忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

市民団体処罰対象?共謀罪乱用の懸念

2017-02-28 | 平和を

 【 積極的平和主義 だまされぬ 】 松山市 男性( 70・大学教員 )

 ◇沖縄で米軍の新型輸送機オスプレイが墜落しても「不時着」と言い換えられる。南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報に「戦闘」と記載されていても「戦闘ではなく武力衝突」と稲田朋美防衛相は詭弁(きべん)を弄(ろう)し続ける。
 ◇一方「共謀罪」から名を変えた、国民の表現の自由に制約を加えかねない「テロ等準備罪」。その法案の国会審議に注文を付けようとする文書を作成、配布させた金田勝年法相。こうした言葉の危機は憲法9条無視、三権分立を否定する事態につながる。「共謀罪と言えば最近、「弁護人」という韓国映画を見た。そこでは国家権力がサークルで学ぶ若者たちを弾圧した歴史的事実が描かれていた。
 ◇私はそのショッキングなシーンと、1933年2月20日、治安維持法で特高警察に虐殺された小林多喜二の姿とを重ねていた。[積極的平和主義]にだまされない知性と想像力が求められる時代である。]
                                    《 こだま 読者の広場 》 地方紙「投稿欄」より

 ( 忘却への扉 ) 【 治安維持法 】とは、[明治憲法下で、思想運動、大衆運動弾圧の中心にすえられた法律。関東大震災時に緊急勅命として結社や運動を禁止するため違反者に懲役10年以下の実刑を科した。
 さらに1928年田中義一内閣は「国体変革」の罪には死刑をも適用することにした。さらに41年には予防拘禁制の導入などの改正があり、最初7条だった治安維持法は65条にもなった。
 第2次世界大戦後の45年10月にGHQ指令で廃止されるまで、社会主義運動や労働運動はもちろん、思想、学問、言論、表現など一切の自由への過酷な弾圧の法的根拠として、処断者は数万人にも及んだ] (電子辞書 ブリタニカ国際大百科事典より 部分転載、正確をきすため直接原文確認を)
 「テロ等準備罪」と東京五輪を引き合いに利用し名を変えても、実質「共謀罪」拡大法案は、「治安維持法」とどこが違うのか曖昧(あいまい)。
 いったん法案が成立すれば、治安維持法のように拡大解釈、改悪され、国民の自由を奪い弾圧を許すことへとつながる。現在の法律で抑止可能な犯罪を、どうしても「共謀罪=テロ等準備罪」が必要だと強弁する安倍政権の強引さには、治安維持法への流れが同様に見え隠れする。
 「積極的平和主義」という言葉も、私の年代や戦中を知る者にとって、中国や、東南アジア侵略を正当化するためのスローガン「八紘一宇」(世界を一つの家にする)と重なるだけで、戦争の残虐さと悲惨さを思い起こさせる。真の平和主義は、現日本国憲法を活かすことでこそ培われる。


自然との共生や平和の種が育つのを

2017-02-27 | 追憶

 【 地 軸 】 2017/2/19 地方紙1面下段コラムより

[ 台地が目覚めるこの季節、日々通う道の傍らにも菜の花が揺れ、オオイヌノフグリが瑠璃色の彩りを添えている。ふとした拍子に地面で小さな影が動いた気がして「あっ、コロボックル」と目を凝らす。大人になった今でも。
 ▲児童文学作家の佐藤さとるさんの訃報を聞き、小学生の頃に読んだ「だれも知らない小さな国」を懐かしく思い出した。小指ほどの小さな人「コロボックル」と、彼らを見守る「ぼく」の不思議な交流物語。
 ▲澄んだ川のせせらぎや草の臭い…リアリティーあふれる詳細な描写で、透明感のある世界に引き込まれた読者も多いだろう。1959年、この本から始まったシリーズは累計発行部数約370万部。世代を超えて読み継がれている。
 ▲「ぼく」は、コロボックルが暮らす豊かな山を壊す国の道路建設計画を、皆の知恵と力を合わせて変更させていく。大人になって読み返すと、弱き者への敬意や思いやりと、貫いた意志の強さが、心の奥へじんわりしみ込んできた。
 ▲戦争で個の尊厳を奪われ、多くの死に遭遇した世代。「戦いとは無縁の物語を書くことで、読んだ子どもたちが平和を愛する人に育ってほしい」。悲惨さを書く代わりに、誰もが心の内に持つ世界の尊さを伝えようとした。
 ▲空想を豊かに広げる経験や物語が、人の心を耕すー。柔らかな心の土壌で、自然との共生や平和の種が育つのを信じた佐藤さんの、思いの深さをかみしめる。]

 ( 忘却への扉 ) 1928(昭和3)年生まれの佐藤さとるさんが31歳で1959年に自費出版した「誰も知らない小さな国」。
 佐藤さとるさんもだが、コロボックルの名や姿(なぜかカラーで)はよく見聞きしていた。二階の本棚に本もあり(少年少女講談社文庫 1973年第1刷発行の1979年第11刷発行本)読み始めた。
 「ぼく」の父親は戦死、町が空襲に遭ったことはちょこっとだけふれ時代も分かるが、より「自然との共生や平和の種が育つのを信じた」あのころを私も、コロボックルがいたような気分にさせ、身近に感じた。
 だが、どこまで読んでも絵ははっきり覚えているのに、本を昔読んだと思い出せず、長女が自分で買ったのかと娘に尋ねてみた。「小学校の時 お父さんが買ってきた本」と、読んだことも作者のことも知っていてくれ、うれしくなった。 


毛まり?(蹴鞠)

2017-02-26 | 日々

                          [ 茶色い だんごむし ]

 警戒心なんて全くなし。にいちゃんが居れば、条件反射でボールと見間違え、蹴(け)飛ばされかねないのに。


気をつけないと

2017-02-25 | 共に

 私の運転は危ないと妻がハンドルを握る。先月は、家の倉庫を出るためトラックのエンジンをかけたが、エンジンは始動したのに車が前に進まないと慌てる。タイヤ止めは置いてない。
 私が交代すると普通に前進。再度運転を変わると今度は発進できた。原因はクラッチを踏み込んでいたから。いつもクラッチに足を乗せる癖があり、少し踏み込んで走ることはよくある。プロから注意されても習慣は変わらず。
 必要な時には踏み忘れるのか、ギアをガリガリ鳴らしても平気で、車に無理はさせている。ペーパードライバー期間が何年もあり、多少の自己流はあるのかも…。
 逆切れされると事故のもと、黙っているが、一時停止の場所でも、取り締まる相手次第の微妙な時も。制限速度は守る気なし?。いつか交通違反で捕まるのではと、不安なのは私だけ。
 先日は交差点手前で信号は赤。対向車は当然停車のためにスピードを落とした、すると停止して待つ側のこちらの車はそのまま曲がった。「信号 赤!」と言ったときは、すでに遅し。信号見落としに対向車との間隔に余裕があり、曲がれるとでも思ったのか。
 バックが苦手の自覚がないのに、サイドミラーやバックミラーの関心が薄く、大事にはならなかったが物にぶつけ、大声で注意されたことも。
 人ごとではなく、私自身の問題でもある。「人の振り見て我が振り直せ」母の口癖を思い出し、自分に注意を喚起する。友人も「運転に気をつけるようなった」と言っていた。お互い思っていることは同じ。


主要舞台は安倍晋三劇場

2017-02-24 | 平和を

 【 安倍政権 透ける「改憲」姿勢 】 松山市 男性( 77・無職 )

 ◇現在「小池劇場」や「トランプ劇場」が進行中だ。しかし、主要舞台は改憲問題であることを忘れてはならない。
 ◇衆院選を前にした2014年、安倍晋三政権は報道の自由に対し圧力をかけた。それ以来、テレビ局の変化は顕著だった。先日、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理委員会が選挙報道姿勢についてテレビ局に奮起を促す意見書を公表した。それは評価されるべきだが、BPOが改めて発表しなければならない状況こそ異常だと思う。
 ◇今、自衛隊の南スーダンにおける国連平和維持活動(PKO)の日報の内容が国会で問題視されている。稲田朋美防衛相は「戦闘行為ではなく武力衝突」と答弁。どうやら「戦闘」という表現が問題らしい。戦闘行為と武力衝突、何がどう異なるのか私には分からない。憲法に違反するかは国会で議論すればいい。紛らわしい言葉で逃れようとする姿に「改憲」の姿が透けて見える。]
                                    《 こだま 読者の広場 》 地方紙「投稿欄」より

 ( 忘却への扉 ) 憲法解釈変更という憲法違反を犯してまで武器を持つ自衛隊の海外派兵。といえる戦闘地域でもある南スーダンでの部隊。
 戦闘行為と武力衝突は同じこと、言い逃れができるはずなどない。数を頼りに黒を白、議会制民主主義欠如の政党と議員の寄り集まりで成り立つ危険な日本の政権政治が進行中。
 (権力側の)秘密保護法に戦争法、国民総背番号制に拡大共謀罪ほか、安倍晋三主演舞台は目玉として「改憲」が共演。
 政府は、トランプ米大統領のとの首脳会談で確認した(…軍事…)同盟強化のため、防衛力=軍事力増強の前倒しを行うつもり。税金の使い道が、軍事費に偏る懸念のしわ寄せは国民負担増大…。


キツイ表情も穏やかに

2017-02-23 | 追憶

 【 ペットを簡単に捨てないで 】 西予市 女性( 56・主婦 )

 ◇7日付本欄「ペットの幸福は家族の幸福」を拝読し、こんなに動物とのかかわりを考える優しい方がおられるのか、とうれしくなった。昨年末、知人から「かわいがっていた犬を亡くし悲しんでいた親戚夫婦がやっと次の子を買いたい気持ちになったのだけど、どこかにかわいい子おらん?」と相談された。
 ◇私は、殺処分になる動物を保護し飼い主をさがすボランティアをしている知人を紹介した。そのご夫婦はさっそく訪れ、一目ぼれしたという犬の飼い主になってくれた。私はその犬の幸せを願うとともに、知人とそのご夫婦に感謝した。保護されている動物をペットにしてほしいと思うが、ショップで高価な動物を購入しても、邪魔になって捨てるとまた殺処分になる動物を増やすことになる。
 ◇私は山から下りてきた捨て猫や野良猫を保護し、自費で避妊・去勢手術をしている。初めは「金がかかるし何の得にもならん」と言っていた夫も今では協力的だ。保護した直後はキツイ表情の猫も愛情をかけるにつれ、穏やかになってくる。ペットを簡単に捨てる人は、自分が大切な人にポイと捨てられたらどうなるのかを考えてほしい。]
                                    《 こだま 読者の広場 》 地方紙「投稿欄」より

 ( 忘却への扉 ) 現在は行動範囲が狭くなり、野良犬や捨て猫などに会うこともほとんどなくなった。だが、過去には出会う機会がよくあった。
 犬が居たわが家に犬の方からやってきたことも数回ある。猟期になると獲物を追って懸命に走る猟犬は、飼い主とはぐれ迷子になることも。それを知っているので飼い主が捜していてはと放したことも。
 虐待を受け傷を負った犬の時は、わが家に自分で住みつきながらも、エサは食べるのに、人間を最後まで恐れキツイ表情のままだった。あの顔は今でも忘れられない。もう少し長生きしていれば、心を許してくれたかもと残念に思う。人助けならぬ、犬助けをもう一度したい気持ちは消えない。


メールより英語よりまず日本語

2017-02-22 | 共に

 【 地 軸 】 2017/2/18 地方紙1面下段コラムより

[ エアメールと言えば国際便、ではなく航空便。1911年のきょう、インドで初めて飛行機で郵便物が運ばれた。8㌔先の駅まで、6千通が空を飛んだとか。
 ▲100年たって、「空飛ぶ手紙」は圧倒的に電子メールの時代になった。世界の1日のメール総数は2千億~3千億通とも。飛び交う情報の膨大さに、息をのんで空を見上げる。
 ▲「国語の授業で、中学2年生に電子メールの書き方を教えよ」ー文部科学省が、次期学習要領の改正案で示した。確かにメールの「正確な理解」と「適切な表現」を磨くことは、新時代の必須の学力かも。
 ▲短文読解は長分よりも難しい。メールなどは感情が見えにくく、誤解や思い込みも生じやすい。ただ「電子表現」に疎く、舌禍を引き起こしているのはむしろ大人。無理して指導するより、自身の読解力を高めることこそ大切。
 ▲だが、大人の表現力たるや赤点もの。うそや悪口をツイッターで2千万人に発信する米大統領、「共謀罪」の必要性を問われ「判例にある」「なかった」「判例的な考えだ」とぐだぐだな日本の法相…。当の文科省も天下りのあっせんは「人助け」と言い張る。「正確な理解」を求めるのは、ちょっとずうずうしい。
 ▲メールより英語よりまず日本語。「わたしたちはスマホと大人になっていく、たぶん初めての人類だ」。そんな通信会社CМのように、大人を反面教師に、軽々と飛び越えていく力を子どもたちに。]

 ( 忘却への扉 ) うそや悪口をツィッターで発信する米大統領は、公の場でも暴言を吐き続ける。だが、報道陣が質問を浴びせ、真実を報道し続けているのが日本との違い。
 トランプ米大統領の新聞社批判に対し、抵抗を止めないテレビ画面を知人と見ていて、安倍晋三政権の圧力に負け追及をひかえ過ぎの日本メディアは恥ずかしくないのかと思う。
 暴走安倍政権を支える閣僚(官僚)たちも、国民向けに日本語を曖昧にし誤魔化すことで、組織が何とか成り立っているのはご存知の上。政権側にとっては、読解力が向上しては困るのだ。


戦争にならない努力を

2017-02-21 | 平和を

 【 戦争はしないと誓ったのに 】 松山市 女性( 62・無職 )

 ◇1日付の本紙「愛媛詩壇」に載っていた「そのとき」という詩に深い感銘を受けた。長崎への原爆投下をめぐり、命の重さや国家、愛国心などをテーマにした詩だ。できることなら、この詩を英訳して米国の人たちにもぜひ読んでもらいたいと思った。
 ◇戦争、それは起こるべくして起こるともいわれる。そういう時は誰にも止められないそうだ。では、どうしたら戦争は起こらないのだろうか。先人たちは戦争にならないような努力をどのようにしてきたのだろうか。日本は過去に不幸な戦争をしてきた。そのことによって多くの人たちが亡くなり、また悲惨な目にあった。そして二度と戦争はしないと国民は誓った。
 ◇それなのに、日本はどうして米国から戦闘機を買い、いつでも戦争に備えると言っているのだろうか。ボブ・ディランさんの歌「風に吹かれて」のように、答えは風の中にあるのだろうか。
                                    《 こだま 読者の広場 》 地方紙「投稿欄」より

 ( 忘却への扉 ) 二度と戦争はしないと一般国民は誓った。 だが、戦争加害者側は罪を償いこともせず、米国の手で政治の表舞台に再登場。
 日本国憲法の下、米軍の下僕として自衛隊の前身が元軍人らの指導によりよみがえる。右派政権は、あの戦争の反省を全くすることなく、再び「戦争をする国」へと着々とくわだてを画策してきての今。
 戦後まもなく日本は朝鮮戦争に関わり、ベトナム戦争当時は、日本でも反戦運動が盛り上がった。当時、フォークソングと言えば反戦歌であり、日本でも数多く歌われた。
 ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランさん。「風に吹かれて」も私の好きな歌。私がよく聴いたのは女性反戦歌手ジョーン・バエズさんの声だったが、日本公演の際には、圧力が掛かり、集まったファンに向けての彼女の呼びかけを、通訳が、異なる訳し方をしたと報道されたのを覚えている。


うのみにせず耳をふさがず

2017-02-20 | 平和を

  【 地 軸 】 2017/2/13 地方紙1面下段コラムより

[ [あの人は『出羽守』だからね]。そんなしゃれは今も通じようか。「では」と「出羽」をかけ、「欧米では常識」などと引き合いに出し「日本は遅れている」と言いたがる人をやゆした。
 ▲対して「豊前守」もあった。「豊前」は本来、失望してぼんやりする様子だが、腹立たしい意味で使う人が多く「ここは日本だ」と怒って耳を貸さない人に冠された。
 ▲殊に「アメリカではね」と、心酔する「出羽守」を輩出してきたのが米国。だがその米国は今、政権丸ごと「豊前守」のように映る。米国第一、壁、外国人の排除…。
 ▲明白な虚偽を「オルタナティブ・ファクト(もう一つの事実)」と強弁したコンウェー米大統領顧問が今月また、架空の「イラク難民による大虐殺」を引用、イスラム7か国からの入国禁止を正当化しようとした。追及された末の釈明は「言い間違えた」。失望と憤りでぶぜんとする。
 ▲うそを真実と言い張り、事実に基づく批判を「うそニュース」と切り捨てる。そんな風潮がいつか「米国では常識だから」と、世界を侵食してはいないか。例えば現場の自衛隊員が「戦闘」と断言したのに、大臣が「衝突」と言い換えるような。
 ▲「インターネット上の『もう一つの事実』にあおられ、不寛容、ナショナリズムが、大手を振って歩いている」(欧州委員会高官)―。うのみにせず耳をふさがず、不都合な真実に目を凝らしたい。出羽守も豊前守も、共に。]

 ( 忘却への扉 ) 日本の安倍政権の予算委員会での答弁や国会審議かと思えば、米国も登場して。それほど似ていることに驚いた。
 自衛隊員よる現地の状況報告にある「戦闘」を、大臣があくまで「衝突」と言い換える場面は私も聞きつつ、呆れると共に軍隊を持つ日本の危うさに不安が増した。
 日本国憲法を犯し、武器を持たせ軍隊化した自衛隊を、戦闘状態の南スーダンに派兵させ、「戦闘」を「衝突」と言い逃れは今更厚かまし過ぎる。南スーダンの現状が厳しい政情不安で、戦闘頻発の危険な状況にあるのは、国連も認めるところではないか。


いらっしゃい

2017-02-19 | 日々

 久しぶりに立ち寄った道の駅で、出会ったネコ。私にとっては招き猫から「いらっしゃい」と声かけられたような気持ちで近づいた。
 多数の人々の出入りする場所に居るネコには、野良猫だとしても、人なっこいのもいる。