Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

カリブの熱い夜 -80's Movie Hits ! -

2012-11-19 | 80's Movie Hits !

■Against All Odds (Take A Look At Me Now)/Phil Collins
from「カリブの熱い夜/Against All Odds」(1984年・米)

監督=テイラー・ハックフォード
主演=ジェフ・ブリッジス レイチェル・ウォード ジェームズ・ウッズ

 この曲はフィル・コリンズにとって初の全米No.1となった名バラードである。そもそもはソロ第2作の「Hello, I Must Be Going(心の扉)」のアウトテイクだった曲で、映画主題歌として焼き直したものだそうだ。高校3年の頃この曲で僕はフィルの存在を知ることとなる。「ベストヒットU.S.A.」でクリップを見たときは、「何?あのハゲのおっちゃん。実はドラマーだって?ええぇ」・・・と思っていたが、ええぇという間に首位を獲得。僕は温故知新型の音楽ファンなので、どんどん旧作に手を出していき、現在はジェネシスの大ファンだったりするのだ。97年にはいすゞ自動車のCFに使用され、その後マライア・キャリーにカヴァーされている。

 映画は「愛と青春の旅立ち」のテイラー・ハックフォードが監督、ジェフ・ブリッジス、レイチェル・ウォード、ジェームズ・ウッズという渋いキャストのラブ・サスペンス。ある女性の行動を探ってくれ、と頼まれた元フットボール選手は彼女の後を追うにつれて次第に彼女に惹かれていく。そして事件に巻き込まれ・・・。メキシコのユカタン半島近くの島を舞台にしており、カリブの蒸した熱気と男女の熱い吐息がからむ、銀幕も汗ばむような映画だった。マヤ文明の遺跡でのロケも印象的だった。フィルのビデオクリップでも、本編の映像が多く使われており、編集が実に巧いもんだからかなり期待したのだが、そうでもなかった・・・というのが僕の印象。

 スコアを担当したのはミシェル・コロンビエ。フランス時代にはゲンスブールのアルバムにも参加していたから、ポピュラーミュージックとのコラボレーションは不得手ではないはず。ここではラリー・カールトンのギターをフィーチャーしたスコアでサスペンスを盛り上げる。他のサントラ参加者は、ピーター・ガブリエル(Walk Through The Fire)、マイク・ラザフォード(Making A Big Mistake)のジェネシス人脈。キッド・クレオール&ザ・コッコナッツ(My Male Curiosity)のエキゾチック路線も収録されており、本編にはキッド本人も登場。スティービー・ニックスも曲を提供している(Violet And Blue)。全体的に渋い仕上がりのサウンドトラック。

※Phil Collinsの歌が流れる80年代の主な映画(ソロ名義のみ)
1983年・「卒業白書」 = ♪In The Air Tonight
1984年・「カリブの熱い夜」 = ♪Against All Odds (Take A Look At Me Now)
1985年・「ホワイト・ナイツ 白夜」 = ♪Separate Lives (duet with Marilyn Martin)
1988年・「バスター」 = ♪Two Hearts ♪Groovy Kind Of Love 他

Phil Collins - Against All Odds (Take A Look At Me Now) (Official Music Video)





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2 コメント

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リゾートの謀略 (zebra)
2013-02-03 16:55:33
昔 深夜のテレビで放送してましたので録画してみました。

まさにリゾートの謀略といった内容でした。
5点満点中4点(^~^)v

カリブの熱い夜のサントラも買いました。なかなか良い曲揃えです。見事!
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zebraさんへ (tak)
2013-02-05 23:10:39
コメントありがとうございます。
エキゾチックなサスペンスでしたね。渋いんですけど、ついつい聴きたくなるサントラです。僕もよく聴きました。
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