Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

12月のBGM

2012-12-30 | 音楽
す2012年12月に聴いていた愛すべき音楽たち。

■Escape/Journey
映画「ロック・オブ・エイジズ」を観てからあれこれ80年代洋楽を聴きまくったけれど、やっぱり行き着くところはこれ!。映画館でもDon't Stop Believin'が歌われるクライマックスはもう涙ものだったもの。CDを仕舞ってある段ボール箱掘り返してこのアルバムを探して聴いた。スティーブ・ペリーの歌声は素晴らしい。


■Season's Greeting/山下達郎
皆様、楽しいクリスマスシーズンをお過ごしでしょうか。うちでは長女レイア姫が企画・司会進行を担当するクリスマス会が毎年行われる。要はプレゼントをもらうのをセレモニー化したいだけなんだろね、彼女としては。んで、毎年僕は音楽担当をやらされる。無茶振りでジングルベルを弾けと言われたり、いろいろあるのだが、今年は「BGM用にクリスマスソングCDを作れ」という指令がレイアから下りまして・・・んでCDを仕舞ってある段ボール箱掘り返して探し出した。やっぱり、いいねこれ。


■Happy!? Sorry!!/桜高軽音部
放送終了後も愛されるアニメ・・・「けいおん!」はその筆頭ですな。OP、EDの曲はよく聴くけどカップリングの曲やキャラソンは積極的に聴いていなかった。最初のOPであるCagayake! Girlsのカップリングがこの曲。ブクオフでシングルを手に入れて放置していたのを今さらながら初めて聴いた。いい曲やん!


■Very Best Of Deep Purple/Deep Purple
長男ルークの友人にギター弾きがいる。彼からいろいろ情報を得るようになったらしい。iPhoneを貸していたら最近ギターアプリで(単音でだが)Smoke On The Waterを弾いているのを見かける。ほほぉ、いい傾向だな・・・と思ったら、あるiPodに曲を入れて欲しいと言ってきた。何の曲が欲しいか尋ねたら「タマホームの曲!」・・・時代だな(苦笑)。ついに僕が放置しているエレキギターに目を付けた。「部屋を片づけてギター置きたい!」・・・いい傾向かな?



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ブルースブラザース - 80's Movie Hits ! -

2012-12-28 | 80's Movie Hits !

■Jailhouse Rock(監獄ロック)/The Blues Brothers
from「ブルース・ブラザース/ The Blues Brothers」(1980年・米)

監督=ジョン・ランディス
主演=ジョン・ベルーシ ダン・エイクロイド

ジョン・ベルーシとダン・エイクロイドが、TVのコメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」の人気コーナーでやっていたのが、このブルース・ブラザース。これをジョン・ランディスが映画化したのが本作で、まあ若い映画ファンには「ウェインズ・ワールド」のようなものと思ってもらえればいいのかな。「サタデー・ナイト・ライブ」を知らない世代に説明しておくと、日本で言えばかつての「おれたちひょうきん族」のような番組で(若い世代はわかんないだろ!)、チェビー・チェイスやスティーブ・マーチンが話芸で笑わせてくれたり、コメディアン時代のトム・ハンクスやロビン・ウィリアムズも出演していた伝説のコメディ番組なのだ。

さて、映画「ブルース・ブラザース」は孤児院出身のジェイクとエリオットが世話になった孤児院の借金問題を聞き、自分らで何かできないか・・・とバンドで一儲けすることを思いたつところから始まる。つーかジェームズ・ブラウン神父の教会で”神の啓示”を得たからなのだ(このシーンは笑えたよね)。で、二人は昔のバンド仲間を強引に誘い始める。この辺りがまた笑える。元メンバーを誘いに行くと、妻アレサ・フランクリンに家庭のことも考えて!と "Think" を歌われる。楽器を調達にいくとレイ・チャールズ店主と "Shake Your Tailfeather" をセッション!というゲスト出演の楽しさ。カントリーバンドと間違えられてウエスタンバーで演奏するシーン。ここではクリント・イーストウッドも出ていたTV西部劇の主題歌 "Rawhide" と、映画「ファイブ・イージー・ピーセズ」でも使われたカントリーの名曲 "Stand By Your Man" を演奏。やけくそでムチを振り回すベルーシが印象的。結局、警察やナチ残党やらに追われる存在に。

そしてライブ当日。二人の到着が遅れたためにバンドメンバーが突然演奏する "Minnie The Moocher" には大笑い。♪あ~り、あ~り、あ~りあ~ はしばらく耳に残るよ。"Everbody Needs Somebody To Love" がひたすら格好いい。そして二人はライブを抜け出して逃走。すったもんだで捕まってラストの刑務所ライブへ。ここで演奏されるのが、エルビス・プレスリーの "Jailhouse Rock(監獄ロック)" だ。とにかく最初から最後までR&Bのゴキゲンなナンバー(死語?)がいっぱい。脇役にはキャリー・フィッシャーも出ています。98年には続編「ブルース・ブラザース2000」も製作された。ジョン・ベルーシは惜しくも亡くなったので、新たな相棒にはジョン・グッドマン。


ブルース・ブラザース (1980) 予告編


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ぼくらの七日間戦争 - 80's Movie Hits ! -

2012-12-25 | 80's Movie Hits !

■Seven Days War/TM Network
from「ぼくらの七日間戦争」(1988年・日本)

監督=菅原比呂志
主演=宮沢りえ 五十嵐美穂 安孫子里香 菊池健一郎

 80年代も後半にさしかかった87年。テレビCFに登場したある女の子の笑顔に、僕らはハッとした。クラスにやってきた新入生という役柄である彼女は、凛とした表情でこう言った。
「こんどリハウスしてきた白鳥麗子です。」
そう、彼女の名は宮沢りえ。この後90年以降の大活躍、写真集「Santa Fe」、力士との破談騒動・・・まさに「すったもんだがありました」(CFのコピーでもあったよね)。僕らは、次々に報道されるゴシップにドキドキ、ハラハラされっぱなしになったものさ。今や立派な女優として国内外で大活躍。嬉しいよね。

 彼女の映画デビュー作が88年製作の「ぼくらの七日間戦争」である。当時15才。堂々主演って訳でもないが、理不尽な大人達に反抗する男子を応援して、最後は仲間に加わる学級委員役をきゃわいくこなしている。

 この映画で描かれる当時の学校の厳しさ。校則はもちろん、ぬきうち持ち物検査、暴力以外の何でもない体罰、”オン・ザ・眉毛”で前髪を切られる女の子、始業時に閉められる校門の鉄扉、受験戦争・・・。あの時代の後、プライバシー保護やら体罰の行き過ぎ、校門が閉まったときに学生が圧死した事件が次々と問題となり、現在に至るのだ。今改めてそういう場面を見ると・・・(誇張はあるけれど)すげぇ・・・と思う。おまけに先生達が、担任は冷酷な佐野史郎、体育教師は倉田保昭!保護者を責めまくる大地康雄という布陣。

 でもこの映画の魅力はそんなところじゃなくて、中学生達の青春群像。それぞれが得意なことで活躍をするのが好感だ。短い尺ながら原作のテーマはきれいに凝縮されている。これを中坊の時に観てたらきっと全面的に支持していたかもしれないなぁ。僕は公開当時既に大学生。ミニシアター映画どっぷりの時代だったし、監督の米国帰りをやたら吹聴する宣伝も気にくわなくって、この映画自体見向きもしなかった記憶がある。その年頃に観るべき映画ってあるんだよね。これもそのひとつかも。ティーン映画の気恥ずかしさを最後に飾り立ててくれるのが、我らがTM。サントラは小室哲哉が担当した。

SEVEN DAYS WAR【Motion Picture MIX】


※TM Networkの曲が流れる80年代の主な映画
1985年・「吸血鬼ハンターD」 = Your Song
1988年・「僕らの七日間戦争」 = Seven Days War Girlfriend
1988年・「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」 = Beyond The Time~メビウスの宇宙を越えて~
1990年・「CAROL」 = Carol 他

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007/美しき獲物たち - 80's Movie Hits ! -

2012-12-24 | 80's Movie Hits !

■A View To A Kill(美しき獲物たち)/Duran Duran
from「007/美しき獲物たち/A View To A Kill」(1985年・イギリス)

監督=ジョン・グレン
主演=ロジャー・ムーア タニア・ロバーツ グレース・ジョーンズ クリストファー・ウォーケン

 80年代の007シリーズは「ユア・アイズ・オンリー」でハードボイルド路線に軌道修正したものの、ボンド役ロジャー・ムーアはなにせもうご老体。アクションに無理が出てきたのはもちろん、ピチピチしたお姉チャンとのイチャイチャも説得力がなくなってきた。他の出演作でボンド役のパロディをやるユーモアがあっても、本丸の「007」では色恋場面はシリーズ末期の”寅さん”状態。

 そんなロジャー・ムーア主演の最終作がこの「美しき獲物たち」。悪役ゾーリンには芸達者なクリストファー・ウォーケン(実はわが配偶者のタイプらしい・笑)。ボンドガールにはTV「チャーリーズ・エンジェル」のタニア・ロバーツに、ゾーリンの相棒にはグレース・ジョーンズという布陣。グレース・ジョーンズはめっぽう強く、クリストファー・ウォーケンもイカれた感じが上手だった。何とも残念なのはタニア・ロバーツで、歴代ボンドガールの中でも最も活躍しない(言い過ぎ?)。ボンドの情報源としては功績があるのだけれど、何せ最後までキャーキャー言っているだけの存在。せめて露出がもうちょっとあればね・・・。

 そうそう、音楽の話でした。80年代半ばは英国音楽界花盛りの頃。数々のグループ、シンガーがチャートを席巻していただけに、主題歌も当然他国に頼らずメイド・イン・UK。それでオファーされたのがデュラン・デュラン!。そもそも「バーバレラ」の登場人物にバンド名が由来している映画好きバンド、引き受けないはずがない。この主題歌のお仕事中、特にジョン・テイラーはジョン・バリーと映画談義に花を咲かせていたとか。フルメンバーの人気絶頂期だけに、主題歌"A View To A Kill"はメガヒットを記録、007シリーズ主題歌初のNo.1ヒットとなった。作曲はメンバーとスコア担当の御大ジョン・バリー。シリーズのスコアではお約束のキメ的フレーズが当世風のオケ・ヒットで奏でられ、ビート重視のアレンジとなっている。この曲は後にヴァレンシアによってカバーされた。欲を言えば、折角なんだからグレース・ジョーンズもサントラに参加させたかったな。

※Duran Duran関連の曲が流れる80年代の主な映画
1985年・「007/美しき獲物たち」 = A View To A Kill
1988年・「テキーラ・サンライズ」 = Do You Believe In Shame?

Duran Duran - A View To A Kill


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明日はクリスマス会なのだ。

2012-12-23 | うちの子に御用?
皆様、楽しいクリスマスシーズンをお過ごしでしょうか。

うちでは長女レイア姫が企画・司会進行を担当するクリスマス会が毎年行われます。
要はプレゼントをもらうのをセレモニー化したいだけなんでしょね、彼女としては。

んで、毎年僕は音楽担当をやらされる。
無茶振りでジングルベルを弾けと言われたり、
歌詞カードなしにきよしこの夜を歌えと言ったり。
きぃーいよーしぃー、こーのよーるぅー♪と歌う人と
しぃーずけーきぃー、まーよなーかぁー♪と歌う人が混在。

まぁいろいろあるのですが、
今年は「BGM用にクリスマスソングCDを作れ」という指令がレイアから下りました。

僕が選んだ今年の曲は・・・

1.神の御子は今宵しも/山下達郎
2.グローリア/山下達郎
Season's Greetings
3.すてきなホリデイ/竹内まりや
Bon Appetit!
4.The First Noel/David Benoit
Making Spirits Bright: Smooth Jazz Christmas
5.RockIn' Around The Christmas Tree/Brenda Lee
BRENDA LEE BEST OF
6.Santa Claus Is Comin' To Town/The Manhattan Transfer
アカペラ・クリスマス
7.Silent Night/Wilson Phillips
A Very Special Christmas 2
8.ジュ・トゥ・ヴー/Erik Satie
※クリスマスソングではないけれど、
なーんとなく間で流れたら嬉しいな、と思ったのでエリック・サティ作の素敵なピアノ曲を。
9.Merry X'mas/Love Psychedelico
I will be with you
10.White Christmas/Bing Crosby
White Christmas
11.Last Christmas/Wham!
ラスト・クリスマス
12.Happy Christmas (War Is Over)/The Plastic Ono Band
Lennon Legend: The Very Best Of John Lennon

それでは皆様、よきクリスマスを。

レイア主催のクリスマス会は明日でございます。

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愛と青春の旅立ち - 80's Movie Hits ! -

2012-12-21 | 80's Movie Hits !

■Up Where We Belong(愛と青春の旅立ち)/Joe Cocker & Jennifer Warns
from「愛と青春の旅立ち/An Officer And A Gentleman」(1982年・米)

監督=テイラー・ハックフォード
主演=リチャード・ギア デブラ・ウィンガー ルイス・ゴセット・Jr

"Endless Love" や "Almost Paradise" など、80年代の映画主題歌には大物デュエットが多数あるが、この"Up Where We Belong"はその代表とも言える名曲。いまやスタンダードナンバーとも言える曲で、ウェディングソングとしてもかなり使われているだろうし(特に僕らくらいの世代)、96年にはビービー&シーシー・ワイナンズ兄妹によるカヴァーもあった。そしてバズ・ラーマン監督の「ムーラン・ルージュ!」ではメドレーの中でラブソングのひとつとして歌われている。

「愛と青春の旅立ち」本編の音楽、主題歌の作曲はジャック・ニッチェ。そもそもポピュラーミュージック界で活躍していた人でローリング・ストーンズやニール・ヤングとの仕事も知られている。歌っているジェニファー・ウォーンズは、「ノーマ・レイ」、本作そして「ダーティ・ダンシング」の3曲の映画主題歌がオスカーを獲得。ジョー・コッカーは "You Are So Beautiful"(名曲!) でも知られているイギリスのシンガーだ。この映画のサントラは、2人が歌う主題歌以外にもなかなかの曲目が。リチャード・ギアとデブラ・ウィンガーのラブシーンで流れる、テーマ曲のインストロメンタルは、リー・リトナーのギターがフューチャーされている。こちらも雰囲気十分。他にはパット・ベネターの "Treat Me Right" やダイアー・ストレイツの "Tunnel Of Love" (名曲!)などが収録されている。

映画「愛と青春の旅立ち」はリチャード・ギアの代表作。「アメリカン・ジゴロ」でアルマーニを着こなしていたセクシーなギアが、一転軍服で汗と雨と涙にまみれて「僕には帰るところがないんだー!」と叫ぶシーン泣けましたよね。そして何よりも感動的なのがラストシーン。男のコは鬼軍曹との静かなる別れで泣き、女のコはデブラ・ウィンガーを迎えに工場に行くシーンで泣くのだな。それにしてもラストシーンのギアの白い軍服姿は目に焼き付く。僕らの世代にはギアというと憧れの男性スターなのだ。テイラー・ハックフォード監督作の主題歌といえば、他には「ホワイトナイツ 白夜」の主題歌 "Say You Say Me" がある。リッチー・バレンスの伝記映画「ラ・バンバ」のプロデュースも手掛けているし、音楽にはこだわりがあるのかも。

※Joe Cocker の歌が流れる80年代の主な映画
1982年・「愛と青春の旅立ち」 = "Up Where We Belong"
1986年・「ナインハーフ」 = "You Can Leave Your Hat On"
1987年・「ハリーとヘンダースン一家」 = "Love Lives On"

※Jennifer Warnes の歌が流れる80年代の主な映画
1979年・「ノーマ・レイ」 = "It Goes Like It Goes"
1982年・「愛と青春の旅立ち」 = "Up Where We Belong"
1983年・「トワイライト・ゾーン」 = "Nights Are Forever"
1987年・「ダーティ・ダンシング」 = "(I've Had) The Time Of My Life"
1987年・「ブラインド・デート」 = "Simply Mean To Me"

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恋する女たち & さよならの女たち - 80's Movie Hits ! -

2012-12-15 | 80's Movie Hits !

■MAY/斉藤由貴
From「恋する女たち」(1986年・日本)
■「さよなら」/斉藤由貴
From「さよならの女たち」(1987年・日本)

 思えば80年代の斉藤由貴は本当に大活躍だった。NHK朝の連ドラ「はね駒」からフジテレビの「スケバン刑事」まで、期待される若手女優としてもアイドルとしても十二分の活躍。アイドルに走る年齢層だけでなく、多くの年代から支持されていた。歌手としての活動も成功した。
♪せいふくの、むねのぼ、た、ん、ぅをー
と歌う"卒業"では、”オレにもそんな事があってさ・・・”と多くの男子に見栄をはらせた(笑)。
♪ごめんね 今まで黙ってて 本当はカレがいたことをー
と歌う"AXIA~かなしいことり"(後に松本典子がカバー)で多くの男子は胸を痛めたものだ(笑)。僕はシングルではアニメ「めぞん一刻」の主題歌だった"悲しみよこんにちは"、アルバムでは崎谷健次郎プロデュースの傑作「Age(アージュ)」がお気に入り。90年代以降、新たな面をTVドラマでみせたりと意欲的だったが最近の活躍は以前程ではない。ちょっとスキャンダルもあったしね。映画デビューは、故相米慎二監督の「雪の断章-情熱-」。導入部が舞台劇調だったり、荒野を走るヒロインを空撮で追ったり(しかもバックには笠置シズ子が流れる!)と、奔放な相米演出の実験的な怪作だった。ヘッドフォンでバービーボーイズ聴きながら踊ってる姿を思い出す。

 だが斉藤由貴の映画代表作といえば、やはり大森一樹監督3部作。彼女のおっとりとしたキャラが生かされた青春映画たちだった。86年の「恋する女たち」は、相楽”ビー玉お京”晴子、おニャン子の高井麻巳子というフジテレビ系アイドル競演でも話題となったヒット作。”まみまみ”のディスコクィーン役には呆れたが、ツルゲーネフやサリンジャーについて語るような文系男子向けインテリジェンスさ(?)は評価。さらに姉役は原田貴和子、ヌードを描かせろと迫る美術部員に小林聡美、恋のお相手は柳葉敏郎というキャストもよかった。主題歌"MAY"は谷山浩子とMAYUMIによる雰囲気のある名曲。恋する乙女の思いが伝わるいい歌唱でもあったなぁ。

 でもお話として、三部作の中で一番好きなのは「さよならの女たち」だ。主人公が20歳過ぎて突然、父親はミュージシャンとして音楽界にカムバック、母親はイルカの調教師になる、とそれぞれの道を選ぶ。主人公は迷いながらも自分の「これから」を探そうとする・・・・。黒いコートにサングラスで、ギター片手に歌う伊武雅刀の姿!やけにかっこよかったものだ。
♪ひーかーりのー、なーかを、かーけーてゆーくー 
と伊武さんが歌うこの曲は、エンディングでは斉藤由貴によって歌われる"「さよなら」"。原由子作の素敵なバラードだ。実は、僕はこの映画を就職活動中、高速バスの中で初めて観た。「これから」を考えていた自分をそこに重ねていた。そんな意味でも忘れられない映画。

※斉藤由貴の歌が流れる80年代の主な映画
1985年・「雪の断章」 = 情熱
1986年・「恋する女たち」 = MAY
1987年・「さよならの女たち」 = 「さよなら」
1988年・「優駿」 = ORACION 祈り(with来生たかお)


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オレのネクタイ。(その5)

2012-12-15 | Weblog


皆様今週もお疲れ様でしたー!

昨夜は課の忘年会でした。4月に異動となって現在。
オレはお役に立てているのか…と思いながら、悩みながらも早7ヶ月。
来週からも頑張ります。

ダサいオヤジにならない為の「毎日ネクタイ変えるゼ」プロジェクト5週目。
左の上は社会人なりたての頃買ったミチコロンドン。
夏ものです・・・と言われた記憶があるけど、それにしては色づかいがシブい。

その下も同じ時期に買ったもの。短めで結び目も細い。
最近細めのタイが流行ってまた使っている。

真ん中の黒地に太陽の柄はお気に入りのficce。
右の黄色はジュニア・ゴルチエ。剣先に顔が並んだ絵柄が特徴かな。

え?だんだん派手になってきた?まだまださっ!

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Wの悲劇 - 80's Movie Hits ! -

2012-12-14 | 80's Movie Hits !

■Woman~Wの悲劇/薬師丸ひろ子
From「Wの悲劇」(1985年・日本)

監督=澤井信一郎
主演=薬師丸ひろ子 世良公則 三田佳子

 80年代の日本映画界は角川映画全盛期。銀幕アイドルを語る上で角川三人娘に触れない訳にはいかないでしょう。”お父さんを殺しに来るよ・・・”というCFが印象的だった「野性の証明」。高倉健の娘役で鮮烈なデビューを飾ったのが、薬師丸ひろ子。代表作といえば何と言っても故相米慎二監督作の「セーラー服と機関銃」。「翔んだカップル」や「ねらわれた学園」もあるけれど、僕が一番好きなのは「Wの悲劇」だ。2012年にはテレビドラマにもなった。

 夏木静子の同名小説を、劇中劇に使用するという大胆で凝った脚本。演劇界の舞台裏と、そこに青春を賭けるヒロインの姿を追った意欲作である。監督は澤井信一郎で、「野菊の墓」では松田聖子、「めぞん一刻」では石原真理子、「早春物語」では原田知世と。この時期アイドルを手がけることが多かった。その作品を通じて今までにない魅力を発揮した者も多い。特に本作の薬師丸ひろ子は、ちょうどアイドルから女優への転換期の作品。その熱演故に耳に残る台詞も場面も多い。ラストシーンの泣き笑いの表情も、「顔ぶたないで!私女優なんだから」といった台詞もよく覚えていることだろう。それに冒頭いきなり処女喪失場面から始まるんだから、熱狂的ファンは度肝を抜かれたことだろう。彼女だけでなく、三田佳子やデビュー作だった高木美保ら女の愛憎劇も見どころ。世良公則の好演も忘れちゃいけない。そして薬師丸ひろ子にとってはこれが角川事務所最後の作品となった。

 さて主題歌の ♪Woman~Wの悲劇 は角川映画の慣例どおりもちろん薬師丸ひろ子自身が歌っている。低いつぶやくようなフレーズの前半から一変してハイトーンが続くサビのフレーズが印象的で、ここにも彼女の意気込みが感じられる。主題歌作曲は呉田軽穂こと松任谷由実。ユーミンが他のアーティストに提供した曲の中でも、僕は特に好きな曲だ。昔からユーミンはそういう曲のセルフカバーアルバムをやって欲しいと思っているけど、是非ユーミンの歌唱でも聴いてみたい・・・と、当時思っていた。2003年にユーミンはアルバム「Yuming Compositions : Faces」にセルフカバーを収録している。映画全体のスコアは久石譲が担当しており、舞台の場面ではサティのジムノペディ1番やベルディのレクイエムも使用されている。

 僕は角川三人娘では知世たん派だったので、薬師丸ひろ子はあまり好きではなかった。でも今考えるに、それまでのアイドルたちはキラキラした業界に作られたような方々が多かったのだけれど、薬師丸ひろ子はそういうタイプではない。むしろ地味で自然な印象があり、当時の僕は彼女の写真集がバカ売れしているのが理解できなかった(水着姿さえないし・笑)。でも隣のお嬢さん的なところが彼女の魅力だと思う。80年代はアイドルに親しみやすさが重視された時代だったのだな。まぁその頂点がおニャン子だったのだろうけど。

※薬師丸ひろ子の歌が聴ける80年代の主な映画
1981年・「セーラー服と機関銃」 = セーラー服と機関銃(夢の途中)
1983年・「探偵物語」 = 探偵物語
1984年・「メインテーマ」 = メインテーマ
1984年・「Wの悲劇」 = Woman~Wの悲劇
1985年・「野蛮人のように」 = ステキな恋の忘れ方
1986年・「紳士同盟」 = 紳士同盟
1988年・「ダウンタウン・ヒーロ-ズ」 = 時代
1989年・「READY!LADY!」 = Windy Boy

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テキーラ・サンライズ - 80's Movie Hits ! -

2012-12-12 | 80's Movie Hits !

■Surrender To Me/Ann Wilson And Robin Zander
From「テキーラ・サンライズ/Tequila Sunrise」(1988年・アメリカ)

監督=ロバート・タウン
主演=メル・ギブソン ミシェル・ファイファー カート・ラッセル

 「チャイナタウン」や「ミッション・インポッシブル」の脚本で知られるロバート・タウンが監督したラブ・サスペンスのヒット作。足を洗いたい麻薬密売人メル・ギブソン、その旧友で刑事カート・ラッセル、美しきレストランオーナーミシェル・ファイファー、といかにもハリウッドらしい美男美女ぞろいのキャスティング。三角関係がもつれていく展開は本筋の犯罪物語以上にスリリング。三角関係と西海岸のオシャレなムードばかりが僕には印象に残って、メロドラマ的イメージがどうしても強く感じられた。この男優二人の顔合わせならばアクションを期待してしまうが、これはさにあらず。レストランの地下室でのキスシーンは、きっかけといいムードといい往年のハリウッド映画をみているようだ。メル・ギブソンとミシェル・ファイファーの美しいラブシーンも話題となった。水面に映る二人を追うカメラはオスカーにノミネートされた。

 そんなラブ・サスペンスのムードに貢献しているのはもちろん音楽。全体のスコアを担当しているのは、デイブ・グルーシン。「チャンプ」や「黄昏」のようなオーケストラ路線とは違い、「恋におちて」のような本業のジャズ/フュージョン路線のスコアである。洗練されて都会的なサウンドで僕は大好きなのだが、サントラには2曲しか収録されていないのが残念。あくまでも80年代コンピ系サントラの流れなので仕方ない。1曲はリー・リトナーのギターが、もう1曲はデビッド・サンボーンのサックスがフィーチャーされている。それがまた映画自体を「恋愛映画>犯罪映画」の方向に引っぱっていると言ってもいいだろう。

 主題歌 Surrender To Me で恋愛映画ムードは最高潮となる。チープトリックのロビン・ザンダー(うちの配偶者Mのフェバリットシンガー)とハートのアン・ウィルソン(体型が変わった今も僕のフェバリットシンガー)という豪華なデュエット。全米トップ10ヒットを記録している。哀愁漂うメロディー、エレクトリック・ピアノのイントロも美しいこのラブバラードは、リチャード・マークスのペンによる。デビッド・フォスター作品やビリー・ジョエルのバックコーラスとして活動していた時期もあったが、その後 Don't Mean Nothing や Hold On To The Night などのヒットを飛ばした。特に Right Here Waiting や Now And Forever(映画「ゲッタウェイ」主題歌)を代表としてバラードに定評がある。Surrender To Me はその後サマンサ・コールのアルバムで自らデュエットしてセルフカバーしている。

 サントラには他にも注目に値する楽曲ぞろい。Recurring Dream はオーストラリア出身クラウデッド・ハウスの新曲。大ヒットした Don't Dream It's Over は名曲ですよね。デュラン・デュランも日頃と違った抑えめの楽曲 Do You Believe In Shame を提供。脱退したアンディ・テイラーもソロで1曲(Dead On The Money)。映画のタイトル自体がトロピカルカクテルの名前(イーグルスの同名曲を使う発想はなかったのだろうか?)だから、あのオレンジ色のような明るいイメージがつきまとう。エヴァリー・ブラザースとビーチボーイズの共演 Don't Worry Baby でそんなリゾ-トっぽい気分は高まってくる。オープニングで刑事たちがラジオで聴いているボビー・ダーリンの Beyond The Sea も含め、サントラ全体として聴きどころが多く飽きさせない。是非カーオーディオで聴きませう。

※Richard Marx関連の曲が流れる主な80年代の映画
1985年・「グーニーズ」 = Love Is Alive (Phillip Bailey)
1985年・「セント・エルモス・ファイアー」 = If I Turn You Away (Vikki Moss)
1988年・「テキーラ・サンライズ」 = Surrender To Me (Ann Wilson and Robin Zander)
1989年・「ロック・イン・ブルックリン」 = (Everybody's Gotta) Face The Music (Kevin Cronin)

Tequila Sunrise - Original Theatrical Trailer




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