Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

異世界おじさん

2024-06-21 | テレビ・アニメ



異世界ものや転生ものアニメが次々と発表される昨今。正直なところそれを冷ややかに思っていた。アクションファンタジーRPGもまともにプレイしたこともない僕だから、ますます興味がわかないのだ。

職場の同い年の方がコロナ禍以来アニメにハマっている。映画とアニメをまたいでチマチマ観る僕と違って、小説を読み解くようにシリーズを集中して観る人。
🙂「最近見て面白かったの、何ですか?」
その方が答えたのは
😼「異世界おじさん」

という訳で異世界ものに挑んでみた。

17歳から17年の昏睡状態にあったおじさんが目覚め、親族の誰もが引き取るのを嫌がった。甥のたかふみが病室に行くと、おじさんはその間異世界にいたと言う。そしてたかふみの前で魔法を使ってみせた。一緒に暮らすことになった二人に、たかふみの幼なじみの女性藤宮が加わり、おじさんの異世界ファンタジーバトルの冒険譚を毎回楽しむという物語。

異世界バトルだけなら、きっと僕は投げ出したと思う。だが、ゲーム育ちの偏った価値観、人生経験の乏しさから噛み合わない人間関係、現実世界での魔法の使い方、そしてSEGAゲームへのとんでもない偏愛に毎回クスクス笑わされ、全13話完走。

異世界ものを避けていたけど、これなら見られる!現実世界での、たかふみとのジェネレーションギャップの噛み合わない面白さや、たかふみとの距離を縮めたい藤宮との関係が楽しい。じゃあ異世界が舞台のパートはどうかと言うと、異世界でおじさんを取り巻く3人のヒロインにハートをしっかり射抜かれた😍。ボイスキャストの戸松遥、悠木碧、豊崎愛生が名演。特に戸松遥が、ツンデレキャラの硬軟切り替えを圧倒的な速さで演じ分けるのには感激した。

えーと、白状するとSAO以来戸松遥ファンでございます💧。出演する声優番組の公開収録が生息地であって、即応募当選✨。サンドウィッチマンの司会、浅沼晋太郎、落合福嗣、Machicoに伊藤沙莉も出演した番組で楽しゅうございました。はい。あー、もうちょっとカメラ左に向いてくれたら、客席バックの番宣映像に僕がフレームインしていたのにっw

ともあれおじさんの冒険譚、もっと聞きたいと思うのでありました。子安武人のおじさんも名演技。ムウ・ラ・フラガ、ポワロの助手ヘイスティングス(後期)が好きだけど、本作もいい仕事だ。

オススメしてくれた職場の同世代の方。ある日、他の人たちとアニメを話題にしていて、別の作品をオススメに挙げていた。
😼「無職転生とか…」
あれ。もしかして、現実逃避願望?異世界で無双したい!って日常の鬱憤がある!?でもなぁー。僕も人のことは言えない、言えない。だって、アニメだけじゃなくって映画と言う名の異世界にどっぷりなんだもん。かつて「マトリックス」に夢中になったけど、あれこそ現実逃避願望の極みだよな💧

記憶を消して最初から楽しみたいかも!
イキュラスキュオラ 忘却の魔法w🪄

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葬送のフリーレン

2024-04-14 | テレビ・アニメ



「葬送のフリーレン」は他のアニメとはひと味違う。僕の周囲でフリーレンにどハマりしてるのはちょっと年齢層が高め。職場でも
👱🏻‍♂️「あれっ、もうこんな時間。今日は時間が経つのが早いですよねぇ」
😌「人間の時間は…早いね」
👨🏻‍🦱「××さん、細かくチェックするんですね、さすがだなぁ」
😁「一級魔法使いだからね」
😎「勇者××ならそうする」
とまぁ、かつてガンダムの名言をビジネス会話に入れたがった大人たち並みに、時にフリーレン構文を交えながら会話する始末だ。

対して、若い世代も見てない訳じゃないけれど、進んで話題にしてこない。アニメ好きのうちの子供たちは最初から関心を示さなかった。確かに派手さはないし、魔法少女でもないしw。赤い石のついたフリーレンの杖が、
Stand By Ready, Set Up
と魔法少女のアイテムみたいに喋り出すこともないしw

28話を終えて、大人の琴線に触れる理由が理解できた気がした。勇者が活躍する時代が終わったところから始まる物語。それは、勇者ヒンメル御一行との旅を振り返りつつ、エルフであるフリーレンが人間を理解していくまでの物語。エピソードの中には、激しいバトルが描かれるものもあるが、大半は様々な"気づき"が用意されている。それは若いフェルンやシュタルクの成長でもあり、フリーレンがかつて自分にかけられた言葉の意味や、ヒンメルの気持ちを理解する瞬間でもある。

大人は昔を懐かしむばかりで…と世間の若い子は言うけれど、過去を振り返ることの意味を「葬送のフリーレン」は教えてくれる。振り返って何かに気づくことで、また一歩生き方が深くなる。人はいくつになっても成長できる。大人世代にも「フリーレン」にハマる人が多いのは、振り返ることを肯定してくれる優しさがあるからだ。

「なんで知ろうとしなかったんだろう」
ヒンメルの葬儀の後でフリーレンが呟く。大人に刺さるのは、きっと後悔の数が多いから。だから振り返ることは多くなる。

若い世代には彼ら彼女らの成長が描かれ、フリーレンや老いたかつての英雄たちにも昔なかった知恵や思慮が身につく姿が描かれる。ほんっとにいい話だ。

今どきのアニメだから激しいバトル描写も必要な要素。一方で、スネたフェルンやミミックに頭を突っ込むフリーレンが出てくる回にはこっちまでニコニコしてしまう。また、後半の一級魔法使い試験に臨む様々なキャラクターの誰かに、自分を重ねる方もあるかもしれない。ファンタジーなのにどこか自分を重ねられる何かがこの作品にはある。

印象的な台詞もあるのだけれど、台詞に過剰に頼っていない印象を受ける。口元の描かれ方と声優のちょっとした息遣いが、これ程雄弁なのかと驚く場面が幾度もあった。そしてEDテーマ曲、miletのAnytime Anywhereが誰かを思い続ける気持ちの尊さを教えてくれるのだ。




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SPY×FAMILY Season2

2024-04-07 | テレビ・アニメ



長女とキャアキャア言いながら楽しんでいるSPY×FAMILY。第2シーズンは初回からファミリー向けのほんわかムードで、このまま害のない路線で押し通しちゃうのかなと、微笑ましく見つめながらも、どこか物足りなさを感じていた。

ところがどっこい。政府広告にまで使われたファミリー向けなパブリック・イメージを覆すエピソードが待っていた。第30話「戦慄の豪華客船」から数週間に渡る回。長女は愛犬ボンド不在にやや不満。だが父親たる僕は、ヨルの殺し屋相手の大活劇、並行する別の危機を救うロイドの活躍、その間で奔走するアーニャのグッジョブに、ワクワクがおさまらないっ!しかも描写がこれまでにない、暴力、流血、スリル😱

🤩エレガントっ!実にエレガントっ!
ヘンダーソン先生のように讃える父親。
🧑🏻すごい!すごいけど、これファミリー向けアニメよね?
とまどう長女。
😣悪役こんなに来やがったぁ!
劇場版のヨルもカッコよかったけど、このアクションをテレビで楽しめるとは!しかも無双ぶりっ!絶体絶命からの起死回生。ヨルさんファンには感動もんです。
🧑🏻うわっ!殺し屋が他の奴殺した!えー、血が、血が🩸ええーっ!?部長さーん💦

SPY×FAMILYで人が死ぬシーンがっ!小さいお子ちゃまも一緒に見てるご家庭はびっくりしたかもな。それでも毎週人が死ぬようなメガネの少年探偵アニメよりは、教育的にマシだと思いますw(個人の感想です)。

最後のベッキー回もよかった。ロイド様っ♡少女の憧れが微笑ましいのが、エスカレートする行動にもう笑うしかない。髪を振りほどく場面には、こっちも頭振りながらケラケラテレビの前で笑ってました。

湯浅政明監督によるオープニングが好きっ。そしてED曲の「トドメの一撃」が素晴らしい。長澤まさみ出演のPVがドラマ仕立てでこれまたカッコいい(本編と関係なくてすみません💦)。Cory Wongのギター、カッティング🎸がかっちょよくって、彼の作品を検索してあれこれ聴いた。カラオケ🎤で歌いたいっ♪

近頃、長女に家事のヘルプを頼むメールの件名にひと言添えることにしている。例えば、こんな感じ。
📱「件名:オペレーション・ストリクス🦉
雨が降りそうなので、洗濯物を取り入れるべし🧺」
変なノリの父娘ですみません💧



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宇宙よりも遠い場所

2024-02-16 | テレビ・アニメ


世間で評判がいいから気になっていた。2021年にBS11で再放送された録画で13話完走。

参りました。これは傑作。前半は今の自分を変えたい!という青春もの、日常もの的な彼女たちの自然さ、そして南極観測隊のお仕事ものとしても楽しんでいた。それが後半。露わになっていく、それぞれが抱え込んでいた感情や積年の思いの爆発に、こっちまで感情が揺さぶられる。

「ざまぁみろ!」を連呼する南極到着の回。今までバカにされ続けていた報瀬の気持ちであるのだけれど、藤堂隊長のひと声で全員が叫んだのに感激。無理だと言われ続けた民間観測隊の世間への気持ちが、そのひと言で爆発する。第1話のオープニングで砂遊びで溜まった水が流れ出す場面があるけれど、「ざまぁみろ!」はまさに溜まり溜まった感情。

さすがマッドハウスと思える作画、映像表現は見事だし、声優陣がオーバーアクトにならないギリギリのところで、登場人物の昂りや気持ちの揺らぎを吹き込んでくれている。最終回は彼女たちの確かな成長が刻み込まれている。

ラスト2、3話は涙がにじむ。日向の過去に触れる回は気持ちのこもった台詞と演技でしっかり人物を見せる。それに続くクライマックスの報瀬と母のエピソード。台詞も確かにいいのだけれど、パソコンやスマートフォンの画面を無言で見せるだけで、こんなにじわーっと感情に訴えかけてくるなんて。

友達のあり方。これまでの自分を振り返させてもくれた。等身大のキャラクターばかりなのに、南極大陸という壮大な舞台の物語。一見アンバランスな題材なのに、ここまで感動的な話になるなんて誤算だった。

南極観測隊の仕事や意義、南極の様子を知る上でも意義あるアニメ。2024年1月からEテレで再放送が始まったのは、いいセレクトだと思うのだ。多くの人に見て欲しい。初回を見直したら、広島に向かう新幹線の中で、報瀬の携帯の画面がチラッと映る。メールの件名は12話に登場するお母さん宛のものじゃないか😳。嬉しかった日常を綴って送っていたんだな、と理解できてまた涙しそうになったよ。


コメント (2)
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なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?(2022年・ドラマ)

2023-12-10 | テレビ・アニメ



アガサ・クリスティ原作のドラマ「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」一気見。近頃ミステリーに飢えていたから、NHKBSがいいタイミングで放送してくれた。感謝。
アガサ・クリスティー なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?

アガサ・クリスティー なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?

いざ、楽しく危険な謎解きの冒険へ!吹き替え版日本初放送!ミステリーの女王アガサ・クリスティーによるノンシリーズの名作をイギリスの俳優ヒュー・ローリー脚本、演出...

アガサ・クリスティー なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか? - NHK

 
ゴルフ場の崖から転落した男が最期に口にした言葉。
「なぜエヴァンズに頼まなかったのか?」
その謎を、海軍を辞めて職探し中のボビーと伯爵令嬢フランキーの幼なじみコンビが解き明かすミステリー。3話構成のドラマは前半はテンポよく、複雑な人間関係にも着いていけるのだが、2話の後半くらいから詰め込み気味になってきて、最後は「え?」「え?」とちょっと混乱。

それでも、ウェールズのホッとする風景と伏線回収の面白さ、そして主役2人の活躍が楽しくて3時間一気に観られた。次々に登場する謎多き人々と秘密の関わり。途中、立ち入りすぎたことでミスリードを誘う流れ。さすがはクリスティ!🤩

「ミッドサマー」のウィル・ポールターと「ボヘミアン・ラプソディ」のルーシー・ボーイントンのキャスティングが素晴らしい。2人のやり取りが、ただの幼なじみから、信頼できる友人、それぞれの得意と度胸が頼りになる間柄にだんだんと変わっていくのが面白い。そして事件を通じて最高のバディになっていく。会話の端々にお互いの身を案ずる気持ちや、嫉妬、イライラが織り込まれて、ハッピーエンドに結びつく。クリスティ作品のラストはモヤっとして終わることが圧倒的に多いけれど、爽やかな幕切れが晴れやか。3話の謎解きは、ちょっと駆け足でモヤっとではあるのだが。

ルーシー・ボーイントンのファッションとお高くとまらないお嬢さま感がとにかくカッコいい。彼女ファンなら観て損はない。



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悪魔が来りて笛を吹く(2018年・ドラマ版)

2023-10-11 | テレビ・アニメ


犬神家の一族」で吉岡秀隆の金田一耕助がちょっと気に入った。2018年の本作をタイミングよく再放送してくれたのは嬉しい限り。これ見逃していたし、原作も読んだことないし、西田敏行が金田一耕助を演じた映画版も観ていないのだ。恥ずかしながら、ストーリーに触れるのは今回が初めて。

うっわー…😨
こんな話だったのか。

華族制度が終わろうとしている頃。モンタージュ写真で残虐な事件の犯人とされた元子爵が自殺。何故死を選ばねばならなかったのか、娘が真相に迫ろうと金田一耕助に助けを求める。怪しげな人間関係から忌まわしい過去が見えてくる。

派手な殺害現場やトリックが出てくる訳ではない。確かに前半には密室殺人こそ出てくるけれど、それは一つのエピソードにすぎない。今起きている出来事を解き明かすだけでなく、過去にいったい何があったのかを紐解く謎解きが、本当のクライマックスになっている。他の作品とは違って犯人が解き明かされてからが見ものになっているのが面白い。

吉岡秀隆の金田一耕助を見るのは「犬神家」に続いて2回目。解決してから思い悩んだり、相手を気遣う優しさは好印象。倍賞美津子の大家さんがいい存在。

それにしても後味悪い。ラストの筒井真理子がめちゃくちゃ怖かった…😰。それだけうまい役者だと再認識。倉科カナのはすっぱな役柄、予想外によかった。
悪魔が来りて笛を吹く

悪魔が来りて笛を吹く

東京の元華族の屋敷を舞台にしたミステリー。過去6回にわたって映像化されたゴシック・ホラー・テイストあふれる人気作。銀座の宝石店で殺人事件が発生。容疑者とされた...

悪魔が来りて笛を吹く - NHK

 

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犬神家の一族(2023年・ドラマ版)

2023-08-30 | テレビ・アニメ


2023年に放送されたNHKドラマ。

幾度も映画化、ドラマ化されている横溝正史作品。今回の「犬神家の一族」は、吉岡秀隆の金田一耕助。
「家賃も溜めてるんだから行っておいで」
と家主に促されて依頼先へと向かう金田一は、カラカラと笑う飄々としたキャラクター。困った顔しかしない石坂浩二、険しい表情の古谷一行とは違う。クールな長谷川博己とも、チャラい加藤シゲアキとも違うw。見る人それぞれの金田一耕助像があるから、それぞれの違和感があるだろう。でもストーリーが進んで深刻な表情で頭を掻く吉岡秀隆は、個人的には好印象。

繰り返し映像化されるため、キャスティングばかりが注目を浴びがち。今回も有名どころを揃えているが、松子を演ずる大竹しのぶの凄みに圧倒される。松子役は高峰三枝子も富司純子も素晴らしい。けれど淡々と推理を聞き、真実を知っても落ち着いていた二人と違って、本作の大竹しのぶは佐清に向かって絶叫する。父佐兵衛に向けられた怨念の深さを視聴者は思い知らされる。凄い。

だが今回のNHK版の見どころは、なかなか挑戦的な改変部分だ。事件は解決するが、ふと思い立った金田一耕助は再び関係者への面会を求める。なんとも陰鬱として歯切れの悪い結末。灰色のラストシーンが残すなんとも言えない余韻は、横溝正史ものを見慣れた僕らに「そう考えたことはなかったな」と思わせる。
「金田一さん、あなた病気です」
刺さるひと言と突き放される結末にゾクっとする。面白い。凝ったビジュアルも含めて、見応えのある前後編。
犬神家の一族

犬神家の一族

映画テイストあふれる映像で話題を呼んできたNHK版「金田一シリーズ」。「獄門島」(2016)・「悪魔が来りて笛を吹く」(2018)・「八つ墓村」(2019)に続き、満を持し...

犬神家の一族 - NHK

 



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じょしらく

2023-08-08 | テレビ・アニメ


2020年代の今見ると、2010年代初頭のサブカル好きを取り巻いた空気感を思い出させてくれる。同時期のアニメやドラマ、映画、コミック、政治、世相、アニメ製作の裏事情まで盛り込んでいる面白さ。もちろん、このアニメは"女の子の可愛さをお楽しみ頂くため邪魔にならない程度の差し障りのない会話をお楽しみいただく"ことに主眼が置かれているのだが、ハイスピードで盛り込まれるネタの数々に、「あったよねー」と懐かしくなる。これもいつか世代限定のアニメになっちゃうのかなー。

落語が絡む話はほんとに各話の"枕"程度で、あとは脱線に次ぐ脱線のガールズトークを楽しむアニメ。これはこれで楽しいのだが、各話に関係する落語にちょっとでも触れて欲しかった気もする。「娘ほめ」の回なら落語の「子ほめ」の文句を一つでも散りばめておくとか。と、優等生的な感想を持ちつつも、この掛け合いのコンビネーションの見事さと、しつこいギャグの応酬はクセになる。

最終回に魔梨威(まりい)さんが高座に上がるのを袖から撮り続ける長回し(?)が不思議な余韻を残してくれる。

Bパートの東京各地を街歩きするシリーズが好き。地方都市在住のわが身としてお上りさん的に興味あるのと、切り口の面白さが楽しい。畑亜貴と神前暁コンビのOP、ヒャダイン作の桃黒亭一門によるED。楽曲よき。

お先に勉強させていただきましたっ。





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ツルネ つながりの一射

2023-07-26 | テレビ・アニメ


高校弓道部の青春アニメ第2シーズン。チームとしての結束、それぞれが抱える思いや悩みが絡み合っていく過程が、ライバル校のメンバーをも巻き込んでストーリーが幾重にも重なっていく。個人競技と思われがちな弓道だが、一人がみんなをリードする様子やチームのために自分ができることを探す様子が描かれて、個人の立ち直りが中心に描かれた第1シーズン以上に引き込まれる要素が強い。

緊張感が画面から伝わってくる試合シーン。的に当たる🎯と、こっちまで「よーし!」と叫びたくなる。彼らが矢を放つまでにどんよりした気持ちに襲われると、足元に澱んだものがたちこめたり、それぞれが意識を集中するポイント(?)に波紋のような描写が添えられる。心情をビジュアルに変換するうまさ。緑の葉🌿が舞い落ちる描写は、青春の表現なんだろう。とても爽やかに映る。これが薔薇🌹の花びらだったら「パタリロ !」になるよな、とつまらない想像をする私💧(失礼しました)。

第2シーズンで印象的なのは、登場人物それぞれのキャラクターが掘り下げられている事だろう。風舞高校の5人だけでない。桐先高校の貴公子愁くんの生い立ち、リッチな家庭に育った彼が弓道を通じて周囲とどう関わってきたのかが描かれる。特に人懐っこい遼平との交流で、彼を取り囲んでいた壁が取り払われていくのが印象的だ。第1シーズンで嫌われ役だったドッペル兄弟もはやけを経験して人間的な成長を見せる。そして湊や静弥、愁とは中学の先輩でもある辻峰高校の二階堂の存在が、ドラマをかき回してくる。何のために弓を引くのか、射場に立つのか。その意味を考えさせるきっかけとなる大きな存在だ。

脇役キャラも素敵な存在。風舞女子部員のいかにも京アニらしいキャラクターも相変わらずいい。男子たちを冷やかに見ているようで、理解者でもある。今期では桐先のアイドルヲタ佐瀬先輩が好き。「のりりんにこの射を捧げる!」に爆笑🤣。いやいや、好きって万事に置いて強烈な推進力になるのです。辻峰で二階堂を見守る不破、豪快な大田黒もいい存在感を示す。

OP曲はラックライフの「℃」。仲間とのつながりから感じるぬくもりが、前向きな力になっていくことを高らかに歌う。サビの四分打ちドラム🥁に、思わずヘドバンしてしまう長女と私w。なんか四分打ち好きなんよねー。変ですか?






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笹の葉ラプソディ

2023-07-10 | テレビ・アニメ


雨の七夕🎋。
ふと「笹の葉ラプソディ」を見たくなって配信で見返す。
何度も見てるもんだから、台詞をタイミングよく唱和できる💧
「禁則事項です…」
「あんた名前は?」
「ジョン・スミス」
「16年か、遠いなぁ」

初放送からハルヒが言う16年目がもう少し。朝日奈さんは裁縫が上手になるだろか。ハルヒを中心に世界は回るだろうか。古泉君が望んだ世界平和は実現するだろうか。キョンはお金が増えただろうか。長門が望んだ調和と変革は起こるのだろうか。

時々、無性にSOS団に会いたくなる。




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