忘却への扉

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雪の夜に湯船で

2009-01-24 | 平和を
 まんがで読破 【戦争と平和】 トルストイ・作 企画・漫画/バラエティ・アートワークス 発行所/イースト・プレス
 雪の降り始めた夜、風呂に浸かり読もうと迷いながら選んだ本。ロシアと言えば雪と氷の厳しい自然と共存する国のイメージもある。
 [19世紀初頭、ナポレオン戦争の渦中にあるモスクワを舞台に描かれる一大叙事詩。戦う意味を見失う青年士官アンドレ、莫大な富を持ちながら真の幸福を思い悩むピエール、天真爛漫な少女から魅力的な女性へと成長していくナターシャ。戦渦はモスクワをも包み込み、様々な運命が交錯する。近代文学史に輝く超大作を漫画化。
 『奪えるものなら奪っみろ この不滅の魂を!』 『そんなに戦果が大事か!?戦争狂め!!』] どちらも帯にある漫画の解説と一こまの言葉。
 文学全集を買い揃え夢中で読む私がいたのさえ忘れかけているが、その中にトルストイの戦争と平和もあった。
 どこに引かれたのか記憶にないが、本の次に映画も見ている。翻訳者が本と同じで、スクリーンの右端に本を読む感じがした。
 大作と豪華さは印象に残るが、庶民の戦争と平和とは遠い感覚。漫画は湯船で読了し、シベリア抑留体験者の話を想い出す。