Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

ホテル・ニューハンプシャー

2017-12-21 | 映画(は行)

■「ホテル・ニューハンプシャー/The Hotel New Hampshire」(1984年・アメリカ)

監督=トニー・リチャードソン
主演=ジョディ・フォスター ロブ・ロウ ボー・ブリッジス ポール・マクレーン ナスターシャ・キンスキー

アービングの原作は読破したのだが、
映画化した本作はなかなか観る機会に恵まれず、今回初めて鑑賞。

不思議で、哀しくて、切ない
原作の雰囲気を再現しようと努力してるのはわかるのだけど、
そもそもエピソードてんこ盛りのお話だけに、尺に収めるだけで精一杯の印象を受ける。
「ガープの世界」がいかにバランスのとれた大傑作だったかを思い知る。

姉弟の禁断の恋心をめぐるクライマックスは、
もっと切実なテイストがあったはずなのに・・・と原作派としてはやや残念。

しかし全体的にはいい雰囲気だし、
お父ちゃんボー・ブリッジスも好演。
ジョディ・フォスターは弟役ロブ・ロウでなくても惚れそうに魅力的だし、
儚げなナスターシャ・キンスキーがこれまたいい演技。
憎まれ役の同級生が「ビジョン・クエスト」のマシュー・モディーン、
ってところが80年代青春組には懐かしさの極み。

The Hotel New Hampshire Trailer 1984





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ウルトラ怪獣擬人化計画

2017-12-12 | 読書


えー、恥ずかしながら
コミック「ウルトラ怪獣擬人化計画」に今さらどハマり。

ウルトラマンとの戦いに敗れた怪獣たちが、
"怪獣墓場"に送られる。
彼らはそこで女子高生の姿になって蘇り、
ゆるーいスクールライフを送っている。
主人公メフィラス星人は、悪質宇宙人という呼び名と、
唯一ウルトラマンに負けて去っていないことから、
クラスメートから特別視される存在になっていた。
テンペラー星人やレッドキング、メトロン星人など、
次第に仲間を増やしたメフィラスは
再び地球侵略に挑もうとする…
アイドルグループを隠れ蓑にして♡

…てなお話(秋田書店版の方ね)。

随所に散りばめられたオリジナルへのオマージュが、
おじさん世代にはたまらん、たまらん。
エレキングちゃんが
「アイスラッガーで斬られるのって、快感♡」とか
ジャミラちゃんが相変わらず水が苦手だったりとか。

いや、これいいっす。




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エイリアン:コヴェナント

2017-12-09 | 映画(あ行)

■「エイリアン:コヴェナント/Alien:Covenant」(2017年・アメリカ)

監督=リドリー・スコット
主演=マイケル・ファスベンダー キャサリン・ウォーターストン ビリー・クラダップ ダニー・マクブライド

「エイリアン」第1作を初めて観たのは中学1年。
大分市のグランドロキシーで、夏休みに従兄弟と観た。
震え上がった。トラウマになった。
金を払って怖い思いをするのは嫌なはずなのに・・・大作映画監督による第2作は、
「ザ・フライ」との2本立てのお得感に負けて熊本市の映画館で、
おどろおどろしいもの好き監督の第3作はテレビで済ませたが、
フランスの不思議ちゃん監督の第4作は試写会@スペースワールドという
前代未聞の企画に当選して鑑賞。
人類の起源の話でしょ?と愚かにも信じて「プロメテウス」も映画館で鑑賞。
エイリアンの登場で聞いてないよー・・・と泣きそうになる。

そしてリドリー・スコット監督による新たなる続編「エイリアン:コヴェナント」。
予告編を観るたびに、「コヴェナント」が大分弁の"こげえなんぞ(こんなふうになるぞ)"に聞こえて、
そげなおじぃもんなら観らんでもいい・・・っち思っちょった
(そんな怖いものなら観なくてもいい…と思っていた)はずなのに。映画館で観ました。

あのクリーチャー誕生の裏にこんな話があったのか。
そ、そうだったのか!!と純粋にストーリーにノセられてしまうのは、
こうやってシリーズとともに育ったからなのか(恥)

だがしかし。
今まで観てきたどの「エイリアン」よりも怖くなくて、ただ気持ち悪い。
クリーチャーの造形と見せ方の怖さこそがリドリー・スコットの「エイリアン」だと思うのだけど、
「プロメテウス」にしても本作にしても、生理的嫌悪感を抱かせるような気持ち悪さが先に立つ。
「プロメテウス」の帝王切開シーンは、久々に映画館の椅子にしがみついたし(泣)。
それだけに本作では、あのお馴染みの卵を「最高傑作がこれだよ」と見せられ、
フェイスハガーが飛び出す場面に心のどこかで”待ってました!”と思ってる自分がいる。

あまりにも救いのないエンディングに唖然。
この話の続きならもう観たくないなぁ・・・。

映画『エイリアン コヴェナント』日本版予告編



コメント (2)
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今日のBGM (I Wanna Be) Your Underwear / Bryan Adams

2017-12-08 | 今日のBGM


本日の通勤BGMはブライアン・アダムス。
アルバムタイトルが”死ぬまで18歳”だなんて、
井上喜久子か田村ゆかりか・・・という思いは置いといて、
素敵なロックンロール満載の作品。

中でもお気に入りは”お前の下着になりてえ”と歌うこの一曲。
いつでもそばにいたいんだ・・・という気持ちを表したものだが、
清少納言ばりに
”オレがなりたいお前のそばにあるもの”を並べ立てた歌詞が潔くて好き

Tシャツ、
サングラス、
シーツ・・・と歌い上げ、
お前がくつろぐ椅子になりたいと江戸川乱歩みたいなことまで言い始める(笑)。

そして、
カッコいいブレイクの後で
”下着”
と言い放つ

これが歌えるブライアンは、やっぱ死ぬまで18歳だな、とぞ思ふ。

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オトトキ

2017-12-04 | 映画(あ行)

■「オトトキ」(2017年・日本)

監督=松永大丈
出演=THE YELLOW MONKEY

THE YELLOW MONKEYの再集結ツアーを追ったドキュメンタリー映画鑑賞。
感想をひと言で言うなら、「やっぱりいいよな」

それはイエモンの楽曲やロックスターとしてのカッコよさ、
今どきの若手バンドは着ないド派手でゴージャスな衣装。
それだけでなく、
バンドで音楽やること、
一緒にバカやれる仲間がいること。

この映画はファンサービス的なものではない。
平均年齢51歳のロックスターとしての現実も描かれる。
ツアー中に父親を亡くした菊池兄弟が、父親が好きだった「球根」の演奏に込めた思い。
廣瀬が18歳になった息子がとの関係について語る様子。
それぞれの思いをバックに名曲「Father」を歌う吉井。
そして原点や解散劇を振り返りつつも、彼らはこれからに目を据える。
エンドクレジットに流れる廣瀬作の「Horizon」は
そんな先の地平へ向かう思いが込められているのだろう。

僕はメンバーと同世代だけに、このバンドには思い入れがある。
それだけに上映時間が終わる頃、
彼らの姿になーんか励まされたような気持ちになった。
若い頃もうちょっとハジけててもよかったのかな・・・と、
時々思う年齢になってきたけど、
好きなことに遅いも早いもないよな。
うん。

音楽を奏でること、それを聴いて身を委ねる楽しさ。
そして、それを同じベクトルで楽しんでくれる誰かがいること。
「やっぱりいいよね。」

あー!オレも「バラ色の日々」をライブ会場で一緒に歌いてぇー!

映画「オトトキ」予告





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ブレードランナー2049

2017-12-03 | 映画(は行)

■「ブレードランナー2049/Bladerunner 2049」(2017年・アメリカ)

●2017年LA批評家協会賞 美術賞
●2017年全米批評家協会賞 撮影賞

監督=ドゥニ・ヴィルヌーヴ
主演=ライアン・ゴズリング ハリソン・フォード アナ・デ・アルマス マッケンジー・デイヴィス

命あるものは何かを信じて生きている。
しかし、それはあくまでも自分がどう思っているか、
という主観的なものに他ならない。
それ故に時としてその思いは切ないものになる。

…それは人間も、レプリカントも同じ。

30年前のオリジナル「ブレードランナー」は、とにかく繰り返し観た。
僕らのような一部世代に熱い支持があるカルト映画が、
まさか今になって続編が製作されるとは。
しかも、それはオリジナルへの愛と敬意無くしては撮れない秀作だった。

オリジナルの設定を逆手にとって、
事件の謎と自分自身のルーツという二つのミステリーが並走する見事な脚本。
ハンス・ジマーのスコアはヴァンゲリスを思い起こさせ、
レゾナンスの効いたシンセ音が劇場にいる僕たちの身体を震わせる。
随所に見られるオマージュ。
シンメトリーな構図を多用した絵画のような映像。
ハリウッドのSF映画の形をとりながら、もはやこれはアート作品だ。

すっげえもんを観た・・・と静かなるSF映画に興奮したオリジナル。
まさかその続編に、涙まで誘われるとは思わなかった。

映画『ブレードランナー2049』日本版予告編



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今日のBGM Achtung Baby/U2

2017-12-02 | 今日のBGM


本日の通勤BGMは、U2のAchtung Baby。
このアルバムがリリースされた90年代初め。
WTOの貿易交渉の中で著作権が問題視され、
洋楽のCDレンタルが発売日同時に解禁されなくなった。

思えばあの頃から、僕はしばらく洋楽離れが続き、
同僚とのカラオケネタになりそうな邦楽ばっかり聴いていたっけ。
僕がこのアルバムを手にするのは、
リリースからかなり経ってからだった。
まぁ、すぐに買えばよかったんだろうけど。

社会人なりたてだったし、深夜まで忙しく仕事してた頃。
そんな中でも、
「自分の好きなことだけは時代について行かなきゃ!」
と変なモチベーションを持つようになり、
今の自分がある。

音楽って記憶を呼び起こすキーになる。
このアルバムもそのひとつ。

U2 - Even Better Than The Real Thing


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