより、あ・な・た」

ではなかったかしら?

読書は諦めて、スマホを出して検索。

AiScReamという3人グループの

『愛♡スクリ~ム!』という楽曲。

 

正直、別のなんとゆーグループの

『かわいいだけじゃだめですか?』と

同じテイストで区別がつかない。

 

 

以上、長いながいイントロダクション。

雨が強かったり弱かったり、

時には晴れ間も覗いた7月16日に

小田急線で新百合ヶ丘に向かい、

『歌え、悲しみの深き淵より』の

ゲネプロを観たのだ。

 

 

麻生文化センターの中庭のオブジェ。

写り込んでいるのは麻生区役所。

ホールは彼女の左手の方角にある。

13時から。

 

新宿を出たのは11時過ぎで、

新百合着時、長針は9と10のあいだ。

夫婦は、まるで違う会話をしながら

海の方へと向かって行った。

 

そうそう、改札を出る時に

ラブライブの、ことり役の声優

内田彩を教えたことをよく口にした

Kを思い出した。

 

彼は隣の各停駅が最寄なので

新百合で何度か飲んだ。

『歌え〜』を上演する劇団を辞めて、

フリーになって浅い頃の話だから

2012〜13年頃になる。

⋯⋯その「ラブライブ!シリーズ」

まだ続いているのだな〜。

 

きっと旦那は、その時代は知っていて。

でも、2025年の《ルビィちゃん!

はーい。何が好き?

チョコミントよりも あ・な・た》

は把握していなかったのだ。

 

都内では小振りだったが、

駅を出ようとしたら土砂降り

 

腹ごしらえしてるあいだに

やむことを願い、店を探した。

「ちらし寿司でも、食・べ・る?」

頭の中に流行りのメロディが流れた。

 


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