Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

ホワイトナイツ 白夜 - 80's Movie Hits ! -

2013-01-17 | 80's Movie Hits !

■Say You, Say Me/Lionel Richie
■Separate Lives/Phil Collins & Marilyn Martin 
from「ホワイト・ナイツ 白夜/White Nights」(1985年・米)

監督=テイラー・ハックフォード
主演=ミハイル・バリシニコフ グレゴリー・ハインズ イザベラ・ロッセリーニ ヘレン・ミレン

 テイラー・ハックフォード監督は音楽にこだわる監督だ。デビュー作は60年代のポピュラー音楽界を描く「アイドルメイカー」(未)。2作目「愛と青春の旅立ち」の主題歌は今やスタンダード化した名曲 ♪Up Where We Belong。3作目は「カリブの熱い夜」。つづく作品が本作である。単に既製のヒットチューンをちりばめただけのサントラも多い中、ハックフォード監督作の主題歌は映画のテーマを歌にしてさらに心に刻む役割を果たしている。これこそがまさに映画主題歌(テーマソング)。この ♪Say You, Say Me もそう。ソビエトとアメリカというイデオロギーの壁を超えて”踊ること”で通じ合う男の友情や表現者としての戦いという映画のテーマをライオネル・リッチーは見事に歌詞に盛り込んでいる。ハックフォードのこだわりは、「ラ・バンバ」(プロデュースのみ)や、「ディアボロス 悪魔の扉」のエンディングでローリングストーンズを使うセンスでも感じられることだろう。

 ライオネル・リッチーの主題歌 ♪Say You, Say Me は美しいバラードでオスカーも受賞している。サントラには未収録で、リッチーのアルバム「Dancing On The Ceiling」に収録されている。当初映画と同タイトルで書いて欲しいという依頼だったらしいが、リッチーは自作のアルバムに収録することを理由にこれを拒否。しかしできあがったバラードは、映画のヒットにも大きく貢献した。

 もうひとつの主題歌と呼べる美しいバラードが ♪Separate Lives。当時売り出し中だった女性シンガー、マリリン・マーティンと、前作に引き続きハックフォード作品で歌うフィル・コリンズによるデュエット。ハスキーな歌声が魅力的なマリリン・マーティンは、スティービー・ニックスのバックコーラスとして活動していたシンガーで、本人名義での最初の曲は、映画「ストリート・オブ・ファイヤー」サントラに収録された ♪Sorcerer(スティービー・ニックスの作)。僕は彼女のメジャーデビュー作「Night Moves」が当時大のお気に入りで、シングルとなったタイトル曲はコピーした記憶がある。デビッド・フォスターは ♪Separate Lives で彼女をいたく気に入り、自分とデュエットすることを申し込んだ(その曲は彼が音楽を担当した「君のいた夏」に使われている)。この曲の作者はスティーブン・ビショップ。フィル・コリンズは当時のインタビューで、彼はもっと評価されるべきソングライターだとよく言っていた。ビショップは ♪On And On というヒットがあるけれど映画ファンには「トッツィー」の主題歌 ♪It Might Be You(君に想いを) でお馴染みだろう。♪Say You, Say Me と共に ♪Separate Lives もアカデミー主題歌賞にノミネートされた。授賞式でのパフォーマンスは作者のビショップ本人が務めた。

 サントラには他にロバート・プラント、ロバータ・フラック、ナイル・ロジャース、チャカ・カーン、デビッド・フォスターらが参加。バラードのイメージが強い映画だが、サントラには渋いロックが多く収録されアダルト向けの仕上がりである。僕にとってはカーステレオに欠かせない一枚。


※Lionel Richie関連の曲が流れる80年代の主な映画
1981年・「エンドレス・ラブ」 = Endless Love Dreaming Of You
1985年・「シュア・シング」 = Penny Lover
1985年・「ホワイト・ナイツ 白夜」 = Say You, Say Me
1988年・「ムーンウォーカー」 = We Are The World (USA For Africa)

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愛のあしあと

2013-01-14 | 映画(あ行)

■「愛のあしあと/Les Bien-Aimes」(2011年・フランス=イギリス=チェコ)

監督=クリストフ・オノレ
主演=カトリーヌ・ドヌーブ キアラ・マストロヤンニ リュディヴィーヌ・サニエ

WOWOWの番組「W座からの招待」が、日本未公開作を地方のミニシアターで無料上映する企画「旅するW座」。わが街北九州で開催されたので金曜日の夜、行ってきた。単館系のヨーロッパ映画が北九州の映画館にかかるのは少ないので貴重な機会。おフランス映画好きな僕としては見逃せない。

ひとくちに言ってしまえば、主人公マドレーヌとその娘ヴェラの親子二代に渡る愛と性をめぐる物語。映画はフランス・ギャル?あたりのポップスとともに軽やかに始まる。靴屋の店員をしていた主人公マドレーヌ(リュディヴィーヌ・サニエ)はこっそり売春のアルバイトを始める。彼女が壁にもたれて立っている素敵な構図。それはジャン・リュック・ゴダールの「女と男のいる舗道」を思わせる。髪型もアンナ・カリーナを思わせるじゃない。やがて彼女は客として知り合ったチェコ出身の医師ヤミロフと愛し合うようになる。結婚して一時はプラハに住んだが、ソ連軍の介入、夫の浮気から子供を連れてパリに戻ってくることになる。マドレーヌはその後再婚したが、ヤミロフとの関係は続いた。再び一緒に暮らすことを口にするヤミロフに、彼女は再び体を重ねてしまう。しかし残される二人。ここまでの前半は、奔放なマドレーヌの印象から軽い映画の印象を受けたが最後はやや重い幕切れで前半が終わる。

後半はキャストが変わり、美しく成長した娘ヴェラ(キアラ・マストロヤンニ)と母親(カトリーヌ・ドヌーヴ)。ヴェラが旅行先のロンドンのクラブで踊る場面から始まる。彼女はそこでドラムを演奏していた男性(ポール・シュナイダー)に心惹かれる。彼の家で楽しく過ごした後、彼にゲイだと告げられ、ショックを受ける。しかしお互い近づきたい気持ちは変わらず、ヴェラはつきあっていた彼氏のいる前で彼と抱き合う。その後も彼を忘れられないヴェラ。一方で母マドレーヌとヤミロフとの関係は、年をとった今でも続いていた。突然家に押しかけて現在の夫にマドレーヌと別れろと迫ったり、マドレーヌとパリで密会をしたり。ところがヤミロフはふとした事故が原因で亡くなってしまう。そして、ヴェラはゲイの彼の子供を産みたいと告白するが・・・。

貞操観念という感覚がないの?と思えるくらいのマドレーヌの行動。この映画が日本未公開なのもわかる気がする。アジア人的な貞操観念からすれば「ありえねー」とも思えるのだけれど、"浮気癖"という言葉が、マドレーヌが二人の男性に抱いていた気持ちを表現できているとは思えない。かつて見た「倦怠」というフランス映画で二人の男性の間で揺れるヒロインが、あっけらかんと言い放った一言が頭をよぎった。それは「感じのいい人だから寝ただけ。二人とも仲良くなればいいのに。」・・・マドレーヌはこそこそ元夫と会っていた訳で「倦怠」のヒロインみたいな尻軽ではない。遠慮もあれば罪悪感だってあっただろう。でも二人との関係を保っていきたいという気持ちだけは共通のもの。一方、娘ヴェラはゲイの男性の子供を宿したい。映画のクライマックス、3人の男女が交わる性愛シーン。同様な3人が登場する青春映画「スリーサム」を思い出す(ララ・フリン・ボイルがきれいだった)。ヴェラはその直後に致死量のクスリを服用して死んでしまう。その行動についての説明はなにも語られない。前半の軽いタッチから、落差の大きな結末。僕ら観客はエンドクレジットが流れる暗闇に、「どうして」という気持ちを抱えたまま放り出される。その喪失感に浸りながら、その人の気持ちなんて誰にもわからない。これも愛のひとつのかたちなのだ、とそのまま受け止めるだけ。

ところどころミュージカル仕立てとなる演出が出てくるが、これは工夫だなと思った。「恋するシャンソン」の例もあるけれど、あれは既製曲の歌詞を台詞としてあてはめた面白さだった。本作では登場人物それぞれの心情を歌詞にのせて表現している。台詞では過剰な感情表現になったり、逆に台詞なしで観客に想像させ行間を読ませたりするのとは違って、観ている側には伝わりやすい(セザール賞では音楽賞にノミネートされている)。この歌があるから、登場人物たちの心情や考え方を銀幕のこちら側で受け止めてあげられたのだと思うのだ。決して楽しい映画ではないけれど、"愛することのどうしようもなさ"を感じることができる2時間。

愛することは甘いチョコレートの味わい。だけど、その裏側にはビターな味が隠れている。そのビターを感じさせてくれるのは、人間を見つめるフランス映画の懐の深さなんだろう。



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倦怠

2013-01-13 | 映画(か行)

■「倦怠/L'Ennui」(1998年・フランス)

●1998年 ルイ・デリュック賞

監督=セドリック・カーン
主演=シャルル・ベルリング ソフィー・ギルマン アリエル・ドンバール

 醜い。シャルル・ベルリング扮するこの男の姿は、実に醜い。性に溺れ、嫉妬に狂う。女の言葉を信じず、目をギラギラさせて、「愛はいらないから真実を話せ」と言う。それは所有欲とも言えるのだろうけど。彼は自分の内にわき上がった感情を理解することも、コントロールすることもできない。彼は専門である哲学と同じように、ひたすら考え続ける。それでもわからないから傍若無人に元女房に尋ねる、気持ちや彼女とのやりとりをブチまける。見苦しい。「ただの興味」だった対象が、彼の中で欠くことのできないものに変わっていく。彼は自分を抑えられなくなっていく。男の感情って暴走を始めたら、こうもなってしまうのだろうか。彼の行動は常軌を逸しているけれど、心のどこかで彼の行動を「そうだろなぁ」と理解できている自分がいることに気づいた。うーん。

 一方ソフィー・ギルマン扮するセシリア。「感じがいい」から付き合っているとか、感情のことを考えると「わからない」とか、フィーリングだけで物事を決めてしまう彼女。そんな彼女を主人公は理解できない。主人公と俳優の彼氏との二股かけている彼女だが、「どっちも好き。二人が友達ならいいのに。」と言う。男にとっては一人の女めぐって対立するんだから、冗談言っちゃいけねぇよ。そして彼女の”愛情”は、死にかかっている父親にさえも向けられないという”感覚麻痺”を知り、主人公は絶望するのだった。肉付きのよいギルマンに僕はあまり魅力は感じなかったけれど、役柄にはピッタリの女優さんなんだろうな。タイトルどおり、退屈な映画?と言われればさにあらず。でも何度も観ることはきっとないね。





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女と男のいる舗道

2013-01-12 | 映画(あ行)

■「女と男のいる舗道/Vivre Sa Vie」(1962年・フランス)

監督=ジャン・リュック・ゴダール
主演=アンナ・カリーナ サディ・レボ ブリス・パラン

 「好き勝手に生きる」の題されたこの映画。フランスの判事が書いた実際の売春婦の記録をもとに、ゴダールは一人の女が売春に至るまで、そしてその末路を映像化した。事情はあるにせよ一人の女が堕ちていく様を観るのは嫌だな・・・・と思う方もあろう。僕もそういう話は好きではない。ところがゴダールはそんな痛ましさだの女の悲哀だのを、観客に感じさせることなどこれっぽっちも考えてはいない。主人公ナナの日常を、路上に出したカメラでひたすら追っていく。その視線は時に冷たいドキュメンタリー風にもなるけれど、被写体への愛情が感じられる視線だ。これはカリーナとゴダールの蜜月時代の映画だけになおさらなのだ。何よりもこの映画はアンナ・カリーナの魅力によることろが大きい。履歴書を書きながら、指で身長を計る姿なんて実に可愛い。同じ話をイザベル・アジャーニあたりで今撮ったら、きっとドロドロの堕落物語なのだろうけど、カリーナの魅力でお洒落な映画に見えてしまうから不思議。

 実は僕は「勝手にしやがれ」が嫌い。初めて観たときには、あのズタズタの編集に気分が悪くなった。映像はおろか音楽までコラージュされて、ゴダールの映画音楽担当する音楽家は可哀想とまで思った。じゃぁ「女と男のいる舗道」は嫌い?と聞かれたら・・・好きだ。こちらは実際に同時録音がされて生活の生々しさが感じられるし、カフェやレコード店での長回し撮影が僕には心地よかった。娼婦の生活をテンポよくみせる場面や、哲学について語る場面が好きだ。




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ウインドトーカーズ

2013-01-11 | 映画(あ行)

■「ウインドトーカーズ/Windtalkers」(2002年・アメリカ)

監督=ジョン・ウー
主演=ニコラス・ケイジ アダム・ビーチ クリスチャン・スレーター

 第二次世界大戦でのサイパン戦。ニコラス・ケイジ扮する軍曹とナバホインディアンの通信兵の友情を描く人間ドラマ。戦争映画だし、女性はほとんど出ないし、日頃なら僕は絶対に観に行かないタイプの映画だ。男臭いお話ばかりではなく、戦地での友情、異民族との交流ってことでいい場面もある。クリスチャン・スレーターとナバホの通信兵が、音楽を通じてコミュニケートする場面はとくに好きだ。ニコラス・ケイジがCFでお得意の(?)ニホン語で痛み止めを少年にあげる場面とか、日本兵に化けて敵陣へ侵入する場面はスリリングだった。

 ところで近頃公開されるアメリカ映画は戦争映画ばっかりで、”脅威に屈しない強きアメリカ”をアピールするかのようである。これもみーんな、昨年9月11日のあの出来事の影響。見方にもよるだろうけど、この映画も、”国家の脅威に国を挙げて挑みました”、という美談なんだよね。白人に征服された側のネイティブアメリカンさえもが、合衆国に従って協力して・・・。敵国の子供たちにも温情をみせる米国兵、それにひきかえ敵国兵は・・・という描写はやはりアメリカのご都合。最後には「暗号ナバホコードは決して破られませんでした」、という説明書きも出てくる。本当は尊い犠牲と努力の上でのことなのだろうけど、これさえ宣伝文句に思えてくる。残念だけど、ジョン・ウー監督は結局、男の友情と派手なドンパチがあればいい人なのかなぁ。中国系の監督作なんだから、ナバホから観た白人像がもっと中立的な視点で描かれていてもよかったんじゃないのかな、と思った。

 あと巷には”日本軍が負ける映画を観るのは楽しくない”、とかいう意見もあるようだ。でもね、所詮はアメリカ映画なんだもん。そんなナショナリズムをうんぬん言うのは無駄だと思うのね。日本が勝っちゃう「パールハーバー」なら受け入れてもいい、というならばそれは日本人側の身勝手(実際ヒットした訳だし)でしかないのだよ。「50年後日本人と酒を酌み交わしているかもしれない」なんて台詞も出てくるけど、その一言が日本に対する最大限の配慮なのでは。

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運命の女

2013-01-10 | 映画(あ行)

■「運命の女/Unfaithful」(2002年・アメリカ)

監督=エイドリアン・ライン
出演=リチャード・ギア ダイアン・レイン オリビエ・マルティネス

(注・ネタバレあります)
エイドリアン・ラインが監督、リチャード・ギア、ダイアン・レイン共演と聞いて、80年代組としては黙っていられないでしょう。エイドリアン・ライン監督作といえば、スキャンダラスなイメージがつきまとう。例えば「危険な情事」や「幸福の条件」。しかもそれが”ウリ”でもあった。また「フラッシュダンス」や「ナインハーフ」のように、数々のポップミュージックに支えられた映画でもあった。

今回の「運命の女」は違う。スキャンダラスな物語ではあるけれど、その後の”家族の再生”がきっちり描かれている。いや、むしろ僕には映画後半の二人の葛藤の方がスリリングだった。夫に衝動的な行動を起こすきっかけとなった小道具のスノーボールが、一転して絆を確かめ合うものに変わる・・・その対比。脚本の良さももちろんあるのだけれど、「危険な情事」の頃とは違う人間ドラマがそこにはあった。監督も年とったのだなぁ。でもそういう部分に感慨を抱いてしまう自分もやはり、「危険な情事」の頃とは違う・・・年齢ってヤツですか。そして映画は派手な音楽に頼ることもない。それは少しさみしくはあるけれど。

エイドリアン・ライン映画らしい外観なれど、観客の期待を適度に裏切っている映画。それは俳優にしても然り。リチャード・ギアが”普通の男”を演じているのが上手だ。僕らが知っているリチャード・ギアは、アルマーニ着こなすジゴロだったり、おてんば娘をレディに変える富豪だったり、とにかく”自信に満ちた男”だった。それが家庭人を演じている。顔を真っ赤にくしゃくしゃにして、自分の思いをぶちまける。妻から服を選んでもらって「似合う?」。かっこいい役とは言い難い。でもそれがまた魅力的なんだ。ダイアン・レインの演技もまた素晴らしい。昔からのファンとしてはヌードが見られる嬉しさはあるけれど、それ以上に演技に迫力がある。衝動的にニューヨークに車を走らせるところ、オリビエ・マルティネスとの初めてのセックスでみせるためらいと官能が入り乱れる表情・・・。

僕はライン映画の徹底してフェチなカメラワークが好きだ。今回もオリビエ・マルティネスがアパートでコーヒーをいれる場面、無用?とも思えるやかんのクローズアップ、注ぎ口どアップ。それから印象に残ったのは子役。妙にマセた子供が近頃の映画はよく出てくるのに、すごく子供らしい子供。はしゃぎかたとか、9才だというのに「ママ漏らしちゃった・・・」とか。その後で母ダイアンが「何があってもあなたを愛しているわ!」とか言って抱きしめたりする。物語上での気持ちは十分わかるのだけど、当の子供にとっては「早く着替えさせてくれよ!」ってとこだろうになぁ。うちの子なら怒ってるな(笑)。


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幻魔大戦 - 80's Movie Hits ! -

2013-01-09 | 80's Movie Hits !

■Children Of The Light(光の天使)/Rosemary Butler
from「幻魔大戦」(1983年・日)

監督=りんたろう
声の出演=古谷徹 小山茉美 池田昌子 江守徹

 僕は平井和正の原作を読んだことがないので、物語全体をどうこう言うことはできない。おまけにキャラデザインの大友克洋も特に好きでもないので(劇場版の「AKIRA」は観て気分が悪くなった・笑)、そっちはその道の方がネットにはうようよいるだろうから、お任せするとして。僕はこの映画の音楽について語ることにしませう。

 このSF絵巻のサントラを担当したのは、青木望氏とキース・エマーソン大センセイ(笑)。プログレ(少し)好きな鍵盤弾きの僕にとっては信仰の対象!(言い過ぎ)。キース先生は、ELPの活動から離れた80年代、映画音楽をちょくちょく担当していた。代表作は、ダリオ・アルジェント監督の「インフェルノ」やスタローン主演のポリスアクション「ナイトホークス」。一方で、青木望氏は「銀河鉄道999」の音楽を担当していた方で、暖かみのあるストリングスの音色が印象的な曲を聴かせる。さらに、ハルマゲドン序曲 では和太鼓の佐渡國鼓童が参加。異なるスタイルの音楽家コラボレーションだけに、ミスマッチを感ずる方も多いとは思う。しかしそれぞれの楽曲には面白いものもある。例えばラストを飾る壮大なプログレッシヴ・ロック 地球を護る者 は、キース先生の作風からすれば妙に明るいが、なかなか聴き応えがある。

 さて、日本のチャートでも上位にランクインした主題歌 Children Of The Light(光の天使) に話を移そう。歌っているのはローズマリー・バトラー。この前年、角川映画「汚れた英雄」の主題歌 Riding High(汚れた英雄) が日本国内では大ヒットを記録した。彼女は70年代にガールズグループのヴォーカルでデビュー、以後ボニー・レイット、ドゥービー・ブラザース、リンダ・ロンシュタットらのアルバムでセッションヴォーカリストとして活動した。ボズ・スキャッグスやジャクソン・ブラウンのツアーメンバーとしても活躍した。ソロでの目立った活動はこの角川映画が最初と言ってもよい。このヒットの後、ソロアルバムがリリースされている。Children Of The Light(光の天使) は、キース先生のペンによるスケールの大きなバラード。サビのハリのあるヴォーカルは、初めて聴いたときゾクッ!としたものだ。四分音符を刻むオルガン風の音色、イントロの美しいシンセストリングスは印象的だ。いつかこの曲演奏してみたい!。これは僕の長年の想いなのだが、実現のメドはついていない(泣)。

※Keith Emersonの曲が流れる80年代の主な映画
1980年・「インフェルノ」 (音楽担当)
1981年・「ナイトホークス」 = I'm A Man (音楽担当)
1983年・「幻魔大戦」 = Children Of The Light 他 (音楽担当)
1984年・「マーダーロック」 = (音楽担当)
1989年・「デモンズ3/ザ・チャーチ」 = (音楽担当)

※Rosemary Butlerの歌が流れる80年代の主な映画
1982年・「汚れた英雄」 = Riding High(汚れた英雄)
1983年・「幻魔大戦」 = Children Of The Light(光の天使)
1983年・「ウイニングラン」 = Call Of The Winds(ウイニングラン)
1984年・「愛情物語」 = Chotto Matte Kudasai Call Of The Winds(ウイニングラン) When A Man Loves A Woman(男が女を愛するとき)
1985年・「シャイなラブレター」 = Just A Dream Away (with Arnold McCuller)

幻魔大戦_予告篇


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イン・ザ・ベッドルーム

2013-01-08 | 映画(あ行)

■「イン・ザ・ベッドルーム/In The Bedroom」(2001年・アメリカ)

●2002年ゴールデングローブ賞 主演女優賞
●2002年ナショナル・ボード・オブ・レビュー 監督賞・脚本賞
●2002年NY映画批評家協会賞 主演男優賞・主演女優賞

監督=トッド・フィールド
主演=シシー・スペイセク トム・ウィルキンソン ニック・スタール

 ストーリーもシンプルで派手な場面もない地味な映画なれど、とても引き込まれる。それは登場人物の感情表現のすごさ故だと思うのだ。息子を失った悲しみに暮れる妻シシー・スペイセク、今まで通りに過ごそうと努める夫トム・ウィルキンソン。各賞を受賞しているシシー・スペイセクも無論よいけれど、「フル・モンティ」でも家族にものを言えぬ夫を演じていたトム・ウィルキンソン、ここでもいい演技。息子の死後、心の底で自分を責め続けた夫、悲しみが他者への怒りや憎しみに変わる妻。二人が口論となる場面はこの映画のクライマックスだけど、実にリアルだ。夫婦の口論って、今までのお互いを知っているだけに「いつもそうだ」とか「あの時もそうだった」と続き際限なく続いていくもの。このあたり配偶者を持つ身が観ると、妙に納得させられてしまう(どういう意味だ?)。

 自力救済は禁じられていることだけど、それを敢えて破った夫の行動は、心情的には理解できる。自分が同じ立場なら、せめて”いなくなって欲しい”と思うだろうし、同じことを考えるかもしれない。正しい事ではないのだけれど。世間的には良識と信頼感がある医師や教師という職業の夫婦だけに、夫の最後の行動には人間の二面性をも感じさせる。

 3人でいることは誰かを傷つけることになる。漁船での”ロブスターを捕らえる仕掛けに3匹入れない”というエピソードは息子をめぐる三角関係の危うさを象徴していると同時に、それは家族のことでもある。夫婦の寝室には二人しか入れない。そこで交わされる会話は大事なコミュニケーションでもある。しかしその夫婦でさえぎくしゃくするのに、寝室を別にする者の心情を理解するためには、より多くの努力とコミュニケーションが必要。家族の交流、話し合うことの大切さがこの映画の教訓かな。人間関係は家族であっても実に難しい。いや、他人でない故に家族ほど難しい・・・・。


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エクスペンダブルズ

2013-01-07 | 映画(あ行)

■「エクスペンダブルズ/The Expendables」(2010年・アメリカ)

監督=シルベスター・スタローン
主演=シルベスター・スタローン ジェイソン・ステイサム ジェット・リー エリック・ロバーツ

ハリウッド大作を避けがちな僕でも、80年代はアクション映画やらカンフー映画も観て育ったし、スタローン映画は「ロッキー」も「ランボー」もリアルタイム世代。だからまずはこの新旧アクションスタアだらけのキャストを目にして嬉しかった。彼らが自らを”消耗品”と名乗る傭兵部隊だなんて、旬が短いと思われがちなアクションスタアらしいシャレが効いている。ミッキー・ローク、ドルフ・ラングレンまで出てきて素直にすげぇ・・・と思う。アーノルド・シュワツルツェネガー、ブルース・ウィリスとスタローンが並ぶ教会の場面は、三人の全盛期をちゃんと観てきたからこそ感じる幸福感。「ヤツの目的は何だ?」「大統領だろ」ってセリフに思わずニヤリ。スティーブン・セガールとジャン・クロード・ヴァンダムが欲しいところ・・・と思ったが、昨年公開された第2作ではそのヴァンダムが悪役!。嬉しいね。

スタローン率いるスゴ腕の仲間が南米にある軍事独裁政権の転覆に駆り出される。状況を探りに島に乗り込んだスタローン、リー、ステイサムの3人。一時は手を引いたものの、政府に反旗を掲げる娘が頭から離れないスタローンは再び島に向かうことを決意する。お話自体は都合がいい・・と思えるところもあるけれど、そんなことよりもド派手なアクションを理屈抜きに楽しむのが吉。80年代と違うのは、やっつけ方が容赦なくなってるところ。使ってる銃がやたら強力になってるから撃たれる敵兵の肉片は飛び散るし、ジェット・リーのヒールキックで首がポキッ・・・ってな場面の連続。R-15は当然だけど、そこまでやっても大人が楽しめる映画を撮りたいという心意気が伝わってくる。

キャストが多い分だけ、それぞれの個性をどう表現するかが問題だが、特に扱いがヒドいと思えることはなかった。ドルフ・ラングレンなんて、「ロッキー4」のサイボーグのようなイメージとは似ても似つかぬワイルドなキャラで好感。ジェイソン・ステイサムが愛する女性を守るカッコよさ、ミッキー・ロークが彼らを見守るいい役柄。あの頃があるから、この映画がある。それを本当に感じられるのは僕ら世代だからこそ。そう思うととっても特別な魅力があるよね。



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tak's Movie Awards 2012

2013-01-02 | tak's Movie Awards
中学3年で映画ファンを公言して以来、年末にその年観た映画のベスト作品を選出している個人的映画賞。雑誌「ロードショー」や「スクリーン」の真似事を友達とやってた訳ですが、毎年選ぶことが定着してしまい、この年齢になるまで、映画ファンたる僕の年中行事となってます。今年でなんと32回目。日本アカデミー賞より権威はないが、同じくらいに歴史はある。映画に対する愛情の表現手段だと思っています(2011年の結果はこちら)。
年齢も年齢なんで鑑賞本数は減る一方。今年も見逃して悔しい思いをしました。しかし、その分選球眼がものを言う。2012年に僕が鑑賞した映画から、お気に入りを発表致します。

★対象は僕が2012年に観たすべての映画(劇場、DVD、VTR、地上波、BSすべて含む)。新作、旧作を問わない。
★劇場公開することを前提に撮られた映画を対象とする。いわゆるVシネマ、OVAなどビデオリリース目的のものは含まない。

■作品賞=「ミッドナイト・イン・パリ/Midnight In Paris」(2011年・アメリカ)

様々な個性をもった秀作が多かった2012年。ハリウッド100周年の今年に往年クラシックへの敬意を示した仏映画「アーティスト」は素晴らしかったが、アメリカがこういう映画を撮れなかったことが実に悲しい。一方でスピルバーグが往年のハリウッド映画の良心を感じさせる「戦火の馬」を世に送り出してくれた。「永遠の僕たち」はノーマークだったが心に残る映画になりそう。
そして僕が今年ベストワンに選ぶのは、ウディ・アレン監督作「ミッドナイト・イン・パリ」。自分が好きなことを素直に好きと言えないもどかしさ、自分を抑えてしまう経験誰にでもあることだろう。結局いちばん近くにいてくれる人は、自分のそうした好みを理解してくれる人がいい。そんな男と女の出会いって、人生において本当に素敵なこと。ウディ・アレン作品は、いつも男と女のあり方をいろんな形で示してくれる。肩の力の抜けた楽しさと、名作「マンハッタン」を思わせるオープニングの美しさ。笑顔で映画館を出て行くことができる素敵な映画。ラストシーンの主人公のように、できればこの感動を理解してくれる誰かと観られればもっと幸せなんだが・・・。残念ながら、わが配偶者はウディ・アレン映画を好まない(泣)。

今年の10本
「アーティスト」(2011年・フランス)
「永遠の僕たち」(2011年・アメリカ)
「エリザベスタウン」(2005年・アメリカ)
「おおかみこどもの雨と雪」(2012年・日本)
「桐島、部活やめるってよ」(2012年・日本)
「ゴーストライター」(2010年・フランス=ドイツ=イギリス)
「最強のふたり」(2011年・フランス)
「戦火の馬」(2011年・アメリカ)
「劇場版魔法少女まどか☆マギカ 前編・後編」(2012年・日本)
「ミッドナイト・イン・パリ」(2011年・アメリカ)

■特別賞(ベストアニメーション)=「劇場版魔法少女まどか☆マギカ」(2012年・日本)
今年は劇場版アニメに大作、秀作が多かった。見逃したものも多かったが、世間の評判を聞いて「これだけは!」と意気込んで映画館へ。前編&後編を一気に鑑賞するなんて初めてとった行動かも。


■監督賞=吉田大八 「桐島、部活やめるってよ」(2012年・日本)

「桐島~」は今年の日本映画ベストワン。こんなに胸を痛くする青春映画を僕は観たことがない。映画部のエピソードは原作にはなく監督が加えたものだが、加わったことで悩みながらも懸命に生きる僕らを肯定してくれる優しさが映画にあふれることになった。
今年の10人
ウディ・アレン 「ミッドナイト・イン・パリ」(2011)
ガス・ヴァン・サント 「永遠の僕たち」(2011)
キャメロン・クロウ 「エリザベスタウン」(2005)「幸せへのキセキ」(2011)
新藤兼人 「北斎漫画」(1981)
スティーブン・スピルバーグ 「戦火の馬」(2011)
デビッド・リーン 「戦場にかける橋」(1957)
細田守 「おおかみこどもの雨と雪」(2012)
ミシェル・アザナヴィシアス 「アーティスト」(2011)
吉田大八 「桐島、部活やめるってよ」(2012)
ルカ・グァダニーノ 「ミラノ、愛に生きる」(2009)

■主演男優賞=フランソワ・クリュゼ & オマール・シー 「最強のふたり」(2011年・フランス)

東京国際映画祭と同じダブル受賞にした。だって二人があっての映画だもの。人生がクロスすることがなさそうな二人の偶然の出会いと絆に感動。エンドクレジットで席を立つ人がいなかったのも忘れられない。それはこの二人の演技あってこそ。
今年の10人
アレック・ギネス 「戦場にかける橋」(1957)
オーウェン・ウィルソン 「ミッドナイト・イン・パリ」(2011)
オーランド・ブルーム 「エリザベスタウン」(2005)
オマール・シー 「最強のふたり」(2011)
クラーク・ゲーブル 「深く静かに潜航せよ」(1958)
ジャン・デュジャルダン 「アーティスト」(2011)
スティーブ・マックイーン 「ゲッタウェイ」(1972)
フランソワ・クリュゼ 「最強のふたり」(2011)
マット・デイモン 「幸せへのキセキ」(2011)
レオナルド・ディカプリオ 「J・エドガー」(2011)

■主演女優賞=ミア・ワシコウスカ 「永遠の僕たち」(2011年・アメリカ)

ノーマークだった映画に感激することが毎年何本かある。今年の筆頭は何と言っても「永遠の僕たち」だ。死を迎えることを受け入れて、死に取り憑かれた主人公に寄り添うヒロイン。しかしそこには悲壮感もお涙ちょうだいな過剰な演技もない。「アリス・イン・ワンダーランド」のクールな印象とは違った等身大のヒロインを演じて好印象。
今年の10人
カトリーナ・スパーク 「女性上位時代」(1968)
キルスティン・ダンスト 「エリザベスタウン」(2005)
沢尻エリカ 「ヘルター・スケルター」(2011)
ジェニファー・ティリー 「バウンド」(1996)
ソフィー・マルソー 「アンナ・カレーニナ」(1997)
ティルダ・スウィントン 「ミラノ、愛に生きる」(2009)
ニコール・キッドマン 「ラビット・ホール」(2010)
ペネロペ・クルス 「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」(2005)
ベレニス・ベジョ 「アーティスト」(2011)
ミア・ワシコウスカ 「永遠の僕たち」(2011)

■助演男優賞=ジェームズ・クロムウェル 「アーティスト」(2011年・フランス)

「アーティスト」は芸達者な役者に支えられた映画。サイレントだけにやや過剰な演技が要求されるものだろうが、主人公の運転手を演じた名優クロムウェルの存在は映画をビシッと引き締める。犬も主役二人を引き立てたけれど、この人も忘れてはいけない。
今年の10人
アーミー・ハマー 「J・エドガー」(2011)
アーロン・エッカート 「ラム・ダイアリー」(2011)「ラビットホール」(2010)
アレック・ボールドウィン 「ロック・オブ・エイジズ」(2012)
加瀬亮 「永遠の僕たち」(2011)
ジェームズ・クロムウェル 「アーティスト」(2011)
トーマス・ヘイデン・チャーチ 「幸せへのキセキ」(2011)
トム・クルーズ 「ロック・オブ・エイジズ」(2012)
早川雪舟 「戦場にかける橋」(1957)
マイケル・ファスベンダー 「プロメテウス」(2012)
ランベール・ウィルソン 「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」(2005)「恋するシャンソン」(1997)

■助演女優賞=エル・ファニング 「幸せへのキセキ」(2011年・アメリカ)

ゼダ・ジョーンズの姉御に助演賞!と思ったけれど、いざ選出する年末になって、銀幕の片隅でほんとうに心に残った笑顔を放った女優さん・・・と考えたら、エル・ファニングを選ばずにいられなかった。窓越しの告白シーンはキャメロン・クロウ監督らしい素敵な場面。
今年の10人
エル・ファニング 「幸せへのキセキ」(2011)
キム・キャトラル 「ゴーストライター」(2009)
キャサリン・ゼダ・ジョーンズ 「ロック・オブ・エイジズ」(2012)
キャシー・ベイツ 「ミッドナイト・イン・パリ」(2011)
ジェーン・バーキン 「恋するシャンソン」(1997)
ジーナ・ガーション 「バウンド」(1996)
スカーレット・ヨハンソン 「幸せへのキセキ」(2011)
田中裕子 「北斎漫画」(1981)
ナオミ・ワッツ 「J・エドガー」(2011)
マリオン・コティヤール 「ミッドナイト・イン・パリ」(2011)

■音楽賞=斉藤和義 「ゴールデンスランバー」(2009年・日本)

旧作から選出。公開当時映画館で"幸せな朝食、退屈な夕食"を聴いてシビれたのを覚えている。あの曲を初めて聴いたので歌詞をメモして帰宅したっけ。今年になって本編を観てカッコよさにまたシビれた。
今年の10人
アルマンド・トロバヨーリ 「女性上位時代」(1968)
梶浦由記 「劇場版魔法少女まどか☆マギカ 前編・後編」(2012)
サー・ゲオルグ・ショルティ 「アンナ・カレーニナ」(1997)
斉藤和義 「ゴールデンスランバー」(2009)
ナンシー・ウィルソン 「エリザベスタウン」(2005)
林光 「北斎漫画」(1981)
ブリュノ・フォンティーヌ 「恋するシャンソン」(1997)
ヨンシー 「幸せへのキセキ」(2011)
ルドヴィック・ブルース 「アーティスト」(2011)
ルドヴィコ・エイナウディ 「最強のふたり」(2011)

■主題歌賞=Don't Stop Believin'/Diego Boneta, Julianne Hough, Mary J. Blige, Tom Cruise, Alec Baldwin, Catherine Zeta-Jones and Russell Brand 「ロック・オブ・エイジズ」(2012年・アメリカ)

80年代育ちにはたまらない映画だった。どっかの映画評論家が「ゴミのような映画」とコメントしたらしいが、そんなん知るかっ。ラストを飾るDon't Stop Believin'に、ジャーニーファンの僕は涙せずにいられなかったよ。
♪Don't Stop Believin'/Diego Bonetaほか「ロック・オブ・エイジズ」(2012)
♪Down To Earth/Peter Gabriel 「ウォーリー」(2008)
♪Mr. Robot/五十嵐信次郎とシルバー人材センター 「ロボジー」(2011)
♪September/Earth, Wind, & Fire 「最強のふたり」(2011)
♪Two Of Us/The Beatles 「永遠の僕たち」(2011)
♪幸福な朝食、退屈な夕食/斉藤和義 「ゴールデンスランバー」(2009)
♪なごり雪/イルカ 「チルソクの夏」(2003)
♪人はそれを情熱と呼ぶ/サンボマスター 「恋の門」(2004)
♪陽はまた昇る/高橋優 「桐島、部活やめるってよ」(2012)
♪蛹化(むし)の女/戸川純 「ヘルタースケルター」(2011)

■ベストアクション映画=「エクスペンダブルズ」(2010年・アメリカ)

年末までに「007/スカイフォール」が間に合わなかった(泣)。んでテレビで観た「エクスペンダブルズ」を選出。これも80年代育ちにはたまらない映画。スタローンかっこよすぎ。

■ベスト恋愛映画=「エリザベスタウン」(2005年・アメリカ)

キャメロン・クロウ監督作品は大好きなのだが、これも素敵な素敵な映画。キルスティン・ダンスト主演作、僕にはハズレがないようだ。夜通しの長電話、手作りのガイドマップとBGM。そして赤い帽子の彼女との再会。きゃーっ!こういう映画でキャアキャア言えるオレ、まだまだイケてるはず(苦笑)。

■ベストミステリー/サスペンス=「バウンド」(1996年・アメリカ)

「マトリックス」を生んだウォシャウスキー兄弟の出世作。ハードボイルドな雰囲気、密室劇の面白さ。そして主演女優二人の色香に酔いしれる大人のサスペンス映画。

■ベスト人間ドラマ=「戦場にかける橋」(1957年・アメリカ)

これまで観る機会がなかったのが恥ずかしい・・・いやはや不勉強でした。登場人物それぞれの思いが交錯するクライマックスの緊張感。こういう映画、今はないよなぁ。

■ベストコメディ=「ロボジー」(2011年・日本)

わが街北九州ロケ映画、今年もいろいろありました(いろいろ見逃したりもしましたが・汗)。矢口史靖監督らしい楽しい楽しい映画でしたね。

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コメント (6)
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