Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

3月のBGM

2008-03-31 | Weblog
3月に通勤中などに聴いていた音楽たち。

①Gold/飯島真理
真理たんのビクター時代の初期企画盤。選曲にはかなり偏りがあり、マクロス関連の曲が多い。他は主要シングルのみなのでちと淋しいが、黄土高原(遥かな微笑)が収録されてるのは当時これくらいだったと記憶している。実は僕、真理たんのコピーバンドやっておりました。
GOLD 飯島真理 Best Takes

②Landing To Summer/Casiopare
ベスト盤ではなく、夏向けの楽曲を集めた企画もの。「Hale」「Soundgraphy」など懐かしい楽曲揃い。高校時代、日本フュージョンを僕は敬遠していた。技巧派の音楽だから真剣に聴かないと演奏者に失礼に思えて、リラックスして聴けない音楽だと思っていた。自分が演奏することになって初めてよさがわかったものだ。でもカシオペアを演奏するのは今でも恐れ多い。

③Truth/The Square
中古店で入手。今聴くとアルバム自体はけっこう渋い曲もあるのね、派手なイメージがあるけど。大学時代にスクエアは友人のバンドでよく演奏したもんだが、超メジャーなTruthはやったことがない。あのオケヒットの音がいかんのさ。後輩が使ってたYamahaのDX-7llでしかでなかったもんね、当時。
TRUTH

④A Hot Night In Paris/Phil Collins
フィル・コリンズが率いるビッグバンドジャズのプロジェクト。ジェネシスやソロの楽曲が、ガラリと趣きを変えている。「Sussudio」はこっちの方が好きかも。アベレイジ・ホワイト・バンドのファンクナンバー、ラストを飾る「Los Endos」には感動させられる。
A Hot Night in Paris

飯島真理の企画盤。どうせ偏った選曲なら、これが欲しかったな。
Minna no uta - Ringo no mori no konekotachi (1986)

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ジャガビー対じゃがポックル

2008-03-24 | Weblog
先日、配偶者アミダラMが職場の旅行で北海道に行ってきた。
何やらお土産を買い込んできた。
オホーツク産イクラの醤油漬けが旨いの。
うちのルーク・スカイウォーカー(9才)も気に入ってよく食べる。
クラーク博士に扮装したキューピーも届いた。

巷で話題のじゃがポックルがお土産の中に。
アミダラM「これ、人気があるらしいのよ。」
確においしい。
適度な塩味、サクサク食感。
カルビーが作っている北海道限定商品だ。
これを全国区で発売したのが、コンビニ限定で販売されているジャガビーだ。
食べ比べてみると、ジャガビーの方が塩味が強い。

アミダラM「同じものでしょ?」
アナキンtak「そうかなぁ?ポックルの方が上品な気がするけど。」

そうした疑問にカルビーのホームページが答えてくれた。
こちら

年度末落ち着かないことが多いから、ついついポテト系菓子に手が出る。
あー、ジャガビー食べたい。
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長江哀歌

2008-03-21 | 映画(た行)


■「長江哀歌/三峡好人(Still Life)」(2006年・中国)
 
監督=ジャ・ジャンクー
主演=チャン・タオ ハン・サンミン ワン・ホンウェイ

 三峡は、長江中流に位置する幽幻な山地の風景が有名な場所。映画にも出てくるように、人民元紙幣のデザインにも使われている。そこには毛沢東の時代から大規模なダム建設が計画されており、万里の長城以来とも言われるくらいの国家的プロジェクトとなっている。事業の陰でダムの底に沈む村がある。この映画は沈みゆく村を舞台に、別れた家族を探すふたりの人物の姿を綴る物語。

 発展という名のもとで変わっていく中国。これを映画は決して肯定して描かないし、かといって文明批判めいた描き方もしない。この映画にあるのは、何とも例えようがない喪失感。出てくる人々は、みんな何かを失っていく。何年も会っていない家族を捜しに来た男ハン・サンミンは、愛する子供に会うことも果たせない。彼を棲ませた家主は、ダム建設による取り壊しで家を失ってしまう。元妻を探すのを手伝ってくれたチョウ・ユンファ気取りの男を友に得たが、彼は瓦礫の下敷きになってしまう。音信のない夫を捜しに来た女シェン・ホンは、やっと再会した夫に別れをきりだす。それぞれが大事なものを見つけに来たはずなのに、何も手にすることはない。寂しさに満ちたラストシーン。

 銀幕を通じて、現地の湿っぽい空気が伝わってくるような映像が印象的だった。登場人物はよく水を飲むし、汗をかいている。ハン・サンミンは全編を通してランニングシャツしか着ていない。それにしても、突然オブジェとして現地で作られた塔がロケットとなって飛び立ったり、元妻と再会した場面で突然ビルが崩れ落ちたりと、静かな映画の空気感を敢えて崩したいのか、理解しがたい演出もみられる。

 時代と共に国家は変わりゆく。それでも大河は昔と変わらずに流れていく。発展で変わりゆく国の陰で、名もなき庶民である誰もが、つつましく生きていくように。

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愛してる、愛してない

2008-03-13 | 映画(あ行)
2002年・フランス A La Folie... Pas Du Tout
監督=レティシア・コロンバニ
主演=オドレイ・トトゥ サミュエル・ル・ビアン イザベル・カレ

 この映画のすごさは、見事な構成にある。前半は主人公である画学生の目を通して、医師への恋心が描かれる。バラを記念日だからと一輪贈ったり、画学生として賞を受けたり、彼女は一見幸せそうに見える。だがパーティの場面で、相手の医師が既婚であることが観ている我々に知らされたあたりから、だんだんと物語は危険な色彩を帯てくる。

 後半は、医師の側からの視点で描かれる。最初幸せそうに見えたオドレイ・トトゥの微笑みが、全く違ってみえるから面白い。医師が本人に関係ないことで、どんどん窮地に陥っていく様、オドレイの偏った思い込みがエスカレートしていく様には戦慄を覚える。

 「アメリ」で印象づけられた¨夢見る女の子¨のパブリックイメージを逆手にとったような企画。「アメリ」っぽくみせておきながら実はサイコサスペンス…という宣伝。意外性ということでは成功なのかも。

愛してる、愛してない...愛してる、愛してない...
オドレイ・トトゥ サミュエル・ル・ビアン イザベル・カレ レントラックジャパン

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Sweet Rain 死神の精度

2008-03-12 | 映画(さ行)

■「Sweet Rain 死神の精度」(2007年・日本)

監督=筧昌也
主演=金城武 小西真奈美 富司純子 光石研

※注・結末に触れている部分があります
 伊坂幸太郎の小説を映画化したファンタジー。金城武扮する死神”千葉”は、人の最期の7日間につきそい、そのまま死を「実行」にうつすか、「見送る」かのジャッジを行うのが仕事。何故か彼が現実世界で仕事をするときはいつも雨。上司(?)にあたる黒い犬が一緒だ。「ライラ~」を観た後だと、どうしてもダイモンに見えてしまう。こんな主人公の設定を観る側に理解させようとするファーストシーンは、実に丁寧なつくりだ。彼が仕事に出る前のモノレールの線路を用いた幻想的な場面もなかなか印象的である。

 ところが・・・そっからである。1985年と2007年、2028年の3つの時代を舞台にして死神がかかわる3つの仕事。それらが運命の糸でつながっていくお話なのだが、ラストの展開は見当がついちゃうし、正直なところ、勘のいい人ならばポスターの絵柄を見た瞬間に結末は見えてしまうかもしれない。それに何よりも残念なのは時代の描かれ方だ。小西真奈美扮する一恵の、最期の7日間を担当する1985年のパート。電機メーカーの苦情係である一恵。死神金城は、会社の前のCDショップで視聴しながら彼女が会社を出るのを待っている。確かに店員は、あの頃ぽい、おおきなセルフレームのメガネ(大江千里みたいな)をかけてる。でも8センチCDのシングルが85年当時にあんなに店に並んでいたか?、といえば違う。村上淳扮する同僚の死神と、「俺たちはプロデューサー。ミュージックでもプロデューサーがいちばん偉いんだ。」と会話するが、日本の音楽界でプロデューサーが脚光を浴びたのは、むしろ90年代に入ってからだと思うのだ。だから、2007年のパートとの違いが強調されず、説得力にどうしても欠ける。吹越満プロデューサーの行動も普通じゃないし。うーむ。

 金城武は、こういう居心地の悪そうな役柄はうまい。「醜い」を「見にくい」と取り違える”ボケ”も、この人ならねと思えるから不思議。小西真奈美を目当てに観たのだが、薄幸な娘の役柄を上手に演じているし、役柄の名義で歌った主題歌も素敵だ。死神金城の成長物語としては、ちょっと物足りなさも。最後に、上司たる黒犬に再度登場して欲しかったな。

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追記:僕は小西真奈美ファン(そのわりにはドラマは「瑠璃の島」しか見たことがないのだが)。
そういえばこんなのに癒されたこともありました。
ルーク(うちの9歳児)「ねぇ、ちち(注・ちちと呼ばれている)。”ちちの好きな女の人”のコマーシャル新しいのになったよ。」
アナキンtak「え?(汗)誰?”ちちの好きな女の人”って?。」
ルーク「”かごしまスイッチ”」
・・・子供にもバレている(汗)。
でもね、朝から滅入った気持ちで仕事行くときに、駅に貼ってあるあのポスターを見ると、不思議と笑顔になれるのです。
はい。
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演奏場面がかっこいいミュージック・ビデオ

2008-03-11 | 音楽
先日のミュージック・ビデオの話題に引き続き。
職場でその記事の話題になり・・・
みやも「やっぱり演奏シーンがかっこいいビデオが好きですね。」
tak「そう!それもいいねぇ」

・・・という訳でなんとなく選んでみました。
①Stop Loving You/Toto
ジョセフ・ウィリアムズがヴォーカルだった時代の大好きな曲。totoのビデオは演奏シーンが多いのが嬉しいけど、このビデオはそれぞれのパートの見せ場をきちんと映してくれる編集が素晴らしい。ジェフ・ポーカロのフィルインのかっこよさに惚れ惚れ。

Toto - Stop Loving You


②A Matter Of Trust/Billy Joel
演奏シーンはかっこいいのももちろんだが、楽しさが演出されることも見ていてワクワクさせるポイント。ビリー・ジョエルが珍しくギターを弾きながら歌ってるこの曲は、集まってきた町の人々の表情が実に楽しい。

Billy Joel-A Matter Of Trust


③Livin' On A Prayer/Bon Jovi
ロック系の楽曲は演奏シーンが満載でかっこいいのが多いよね。トーキング・ジェネレーターを使ったイントロ(ギターが♪うわぉ、うわぁお~って音で鳴るところね)もしっかり写ってる。派手だよねぇ・・・。You Give Love A Bad Name や Jonのソロ Blaze Of Glory のビデオも好きだったなぁ。

Bon Jovi - Livin' On A Prayer


④Let's Go Crazy/Prince & The Revolution
ステージアクションのかっこよさなら、やっぱり殿下!。

Prince Let's Go Crazy


U2のPrideもいいよなぁ・・・あーっ挙げたらきりがないよ。
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ライラの冒険 黄金の羅針盤

2008-03-10 | 映画(ら行)

2007年・アメリカ The Golden Compass
監督=クリス・ワイツ
主演=ダコタ・ブルー・リチャーズ ニコール・キッドマン ダニエル・クレイグ

 話題のファンタジー大作。仲良しの映画部メンバーと行ってきた。原作はこの手のファンタジーノベルでも人気があるものだそうだが、果たして世界観を損ねないかが成功か否かを決める。原作は読んだことないが、造形やキャラ、独特の世界観はなかなか面白い。

 映画部メンバーと観た帰りに食事したのだが、何故か今観たばかりの映画の話題はほとんど出てこない…。みんなそれぞれに出来に不満を感じていたようだ。あとで聞いたら、主人公が生意気で感情移入できないとか、もっとじっくり観たいのに展開が早いとか…。後者は僕も思っていたことだった。ストーリーをさらっとこなしただけのようにしか感じられないと思えたところも多々あったし。テンポはいいし、面白いのだがどこか情感に欠けた印象があるのだ。

 でも美術やCG、キャスティングのこだわりはすごいと素直に思えたし、たいへん見応えがある。ニコール・キッドマンは、まさしく彼女らしい役だし、ダニエル・クレイグもなかなか。サム・エリオット扮する飛行船乗りと、エバ・グリーン扮する魔女(美しい!)のなれそめが知りたい…と思いながら迎えるエンドクレジット。場内に流れたケイト・ブッシュの歌声に不思議と幸せな気持ちにさせられたのでした。
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ラスト、コーション

2008-03-06 | 映画(ら行)


■「ラスト、コーション/Lust, Caution(色・戒)」(2007年・中国=アメリカ)

監督=アン・リー
主演=トニー・レオン タン・ウェイ ワン・リーホン ジョアン・チェン

 「ラスト・・・」とというタイトルと、激しいベッドシーンがあることから、ベルトリッチの”あの映画”を連想する人が多いのか、やたらとそっちばかりの話題が先行している本作。されど、この映画は決してそんな色モノではない。重厚な人間ドラマと緻密に作り込まれた映像と脚本は、むしろあれだけの性愛場面を含むのにむしろ気品さえ感じる。僕はこの映画にまったく飽きることはなかったし、ラストまでハラハラしながら、緊張しっぱなしだった。

 日本占領下の中国で、日本軍に協力するイー(トニー・レオン)を探るために近づくマイ夫人に扮するヒロイン(タン・ウェイ)。そして彼女をそこに送り込んだ男との見えない三角関係・・・。重い話であるし、ラストも救いがある訳ではない。でも、そこにこめられた登場人物一人一人の思いを考えると実に切なくなってしまう。国のため、自分たち民族のためにと時代の流れに身を投じる若者たち、その為に処女も失ってしまうヒロイン。彼らは傷つくけれども、それも戦争という流れに押し流される哀しみ。一方、日本軍に協力するとされるイーも、誰も信用できない孤独と拷問と死に接するだけの日々。きっと人間性をかろうじて保っているのだろう。そこに現れたマイ夫人に心を傾けるのも無理はない。荒々しく、激しいセックス(時にアクロバティックにさえ思えたが)にふけるのも、彼にとっては非現実的な日常を忘れ、人と人のふれあいを取り戻せる時間。ベッドシーンは、ヒロインにとっては「イーに疑われているのではないか」と常に不安になる心理戦でもあり、イーにとっては悲しき生への執着でもある。こんな激しくて悲しい性愛場面、僕はこれまでみたことがない。

 それでも心を通わせていく二人。日本料理店で当時の中国の流行歌を歌って踊るタン・ウェイは本当に美しい。二人が同じ民族として、男と女としての感情がひとつになる。・・・そしてラストの展開。小さく告げた「逃げて」の一言。誰もいなくなった部屋に一人座り込み、時計の音が鳴り響くラストシーンは喪失感に満ちている。胸がしめつけられるようだ。

 劇中映画好きなヒロインが行った映画館に、ヒッチコックの「断崖」のポスターが見える。主人公3人のシチュエーション・・・そうか、「ラスト、コーション」はヒッチコックの「汚名」をケイリー・グラントぬきで撮った映画なんだ。「汚名」は僕の大好きな映画。小道具をサスペンスの材料に上手に使っている傑作だ。でも初めて観た頃(20歳くらいだったかな)、疑問だったことがある。それはイングリット・バーグマンが仇であるクロード・レインズと、内情を探る為とはいえ、結婚までしてしまうところ。彼女にそこまでの辛い使命を与えたくせにクール(にしかみえない)ケイリー・グラントの態度。そしてレインズとベッドも共にしているはずのバーグマン。そこには葛藤があったはずだし、そこまで身体を犠牲にするなんて・・・と描かれもしない部分に僕はモヤモヤしたものだ。「ラスト、コーション」にはその答えがあったのだ。

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印象に残っているミュージック・ビデオは何ですか

2008-03-02 | 音楽
「トラックバック練習帳」のお題から。

僕は80年代育ちのMTV世代。この世代は好きなミュージックビデオを話題にすればそれで酒の肴にできちゃうくらいに思い入れがあると思うのだ。初めて見たときの衝撃、何度も繰り返し「ベストヒットUSA」の録画を巻き戻して観たもの、単なる好みからいくつか挙げるなら・・・。

①Sowing The Seeds Of Love/Tears For Fears
曲を初めて聴いたときも衝撃だったけど、PVの衝撃も忘れがたい。Tears For Fearsに僕らはちょっとインテリな香りを求めて、「そこらの軽いバンド聴いてるんじゃないゼ」と気取ってみせるための格好のサウンドだった。この曲はその極みと言っていいだろう。

Sowing The Seeds Of Love by Tears for Fears


②Don't Answer Me/The Alan Parson's Project
僕が住んでいた大分で初めて「ベストヒットUSA」が放送された日の衝撃は、今でも忘れない。その晩2曲目に流れたのがこれ。以来、僕はAlan Parsonsのポップでちょっとプログレッシヴなサウンドが好みと公言するようになる。

Alan Parson's Project - Don't Answer Me


③When Doves Cry/Prince & The Revolution
不気味な男がバスタブに横たわっている不思議な雰囲気に圧倒されたのを覚えてる。何だ?気味悪い・・・そう思いながらも、ビデオのクライマックス茶色の帽子を斜めかぶりで歌い踊る殿下の姿にすっかり虜に。僕が結婚披露宴で”紫色のタキシード”を着たのは、明らかにプリンスの悪影響。

Prince When Doves Cry


④Material Girl/Madonna
マリリン・モンローの映画をパロったPVが印象的だったよね。Like A Virginの色っぽいビデオも繰り返し見たけど、楽しさから言えばやっぱりこっちかな。Lucky StarやBorderlineも好きだったなぁ。
Madonna Material Girl


・・・挙げだしたらきりがないっ!。
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エリザベス:ゴールデン・エイジ

2008-03-01 | 映画(あ行)

■「エリザベス:ゴールデンエイジ/Elizabeth: The Golden Age」(2007年・イギリス=フランス) 
監督=シェカール・カプール
主演=ケイト・ブランシェット ジェフリー・ラッシュ クライヴ・オーウェン

 98年の「エリザベス」は未見、というか映画館で見逃した。観るぞぉ!と思い立ったあの日、突っ走ったのだが本編上映開始に間に合わず・・・。まぁビデオで観ればよかったのだが。メアリー1世の死後、エリザベスが25歳で女王となってから”国との結婚”を宣言する物語が前作だった。今回のメインはプロテスタント(英国国教会)であるイギリスと、厳格なカトリック国であるスペインとの対立を背景に、スペイン無敵艦隊と戦う英国最大の危機に立ち向かうお話。予告編を観たときに、歴史劇をなんで活劇エンターテイメントにする必要があるんだ?と疑った。

 僕はこの映画をかなり楽しめた。チューダー朝の歴史が好きだからというのもある。だがこの映画の魅力は、一人の女性としての自分と、国王としての立場の狭間で揺れる心情がつづられる人間ドラマにある。クライヴ・オーウェン(この人が007になることを僕は心底望んでいたのだが)扮するウォルター・ローリーに対する恋心。城の中にはいない荒々しく頼もしいタイプであるローリーに、興味を持つエリザベス。冒険話にわくわくする様子が伝わってくる。時に権威を示して自分に従わせようとする。でもそうではなく、女性として彼に接したい・・・。「死んでもいい・・」と小さくつぶやく、二人の短いキスシーンはとても切ない。国王という立場がなければ、もっと素直に心を伝えられるだろうに。それだけに、付き人ベスがローリーの子供を身ごもったことを知って、取り乱す場面が強く印象に残る。

 この映画は英国人にとって”国威高揚映画”なのでは?と思えた。それは宗教対立で国をも従わせようとするスペインに対して、エリザベス(というよりもイギリス)は「信条で人を罰しない」とカトリックにも理解を示す。黒服のスペイン人たちはどこか不気味な印象さえ与える。アルマダの海戦が描かれる場面は予告編からの想像よりも短いけれど、迫力は十分。そして黄金時代を迎えたのでしたという結末を経て、エンドクレジットが流れる頃には、きっとイギリス人は拳を握りしめて勝利の映像に酔いしれているのではなかろうか。ついでに、このシェカール・カプール監督はパキスタン出身。かつて大英帝国に支配された国の監督が、絶対王政期のイギリス映画を撮るなんて、ちょっと面白い。エリザベス暗殺をもくろむライバル的存在のスコットランド女王メアリー・スチュワートは、サマンサ・モートンが演じている。

エリザベス : ゴールデン・エイジエリザベス : ゴールデン・エイジ
ケイト・ブランシェット, ジェフリー・ラッシュ, クライヴ・オーウェン, サマンサ・モートン, シェカール・カプール

ジェネオン エンタテインメント 2008-08-06
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