Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

7月のBGM

2010-07-31 | 音楽
2010年7月に聴いていた愛すべき音楽たち

①Impact Exciter/水樹奈々
初回限定盤買っちゃった・・・こら!そこっ!「40過ぎのアニヲタ」とか言わないっ!。だってこの人の歌聴くと自然と元気が出るんだもん。前作「Ultimate Diamond」がキャッチーで派手な曲だらけだっただけにやや地味な印象を受けるが、シンガーとして挑みたい曲に果敢にチャレンジしている感じがして僕は好き。通勤のBGM率極めて高し(恥)。ここまで夢中になると思わなかったなぁ・・・。
IMPACT EXCITER 初回限定盤(CD+DVD)

②London Warsaw New York/Basia
中古店の特売品で今月入手。100円っすよ、このお洒落な音楽が。嬉しくもあり、悲しくもあり。この後のアルバム「Sweetest Illusion」と並んで大好きなアルバム。80年代末期から90年代初め、お洒落な音楽と言えば僕にはこれだった。これを持ち帰ると配偶者アミダラMはこう言った。
「ねぇ、ついでにSwing Out Sisterも探してきてよ。」・・・気持ちはよくわかる。
London Warsaw New York

③Blue Daisy/the brilliant green
大好きなブリグリの新作。以前に同僚の女性に「こういう女の子が好きなんでしょ」と言われたが、このジャケットのtommy・・・好きです。この路線が定着しちゃった気がして新しさはないけど、逆に期待を裏切らない。カップリングがなんとキンクスのall day and all of the nightのカヴァー!。これは買いですよ。
Blue Daisy (初回限定盤)

④Sonic Boom/飯島真理
ブックオフで安く手に入れて何故か放置していたCDのひとつ。改めて聴いてみると・・・え?こんなにかっこよかったっけ?。真理たんの個性がうまく表現されて明るくて元気をくれるアルバム。これも通勤時によく聴いたなぁ。1曲目のsuper sonic boomのサビはどこかデュランデュランを思わせるが、perfumeにカヴァーさせたいテクノポップ。バラードのLove is coming backは美しいし、きゃわゆい真理たん炸裂のミテミテ、スキスキは名曲。バート・バカラックとの共作も含む秀作。
Sonic Boom

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(500)日のサマー

2010-07-29 | 映画(か行)

■「(500)日のサマー/(500)days of summer」(2009年・アメリカ)

監督=マーク・ウェブ
主演=ジョセフ・ゴードン・レヴィット ゾーイ・デシャネル ジェフリー・エアード

●2009年インディペンデント・スピリット賞 脚本賞

※注意・結末に触れています!
 この映画の予告編を観たときに、何となくビビッときた。これが北九州にかかったら必ず観よう。そう思った。そして7月に我らが昭和館に「(500)日のサマー」がやってきた。待ってました!。これは期待を裏切らず、いやそれ以上の作品だった。それは単に恋の顛末が楽しく描かれたコメディだからという訳ではない。恋する男女の、特に男目線での恋の顛末が実に丁寧に描かれた映画だからだ。恋をしたことがある人なら誰しもが経験する高揚感やワクワク感がこの映画にはある。だがそれだけでない。これまでの価値観が崩壊するような大失恋をしたことがある人ならばなおさら、この映画で描かれる恋の末路にものすごい切なさと共感を感じるはずだ。これは恋する人の心を優しい目線で見つめた映画。おそらく洒落た映像表現と音楽でセンスよく仕上げた部分ばかりをいけ好かない人々もいるだろう。でもこの映画が観客の心に残したいのは、恋する気持ちの大切さ。人を好きになることって、切ないけど素晴らしい。

 まず冒頭、「これはボーイ・ミーツ・ガールの映画だが、恋愛映画ではない」とナレーションが流れる。そしてこれから出逢う主人公二人のバックボーンが語られる。もうここからイカしてるのね。主人公トムは、映画「卒業」を拡大解釈して、ポップスの歌う愛を信じて大人になった。運命の恋が必ずあると信じている。彼が恋するサマーは、両親の離婚以降真実の愛、運命の恋など信じない女性。正反対の恋愛観を持つ二人。これがいかにして仲良くなっていくのか・・・とわくわくした。でもその一方で僕は映画館の暗闇でドキッとしたのね。だって、映画「卒業」をしばらく生涯ベストワンと豪語していて、ポップスが歌う愛に意味を見いだそうとする・・・ん?オレじゃん、これ(笑)!。そう思うと、恋愛まで自分の過去と重ねてしまう・・・。エレベーターでヘッドホンから漏れていたスミスをサマーが口ずさんだのが、恋の始まり。トムはサマーの気を引こうとiTunesでスミスを流したり・・・。あるある!こういう経験・・・と思う人たくさんいるだろうな。そう、この映画は随所に観客が主人公の恋愛に共感できる要素が散りばめられている。二人がカラオケ店で意気投合するところ、そこから先の手つなぎデートetc。トムの恋愛の高揚感は、映画を突然ミュージカル化してしまうし(You Make My Dreamsってところがナイス!)、仕事も絶好調。

 ところが・・・そもそも正反対の恋愛観を持つ二人。次第にすれ違い始める。そしてトムは、それまで自分が信じていたことが崩れ去るような大失恋をすることになる。勤めているグリーティングカードの会社の会議で、「カードの言葉なんて綺麗事だ。これまで自分が信じてきた真実の愛や運命の恋なんて嘘っぱちだ。」と言い放つ。経験あるだろうか。それくらいに価値観を覆されるような失恋。結局サマーはトムが語っていた運命の恋を信じるようになり、他の男性と結婚を決めてしまう。サマーが結婚を決めるクライマックスからは、失恋の過程を克明に映画は描いていく。願望と現実をスプリットスクリーンで見せる演出は実にいいし、トムの絶望に僕らまで涙してしまう。好きな人に会う前に、これから起こることを頭の中でシュミレーションしたこと、きっとあると思うのだ。それをここまで克明にやや残酷に表現してしまう。観ているこっちまでもトムの目線にさせられてしまう。大失恋経験者ほどこの場面は泣けるはず。絶望したとき世界は色を失う、と表現することがあるが、この映画ではそれさえも視覚化してくれる。これでますます感情移入。

そしてラストの別れ・・・。トムはサマーに「君の幸せを祈ってるよ」としか言えない。その言葉は彼があれほど嫌がっていたグリーティングカードにあるような定番の言葉。僕はこの場面にマジで泣けた。「(500)日のサマー」は、恋愛観の異なる男女が出逢って別れるまでの500日間を丁寧に描いた秀作だ。楽しくて切なくて、ところどころにわかる人にしか笑えない笑いも散りばめられた素敵な映画。恋するすべての人に観て欲しい。こんな映画にマジで感動できる40代男子・・・まだまだイケてるよね?。

(500) Days of Summer (2009) Trailer #1 | Movieclips Classic Trailers


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夏のBGM

2010-07-18 | 音楽
夏になるとふと聴きたくなる、僕にとっての定番曲をいくつかご紹介。

■夏のポラロイド/崎谷健次郎
Greatest Albumのシリーズでも登場している崎谷健次郎の楽曲は、夏になるとついつい聴きたくなる。僕にとっては杉山清貴よりもチューブよりもサザンよりもニッポンの夏の定番!。中でも秋元康の詞が絶品なこの曲が大好き。

夏のポラロイド / 崎谷健次郎


この曲の恋人たちの描写は見事としかいいようがない。
君は夢の中/待ち合わせしても/いつも僕に会えないと/目覚めた後すねるから/
閉じたその瞳/そっと口づけて/君が待っている空へ/僕の愛をこっそり吹き込んだ
女のコの甘えた顔が浮かんできそうな前半、彼女の寝顔にそっとキスする男の子・・・
秋元センセイ参りました。

■Sea Line/角松敏生
夏になると何故か聴きたくなるフュージョン。松岡直也や高中正義も聴くけど、角松敏生がギタリストとしてリリースした名作「Sea Is A Lady」はこの時期カーオーディオに欠かせない1枚。大学時代友達のバンドでこのアルバムからは数曲演奏したっけ。

Way to the shore(ERI) ~Sea line:Toshiki Kadomatsu


■Sparkle/山下達郎
達郎の曲も夏向けの大好きな曲がが多いけど、僕が夏に必ず聴くのはアルバム「FOR YOU」と「BIG WAVE」。結局ギターのカッティングが聴きたいのかなぁ・・とも思うが。ビーチボーイズファンの僕としては、「Big Wave」のビーチボーイズカヴァーが嬉しかったなぁ。
Tatsuro Yamashita " Sparkle " 山下達郎


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告白

2010-07-14 | 映画(か行)

■「告白」(2010年・日本)

監督=中島哲也
主演=松たか子 木村佳乃 岡田将生 西井幸人 藤原薫

●2010年日本アカデミー賞 作品賞・監督賞・脚本賞・編集賞

 ベストセラーとなった湊かなえの小説を「下妻物語」の中島哲也監督が監督した話題作。R-15の指定を受けているのに大ヒットを記録している。好きなタイプの話ではないが観てみよう・・・と映画館へ足を運んだ。確かに世間が騒ぐのもよくわかる。話は重たいし暗いし結末もはっきりしないのに、中島監督の演出の巧さがあってエンターテイメントになっちゃってることだ。こんなダークな映画が大ヒットしていることにも驚きだし、海外でも評判がいい・・というニュースも。うーむ。今の日本映画ってアイドル視される人が出演して爽やかに仕上げる映画が近頃多いだけに、この映画は注目されるだけのことはある。

 まずストーリーテリングの見事さには、グイグイ引き込まれてしまう。映画は松たか子扮する教師が衝撃の告白をするところから始まる単刀直入な切り出し。次々にえっ?と思える事実を並べ立てるから、ここまで最初に語っておいていいのか?とも思った。ミステリーとしては、もう最初の段階ですべての事実関係は明らかになってしまう。問題はここから先。復讐ヒロインである主人公はその後ほとんど登場せず物語が進行していく。・・・いかにして復讐が達成されるかが見どころか。ここを純粋に楽しめる人ならばこの映画はエンターテイメントとして魅力的だと言えるだろうな。また、ストーリーテリングといえば、犯人である少年Aと少年Bの視点、そしてBの母親の視点も加えられて、不幸な出来事の顛末とその裏にある心情が明らかになっていくところも見事。同じ出来事を違う側面から語るから、古い映画ファンは「羅生門」のようだと感じる方もあるかもしれない。また登場人物のモノローグが延々続く演出に、若い世代は「エヴァンゲリオン」みたいと感じるかもしれない。まぁ何にしても語り口が巧いのは誰しもが認めるところだろう。だからこそ陰惨な物語なのに面白く感じてしまえるんだろう。考えてみれば「嫌われ松子~」だって不幸な物語をエンターテイメントにしていた訳で、中島監督が得意とするところなのかもしれない。

 でもね・・・ここから先は個人の好みの問題だと思うのだ。「今ドキの中学生ってこんな暗い世界に生きているのか?」と久々に映画を観て思った。そして「人生ってもっと楽しいことはいっぱいあるんだ。どうしてこんなことばかりに深みにはまるんだろう?」と悲しく思ったし、僕はそれを思わず口に出てしまった・・・あれ?この台詞前に一度口にしたことがある。同じように映画館の出口で・・・。そう、岩井俊二監督の「リリィシュシュのすべて」を見終わって映画館を出たときだ。僕には「告白」は「リリィシュシュ~」をポップにした映画のように感じられた。「告白」は「リリィシュシュ~」みたいに苦痛な2時間(僕にはそうでした)ではなかったが、救いはないし、全編血まみれだし正直好きじゃない。それに子を持つ親の立場で見れば、復讐に燃える松たか子も、壊れていく我が子をどうにかせねばと悩む木村佳乃も身につまされて、観ていて苦しい。考え過ぎかもしれないが、この映画観て模倣犯が出やせんか・・・とまで思うとますます嫌~な気分になる。これを書いている今でさえ、映画を思い出して居心地の悪さを感じている。よくできている・・・でも好きか嫌いかで言うなら「嫌い!」。僕にとっての中島監督のベストはやっぱり「下妻物語」だな。

映画「告白」劇場予告


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ベルサイユの子

2010-07-09 | 映画(は行)

■「ベルサイユの子/versailles」(2008年・フランス)

監督=ピエール・ショエール
主演=ギョーム・ドパルデュー マックス・ベセット・ドゥ・マルグレーヴ ジュディット・シュムラ

 カンヌ映画祭にも出品された映画だし、ベルサイユ宮殿の森にホームレスが住んでいるという格差厳しいフランス社会の現実を織り込んでいること、ギョーム・ドパルデューの遺作であること・・・何かと話題があるこの映画「ベルサイユの子」。確かにフランス国内での格差社会の現実は厳しいものがあるのだろう。でもね・・・この映画が結局何を焦点にして撮っているのかが、僕にはよくわからなかった。

 世を捨てて森で暮らす青年ダミアンのところに、子供と路上生活をしている女性がやってくる。ダミアンは父親との確執から家を捨ててホームレス生活をするようになった。彼は女性に生きるために福祉に頼れとアドバイスする。女性は翌朝、子供と手紙を残して去ってしまう。ダミアンは成り行きで少年エンゾの面倒を看ることになってしまった。そこからはベルサイユの森で暮らすホームレスの生活が描かれる。そこで暮らす人々でコミュニティみたいになっていること、衣食住の現実。スーパーかコンビニかのゴミ捨て場には、ホームレス対策のため忌避剤として漂白剤がまかれていること。そして次第に父性にも似た感覚が芽生えてきたダミアンは、長年離れていた父の元に子供を連れて訪れ、仕事にも就き、嫌っていた役所にも子供の為に出向く。しかし・・・。

 エンゾに初めてダミアンがキスする場面で「あーよかったなぁ」と安堵した。僕はそこでこの厳しい世の中でも、人のつながりが子供を、みんなを幸せにしてくれるのだ・・・という結末を期待したのだ。ところが映画の終わり近く、ダミアンは職場が人の扱いが悪いことを理由に仕事を辞めて、家を出て行ってしまう。おそらくはまたもとの生活に戻っていくのだろう。人間、その気になれば立ち直れるという気持ちをくれる映画だと思ってたのに・・・そこは完全に裏切られた。

 観ていて何よりも悲しいのが子供のエンゾ君。寝るときに手を握ってくれと必ず言う甘えん坊だが、母親が去った後もダミアンとの不安な暮らしの中でもぜんぜん泣かない。学校に行くようになり、これまで経験したことのない人間関係の中での泣かない。ダミアンが再び家を出て行くその場面でも後を追うこともないし、涙を見せない。
「どうしてみんないなくなってしまうの?」
声なき声がスクリーンから聞こえてくる気がした。そして迎えるラストでは、その後いろいろあったのだろう、ちょっとすねた少年になっていた。そこに「逢いたい」と現れる母親・・・。大人って何て無責任なんだろう。いろいろ事情はあるにせよ、子供の気持ちって・・・。抱き合う母親のアップでこの映画は終わる。だが、少年の心はどこに落ち着きを求めたらいのだろう。そう思うとやりきれない気持ちになった。社会問題を映画に持ち込むのはいい。かつてのイタリアン・ネオリアリズムで描かれた時代はもっと厳しい現実だったはずだ。でもあの「自転車泥棒」では親子の絆に涙できたのに、「ベルサイユの子」ではその最後の絆さえズタズタになっているように思う。すっごくやりきれない気持ちで映画館を後にした。こんな気持ちは・・・2時間の夢である映画では味わいたくない、できるなら。



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Greatest Albums(その67) Bitter And Sweet/中森明菜

2010-07-07 | 僕のGreatest Albums
音楽的嗜好が「雑食」とよく言われる私tak。”そんな私に誰がした”のか検証すべく、1アーティスト1枚のお気に入りアルバムを選んで解説しようという試み、その第67弾。これまでの目次はこちら

今回は久しぶりにアイドル系の登場。中森明菜の8枚目のアルバムにして最高傑作(と僕は信じて疑わない)「ビター・アンド・スイート」について。

80年代アイドルの中でアルバムやシングル(当時レコードですが)をきっちり購入する程好きだったのは、原田知世と中森明菜だった。え?聖子チャン?・・・嫌いじゃなかったけど、僕はどうもメインストリームを避けがちな人なんで。とはいえ、シングルヒットはあれこれあっても、アルバムの完成度やクオリティから言うならば、当時聖子チャンのアルバムには誰も敵わなかった。奈保子チャンや美奈子チャンが海外アーティストの楽曲を歌っても、今日子チャンが元気に明るく突っ走っても、おニャン子が束になってかかっても・・・やっぱり聖子のアルバムはすごかった。巨人がスラッガー揃えて一人勝ちするのが嫌なように、聖子がすごいソングライター揃えて一人勝ちするのは、僕は(好きだったけど)素直に喜べなかった。明菜は確かに実力派だったけど、アルバムとして彼女のもつ雰囲気や良さをトータルで描きあげたアルバムは、残念ながらまだ存在しなかった。

そこに8枚目のアルバム「ビター・アンド・スイート」が登場した。シングル「飾りじゃないのよ涙は」を収録しているが、ヴァージョン違いになっている。この曲だけでも他のアイドルには歌いこなせない曲だと思うのだが、このアルバムは他の収録曲が素晴らしい。しかも個々の楽曲がよいだけでなく、明菜をいちアイドル歌手から表現者として一歩踏み出させることに成功している。どの曲も他のヤツには歌えない!そう思えるのだ。


飛鳥涼が提供した「予感」は名曲。恋の終わりを切なく描くこのバラードは、80年代の明るいイメージのアイドルたちにはとてもじゃないが歌いこなせまい。倦怠感たっぷりに桃井かおりに歌てもらうのもいいくらいの曲だもん。
どうせ嫌われるなら/思い切り嫌われたい
どんな言葉でもかまわない/答をください/もう疲れたの

このアルバムの白眉は、なんと言ってもA面最後を飾る「BABYLON」だろう。お洒落で本格的なダンスチューンでありながら、明菜の持ち味を生かし切った曲。12インチのロングヴァージョンも存在するがこちらがまた素晴らしいのだ。

角松敏生提供の2曲「Unsteady Love」と「So Long」。演奏もかっこよくて、僕は自分の女声ヴォーカルバンドで演奏したこともある。2拍目4拍目を強調するチョッパーベースがたまんない。他にも松岡直也が楽曲を提供(この後のシングルが大傑作「ミ・アモーレ」だもんね)。

他にも明菜のアルバムには好きなものがあるけれど、9枚目の「D404ME」(これもかなり好き!)よりも後は、凝りすぎたアルバムが増えていき、僕はだんだんとシングルのみで明菜を聴くようになっていく。「ビター・アンド・スイート」は80年代アイドルのアルバムの中でも、成功作だと僕は思うのだが。いかがでしょ。


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Greatest Albums(その66) うる星やつらヒットパレード&ミュージックカプセル

2010-07-05 | 僕のGreatest Albums
音楽はグッとくればどんなジャンルだろうが何でも受け入れてしまう雑食性の私tak。「どうしてそんなに音楽の趣味に節操がない?」とよく言われる訳だが、いかにしてtakがそういう音楽的嗜好をもつに至ったかを、1アーティスト1アルバムで検証する企画第66弾。これまでの目次はこちら

さて、アニソンが巷でブームになっている。今や日本の文化と言ってもいいくらいになってきた。僕のiPodの中にも恥ずかしながらアニソンが急速に増殖している。40歳も過ぎてアニソンにハマる自分・・・。でもそうなる素地は既に高校時代にできあがっていたのだ。今回とりあげるアルバムは「うる星やつら ヒットパレード」「ミュージックカプセル」だ。



高校時代。僕は特に仲がよかった友人3人と「うる星やつら」のアニメに夢中になっていた。アニメは毎週録画して繰り返し見ていたし、放送日の翌日は感想を言い合ったり、友人の一人はVHS標準モードですべて録画していたり・・・。うちの母親はそんな僕らを見て「男子高校生がラムちゃんラムちゃん・・・って、どうなの?」と呆れていたが、そんな言葉も気にせず僕らは週刊少年サンデーを読み、アニメを見てあの台詞がたまらんだの、BGMが素晴らしいだの語り合ったもんだ。今思えば押井守監督をリスペクトするのもそれが原因だし、それなりにアニメに詳しくなったのも、今じゃ当たり前のキャラソンだって「うる星」で免疫ができたんだと思うのだ。

当時繰り返し聴いたのが主題歌集である「ヒットパレード」。特に押井守時代の主題歌を収めた1枚目はどんだけ繰り返し聴いたかわかんない。カヴァーも数々存在する名曲「ラムのラブソング」はもちろんだが、エンディングテーマの「心細いな」や「Dancing Star」、劇場版2作目のエンディングテーマ「愛はブーメラン」は特に大好きだったなぁ。大学時代にバンドで劇場版3作目の「Remember My Love」を演奏したこともあるんだよね。「ミュージックカプセル」はBGM集。当時の最先端シンセを駆使した楽曲は、短いながらも工夫やアイディアが詰まっていて、これについても語り出したら止まらない友人がいたもんさ。類は友を呼ぶ?テクノポップのピコピコ感は今聴くとチープにきこえるかもしれないけどね。

アニメ作品に単独の主題歌だけでなく複数の挿入歌やすぐれた楽曲が使われるようになったのも、思えばこの時代からかもなぁ。「キャッツアイ」を筆頭にアニメ主題歌を歌うことを一般の歌手、アーティストが選ぶようになったのもこの頃かな。そうした楽曲が時代を超えて今も受け入れられているのは、作品と楽曲の見事なコラボがあってこそ。そしてあの頃「うる星」に夢中になったからこそ、今のアニソンも好む自分がいるのだ。え・・・?。それでも水樹奈々の歌唱力にキャアキャア言ったり、「けいおん!」や「ハルヒ」に夢中になったり、職場のデスクにガンダム飾るのはいかんですか?。

※主題歌だけならとりあえず以下のCDはお勧め。




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トラウマ映画

2010-07-04 | 映画・ビデオ
幼い頃に観た強烈なインパクトをもつ映画。
いろいろあることでしょう。
私takにとって、夢に出てしまう程の強烈な印象を与えた映画たち。

■「アラン・ドロンのショック療法」(1972年・フランス)
これは小学生の頃、大人の世界を覗いちゃったの!?と衝撃だった映画。前にも性の目覚めに関わる映画と題して一度記事にしています。若さを求めて集まった診療所に集まった男女が巻き込まれる殺人事件。そこはどうでもいいのですが、サウナや海岸で全裸の男女が横たわる走り回る・・・えー!えー?アラン・ドロンの股間にボカシ・・・。なんと無修正版が発売されてます。お試しください。

Alain Delon 『Traitement de choc』


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■「ウエストワールド」(1973年・アメリカ)
SF映画と名がつくものをなーんでも観ていた小学生の頃。「ジュラシック・パーク」の原作者マイケル・クライトンが脚本・監督したSFホラーの大傑作。機械仕掛けのテーマパークを舞台にロボットたちが一斉に反乱を起こすお話で、開拓時代の西部を舞台にユル・ブリンナー扮する黒服ガンマンに執拗に追われるのが何とも言えず恐ろしい。後にビデオで何度も観ましたが、尽きせぬ魅力をもった映画。高校時代の友人が初めて買ったレーザーディスクはこれだった。みんなこれがトラウマ映画だったのね。

WESTWORLD TRAILER (1973)


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■「決死圏SOS宇宙船」(1969年・イギリス)
地球の軌道上の太陽を挟んで反対側に鏡に映したようなもうひとつの地球が存在する・・・。そういう設定が衝撃だった英国製SF映画。日本は劇場未公開で、僕はそのタイトルすら知らず、ずっと探していた映画でもある。小学生の頃、テレビで放送されたのを観たのさ。「サンダーバード」のスタッフが撮った実写映画(詳しいページはこちら)。地球から飛び立った宇宙船がコースを外れてしまう。降り立った星は地球だったが、何もかもが地球とは左右が逆になっている・・・。同じ形の宇宙船がすれ違う場面と、車いすに乗った主人公が鏡に向かって突進していくラストシーンがあったように記憶してるのだがやや自信なし。もう一度観たい映画です。

Journey to the Far Side of the Sun (trailer)


■「ザ・ショック」(1977年・イタリア)
実は本編を観たことがない(汗)。でも映画館でこの予告編を観たときに感じた恐怖は、小学生の僕にはこれまで感じたことのないものだった。下に貼ったトレーラーは、イタリアの予告編だが、日本版の予告編は暗闇に揺れるブランコが印象的で、それをテレビで見ただけでスイッチを切ったものだ。あの頃ホラーやスリラー映画ブームだったもんね。

1977 Shock - Trailer


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あなたのトラウマ映画を教えてください。

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オーケストラ!

2010-07-03 | 映画(あ行)

■「オーケストラ!/Le Concert」(2009年・フランス)

監督=ラディ・ミヘイレアニュ
主演=アレクセイ・グシュコフ メラニー・ロラン フランソワ・ベルレアン ミュウ・ミュウ

 誰しもが叶えたい夢に立ち向かうことは大切なことだ。映画にはそんな夢がこれまでも数多く描かれ、僕らを勇気づけてくれた。この映画「オーケストラ!」は、かつてボリショイ管弦楽団の名指揮者だった主人公とその仲間が、再起を目指すこの物語。ストーリーを読んでかなり期待が高まった。ダメ男が頑張る姿がきっと僕らに勇気をくれる・・・そう思ったのだ。ところが・・・である。映画をけなすことはしたくないのだが、もっと群像劇で楽団員それぞれの人生、音楽のもつ力を感じられる映画を期待したのだ。

 主人公アンドレイはブレジネフ政権にたてついた人物として、現在は掃除夫をさせられている。彼は政府のユダヤ人迫害政策の折にユダヤ人楽団員とチャイコフスキーを演奏した。ところがその最中に演奏は中断させられてしまう屈辱的な仕打ちを受けた。以来チャイコフスキーに、音楽に対する強い思いにくすぶりつづけている。その一方で自信を失いかけている。彼はボリショイ楽団へのフランスからの出演依頼のファックスを見て、かつての仲間と正規の楽団員になりすましてパリに乗り込もうと決心する。ところがパリについたら楽団員はばらばらに・・・。

 確かにこの映画は政治的な背景を見ると興味深いところはたくさんある。例えば共産党の細々とした活動の様子。ロシアでここまで不人気ってことはないだろう?とは思うが、これが現実なんだろうか。フランス共産党との関係も描かれる。紅い旗の下で夢を追う共産党員ガブリーロフの一途な姿は、この映画にはコメディ要素。でも「あの時代がよかった」という人々少なからずいるんだろうなという異国の現実を感じる部分ではある。ロシア人楽団員が、リハーサルにも出ずに商売やバイトと”出稼ぎ”に励んでいる姿にはロシアの経済状況が感じられる。またテレビ放送権をめぐる折衝場面では、フランス人がロシア人に「ガスを止められてもいいのか」と迫られる。西ヨーロッパにおいて資源供国であるロシアの存在の大きさを感じさせるじゃない。一方で、物語の上で重要な要素であるユダヤ人の受けた迫害については、あまり深くは語られない。主人公アンドレイが、ソリストだったユダヤ人バイオリニストのことを語る場面が出てくる。「彼女の遺志を継ごう」とばらばらになった楽団員に呼びかけるけれども、楽団員それぞれがその遺志の重さをどれだけ感じていたのかは、観ている僕らにはまったく感じられないのが残念だ。

 アンドレイがソリストとして指名した美女アン・マリーの出生の秘密が明かされるのがクライマックスの見どころだけど、そこも主人公アンドレイの独りよがりな思いに周りが振り回されている気がしてどうもすっきりしなかった。ラストの演奏シーンは迫力があってよいのだが、そこにやたら説明くさい場面やナレーション、その後の成功を描いた場面が挿入されるのには正直がっかりした。古きよきヨーロッパ映画はそうした部分を、暗示させたりするだけで言葉を用いて説明したりはしなかったはずだ。30年も楽器を手にしていない楽団員までもがリハなしで名演奏?・・・都合がいいにも程があるんじゃない?。ご都合主義エンターテイメントを観たいならお勧めします。でも人間をきちんと描くヨーロッパ映画が観たいならお勧めできませんね。但し、あなたがメラニー・ロランがみたい!という理由でこの映画を選ぶなら・・・お勧めです!。見とれました。この映画の後半は彼女の存在感と、育ての親役ミュウ・ミュウの好助演あってのものですね。

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Tシャツ当たりました

2010-07-02 | その他のつぶやき
懸賞マニアだった時期がかつてあった。

雑誌や新聞で見たら即応募。
その時期はマメだったのだろうよく当たったもんだ。
音楽雑誌のプレゼントでシンセサイザーが当たったのが最高価格の賞品かな。
FM雑誌の投稿でCDギフト券を稼いだりもしたっけ。

大学時代はテレビの上にハガキを数枚常に置いていた。
テレビで試写会の告知があると即書き留めてポストに入れた。
ただで映画を観るのに努力を惜しまない。

ところが近頃は懸賞になかなか当たらなかった。
個人情報保護法施行後、気が進まなくなったのも理由の一つ。

んで!久々に懸賞当たりました。



映画「エルム街の悪夢」がリメイクされるのだが、
そのTシャツと映画鑑賞券のセット。
鑑賞券は某シネコン限定の鑑賞券で他の映画を観るのもオッケーだ。
フレディー・クルーガーの鉄の爪が描かれたプリント。
いいねぇー。

え、ホラー映画嫌いだったろって?
でも「エルム街の悪夢」は映画館で観たことあるんすよ。
1作目はけっこう好きだったりする。
それにフレディーのキャラクターもいいね。
ブギーマンやジェイソンよりも、僕はフレディー派ですな。
あ、別に当たったから言うのではありませぬ。

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