Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

3月のBGM

2006-03-31 | 音楽
3月に通勤の車中で聴いた主なCDは以下の通り。相変わらず節操がありませんが、なーんか洋楽を聴かない月だったなぁ。

①LOOSE/B'z
LOOSE
卒業式のとき、誰かさんが大音量でB'zを聴かせたせいで、今月初旬、無性に聴きたくなったのでした。「ねがい」を始めシングル曲が多いので派手なイメージがあるけれど、非シングル曲のクオリティが高いのがこのアルバムの魅力。「夢見が丘」「消えない虹」もいいし、絶叫する「キレイな愛じゃなくても」で涙する。「ザ・ルーズ」の歌詞”将来のビジョンはイン・ザ・ダーク”が心に刺さる今日この頃。

②ゴールドフィッシュ・ボウル/クレイジー・ケン・バンド
ゴールドフィッシュ・ボウル
メインHPの「今月のおうた」で「ハワイの夜」を取りあげるので、改めて聴き直す。いいねぇ・・・最近の作風よりもソウルが感じられて素晴らしい。横山剣の魅力は”ダサかっこいい”ところだと心底思う。魅力的なオヤジだ。周兄弟も登場する名曲「昼さがり」、”ダサかっこいい”の極み「ベレット1600GT」、ホーンのアレンジがかっこいい「インターナショナル・プレイガール」が好き。

③アメリカン・ジゴロ/オリジナル・サウンド・トラック
アメリカン・ジゴロ
ブロンディの「コール・ミー」が主題歌だったサスペンス映画のサントラ。音楽はジョルジオ・モロダー。独特の音づくりを心地よく感じるのは、やっぱりエイティーズの証だろうか。アルバムの最後を飾る「愛のテーマ」は、熊本に住んでいた頃放送されていたローカル映画情報番組「ムービー、ムービー」のエンディング曲だった。ハロルド・フォルターマイヤーのエレピが美しい。

④BEST/中島美嘉
BEST
今更なんだけどフッと聴きたくなりまして・・・(どうしてこうも何でも聴くのだろう)。「雪の華」で泣きたくなったのかって?いえいえ、違います。「WILL」が目当てかって?それも違います。綾戸智絵プロデュースの「AMAZING GRACE」?うーん、あれは綾戸さんで聴きたい。実は、「GLAMOROUS SKY」をカラオケで歌ってみたかったのです!。誰だよ、無理だって言うのは!

⑤すきすきソングス/水森亜土
すきすきソングス  (CCCD)
小西康晴氏のプロデュースによる”永遠の年齢不詳”水森亜土センセイの歌が満喫できるアルバム。今や子供と車に乗る日のマストアイテムと化した。「ひみつのアッコちゃん」のエンディング「すきすきソング」、「南の島のハメハメハ大王」が素晴らしい。「Dr.スランプ」の 
きったぞぉ/きたぞ/アっラレっちゃんー♪
もこの人だったんだよ。知ってた?。
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観劇

2006-03-26 | うちの子に御用?
児童向けに昔話や童話をぬいぐるみ劇で演じている劇団銀河鉄道の北九州公演に行ってきました。
今回の出し物は「かさじぞう」と「さんまいのおふだ」。
うちのルーク・スカイウォーカー(7歳児)とレイア姫(5歳児)、それに僕と配偶者アミダラMの4人でお出かけです。

大きな会場でしたがほぼ満席。その多くは幼稚園児や小学校低学年です。
レイアはずーっと踊りっぱなし。立ち上がってリズムとってるのね。
後の席には誰もいなかったから大きな迷惑はかけてないけど、
親としてはやっぱり黙っていられない。
アナキンtak「座りなさい。」
レイア「えーっ」
その点やっぱりルークはお兄ちゃんだからおとなしく劇見てる。

後半の「さんまいのおふだ」が面白かった。
やまんばにおばあさんが変貌するところ、やまんばが川の水を飲み干すところ・・・やまんばの演出がなかなかいいんです。
歌舞伎風に見得を切るところもあり、随所に日本文化を大事にしようという意志が感じられました。
ルークはお寺のセットが割れて、建物の内部が出てくるのをやたら面白がってました。

改めてこういう昔話を見るとやっぱり教訓があるよね。
子供とそれらを共有することはとっても大事なことです。
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ヒストリー・オブ・バイオレンス

2006-03-25 | 映画(は行)

監督=デビッド・クローネンバーグ
主演=ヴィゴ・モーテンセン マリア・ベロ エド・ハリス ウィリアム・ハート

 ものすごく久しぶりにクローネンバーグ監督作を観た。いつからだろ?「裸のランチ」が最後かな。大学時代「ザ・フライ」を「エイリアン2」と2本立てで観てゲロゲロになって以来、どうも苦手な監督。でも気になる存在ではあって、「裸のランチ」にいたっては”大の虫嫌い”のくせに劇場で観た大バカです。ジェームズ・ウッズ、レイフ・ファインズ、ピーター・ウェラー・・・と無表情系男優を好むクローネンバーグ監督が、今回ヴィゴ・モーテンセンを起用したのはなーんか納得。平和な田舎町でダイナーを営むトムは、店を襲った強盗2人を射殺して一躍町の英雄扱いされる。ところが、それをきっかけに黒塗りの車と目に傷を負った男が彼とその家族を執拗につけ回す。トムには葬ったはずの過去があった・・・というお話。

 全体的に、リアルとファンタジーぽさが同居した不思議な雰囲気がある。そうだな、強いて言えば、これは「かぐや姫」のようなお話。それも血塗られた「かぐや姫」。でもきちんと後日談があるのだけれど。
突然、実はギャングの弟だ、と妻に告げる。ずっとトムとして暮らしていけると思ったのに・・・残念だ。
黒服の男が部下を連れて彼に酷な要求をする。「かぐや姫」で求婚してくる貴族たちのように。だけど彼はあざやかに相手を退ける。
いよいよ御大ウィリアム・ハート(この出演時間でアカデミー賞ノミネート?)登場。月からの迎えだ。
立派なお屋敷に戻った彼は御大と対決。そしてトムに戻ろうとする・・・。
こうしたお話部分にファンタジーを感じてしまうけど、冒頭の長回しも含めて殺人シーンやチアリーダーのかっこした奥様とのセックスシーンが異常にリアル。そのバランスが不思議な雰囲気なんだ。

 息子を主人公と同じような状況に置くところと、余韻を残すラストが実にいい。家族再生なのか?それとも受け入れられないのか?あの4人の沈黙に希望を感じた人もいるだろうし、絶望を感じた人もいるだろう。それにわずか90分余の時間にこれだけのドラマを凝縮させたのはすごい。映画は長ければいい訳ではない。見事な仕事。これまでのクローネンバーグの”毒”がダークなスパイスとして散りばめられた家族の物語。なかなか面白かった。
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素朴な疑問

2006-03-24 | その他のつぶやき
TBS系ドラマ日曜劇場「輪舞曲-ロンド-」オリジナルサウンドトラックTBS系ドラマ日曜劇場「輪舞曲-ロンド-」オリジナルサウンドトラック
TVサントラ 菅野祐悟


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最近テレビドラマを見るのがちょっと好き。
今までまっっっっっったく・・・と言っていいほど見ない人だったのに。

んで、何を見ているかというと「輪舞曲 ロンド」なのだ。
いよいよ、次の日曜日が最終回。
楽しみですね。

チェ・ジウ目当てで見るようになったんだけど、第1回を見てちょっと幻滅したのね。
それは「インファナル・アフェア」のパクリじゃん!と思ったから。
ところが、何故か欠かさず見るようになった(「白夜行」は投げ出したくせに)。
そのうち竹野内豊が気に入ってきまして・・・この人で信長やって欲しいなぁとか思って。

「輪舞曲 ロンド」を見ていて思わず画面に向かってツッコミを入れそうになったことが・・・ある。

その1・竹野内豊が「自分は韓国人だ」と明かす場面
「韓国人だ」と名乗る人が警視庁の警察官になれるのか?
・・・まぁ冷静に考えると父親も警視庁の警察官だったので、
おそらく帰化して日本国籍があるんだろうね。
しかし、それでも「韓国人だ」と名乗るのは、ちょっと妙。

その2・木村佳乃が警視庁で竹野内豊が警察官であることを証明するデータを探す場面
竹野内豊は、上司である石橋凌の”パソコンの中にそのデータがある”と言っていた。
木村佳乃はそのパソコンを立ち上げて、データを見つけるのだが、
それがハッキングされて消去されてしまう・・・という場面ね。
”パソコンの中に”データがあると言っているのだから、ネットワークにつなぐ必要はないはずなのね、作業するのに。
ところがハッキングされちゃう・・・っておかしくない?

以上疑問点でした。
何はともあれ、最終回必ず見ます。
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みんなのいえ

2006-03-21 | 映画(ま行)


◾️「みんなのいえ」(2001年・日本)

監督=三谷幸喜
主演=唐沢寿明 田中邦衛 田中直樹 八木亜希子

 三谷幸喜監督第2作目。今回はマイホーム建築をめぐるヒューマンコメディ。「ラヂオの時間」ほどのスピーディーな息もつかせぬ展開とは異なるけれど、じっくりと人間が描けていて実に好感がもてる。最新作「THE有頂天ホテル」では細かいエピソードの積み重ねで、多くの登場人物を操っていたが、この「みんなのいえ」は人物が絞り込まれている分だけ、人間がより見えてくる。主人公は施主である夫婦なんだけど、実は職人気質の大工田中邦衛と、こだわりのインテリアデザイナー唐沢寿明。最初は「インチで家は建てられねえ」とか「オレはニッポンの大工だ」、「ドアの内開きは譲れない」とお互いを全く認めなかった二人が、実は似たもの同士だった?と認め合う姿は実に爽快。

 家を建てるにあたっては様々な問題が次々と発生する。この映画でも描かれるように設計する人と施工する人の考え方が食い違うこともその一つ。実際にトラブルの原因にもなりがちな部分だ。映画では扱われていないのだが、資金調達は大きな問題。この夫婦、資金的に余裕があるのかなぁ・・・総2階で、1階に20畳の和室を持つ家ですよ・・・、2階にリビングがあるみたいだけど、けっこう大きな家だとしか思えない。ご主人は物書きの自由業なので、ローン組むとなるとそれなりに審査もうるさかったはず。その辺が描かれていたら、すっごくリアルな話になったと思うのね。家建てるという苦労は、間取りやディティールばかりじゃないから。まっ、そこまで望んだら伊丹十三映画になってるか?。

 脇役まで芸達者で揃えたキャスティング。前作の延長としか思えないキャラで戸田恵子が出てきたり、清水ミチコと山寺宏一が夫婦(しかも「犬神家の一族」に出てきそうな名前)だったりと実に楽しい。豪雨の中、建築現場に急ぐ運転場面は往年のサスペンス映画を思わせる。やっぱり施主夫婦がもうちょっと活躍して欲しかったなぁ・・・というところがちょいと心残り。



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ウルトラシリーズの女性隊員

2006-03-19 | その他のつぶやき
 懐かしの怪獣たちが時折登場して日本のお父さんを懐かしがらせた「ウルトラマンマックス」もいよいよ次週最終回。たまにしか見なかったけれど、「ネクサス」よりははるかに面白かった。裏番組の「遊戯王」を何故か見たがるうちのルーク・スカイウォーカー(7歳児)をなだめてTBS系にチャンネルを変える父親アナキン。カード1枚出すのにやたらと大げさに能書きタレるあのアニメ、いったいどこが面白いんだか?。

 そして最終回前だった今回の「マックス」。あ-っ!ついにミズキ隊員死んじゃったぁ!。大昔のシリーズではなかった恋愛ムードがなんか心地よかったのになぁ。一方で「ウルトラマンティガ」はあまりにも恋愛ムードが露骨で嫌でした。劇場版はキスシーンのどアップで終わるし。あれは子供には辛すぎる。

 閑話休題。「ウルトラマン」シリーズの女性隊員誰が好きでした?
幼い頃は怪獣やウルトラヒーローに完全に目が向いているので、それ程意識はしていなかったですけどねぇ。

それでも「ウルトラセブン」アンヌ隊員の印象は強い。
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 子供心にその存在が画面から消えて猛烈にさみしさを感じたのは、「ウルトラマンエース」の南夕子隊員。あの”月に帰る”エピソードですな。エースは男女二人で変身する設定だったのが、途中から一人になってしまう。それまでは女性隊員への興味はあまりなかったけど、あれはモーレツに悲しかった。

 最近だったら、「ウルトラマンコスモス」のシノブリーダー、坂上香織が断然好きっ!
・・・ってシリーズ以外で好きなんだろう?というツッコミはなしで(汗)。
顔立ちなら「ティガ」のレナ隊員、吉本多香美かなぁ。
みなさんは誰に1票いれますか?
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かるく・・・やばい

2006-03-16 | その他のつぶやき
配偶者アミダラM「ねぇ、近頃太ったんじゃない?」
アナキンtak「それほどでもないよ。」
アミダラM「ベスト体重からけっこう越えてるでしょ?」
アナキンtak「どうだろうな。」
アミダラM「ちょっと体重計に乗ってみてよ。」
アナキンtak「大丈夫。プラス2,3キロってところだよ。」

配偶者が寝た後、一人で体重計に。
アナキンtak「げ・・・」
やっぱり少し太ってる。

暗示にかかりやすい僕、翌朝。
アナキンtak「あれ?スーツのズボン、ウエストがきつくなったかな?」
かるく・・・やばい。
半年前に病気してご飯がたべられずにやせたけど、あの後のリバウンドか?
けど、足が骨折から完全に立ち直っていないだけに、即体動かそうってのはちと無理。

とりあえず間食しないようにしまっす。はい。
でも4月になったらきっとやせる気がする。そういうお仕事なのだ。うむ。
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パッチギ!

2006-03-15 | 映画(は行)


◼️「パッチギ!」(2004年・日本)

監督=井筒和幸
主演=塩谷瞬 高岡蒼佑 沢尻エリカ 楊原京子

井筒監督作を僕はあまり観たことがない。「ガキ帝国」あたりのせいか、どうも喧嘩喧嘩の暴力的映画のイメージがどうしてもあった。この「パッチギ!」だってそう。朝鮮学校のアンソンを中心とする面々は対立する空手部たちと常に喧嘩を繰り返している。正直この抗争が物語の上でも延々と続くのが、僕はどうも観ていて馴染めない。どうも苦手なんよねぇ。タイトルの”パッチギ”は頭突きのこと。”度胸でぶつかる青春映画”で、そっちのお話がメインなのかと思っていた。

でもこの映画の中心は、塩谷瞬扮する主人公松山の恋物語。アンソンの妹キョンジャに恋をして、彼女に近づきたい一心から朝鮮語を覚え、「イムジン河」を歌う。その恋を通じて知る日本と朝鮮の間に深く横たわる現実。「私と結婚して朝鮮人になれる?」とキョンジャに言われる場面、「お前にいて欲しくないのや。」と言われる葬式の場面の切なさ。いろんな思いを込めて主人公はラジオで「イムジン河」を歌う。発売禁止処分となった歌。スタジオでのトラブルを乗り越えてオンエアされた彼の歌は、人々の思いを変えていく。この場面は涙を誘う。大友康平扮するラジオのディレクターが歌わせまいとする局の社員に「この世に歌っちゃいけない歌なんかない」と言い放つ台詞は心に染みる。「イムジン河」をバックに様々な人々の思いが交錯するこのクライマックスは実に素晴らしい。

観てから数日、僕はフォーククルセイダーズの曲を改めて聴き直している。「悲しくてやりきれない」は、矢野顕子のカヴァーでしか知らなかったし。もちろんフォーク全盛期はリアルタイムではない。社会人になって職場のおっちゃんたちが「あの素晴らしい愛をもう一度」をカラオケで歌うのを聴いてきたけれど、あの曲でこんなに感動しるとは思わなかったよ。映像と音楽が一体となる瞬間、そこには映画でしかなし得ない感動があるんだ。あの時代の空気を再現しようとするディティールも凝ってましたね。それにしても音楽にお詳しい坂崎さんって、やっぱり幸之助なのかなぁ?。



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空中庭園

2006-03-14 | 映画(か行)

■「空中庭園」(2005年・日本)

監督=豊田利晃
主演=小泉今日子 板尾創路 鈴木杏 大楠道代

 40才を目前に控えた僕が、今この映画に出会えたことに感謝。”家族”について改めて考える映画であった。こんなスリリングに家族を描いた映画があっただろうか。家族ある人ならば、この映画の”痛さ”が理解できるはず。周りの人々から思われている自分の家族像と、現実とのギャップを感じている人ならばなおさらだ。

 京橋家は家族では隠し事をしないのがルール。普通の家では話さないような話題も包み隠さず答える。ところが、子供達は学校をサボリがちだし、夫は浮気に忙しい。幸せな家庭像を守ろうとする妻絵里子は暗かった少女時代のことを家族には開かしていなかった。秘密をもたないはずの家庭が、みな秘密を抱えているのだ。そんな折、息子が夫の浮気相手を家庭教師に選んだことから、”幸せな家庭像”が崩れ始める・・・。思いこみが現実を見えなくしてしまっている。息子にそう言われて、自分を振り返る絵里子。母親と絵里子とのギクシャクした関係が物語の最後に向けて修復されていく様子には感動させられる。大楠道代演ずる母親が実に見事。

 原作の物語を映像化するにあたって数々のアイディアが盛り込まれている。特にクライマックス、ベランダで”血の雨”に打たれて泣き叫ぶ絵里子の姿。普通に見れば「キャリー」を思わせる血まみれの場面だけど、「みんな泣きながら生まれてくるんだ。血まみれでね。」という前半の台詞と呼応することで、この場面が異常なほど涙を誘うのだ。これまで”思いこみ”で生きてきた主人公が生まれ変わる場面。家族がほんの少しだけ変わるラストシーンが、何とも言えない余韻を残してくれる。他にも揺れ続けたり、回転したりするカメラは、観ている僕らをとても不安にする。でもそれは”幸せな家庭”というもろい外見でつながれた家族の不安定さをも表現している。

 女優小泉今日子を甘く見ておりました。反省。様々な表情を使い分け繊細な妻の感情を表現している。夫の浮気相手であるソニンも上手だったし、夫のセフレ役で特別出演の永作博美が、この緊張した映画の中で笑いを誘ういい役どころ。ソニンと永作チャンが恋人かぁ・・・羨ましい(こら)。

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豊田利晃 角田光代

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CDジャケットクイズ2

2006-03-12 | 音楽
写真はCDジャケットを9枚飾ることができるフレーム。
今回も無節操な選択ですが、この9枚のアルバムのタイトルを答えなさい。
ロックファンには易しいかもね。
でも1枚ロックファンには馴染みのうすいものが紛れ込んでいる。どれだろう。
答えは1週間後。その間書き込みしてね。
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