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麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

オニガラ

2005年07月28日 | 鑑賞・まなび
台風一過。
気温が体温超えの渋谷は東京都児童会館へ。

7/16~8/7まで、ホールと4階講堂を会場に
第33回夏休み児童・青少年演劇フェスティバルが
開催されており、22カンパニーが26作品を上演しています。

その中で僕が観に行ったのは、
演劇人冒険舎公演「オニガラ」だ。
名古屋の劇団で、作・演出も同じく名古屋を中心に活躍する
劇団ジャブジャブサーキット主宰・はせひろいち氏。

おそらく彼の作品ということで、
客席の大半を占めるチビッ子たちに混じり、
演劇評論家、演劇ジャーナリストに
劇団制作者、劇作家、演出家などなどが
後方の座席に十数人陣取って異彩を放っていた。

さて内容・・・
オニガラが「鬼の抜け殻」だと途中でわかるのだが、
抜け殻といえば、今年5月、文学座アトリエの会で
上演された佃典彦作、松本祐子演出の「ぬけがら」が
記憶に新しく(残念ながら満員で未見)・・・
しかも、佃氏は名古屋の劇団B級遊撃隊の主宰、
さらに松本氏も名古屋出身・・・
な、なんと「ぬけがら」と「オニガラ」は
全~員「名古屋つながり」なんだぎゃー

こんな面白いことがあって良いのだろうか?
あまりに出来すぎダ!!!
でもって、舞台はこんな「偶然」など寄せ付けない面白さ

日向の素朴な民話が下敷きになってるそーだが、
時代は現代、三人の小学生の夏休みの冒険譚に
見事☆演劇化されている。
それぞれのキャラが立っていて……
 そうそう、特筆すべきは役者三人で、
 小学生のほかにも鬼丸や姫子に鬼父、森に住む謎の老人や
 主人公の母など・・・全てを演じるのだ!

1時間50分、途中休憩10分があるものの、
演じているか裏で早替えしてるか、ノンストップの、
ジャニーズのコンサートばり(?)の熱演なのだ
話がそれた。

鬼の解釈や本当の勇気、それから平和への願いなど
すべてが「はせワールド」特有の優しさに貫かれ、
十ニ分に大人の鑑賞にも堪えうる作品にもなっていた。
    
うーん。
やっぱ、子供はいい
「あ」と舞台から客席後方を指差せば、皆一斉に振り向くし、
舞台からの問いかけには反応するし・・・。
こーゆー風景には安心させられるし、
そーゆー世の中をチャンと守っていかなきゃと、
『月光の夏』含めた、
「六十年目の夏~長崎、知覧、神戸」の準備にも
力が入るのだった




コメント
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