忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

捨てたと認めていた

2010-07-31 | 日々
 最近短い期間に財布やカメラを無くしたと慌てることが続いた。どちらも外出先で、財布は以前にも数回落としていた。どこで落としたのかわかっている場合は、悔しさが残る。
 家に置いて来た可能性があればいいが、先日は家から財布を持って出たと確信していた。自動販売機で飲み物でも買うかと、ポケットをあちこち探すがどこにも無い。
 車に戻り座席や足元を見るがやはり無い。行き場所を変え数回乗り降りをして、どこに落としても不思議ではなく100円ショップで買った元ケータイ入れの小銭入れは諦められるが現金は別。
 自由に私が使えるお金の全てが入っているとも言える。家族での外出時は、私は個人的に欲しい物にだけ支払うお金があればよい。1円も使わずに済む外出はよくあること。
 金額の多いか少ないかではなく、持っているかゼロかの気分の余裕が有るか無いか。出先でいきなりの不安は、家に帰るまで続く。諦めながらも探して見る。有った ! よかった ! 朝着替えた衣服のポケットに入っていた。
 数日後の外出時には孫たちを写すためにデジタルカメラを 車に積んだ。1回写してポケットに入れたつもり、だが次に写そうとすればカメラがない。無い 無い 見つからない。
 今度こそほんとに落とした。たぶんあの場所、まあデジカメはすぐ買わずしばらくはケイタイで代用と諦めた。それがなせか娘のバックに入っていたとは、ありがとう孫が犯人?
 昨日はまた財布を無くした。娘に借金を頼むことにして、わさわざ本屋に立ち寄りようやく満足。 家に帰りいつもの置き場にそのままあった拍子抜け。

元気で居たのか

2010-07-30 | 追憶
 犬小屋のそばが蛇の住処になっているのだろうか。数年前には犬の水飲み場で犬と蛇がにらめっこしていた。どちらも不思議そうに見合って蛇が草に隠れた。その次は犬に見つからずに石垣の隙間に入った。
 青大将と呼んでいるが毒蛇ではなく、ニワトリを飼うのを止め卵を食べられる心配もなくなってからは庭に居ても放ったまま。昨日娘が犬小屋の後ろで、ぬけ殻を見つけた。167cmの長さに、これから何年生きて行くのかとうれしくなる。

信条よりも‥‥

2010-07-29 | 平和を
 民主政権初【 千葉法相が死刑執行 東京拘置所で2人 】 信条よりも職責優先の矛盾点。 「死刑廃止を推進する議員連盟」のメンバーだった千葉景子法相は落選による議員任期切れ直前に死刑執行の命令書にした。
 昨年の法相就任後の会見で、死刑廃止や一時停止について「そういう方向がつくられていけばいいなあ‥‥」と個人的な気持ちとしてだが、真摯に述べたと信じていた。
 民主党の女性法相が慎重に対応すると発言していた重要課題を、ここに来て覆すとは思ってもいなかった。命を産み育て守り看取る女性に対する期待を抱いていた。
 信条よりも職責優先だが、その千葉氏の信条を認めた上で法相に任命されたはず。今回自ら異例の死刑執行立ち会いをしたことにも、死刑廃止の世論喚起にどれだけの意義があるのか。
 「踏み台から落下した死刑囚の手足がピクピクとけいれんしていた。ジョロジョロと失禁する音は今も耳に残っている」‥‥「立ち会った日のことは一生忘れない」とはある検察官。
 「死刑だけでなく、死刑を待つということも残虐だという点がベールに包まれているからこそ、死刑は国民の支持を得られている」とアムネスティ・インターナショナル日本の事務局長は指摘する。

 憲法36条で残虐な刑罪を禁じている日本に、絞首刑の執行が続いている。憲法前文と憲法9条がある日本に自衛隊と偽った軍隊があり、軍事条約を結び海外派兵までする。「戦争とは人殺しか」と気づいた人がいた。死刑も人殺しだと私は思う。

好きな順番

2010-07-28 | 共に
 夏休みで幼稚園児の孫がお母さんと2人でやって来た。港まで迎えに行くが、フェリーから自動車を運転しながら下りてきたことは未だかってないペーパードライバーだ。
 細長い2階通路を歩いて来た2人を観光港ビルの入口ドアのところで出迎える。数カ月での表情と体型に成長が見える。でもちょっとだけ恥ずかしそうな様子。
 『おばあちゃんと○○くんには、お小遣いでお土産を買ったけどおじいちゃんのは駄目』 自動車の後部座席に私の横に座ってお土産を手渡すが、ほんとに私を除いている。
 ゼロではないのだけどプレゼントもお土産もお小遣いなどは、私が手渡すことはめったにない。孫にとって私への態度は遊び心とわかっている。孫と私はまだ多少ふざけた関係がある。
 犬にも数日前ら2人が来るのを話していた。猫の匂いのする2人、犬好き娘は電話の声も聞いていて安心だか孫には注意が必要だ。できれば家族に順番などつけずにいてほしい。  なのに会う度に孫に『○○は誰が好き?』と聞いて話題にしている。孫もどう答えればみんなを楽しくできるか知っている。最初はおばあちゃんで犬も通って最後がおじいちゃん。
 『まだいいよ。家じゃ猫や金魚にメダカの最後にお父さんなんだから』慰めにもならない娘の言葉。でも孫と2人になって話す時には真面目に答えて、手助けもしてくれる。
 他を見下げ、自分の偉いを強要する権力亡者より、ふざけはふざけ孫の方が人間ぐぅ~んできていると自慢したい気分。

のどかな

2010-07-27 | 追憶
 リアス海岸ほどではないが、凹凸を見せる海岸線のすぐそばまで山が迫る。点々とある漁村の裏山には小さな石を積み上げた段々畑で芋や麦などの主食用、豆類野菜は味噌に漬け物にと年中自給自足の暮らしがあった。
 海岸近く平地にも地方での大きな町はあるが、陸地をずっと奥に入ると平地は少なくなり所々に水田地帯が広がっていた。町をうらやましいとも思わず、漁村も農村でも満足していた。
 敗戦で戦争が終わったことで先行き不安のおいつめられた庶民の暮らしも、貧乏で厳しいけれど将来に希望が持てるようになった。人情味の豊さをを感じる人々の多い、のどかな地方と話題にも取り上げられてもいた。
 一山越えれば方言もかなり異なるが意外と遠い地域との関係はできていた。歴史の専門家でもある友人などからも聞いたが、戦国時代には全国各地の武将が攻め込んで領地や支配者も変わっている。
 だがこの地に残り居ついた人たちも多くいて、もしかすると私の先祖も数百年前から移動を繰り返してのかもと想像すれば夢も広がる。わが家も祖父は小さな移動を、母方の祖父母は県東部より県西部に移っている。

 昔からのつながり土地柄も人々の長閑な気質を育てて来たのかも知れない。子供の頃には私もそののどかさを直接し感じていた。だけどいつの間にかどこが人間味溢れる地方なのかと疑問に思うようなる。
 物質的には豊かになったが、人間味のある人々の暮らしは削られた現実が見える。人間関係がばらばらになって行く時代、偽善的でないのどかさかを過疎化に逆らい維持するのは無理なのか。

関心度アップは余裕も

2010-07-26 | 追憶
 4月から9月までは毎月の部落集会は午後7時30分に始まる。10月から3月の期間は午後7時と決まっている。あくまで集会開始時間であり、集金や配布物があればもっと早く集まってくる。
 夏の午後7時過ぎはまだ明るい。集会所までは里道を歩いて行くが、途中は竹やぶのトンネルに太い立木と雑木のトンネルなどあってガサッと聞くだけでもイノシシではと山の中を目探しする。
 家の近所の畑など毎日来て荒らしているイノシシに、襲われれば大けがの危険があり、足元はマムシも危ない。わかっているがそれでも山道の土と雑草や落ち葉の感触が好き。
 まだこの時刻にツクツクボウシや ヒグラシがにぎやかに鳴いている。ヒヨドリやウグイスの声も聞こえる。「もうそろそろ眠りの時間ではないか?」と注意したくなる。
 かんだかい大きな声で『 テッペンカケタカ 』と何回も鳴き、他の蝉や鳥たちを黙らせた鳥の名前は思い出せない。子供の頃に祖父から教えてもらい、村の人々も『 テッペンカケタカ 』とか『 テンカトッタカ 』と鳴く鳥の話をしていた。
 私より上の人だったら知っているはずと、集会が終わり外に出てから尋ねてみた。80何歳かの人は『鳴きよるかのう、知らんなあ』 70歳の人も同じ返事。知らないのではなく、そのようなことに関心を持つ余裕を失っている。1人で家に帰ったところで、ホトトギスかと名が浮かび気がついたのも不思議。

ちちとの遭遇

2010-07-25 | 追憶
 いつも無題で届く娘からのメールに珍しく【 父との遭遇 】の題名がついていた。映画、未知との遭遇に引っ掛けたとはわかるが、私も父だが誰をさしているかは不明。
 本文を読むと飼い猫の父親猫が訪問したとある。[向こうはやさしい声で鳴いているのに、こちらは攻撃体勢に移る前の鳴き声] 先日およそ1年ぶりに父親猫が判明したのは聞いていた。
 噂話で知ったのかさっそく当の親猫が挨拶に来るなんて、それとも以前から子猫の居場所を探し当て時には様子を見ていたのかも‥。母猫でなく父親猫がわが子を探し続けるなどするだろうかとも思う。
 でも廊下のガラス戸越しに向かい合った父親猫の姿が室内にいる飼い猫の背中と共に写っている。父猫にはわが子だとわかっていてやさしい声かけを繰り返しても、幼く別れた子猫に父猫の記憶はほとんど無いに等しい。
 オス猫どうしだが父猫がたびたび顔を見せ呼びかけていれば、いつかは親子の感情が芽生えるかとも期待する。それとも野良猫生活を捨て安心できる家族の中に迎えられ暮らしている幸せを見て、もう子離れの時期だと認識するか。父との遭遇その再会の事実はわからなくても、会えて良かったなと言ってやりたい。

枯れ葉のマットで

2010-07-24 | 共に
 天候に左右される自然を相手に仕事をしているがつい数日前までの多すぎる雨量への心配から、もう高温日照りで熱中症対策を挨拶語に使っている。蒸し暑さから30℃以上の気温の直射日光は晴天の風景を喜べない。
 早くはないがわが家なりの夏時間で、少しでも涼しい午前中の間に多く仕事をするようにと思っても寝起きはわるい。8時前に到着して始めるのがやっとで、この数日は犬もいっしょに行く。
 犬だけは木陰の場所を予約済みで、距離限定の自由時間だ。私たちは日焼け止めと虫除けスプレーの助けを借りて、黙々と仕事を続ける。『 休むぅ 』を聞いて犬のそばに集まる。
 水分補給をして果物でも食べ、里道の落ち葉の上にゴロゴロあお向けなり仮眠とるなどする。寂しがりやの犬が、やって来ては顔を舐める。ゆっくり休ませてと言うのもかわいそうで好きにさせる。休憩も蚊に攻撃されて、のんびりはできない。
 正午を過ぎると家に帰るが、トラックの荷台は素足の犬には火傷をしそうで助手席に移動する。犬は夕方の散歩までゆっくり過ごせばいい。
 打ち水された庭を眺めながら犬は開け放たれた玄関の廊下でごろんと横になっている。昼食を済ませると私も隣の部屋のドアを開け、体半分部屋の中足だけ伸ばして犬のそばに置き仰向けで昼寝。時間は長くないが気分は良くなる。枯れ葉のマットもそうだが犬が一緒にいるからでもある。

やせ我慢の心地よさ

2010-07-23 | 共に
 わが家は犬だが全身の毛に暑いだろうと同情する。人間は居間で扇風機に涼しさを感じている毎日で、エアコンが動くかどうかも確かめてはいない。山々の緑の多さに暑さを凌ぐ。
 この猫のいる家はたぶん寒いほどではなくても、クーラーかけっぱなしだと思う。それでも『 頭はどぉれだぁ? 』とクイズが届くソファーの狭い背もたれに潜り込んでの恰好は、見せられるだけでも蒸し暑い。

輝きたいねん

2010-07-22 | 共に
 机の上にある積ん読本などを整理していて、本棚に積み上げているはずの本を見つけた。【 いくつになっても 輝きたいねん 】 著者/辻イト子 発行所/家の光協会
 表紙を捲ると人生 輝きを!! の文字と私への辻イト子さんのサイン。まだあれから1年経ってないんだとわかる。人権啓発行事で演題/知的障害者の長女といつも明るくを、講師/辻さんの話と夫婦漫才を聞いた際に買っていた本に書いてもらった。
 お喋りしながらの握手した感触まで思い出す本なのに、いつでも読める近所のおばちゃん気分の親しさからついつい数日前に読み始めて
昨日の夜に読み終えた。
 [ みなさんこんにちは、辻イト子です。私は、大阪は岸和田に住むみかん農家のおばちゃんです。一介の主婦だった私が、ひょんなことから四十半ばで芸能界入り、コマーシャルやらドラマやら、あれこれ出させていただくことになりました。新しい世界へ一歩を踏み出す。それは、自分を縛り付けてきた狭い世間からの脱皮でもあります。勇気を持って最初の一歩を踏み出せば、誰にでも別の世界が開けます。「ああ、私も明日からがんばろう。」この本を読んでくださった方に、そんな元気と勇気の素をおすそ分けできれば幸いです。(はじめにより抜粋) ]
[ ますます、イト子さんが好きになりました。 岸和田名物数々あれど、一にだんじり、ニにイト子。元気の源、請け負いまっせ! ] 木村政雄(フリープロデューサー・元吉本興業常務取締役)と帯にある。