
スケート競技は幼い頃から始めた方が有利。スタートが遅い者は格段の努力を強いられて潰れるか、無理だと宣告されるか。金もかかる競技でもある。
ヒロインいのりは自分には取り柄がないと悩む小学生。だけどフィギュアスケートに憧れ、その気持ちだけは誰にも負けない。そんないのりに出会った新米コーチの司。彼は中学生でフィギュアスケートを始め、誰からも無理と言われ続けたが、アイスダンスで実力を発揮した過去を持つ。物怖じしない努力家のいのりに、かつての自分を重ねた司は自らコーチを名乗り出る。そして2人の遅咲きコンビがメダリストを目指して突き進む物語。
私事だが、僕の妹2人はスピードスケートで国体出場経験がある。妹たちが始めた頃、ついでにお兄ちゃんもやったらとコーチに誘われた。中学生になったばかりで、既に吹奏楽部に入っていたから両立は無理!と断ったのだが、まずは体験と言われて妹たちの練習日に連れて行かれた。「じゃあこの子たちと一緒に滑ってみようか」と小学校低学年のグループと一緒にスタートラインに並んだ。友達と遊びに行っても、人並みには滑れたから低学年くらい…と思ったらとんでもなかった。グングン引き離される💦。前のガキ、上手にクロスをこなしてコーナー曲がってる。どうしてあんな腰を落とした前傾姿勢が安定するのさ。えー、えーっ?😨。そして僕は吹奏楽部に専念しましたとさww
幼い頃から始めるって経験値が違う。とっとと投げ出した僕が言うのもなんだが(笑)、ヒロインいのりがその遅れを取り戻すのは並の努力では困難。それは彼女の情熱があってこそ。この作品が多くの人の共感を呼んだのは、乗り越えるハードルがきちんと示されていること。いのりは足を痛める一歩手前まで追い込まれる。気持ちだけじゃダメ。ジャンプを成功させるにはエッジのどちら側にどう体重をかけるのか、踏み切るタイミングはいつか。時にいのり自身の、時にコーチの心の声として技術の難しさが視聴者に語られる。単なるスポ根ものではない。プロスケーター鈴木明子が監修に参加しており、モーションキャプチャーで彼女の動きを取り込んでいるから、説得力が違う。
そして成長物語としての素晴らしさ。それがヒロインだけでなく、競争相手となる他のキャラクターたち、見守る大人たちも変わっていく。6級試験に合格したヒロインはいよいよ追いかけてきた選手たちと同じリンクに立つ。第1期のクライマックス。自分を肯定できなくて悩んでいた過去の自分に訣別と感謝を告げるヒロインに涙した🥹。ダメな自分がいたから今がある。
「ありがとう」「さよなら」
過去の自分をきちんと肯定する結末は、見ている僕らをも勇気づけてくれる。
シリーズ構成は花田十輝。彼が手がけた女の子たちの成長物語はどれも素晴らしい。「ラブライブ!」「響け!ユーフォニアム」「宇宙よりも遠い場所」…秀作ぞろい。第2期が楽しみだ。
ヒロインいのりは自分には取り柄がないと悩む小学生。だけどフィギュアスケートに憧れ、その気持ちだけは誰にも負けない。そんないのりに出会った新米コーチの司。彼は中学生でフィギュアスケートを始め、誰からも無理と言われ続けたが、アイスダンスで実力を発揮した過去を持つ。物怖じしない努力家のいのりに、かつての自分を重ねた司は自らコーチを名乗り出る。そして2人の遅咲きコンビがメダリストを目指して突き進む物語。
私事だが、僕の妹2人はスピードスケートで国体出場経験がある。妹たちが始めた頃、ついでにお兄ちゃんもやったらとコーチに誘われた。中学生になったばかりで、既に吹奏楽部に入っていたから両立は無理!と断ったのだが、まずは体験と言われて妹たちの練習日に連れて行かれた。「じゃあこの子たちと一緒に滑ってみようか」と小学校低学年のグループと一緒にスタートラインに並んだ。友達と遊びに行っても、人並みには滑れたから低学年くらい…と思ったらとんでもなかった。グングン引き離される💦。前のガキ、上手にクロスをこなしてコーナー曲がってる。どうしてあんな腰を落とした前傾姿勢が安定するのさ。えー、えーっ?😨。そして僕は吹奏楽部に専念しましたとさww
幼い頃から始めるって経験値が違う。とっとと投げ出した僕が言うのもなんだが(笑)、ヒロインいのりがその遅れを取り戻すのは並の努力では困難。それは彼女の情熱があってこそ。この作品が多くの人の共感を呼んだのは、乗り越えるハードルがきちんと示されていること。いのりは足を痛める一歩手前まで追い込まれる。気持ちだけじゃダメ。ジャンプを成功させるにはエッジのどちら側にどう体重をかけるのか、踏み切るタイミングはいつか。時にいのり自身の、時にコーチの心の声として技術の難しさが視聴者に語られる。単なるスポ根ものではない。プロスケーター鈴木明子が監修に参加しており、モーションキャプチャーで彼女の動きを取り込んでいるから、説得力が違う。
そして成長物語としての素晴らしさ。それがヒロインだけでなく、競争相手となる他のキャラクターたち、見守る大人たちも変わっていく。6級試験に合格したヒロインはいよいよ追いかけてきた選手たちと同じリンクに立つ。第1期のクライマックス。自分を肯定できなくて悩んでいた過去の自分に訣別と感謝を告げるヒロインに涙した🥹。ダメな自分がいたから今がある。
「ありがとう」「さよなら」
過去の自分をきちんと肯定する結末は、見ている僕らをも勇気づけてくれる。
シリーズ構成は花田十輝。彼が手がけた女の子たちの成長物語はどれも素晴らしい。「ラブライブ!」「響け!ユーフォニアム」「宇宙よりも遠い場所」…秀作ぞろい。第2期が楽しみだ。