Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

シビル・ウォー アメリカ最後の日

2025-02-17 | 映画(さ行)


◼️「シビル・ウォー アメリカ最後の日/Civil War」(2024年・アメリカ)

監督=アレックス・ガーランド
主演=キルステン・ダンスト ケイリー・スピーニー ワグネル・モウラ スティーブン・ヘンダーソン

アメリカ大統領選の度に、支持政党や人種をめぐる対立や分断が極めて激しくなる。海を挟んだわが国にいても心配になるくらいだ。そんな大統領選の年に向けて映画人も様々な作品を発表してきた。2024年に製作されたのは「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランド監督による本作。アメリカで内戦が勃発する物語だ。選挙対立もヒートアップする中、11月の一般投票前に日本公開された。アメリカ社会の分断が深刻に伝えられる中、話題性もタイミングも絶妙だったと言えるだろう。外国映画不振と言われる中でそれなりにヒットしたようだし。

ワシントン陥落との情勢も聞かれる中、大統領に歴史的なインタビューを目論んだジャーナリストのジョエルと女性写真家リー。リーの師匠とも言える老ジャーナリストのサミーと父のフィルムカメラを手にしたジェシーと共に、彼らは一路ワシントンを目指す。

道中で様々な危機に直面するのだが、中でも強烈な印象を残すのが、死体の山を前に赤いサングラスの兵士が銃をブッ放す場面。
「どこの種類のアメリカだ?」
国内で対立する州の出身だけでなく、アジア出身というだけで銃弾が飛ぶ。個人の好みだけの問題でだ。対立が人を狂わせる。

クライマックスは戦場カメラマンが最前線に立つ過酷な現場。銃弾が飛び交うあの場所に、武装もなくカメラだけを持って飛び込む。ジョエルが戦場を前にして興奮する気持ちを口にする映画前半。その気持ちが憑依したかのように、ジェシーが自ら最前線に飛び込んでいくのが映画後半。これはジェシーの成長物語とも言える。クライマックスで彼女が向き合った被写体は、エンドクレジットで浮かび上がってくる。死体を前に笑う人々。分断がもたらす恐ろしさ。

キルステン・ダンストが修羅場をくぐり抜けてきたカメラマンを見事に演じる。疲れ果てた表情と厳しい口調の中に見せる優しさ。吸血鬼映画の子役時代から注目してきた僕ら世代には、キルステンの力演も見どころ。彼女が言うひと言が心に残る。
戦場で生き延びて写真を撮ることで、政府に訴えているつもりだった彼女。
「こんなことはやめなさい、って。」
報道の力。それが無力となる戦争という狂気。

映画として惜しいのは、こんな激しい対立が生まれた背景を示してくれないこと。テキサスとカリフォルニアが組んでるという設定からも、二大政党の政治的対立が原因ということではなさそうだ。でもエンドクレジットを見ながら思った。こじれるだけこじれたこの場面では、もう理屈じゃないんだろうなって。




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だからワタシを座らせて。通勤電車で座る技術!

2025-02-15 | 映画(た行)


◼️「だからワタシをを座らせて。通勤電車で座る技術!」(2006年・日本)

監督=市川徹
主演=田村英里子 六平直政 朝倉えりか 松田優

東京の混雑した通勤電車は、就活と出張くらいでしか経験したことがない。けれども社会人を長いことやっていれば、通勤の交通機関でちゃんと座れることの有り難さは理解できる。ハウツー本として話題になった「通勤電車で座る技術」を原作に、座る座らないをめぐる人間模様が描かれる。あ、田村英里子が見たくてセレクトしました。

コメディだから、席の奪い合い場面はかなり誇張もある。空席にバッグ投げたりは物騒な今どきはないだろう。かなりオーバー。だが、実際に毎日その戦いに臨んでいる世のお父さんお母さんはそんな気持ちなんだろうとも思える。ねぇ宮坂お父さん(ラジオ「小沢昭一の小沢昭一的こころ」風に読んでください)。

屈強な容姿のせいで座っていても席を譲るように促される男性が出てくる。実は便通が近くなる症状があるから座りたいのに、周囲の視線がそれを許してくれない。そこを理解してくれて窮地に手を差し伸べてくれるヒロイン。惚れてまうやろ♡。そのヒロインが、これまた電車で席を譲る譲らないで、恋人に悪い印象を持たれてしまうのも切ない。

六平直政が座る技術を後輩社員に伝授するのが笑える。好助演。始発駅最寄りの不動産をめぐるエピソードはちと納得いかず。脇役に向井理、波瑠が出演。探してみてね。

知らない相手でも毎日通勤で顔を見ているとちょっとした親しみが湧いてくるものだ。時々同じエレベーターに乗るお綺麗な女性が、僕がいるのを見て黙って僕の行き先階のボタンを押してくれたりすると、ちょっとだけ嬉しい♪。善意と好意をごっちゃにするようなバカではありませんが、単純なおっさんですみません🙇🏻‍♂️



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インターステラ5555

2025-02-13 | 映画(あ行)


◼️「インターステラ5555/Interstella 5555: The 5tory of the 5ecret 5tar 5ystem」(2003年・日本=フランス)

監督=竹之内和久

フランスのバンド、ダフト・パンクが松本零士ファンであったことから、新曲のプロモーション映像を依頼。東映アニメーションで製作された本作は、カンヌ映画祭でも上映された。2024年に復刻上映されたが、上映館が生息地から遠くて行けず。宅配レンタル📀にて鑑賞。

全編台詞は全くなく、ダフト・パンクのアルバム楽曲が流れる中で、ストーリーが進行する。単にSFぽいイメージ映像ばかりだろうと思って見始めた。フランスアニメって、ルネ・ラルーの時代からSF好きだもんな。しかし、これがなかなかしっかりとしたストーリーと世界観があり、しかも他の松本零士作品に共通する要素が見え隠れして予想以上に引き込まれたし、楽しめる作品だった。

主人公4人のメンバーがライブ演奏している会場に突然現れた宇宙船と黒服の戦闘員。メンバーは連れ去られ、その星の風土に合う肌の色と服装に変えられ、記憶も書き換えられてしまった。演奏する楽曲はヒットするが、その裏にはある陰謀があった。

スレンダーな女性キャラ、ハーロックのような風貌の男性たち、四畳半シリーズに出てきそうな小柄な男性と、キャラデザインはいかにも松本零士らしくて楽しい。連れ去られた星は地球ぽく、悪徳プロデュースによって楽曲とアーティストが使い捨てにされる悪事が描かれる。ダフト・パンクのメンバーが脚本を手がけている。音楽業界への皮肉が込められているかのようだ。

遠く離れた2つの惑星で同じ曲で人々が踊るラスト。音楽に国境はない。そして、ポップカルチャーも国境を越えることをこの作品は示してくれるのだ。



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いとこ同志

2025-02-11 | 映画(あ行)


◼️「いとこ同志/Les Cousins」(1959年・フランス)

監督=クロード・シャブロル
主演=ジェラール・ブラン ジャン・クロード・ブリアリ ジュリエット・メリエル

ヌーヴェルヴァーグとカテゴライズされる映画監督たち。ゴダールやトリュフォーはそれなりに観ているけれど、クロード・シャブロルは不勉強で、観たのは「主婦マリーがしたこと」と「愛の地獄」のみ。という訳で代表作「いとこ同志」をNHK BSの録画で鑑賞。

法律を学ぶために田舎からパリに出てきたシャルルは、いとこのポールが暮らすアパルトマンで同居生活を始める。遊び人のポールを取り巻くのは怪しげな友人たち、魅力的な女性たち。フロランスに惹かれたシャルルだが、その恋路はポールとその友人に阻止されてしまい、フロランスが加わった奇妙な同居生活が始まる。そして目標としていた試験が迫ってくる。

声がデカくてああしろこうしろ指図するポールには、ファーストシーンから嫌悪感。シャルル、とっとと家を出ちまえと思いながら観ていたが、田舎から出てきたばかりで居候してる身で引け目もあっただろうし、ことあるごとにシャルルが口にする母との約束がかなりのプレッシャーだったのは間違いない。フロランスとの一件で傷ついたのもあるし、本屋のオヤジから「女は二の次、勉強だ」とアドバイスされたから、試験勉強に打ち込むシャルルがもう痛々しくって。勉強してるシャルルの背後で、壁一枚挟んで一緒にシャワー浴びてるポールとフロランス。シャルル寄りの目線で観てしまうと、もう残酷以外に言葉が浮かばない。

そんなキツいストーリーの一方で、映像と音楽の使い方が他のヌーヴェルヴァーグ代表作と比べて、ずば抜けてカッコいい。オープンカーの座席にカメラを据えて街に繰り出す撮影は、シャルルにとって初めてのパリを華やかに印象づける。ゴダールも「はなればなれに」で同じことをやっていたけれど、「いとこ同志」は編集もよくてカメラがストリートに出たことの躍動感が感じられるのだ。さらにポールの部屋での乱痴気騒ぎ場面では、カメラが360度回って部屋の人物たちをくまなく映し出す。浮かれ騒いでいる者、そうでない者、ワンカットで見せてしまう。フロランスが日光浴する場面の光の加減とか見とれてしまう。撮影はアンリ・ドカエ。

ポールがレコードをかけるモーツァルト、ワーグナーの使い方が見事。「地獄の黙示録」でも印象的なあの曲が流れる場面は、シャルルを精神的に追い詰めるかのようだ。ミシェル・ルグラン楽曲をズタズタに切り裂いて使うゴダールとは違い、音楽の使い方に愛とセンスがある。衝撃的なラストシーンでも音楽の使い方が素晴らしい。ターンテーブルにカメラが寄っていくカッコいい幕切れにはシビれた。

登場人物それぞれにイライラさせられたが、映像と台詞と音楽には大満足。



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2025-02-09 | 映画(た行)


◼️「敵)(2025年・日本)

監督=吉田大八
主演=長塚京三 瀧内公美 河合優実 黒沢あすか

長塚京三が演ずるのは退職した大学教授。妻に先立たれて一人暮らし。雑誌の連載も需要が減って、貯金の残高が尽きる日が人生のXデーだと時々口にする。それでも教え子たちが時折尋ねてくれたり、一緒に酒を飲む友人もいる。そんな平穏な日々が映画前半描かれる。

食事の用意をする様子が丁寧に描かれ、身支度のルーティンが反復される。厚めに切ったハムと卵、骨付きチキンなどなど、白黒画面なのにすっごくそそられる。引退後に教え子が訪ねてくれるっていいな。

しかも瀧内公美みたいな雰囲気ある女性と二人きりでワイン傾けたり🍷。サン・テグジュペリの小説の名がついたバーで、デザイナーの友人と酒を呑む。店のオーナーの娘とフランス文学の話をしたり。貯金が尽きるXデーがうんぬん言ってたくせに。
「いいことあったじゃないですか」
そりゃご機嫌になって鼻歌も出ちゃうよな。

ー恋は遠い日の花火ではない
かつて長塚京三が出演したサントリーのCMを思い出すw。このCMのイメージが念頭にあってキャスティングされたのではなかろうか。

そんな日常が突然狂い始める映画後半。
「敵は北からやってくる」
敵? 北?
痴呆が始まって周りがわからなくなる恐怖と不安をアンソニー・ホプキンスが「ファーザー」で演じていたが、本作では夢と現実の境目が曖昧になっていく様子が描かれる。突然近所で起こる銃撃音。倒れていく隣人や通行人。美しい教え子女性との晩餐に招かれざる客が次々に現れる。浴びせられる厳しい言葉にうろたえるしかない主人公。幾度も重ねられる目覚めの場面。一体どこまでが現実でどこからが夢なのか。このあたりは編集の巧さが光るが、筒井康隆はこれを文章で表現しているのだから、実は読んだらもっとすごいのでは。原作未読で本作に向き合ってしまったのが残念。

それでも怒涛の「冬」パートが
「みんなに会いたいなぁ」
で終わるのは、老いた男の寂しい本音。

「敵」について考える。老い、元大学教授の経歴にカッコつけてる自分とその裏の自分。平穏な日々を脅かす出来事、人間関係、味方と思っていた者の本音、自分の精神に居座っている恐怖、トラウマ、社会不安。答えはいくらでも出てきそう。

全編モノクロの映像にしたのは、色彩を取り除くことで映像から得られる情報を制限したかったのかも。着る服の色から観客に勝手なキャラづけをさせないとか。ノスタルジーを狙ったのでも、主人公にとって色を失った魅力のない世界になってるという表現でもなさそうに思える。




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パピヨン

2025-02-08 | 映画(は行)


◼️「パピヨン/Papillon」(1973年・アメリカ=フランス)

監督=フランクリン・J・シャフナー
主演=スティーブ・マックイーン ダスティン・ホフマン ヴィクター・ジョリィ

無実の罪でフランス領ギニアの囚人植民地の刑務所に連れてこられた主人公。過酷な状況、度重なる裏切りに耐えながら脱獄をしようとする物語。

2017年のリメイク版では、囚人となる前に何が起こったかを明確にして、実話であることを強調したつくりになっていた。本作はそうした部分はほぼバッサリ。パピヨンの彼女やドガの妻も出てくるがほんの一瞬。それよりもギニア到着までの道中と獄中の描写に時間をかけている。特にギニア到着までは、金目当てにドガを狙う他の囚人たちの存在が緊張を途切れさせない。パピヨンが彼らからドガを守ったことで、2人は信頼と友情を得ていく。

今回40ウン年ぶりに観て思うのは、とにかく台詞が少なくて映像があまりにも有弁なこと。何が起こっているかが映像だけで納得させてくれる。独房に入れられたパピヨンのひとり言さえ蛇足に思えたほどだ。

映画は活動写真から発達したから映像で物事を示す作り方だが、テレビドラマはラジオがルーツだから説明が多くなる。昔の映画を観るとそれを改めて実感させられる。クラシック映画に出てくる男優って寡黙でカッコいいイメージがあるが、今の映画のように無駄に喋ってないんだろうな。

病院棟から抜け出して脱獄を実行する夜の描写では、所長宅の演奏会を手伝うドガと、逃げ出そうとするパピヨンらを、ひとつの構図の中で映し出す。看守らや人々の目線の位置関係は一目瞭然。見守るドガがいかに緊張しているかを示すカットを入れて、緊張感のある場面に仕上げている。

裸族の村に流れ着いたパピヨンの様子には、もはや言葉など不要だ。村の長がパピヨンの胸にある蝶の刺青を気に入って、自分にも描いてくれと要求する場面。朝目覚めると村人が姿を消している場面。全て無言。でも伝わる。

その後刑務所は閉鎖されたと短い字幕があり、エンドクレジットの背景に刑務所の跡地が映される。最後の最後でシャフナー監督が実話だと映像で示したものだろう。最後まで言葉が少ない映画。それだけにパピヨンの最後の叫びが、ジェリー・ゴールドスミスの音楽と共に心に残る。

「俺は生きてるぜ!バカ野郎!」




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機動戦士ガンダム第08MS小隊 ラスト・リゾート

2025-02-06 | テレビ・アニメ



本編のラストで姿を消したシローとアイナ。本作はその後日談として製作された。あれで終わるからいいんじゃんとも思えるけれど、シローの優しさとバイタリティ、アイナの勇気と気高さと、たった11話でさよならするのは辛すぎる。そんな気持ちに応える作品。

一年戦争終結し、除隊したミケルはキキと共にシローの足跡を追う旅をしていた。墜落したジオンの輸送船を見つけた2人は、その晩ジオンの子供たちに囲まれて捕らえられてしまう。シローの名を口にした途端、子供たちの表情が変わる。その理由とは。

シローは登場しないのに、彼の面影と人柄が画面からじわーっと伝わってくる。子供たちにシローが付けた名前には胸が熱くなるし、ビーム兵器で湯を沸かす方法を教えてるなんて、いかにも彼らしい。戦争がもたらした荒廃の中で描かれる温かなエピソード。

エンドクレジットで流れる名曲「嵐の中で輝いて」に、やっぱり08小隊好きだなぁと思う。カラオケで歌いたい。ついでに「10 Years After」も歌いたい🎤♪

あのラストは蛇足という意見もあるかもしれない。だけど走り出したミケルと涙したキキのように、僕らも彼らを求めていたんだ。



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機動戦士ガンダム第08MS小隊

2025-02-04 | テレビ・アニメ



ガンダム好きだと身近な人々は僕を理解しているようだが、MSの名前を間違えて長男に「はい再履修」と言われる程度の者でございます。「08小隊」は主題歌はちゃんと歌えるくせに(笑)、本編にきちんと向き合っていなかった作品。昔観た時途中で投げ出していたようだ。2024年、配信で改めて鑑賞。

戦争が人間を狂わせる話を僕ら映画ファンは幾度も見てきた。過酷な状況下で自分を貫ける、自分の思いをまっすぐに口にできるのは困難なこと。ガンダムシリーズでもそんなキャラクターは稀な存在だ。

本作の主人公シロー・アマダは地球に配属されて初めて小隊長となる。軍のお堅い秩序に収まらない、部下思いの優しさと常道とは違う自由な発想をする人物だ。地球に降下する前のエピソードではボール1機でザクに立ち向かったり、スナイパー役の陸戦型ガンダムを射程ギリギリに配置したり。雪山で再会したアイナと二人だけ取り残される回、武器で湯を沸かして暖をとる場面は、彼の人柄が見えるエピソードで好き。優しさはあってもアツさは忘れない。

スパイ容疑がかけられた際には、戦争に対する思いを素直にぶちまける。普通の人なら長いものに巻かれるよなぁ。今の君に敵が撃てるのかね?との問いに「わかりません」と答える。兵を移送中のジオン機に銃口を向けながらも撃ち落とさない場面も印象的だ。その後で、その機長とモビルスーツ戦をする羽目になる。後半は地球連邦もジオンも組織のクソっぷりが描かれる。それだけに、グフを駆るノリスの潔さとカッコよさが心に残る。ニュータイプが一切出てこないだけに、人間模様が等身大で、なんでもアリになってないのがこの作品が好きなポイントかも。

今回改めて見て、歴代ガンダムヒロインの中でもアイナ・サハリンはかなり好みだと再認識♡(CV井上喜久子に弱いのかもしれません)。主題歌「嵐の中で輝いて」もED曲「10 Years After」も名曲。カラオケ行きたい🎤
 



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カルタヘナ〜陽だまりの絆〜

2025-02-02 | 映画(か行)


◼️「カルタヘナ〜陽だまりの絆〜/L'homme de chevet」(2009年・フランス)

監督=アラン・モネ
主演=ソフィー・マルソー クリストファー・ランバート マルガリータ・ローザ・デ・フランシスコ

80年代映画育ちのわたくし、クリストファー・ランバートには妬みしかありませぬ。だって!ダイアン・レインの元夫で、その後ソフィー・マルソーと恋人だなんてっ!😖。とか言いながら、出世作「グレイストーク」も「ハイランダー」も「サブウェイ」もけっこう好きな映画。あの時期の売れっ子男優たちにはない野生味が魅力なんですな。本作はソフィーとの共演2作目。ダイアンの時も共演多かったな。いいじゃないの、幸せならば。

首から下を動かすことができず寝たきりのミュリエルは、介護してくれる人を募集していた。元ボクサーで荒んだ生活をしていたレオがそれに応募。頑なに自分の要求を通すことしか知らなかった彼女と、自分の居場所を見つけたい彼。雇う側と雇われる側という関係もあって、なかなか心を開かない二人が、次第に変わっていく様子が描かれる。

介護人に声を荒げて指示を出すミュリエルは、とにかくキツい女性。レオの不器用ない優しさに触れて、少しずつ表情を変えていく。小骨が刺さるのを恐れて魚を食べなかったミュリエルに、丁寧に骨をとって食べさせる場面。久しぶりに外に出た彼女と精油の香り当てゲームをする場面。印象に残る場面だ。一方でレオも、女子選手の指導者として再びボクシングに向き合うようになる。

ソフィーは表情と台詞しか演技できない難役。本作前半ではなかなかニコリとしない。その分後半に少しずつ見られる笑顔がいい。後半、レオが指導する女子選手を含めた男と女のエピソードが、盛り上がりそうで盛り上がらないのがやや残念なところ。



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2025年1月のプレイリスト

2025-01-31 | 今日のBGM

◆2025年1月のプレイリスト
2025年1月に聴いていた愛すべき31曲

1 The Times They Are A-Changin' (時代は変わる)(Billy Joel)
ボブ・ディランのカバー。2025年、時代はどう動くのか。
2 ワガママ MIRROR HEART(大橋彩香)
アニサマをチラ見したら流れてきた。どんなアニメの曲か知らないがいい歌詞。
3 Where Does My Heart Beat Now(哀しみのハートビート)(Celine Dion)
久々に聴いた。ホイットニーの曲とタイトルを間違える私💧
4 Both Sides Now(Joni Michell)
いろんな映画で使われているが、どれも主人公に気づきを与えるいい場面。
5 踊り子(Vaundy)
紅白で初めて聴いてサブスクで聴き直す。この時代に珍しいシンプルな8ビート。
6 High Life(Eve Hewson & Oren Kinlan)
映画「フローラとマックス」鑑賞。アイルランドの音楽映画にハズレなし。主演のイヴ・ヒューソンはボノ(U2)の娘。
7 Hold On(Wilson Phillips)
美しいハーモニーに癒される。
8 Anything For Love(Gordon Lightfoot)
デビッド・フォスター楽曲は大好き。
9 Somebody's Baby(誰かが彼女を見つめてる)(Jackson Brown)
思わずハモってしまう私♪
10 雪、無音、窓辺にて。(長門有希(CV:茅原実里))
北部九州は雪☃️

11 DOUBLE-CROSSING(井上鑑)
アルバム「預言者の夢」は、高校時代にカッコいいと思ってたサウンドの代表。
12 Au Revoir(Malice Mizer)
ふと聴きたくなりまして。歌えたらカッコいいだろうなぁ🎤♪
13 時間よ止まれ(クレイジーケンバンド)
思い出になる恋と西風が笑うけれど/この女に賭ける
14 涙のアベニュー(サザンオールスターズ)
初期のシングル曲ではお気に入りだった。中坊のオレは渋好みw
15 海を見ていた午後(荒井由美)
癒しの名曲。
16 時は流れて(萩原健一)
大学時代、先輩のセッションに呼ばれて🎹演奏。これを弾く19歳の俺って生意気w
17 Drag Him To The Roof(Toto)
この頃からルカサーバンド色が強くなる。でもどの時代にもそれぞれのよさがある。
18 The Highway Prince(Keyboard Prince)
ロックキーボードの永川敏郎とYUHKIによるユニット。プログレ好きにはたまらん♪
19 Silent Jealousy(X JAPAN)
様式美と激しさと無駄に長い間奏と、僕がロックに欲しい要素が詰まった作品。
20 アナログマガール’18(あゆみくりかまき)
簡単にデジタルでやりとりできる時代に、伝えられないのはキミガスキ♡というアナログな思い。

21 二人のバカンス(竹内まりや)
いかにも80年代!なキーボードとメロディ。清水信之と林哲司なんすね。納得😊
22 Lakai(Casiopea)
リラクゼーションにもってこいな曲よね。
23 ずっと作りかけのラブソング(秦基博)
映画「35年目のラブレター」試写会に参加。ストーリーとも重なるいい曲。
24 エイリアンズ(JUJU)
癒しのカバー。
25 星より先に見つけてあげる(森口博子)
会いたい気持ちは空を越えるのです。
26 SCOPE(Aimer)
アニメ「天久鷹央の推理カルテ」主題歌。
27 春夏秋冬(泉谷しげる)
久々に聴くと歌詞がしみる。報われない思いを抱えているのかな。
28 主人公になろう!(feat.鈴木愛理)(オーイシマサヨシ)
やっちゃった♪やっちゃった♪
29 裸足の女神(B'z)
B'z楽曲にしては歌いやすいので、一時期カラオケで歌いまくっておりました🎤♪
30 Just Another Broken Heart(涙のブロークンハート)(Sheena Easton)
初期シーナ・イーストンは時々無性に聴きたくなる。

31 この夜にさよなら(甲斐バンド)
あんたの愛を身にまとって/もうこの夜にさよなら






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