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Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

メダリスト

2025-04-29 | テレビ・アニメ



スケート競技は幼い頃から始めた方が有利。スタートが遅い者は格段の努力を強いられて潰れるか、無理だと宣告されるか。金もかかる競技でもある。

ヒロインいのりは自分には取り柄がないと悩む小学生。だけどフィギュアスケートに憧れ、その気持ちだけは誰にも負けない。そんないのりに出会った新米コーチの司。彼は中学生でフィギュアスケートを始め、誰からも無理と言われ続けたが、アイスダンスで実力を発揮した過去を持つ。物怖じしない努力家のいのりに、かつての自分を重ねた司は自らコーチを名乗り出る。そして2人の遅咲きコンビがメダリストを目指して突き進む物語。

私事だが、僕の妹2人はスピードスケートで国体出場経験がある。妹たちが始めた頃、ついでにお兄ちゃんもやったらとコーチに誘われた。中学生になったばかりで、既に吹奏楽部に入っていたから両立は無理!と断ったのだが、まずは体験と言われて妹たちの練習日に連れて行かれた。「じゃあこの子たちと一緒に滑ってみようか」と小学校低学年のグループと一緒にスタートラインに並んだ。友達と遊びに行っても、人並みには滑れたから低学年くらい…と思ったらとんでもなかった。グングン引き離される💦。前のガキ、上手にクロスをこなしてコーナー曲がってる。どうしてあんな腰を落とした前傾姿勢が安定するのさ。えー、えーっ?😨。そして僕は吹奏楽部に専念しましたとさww

幼い頃から始めるって経験値が違う。とっとと投げ出した僕が言うのもなんだが(笑)、ヒロインいのりがその遅れを取り戻すのは並の努力では困難。それは彼女の情熱があってこそ。この作品が多くの人の共感を呼んだのは、乗り越えるハードルがきちんと示されていること。いのりは足を痛める一歩手前まで追い込まれる。気持ちだけじゃダメ。ジャンプを成功させるにはエッジのどちら側にどう体重をかけるのか、踏み切るタイミングはいつか。時にいのり自身の、時にコーチの心の声として技術の難しさが視聴者に語られる。単なるスポ根ものではない。プロスケーター鈴木明子が監修に参加しており、モーションキャプチャーで彼女の動きを取り込んでいるから、説得力が違う。

そして成長物語としての素晴らしさ。それがヒロインだけでなく、競争相手となる他のキャラクターたち、見守る大人たちも変わっていく。6級試験に合格したヒロインはいよいよ追いかけてきた選手たちと同じリンクに立つ。第1期のクライマックス。自分を肯定できなくて悩んでいた過去の自分に訣別と感謝を告げるヒロインに涙した🥹。ダメな自分がいたから今がある。
「ありがとう」「さよなら」
過去の自分をきちんと肯定する結末は、見ている僕らをも勇気づけてくれる。

シリーズ構成は花田十輝。彼が手がけた女の子たちの成長物語はどれも素晴らしい。「ラブライブ!」「響け!ユーフォニアム」「宇宙よりも遠い場所」…秀作ぞろい。第2期が楽しみだ。


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ダーティペアの大勝負 ノーランディアの謎

2025-04-15 | テレビ・アニメ



テレビシリーズよりも大人びたキャラデザのOVA作品。科学者が乗った宇宙船が着陸時に謎の事故を起こす。時を同じくしてミスニーという少女の保護を依頼されたわれらがラブリーエンジェル、もといダーティペア。依頼人の女性は謎の死を遂げる。鉱山惑星に隠された秘密。ケイとユリは幾度も嫌な夢や幻覚を見る。二人を阻むものと事件の真相は…。

伊藤和典の脚本は予想外にシリアス。凝ったSF設定と派手なアクションはなかなか楽しませてくれる。わずかな陸地しかない謎の惑星で幻覚を見る…ってストーリーも「惑星ソラリス」を思わせるじゃない。黒幕を公共交通機関を乗り継ぎながら追い詰めるユリ。一発の銃撃でカタをつける姿は「ダーティハリー」のようなカッコよさ。島津冴子ファンのわたくし、ユリに惚れなおしてしまいますやん♡。一方、ケイは屈強なサイボーグにしつこく襲われる。1986年の製作だから「ターミネーター」が念頭にあるのだな。

二人のヌードに触手が絡む場面はいかにも80年代エロアニメのテイストw。




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ベルサイユのばら

2025-03-09 | テレビ・アニメ



このアニメが放送されていた頃、僕は中学生。当時の生息地でも放送されていたようだが、部活で忙しかった時期だし見たことがなかった。原作もつまみ食いした程度。いつかちゃんと見たいと思っていた。2025年、配信で全40話完走。短期間で集中して見ていたもので、家族から反応が。
😸「どんだけベルばら好きなんww」
👩🏻「一日中ベルばら見てるんじゃないの?」
だって面白いんだもの😆

センセイと呼ばれるお仕事してた頃、世界史を担当したことがある。市民革命の単元は喋るのも大好きな部分。予備知識もあって、フランス革命がらみの映画もあれこれ観ている今の年齢だから、ことの重大さがよくわかる。テニスコートの誓いなんて、授業で事実は説明しても、どうして庭球場なのかは教科書にはちゃんと書いてない。こうして見せられると納得できるよな。授業で使えばよかったかもww

前半はデュバリー夫人が怖い。声優が来宮良子だから、「銀河鉄道999」のプロメシュームのイメージが重なってしまってさらに怖い。王妃がポリニャック夫人にベッタリ依存する中盤では、映画「マリー・アントワネットに別れをつげて」を思い出した。夫人役のヴィルジニー・ルドワイヤンが綺麗♡だったのを覚えている。このアニメ版ではすっごい憎まれ役。特にロザリーとの一件では、出てくる度にディスプレイを睨みつけるわたし(ハマりすぎです💧)。

今の年齢だから理解できることは歴史だけではなくて男と女の話も然り。しっかり大人の鑑賞に耐える深さと切なさ。「私のアンドレが!」と口にして気持ちに気づくオスカル、「王妃にとってズルい人間になる」と一時は距離を置くフェルゼン、そのフェルゼンへの気持ちに揺れるオスカルを黙って見守るアンドレ。くーっ😣切ないぜ。
👩🏻「そのよろめきドラマ見てるようなリアクションは何よ」
るせー。

クライマックスはバスティーユ牢獄襲撃。もっと引っ張るかと思ったら、意外とあっけない最終回😳。さらにオスカル死後の後日談がついていたのか。まぁ、そうでないとフランス革命を語り終えることができないよね。

最後まで見て完成度に圧倒されました。特に静止画の迫力とインパクト。動かない絵が語りかけるような訴求力。名作です。脇役にも耳に馴染みのある声優さんたちがいるので、何か発見したような楽しさもある。ベルサイユからの使者が石丸博也だったり、バンドネオン弾きの息子が野沢雅子だったり。古川登志夫のサンジュストが不気味でいいね。

ついつい主題歌を口づさんでしまう。
くーさーむらーにぃー
なーもーしーれずぅ♪
カラオケいきたい🎤

(蛇足)
池田理代子センセイが描くバラの花は花びらの先が尖っている。当時、そうした描き方をしている漫画家はいなかったそうで、「パタリロ !」の魔夜峰央センセイはそれを真似したんだそうである。




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機動戦士ガンダム第08MS小隊 ラスト・リゾート

2025-02-06 | テレビ・アニメ



本編のラストで姿を消したシローとアイナ。本作はその後日談として製作された。あれで終わるからいいんじゃんとも思えるけれど、シローの優しさとバイタリティ、アイナの勇気と気高さと、たった11話でさよならするのは辛すぎる。そんな気持ちに応える作品。

一年戦争終結し、除隊したミケルはキキと共にシローの足跡を追う旅をしていた。墜落したジオンの輸送船を見つけた2人は、その晩ジオンの子供たちに囲まれて捕らえられてしまう。シローの名を口にした途端、子供たちの表情が変わる。その理由とは。

シローは登場しないのに、彼の面影と人柄が画面からじわーっと伝わってくる。子供たちにシローが付けた名前には胸が熱くなるし、ビーム兵器で湯を沸かす方法を教えてるなんて、いかにも彼らしい。戦争がもたらした荒廃の中で描かれる温かなエピソード。

エンドクレジットで流れる名曲「嵐の中で輝いて」に、やっぱり08小隊好きだなぁと思う。カラオケで歌いたい。ついでに「10 Years After」も歌いたい🎤♪

あのラストは蛇足という意見もあるかもしれない。だけど走り出したミケルと涙したキキのように、僕らも彼らを求めていたんだ。



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機動戦士ガンダム第08MS小隊

2025-02-04 | テレビ・アニメ



ガンダム好きだと身近な人々は僕を理解しているようだが、MSの名前を間違えて長男に「はい再履修」と言われる程度の者でございます。「08小隊」は主題歌はちゃんと歌えるくせに(笑)、本編にきちんと向き合っていなかった作品。昔観た時途中で投げ出していたようだ。2024年、配信で改めて鑑賞。

戦争が人間を狂わせる話を僕ら映画ファンは幾度も見てきた。過酷な状況下で自分を貫ける、自分の思いをまっすぐに口にできるのは困難なこと。ガンダムシリーズでもそんなキャラクターは稀な存在だ。

本作の主人公シロー・アマダは地球に配属されて初めて小隊長となる。軍のお堅い秩序に収まらない、部下思いの優しさと常道とは違う自由な発想をする人物だ。地球に降下する前のエピソードではボール1機でザクに立ち向かったり、スナイパー役の陸戦型ガンダムを射程ギリギリに配置したり。雪山で再会したアイナと二人だけ取り残される回、武器で湯を沸かして暖をとる場面は、彼の人柄が見えるエピソードで好き。優しさはあってもアツさは忘れない。

スパイ容疑がかけられた際には、戦争に対する思いを素直にぶちまける。普通の人なら長いものに巻かれるよなぁ。今の君に敵が撃てるのかね?との問いに「わかりません」と答える。兵を移送中のジオン機に銃口を向けながらも撃ち落とさない場面も印象的だ。その後で、その機長とモビルスーツ戦をする羽目になる。後半は地球連邦もジオンも組織のクソっぷりが描かれる。それだけに、グフを駆るノリスの潔さとカッコよさが心に残る。ニュータイプが一切出てこないだけに、人間模様が等身大で、なんでもアリになってないのがこの作品が好きなポイントかも。

今回改めて見て、歴代ガンダムヒロインの中でもアイナ・サハリンはかなり好みだと再認識♡(CV井上喜久子に弱いのかもしれません)。主題歌「嵐の中で輝いて」もED曲「10 Years After」も名曲。カラオケ行きたい🎤
 



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わんだふるぷりきゅあ!

2025-01-30 | テレビ・アニメ


2024年の2月。きらら系のきゃわゆいアニメ好きな長男が「今期のプリキュアは面白いらしい。犬が変身するんだぞ👍」と言ってオススメしてきた。日曜の朝、その時間はボーッとして、なんとなく朝日放送つけてるし…と見始めたら、自分が家族でいちばんハマってしまった💧。全50話完走。2024年、「光る君へ」と並んでどハマりしたテレビ番組となった。いい歳したおっさんがすみません💧

ペットと飼い主、動物と人間、ひいては自然と人間がテーマ。ヒロイン、犬飼いろはは動物と友達になる夢を持つ中学生。愛犬こむぎがいろはと言葉を交わしたいと願ったことからプリキュアになり、いろはもその力を手にする。闇を抱えて我を失った動物たちを落ち着かせて、元いた場所に帰してあげるのが、今回のプリキュア。動物たちを暴走させる元凶が存在するのだが、今回は戦う女の子の話じゃなくて、共存と相互理解の物語。

思えばうちの長男が初めて真剣に見たウルトラマンシリーズはウルトラマンコスモス。本当は敵なんかいない。まずは相互理解と共存をめざす癒しのウルトラマンだった。あれを見て友達思いの男子に育った長男が、20 年経って戦わないプリキュアを親に「いいぜ👍」と勧めてくるなんて、勝手につながりを感じてしまうw。あ、親の勝手な思い込みです😆

いろんなことで分断が起きている今の世の中で、分かり合えることがどれだけ素敵(ワンダフル)なことなのかを、この作品は教えてくれる。また、これまでのシリーズになかった、男女の恋物語が織り込まれたことも特筆すべき。未就学児にこんな話を!とめくじらを立てるお母さまもいらっしゃるかもしれないが、男女間の"好き"を"特別なワンダフル"と表現したのはグッジョブ。サトル君の告白回は、クッション抱きしめてテレビの前でわーきゃー♪言ってたわたくし(恥)💦。それは相棒プリキュアで"おもしれえ女"と評された、まゆ(キュアリリアン)と似たようなリアクションww

こむぎの前の飼い主が登場したり、ペットとの死別を描いたシリアスなエピソードも含まれるシリーズの構成は見事。そんな回では、キュアフレンディの決め台詞「あなたの声を聞かせて」が強烈に涙腺を刺激しやがる🥹。種崎敦美は本作もいい仕事でした👍

えーと、推しはキュアニャミーです。




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らんま1/2

2024-12-29 | テレビ・アニメ



80年代少年サンデー育ちなもので、高橋留美子(&あだち充)は大好物。短編も読み漁っているくせに、唯一つまみ食い程度しか読んでいなかった作品が「らんま」だった。最初のアニメ化は1989年。人生で最もテレビ離れしてた時期で、映画やニュース番組は見てもテレビアニメまで見る余裕がなかったもんなー。だからこの2024年に2度目のアニメ化と聞いたときはめちゃくちゃ嬉しかったのだ。

ジェンダーやら性の多様性に配慮が必要な令和の世に、男だ女だと線引きする題材をぶつけてくるのは、確かにちょっとセンシティブな企画。果たして受け入れられるのかと心配した通り、そこを不快に思う感想はあれこれ目にする。さらに日本アニメがグローバルに見られる時代に、「らんま」で描かれる中国のイメージにイラッとする方もあるかもしれない。

しかしこの作品はあくまでも早乙女乱馬と天道あかねを主軸としたラブコメ。「うる星やつら」と同様に、次々と個性的なキャラが登場して話をかき乱すのを楽しまないでどうする。親に勝手に許嫁にされたあかねが、次第に乱馬に心を開いたり、他の女性たちとの関わりに心が乱れる様子。事あるごとにぶつかって「かわいくねぇ」を繰り返すけれど、あかねの魅力を誰よりも理解しているのは乱馬。ジワジワと縮んでいく2人の距離と理解。これは王道のラブコメであるヨ(呪泉郷ガイド風に読んでください)。

「うる星」は2人の愛情が不等号でつながれ(あたる<ラム)、逃げる男←追う女というベクトルが示される。だからなにが起こるかわからない、その騒動を楽しむ話。「らんま」は交わることのなかった二つの数式グラフがいろんな要素をぶち込まれることで、接点が生まれそうになるドキドキの話。だから最終着地点は見えてるのだが、そこにたどり着くまでにいろんな感情が湧きあがることが面白い。

相手を知ることで、いいところが見えてくる。「らんま」は、そんな人間関係って素敵だなと説いた話でもある。令和の世にこんな男だ女だの話を💢とおっしゃる方もあるけれど、人間関係がだんだん希薄になって、接点がつかめないでいる令和の現代人にこそ必要な話なんじゃないのかな。人が仲良くなるのに男も女もないじゃない。

キャラクターでは、早乙女玄馬のパンダ姿が圧勝で好き♡(「うる星」でもこたつねこが好きだったもんなw)。オリジナル声優の再結集、あのちゃんの主題歌も楽しい。第2シーズンでは、ちょっとお気に入りだったムースが登場するのが楽しみ。




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光る君へ

2024-12-17 | テレビ・アニメ



日曜20時からテレビの前を動かず、家族から用を言いつけられたら不機嫌になるほど(笑)、真剣に向き合った大河ドラマって久々な気がする。キャスティングに惹かれたのもあるが、ドラマ「セカンドバージン」にもどハマりしたから、僕は大石静の脚本と相性がいいのだろう。

大河が幾度も題材とした戦国絵巻とは違うから、放送が始まった頃はどんな時間が流れるのかと思った。しかし、権力争い、出世のために妻(の家)を選ぶ男たち、女性のおかれた立場、そしてまひろと道長を中心とする人間模様が面白くって、中だるみすることなく、夢中になってしまった。言葉を大切にする作品を好む文系男子の僕としては、本作は大アタリ🎯だった。

一条天皇をめぐるパートが主役そっちのけでストーリーが進んでいく感じがしたのは気になった。だが、一条天皇をめぐる対立構図の愛憎劇があったからこそ、「枕草子」も「源氏物語」も位置付けや特徴がしっかり描かれるのがよかった。漢詩や和歌の解釈が難解になるのではとも思ったが、下手に字幕を入れることも、解説する台詞も過剰にならず、ちょうどよい。教科書にも登場する道長の「望月」の詩。これを皆で唱和する場面は印象深い。藤原家の栄華と同時に、そこに至るまで政敵を次々と追い払ったことを思うと、怖さをも感じてしまう。

一緒にいられない二人が同じ月を見上げる。道長が堂々とまひろのもとを訪れる事情ができた後、どんな思いで月を見上げていたのかを話す場面が好きだ。道長があらゆる場面でまひろに「好き」という気持ちを示していく様子に男として共感。だが次第に周囲に見透かされても仕方ない行動になっていくのには、毎週ハラハラした。だんだん黒木華が怖く見えてきたものだから、柄本佑と黒木華が夫婦役の映画「先生、私の隣に座っていただけませんか?」を観たくらいだ。最終回直前の回、「殿とはいつからなの?」には電撃が走る。最終回、死が迫った道長に寄り添うまひろが物語の続きを引き延ばすのがただただ辛い。そのシーン転換もまた月が映される。うまいなぁ。

ファーストサマーウイカ、秋山竜次、三石琴乃、オウムの声に種崎敦美など芸達者なキャスティングの妙も楽しい。また、刀伊の入寇をきちんと描いている意義も大きい。

道長の政(まつりごと)を見届けると言ったまひろ。道長が亡くなったラストシーンでつぶやく「嵐がくるわ」は、のちに平安と呼ばれた時代が変わりつつあることを示す。思い合う人間模様を示してしんみり終わるのかと思っていたら、最終回で戦のない世の中というワードが示され、不穏な空気で終わったのは一つのメッセージなのかもしれない。明日への不安もなく、人を愛し愛される世の中こそが大切。

見応えのある大河ドラマだった。



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らき⭐︎すた

2024-12-16 | テレビ・アニメ



2022年の秋。世界中で猛威を振るっていた流行り病に罹患した僕は自宅の一室に隔離され、高熱と幻覚のような悪夢と喉の痛みにうなされていた😵‍💫。くそー、この部屋でできる気晴らしはなんかねぇのか。不調極まりないDVDプレイヤーがある。映画?でも長いのはダメだ、難しいのは無理だ。

そんな時にその部屋で発見したのは「らき⭐︎すた」。あ、これ長男が見てたやつだ。
 もっていーけ♪
 最後に笑っちゃうーのはアタシのはーず♪
 セーラー服だかーらーでーす←結論♪
ってやつか 😗〜♪(←歌えるんかい!)



ゲホゲホ咳込みながらトレーにディスクを置いた。

筋金入りオタク泉こなた、ツンデレツインテール柊かがみ、おっとり娘柊つかさ、ほんわかメガネ女子高良みゆきの4人組を中心に、女子高生のゆるーい日常を綴った作品。2000年代半ばのオタク事情が色濃く反映されてるのが、懐かしいやら楽しいやら。エンディングでは4人がカラオケで歌う様子がドア越しに描かれる。アニメや戦隊もの主題歌、親世代が聴いてたであろう80-90年代楽曲が何とも楽しい。CHA-LA HEAD-CHA-LAでスパーキングッ!♪と絶叫したかと思えば、「フルメタル・パニック」OP「それが、愛でしょう」をしっとりと歌ったり。

コスプレ喫茶が登場する第16話では、こなたが涼宮ハルヒに扮し、ハレ晴れユカイのパフォーマンスも登場。平野綾の巧みなボイスチェンジが見事で、最後にパトリシアが言う「禁則事項です♡」にも大笑い🤣。この回何度でも見たいよ。各回エンディングのカラオケ歌唱も含めて、平野綾の凄さ巧さを思い知らされる。

見ていて頭がカラッポになるアニメではなく、高校時代やオタク事情の共感ポイントが散りばめられているのが愛されている理由。時々じんわり胸にくるエピソードも出てくるのが素敵。こなたの亡き母(CV:島本須美)が登場する(化けて出る?w)第22話は絶品🥲。

コロナ禍を乗り切る助けになったのは間違いないかも。寝込んでた時期に見られなかった後半数話を配信で見て全24話完走。最終回、文化祭のチアダンスが楽しいだけじゃなくて、何故かジーンとくる。思い出つくりって大切だよね。

最終回のエンディングは、白石みのるが歌う「うる星」の「愛はブーメラン」。思わず一緒に歌う父親(私)は、長女から冷ややかな視線を浴びるのだった💧。あ、「らっきー⭐︎ちゃんねる」のコーナー、めちゃくちゃ好きです♪

こういうアニメを見ると、自分には高校時代にやり残した"忘れ物"あるような気持ちになる。その気持ちがまたこうした作品に向かうきっかけになる。京アニ作品、大好きです。

2024年は「らき⭐︎すた」「涼宮ハルヒの憂鬱」原作20周年。記念グッズも販売された。通勤カバンの内側にハルヒの心願成就御守を潜ませている私ですが、何か💧



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小市民シリーズ 第1期

2024-12-07 | テレビ・アニメ



うちの長女が「氷菓」のアニメと原作にどハマり(父親の影響💧)した後、米澤穂信をもっと読みたい!と手を出したのが「春期限定いちごタルト事件」。アニメ「小市民」シリーズはそのアニメ化である。これにこの父娘が飛びつかないはずがない。第1シーズン全10話完走。

学園内で名探偵ぶりを発揮したことで過去に苦い経験をした主人公、小鳩常吾朗と小山内ゆき。二人は物事に深く関わらない小市民になろうと心がけるのだが、次々と大小様々な事件に巻き込まれていく。ミステリー、青春、恋愛とは違う変則カップル、スイーツ好き、コメディ。様々な要素を混ぜ合わせて、不思議な雰囲気で包んで焼き上げたのが本作。

毎回異なるテイストのエピソードが示されるのだが、数回を除いてとにかく見終わって気持ちを悶々とさせる。新聞部の回とシャルロットの回を除いて、歯切れが悪い。と言うよりも、視聴者がスカッとする感情から敢えて遠回りをしているようだ。

🤨「原作読んだんだよな?」
🧑🏻「読んだ。なんか怖かったのは覚えてる」

OP曲「スイートメモリー」の爽やかなイメージとは全く違う、意味深で突き放されたような終わり方が続く。突然心象風景に飛んだり、実写の風景とアニメが重なる演出は面白い。そんな全体的な雰囲気が好きだ。
「えー?」
「それで?」
「なんなん」
「んで、どうしろと?」
と見終わって父と娘は語り始めるもんだから、ED曲なんかどうでもよくなるw

これを見ながら気づいたこと。もしかして僕はベレー帽女子に弱いのではないだろか🤔
有馬かな「推しの子」♡
加藤恵「冴えない彼女の育て方」♡♡
2人にキュンキュンきて、本作の小山内ゆきの白ベレーw。

あの赤い瞳を最初はキュートだと思っていたけれど、回が進むにつれて怖くなってきた。第10話新たなお相手をスイーツに誘うゆき、新たなお相手に付き合おうか?と言われる小鳩くん。

😒おい男子、やめとけ。彼女怖ぇぞ。
🧑🏻おい女子、やめとけ。めんどくせぇぞ。

そんな父娘は座して第2シーズンを待つ。




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