忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

不名誉な異名

2017-10-10 | 平和を

【 地軸 】 2017.10.6 地方紙1面下段コラムより

[ 【差別や分断の最高司令官】-トランプ米大統領の不名誉な異名がまた増えた。「口撃」の的は、米国で最も人気のプロフットボールNFL。
 ▲人種差別への抗議で国歌斉唱時規律を拒否した


軍国主義の黒い亡霊を

2017-10-09 | 平和を

 【 宮野さんの遺言 】 生活文化部 原田 茜 《 取材最前線 (地方紙記事より) 】

[ 児童文学研究科宮野英也さん(伊予市)の回想記「ぼくの戦争・紙芝居人生」が10月中旬に刊行される。学徒動員の記録をまとめた著書などを収録し、平和への真摯(しんし)な祈りが込められた作品。完成を前に宮野さんは4月、91歳で鬼籍に入った。
 小学校教諭を務めていた宮野さんは平和の語り部を自認し、紙芝居などを通じて反戦を訴えた。活動の根幹にあったのは教え子はの思い。「知らない間に軍国主義の黒い亡霊に引き渡し、再び戦場に送ってはならない」とつづり、つよいかくごがうかがえる。
 戦争体験者の大半は80代以上となり、肉声を聞ける時間はもうあまりない。書籍をはじめ、写真や手紙といった遺品は当時を知る貴重な資料だ。この手がかりから証言をつないで実像に迫り、戦争の意味を問い続けることが次代に残された大きな宿題だと思う。
 吸収におびえ、多くの死者を目にしながらも聖戦を信じて使命感に燃えた青年時代を振り返り、無念さをにじませる宮野さんの言葉は重く、深い。「若い世代こそ、憲法や民主主義について考えてほしい」。改憲に向けた動きが加速しようとする今、゛遺言〟を胸に刻む。] 2017.10.3

 ( 忘却への扉 ) 同じ日の紙面地方欄に、太平洋戦争中に別子銅山に強制連行され亡くなった中国人労働者を悼む慰霊祭が寺で行われた記事を読む。日中友好協会が1983年から毎年開いているもの。
 住友金属鉱山の別子銅山は、今はマイントピア別子として観光客が多数訪れる。私たちも何度も行ったが、坑内作業のため中国人を強制連行、渡航中や就労中に飢え、疫病などで208人が命を落とした歴史は知らずにいた。
 軍国主義の大日本帝国は海外各地を侵略しただけでなく、中国・朝鮮人を強制連行国内でも過酷な労働を強制させた。隣り町には朝鮮人が多くいて、敗戦後も日本人のその人たちへの蔑視と差別は酷く、風化させてはならない。先日、マイントピア別子に行ったので探してみたが、売店にある銅山の歴史本にも強制連行の記述はなかった。


国民の頭上を通り過ぎる法案

2017-10-05 | 平和を

 【 総選挙よく見極めて1票を 】 今治市 女性( 72・主婦)

 ◇安倍晋三首相の電撃的な衆院解散の方針が伝わってから、永田町は急に騒がしくなった。「なぜ今?」といろいろ言われているが、選挙は負けるリスクが最小限で、勝てる状況にすべきものらしい。
 ◇新党も慌てて多数の候補者を立てるようだが、人物をよく選んでもらいたい。とにかく、議員には人として常識のある人になってもらいたいものだ。何度も繰り返される政務活動費の不正取得、不倫問題、挙句は暴言議員と、頭のいい先生方のすることとは思えない。うそを平気でつけるのも政治家の条件のようだ。安倍首相も解散の大義をこじつけているといわれるが、急なことで、どの党も掲げてくる公約をにわかには信じがたいような気もする。今の政権にとって代われそうな野党が現時点で見当たらないのも残念だ。
 ◇国民の頭上を通り過ぎる様々な法案、都合の悪い公文書は破棄したという。これでは政治が信じられない。厳しく追及できる政党があってもいい。よく見定めて貴重な1票を投じよう。]
                                           《 こだま 読者の広場 》 地方紙「投稿欄」より

 ( 忘却への扉 ) 国民の頭上を通り過ぎるだけでなく、一般市民に狙いを定めて急降下。鋭いくちばしや足の爪を突き立て傷つけたり、素早く物を奪って飛び去って往く。
 先日夜、倉庫で作業している際引き戸の片方を開け外に出た。何かの気配と「ぶひっ!!」の大きな声?小さなのも聞こえる。真っ暗でイノシシだとは分かっても姿を判別できないだけに恐ろしくなり、素早く中に入って戸を閉めた。
 害獣の子連れの親イノシシは猛獣と化す。安倍首相やその類似議員と政党が重なる。小池新党らも安倍政権の右(極右)に倣(なら)えで批判勢力にはなりえず、安倍政権と一緒に談合法案が「猪突猛進」しかねない政界拡大を憂う。


第二自民党統合?

2017-10-02 | 平和を

 都民ファースト・ブームで東京都知事となった、小池百合子氏。東京都知事では物足りないか、新党を発足させ「希望の党」の代表にまでなった。小池代表は選挙の顔で、選挙が終わればと知事に戻る?
 小池ブームにあやかろうと細野豪志元環境相ら民進党を離党する議員も増える。それどころか民進党の前原誠司新代表は希望の党への民進合流を決める。事実上の解党行為であり、野党連合勢力と支持者への裏切り。
 だが、小池代表は数段上手、民進党出身者の公認に関し、「全員を受け入れるということはさらさらない」と、「安全保障や憲法改正といった根幹部分で一致するのが必要最低限だ」と政策や考え方が合わなければ「排除する」と述べ、公認申請に関して小池氏自身が選別すると強調した。
 その一方で、日本維新の会とは三大都市圏での選挙協力と積極的。小池「希望の党」は、民進党より日本維新の会に近い政党といえる。元は小池氏自身が自民党時代は安倍首相に近い存在であり、極右組織とも指摘される日本会議にも名を連ねる。
 「希望の党」が議席を得て二大政党時代が来ることを懸念する。安倍「1強」暴走政権と同類のコピー政党ができるだけで、軍国主義を突っ走り日本を破滅に追い込んだ、大政翼賛会の再来ともなりかねない。
 民進党が衰退を招いたのは身から出た錆であり、ここで野党共闘を投げ出し、党利党略も無く、よりによって小池新党に擦り寄るとは言語道断(ごんごどうだん)。


ぐにゃりと曲がったダリの絵のよう

2017-09-29 | 平和を

 【  地 軸 】 2017.9.2 地方紙1面下段コラムより

[ 「R・М u t t 1917」と署名と年号が書かれたシールを、家のトイレタンクに貼っている。気分は、立派な「芸術」。
 ▲ちょうど100年前、フランスの前衛芸術家マルセル・デュシャンが「泉」を制作した。レディーメイド(既製品)の小便器に、偽名の署名と年号を入れただけ。便器はアート化―既成概念を覆した作品は、ニューヨークで展示を拒否された。それがのちに、20世紀美術史の記念碑的作品に。
 ▲自分で作らずとも、無意味でも、見る者がアートと思えばアート。反芸術運動「ダダ」の巨匠、デュシャンの「以前」と「以後」で美術鑑賞のまなざしは一変した。おかげで今や、現代美術を見る心持ちで道端の草やごみ箱も楽しめる。展覧会グッズのシール1枚で世界は変わる、のだ。
 ▲「破壊の芸術」ダダの精神は、夢や幻覚など無意識、不条理を表現するシュールレアリスム(超現実主義)に受け継がれた。見る側に「無意味の意味」を突きつけ「新しい思考」を迫ったデュシャンの問いは決して古びない。
 ▲さて、どんな「意味」を見いだせばいいのか、首相が描く「解散騒動絵巻」は極めて難解。「閉じるために開く」臨時国会、「丁寧に説明した」といううそ、矛盾とこじつけの「大義」…。
 ▲政治の現実は、ぐにゃりと曲がった時計で有名なダリの絵のように「シュール」(非現実的、現実離れ)。破壊と不条理の向こう側の真意を、ひたすらに見つめる。]

 ( 忘却への扉 ) 機会次第で、芸術鑑賞に時間をかけたい願望はある。どう感じるかは見る人の自由、時には満足して何回も展示品を見ることも。
 先々月に大きな美術館で見たたくさんの絵は、会場が広いせいもあったか、私にはぼやけて見えるようで理解するために後数時間見たかった。どこでも出品目録は買うのだが入場料の倍以上の価格に我慢した。入場口で買った記念の品は今日孫娘に送った。
 ビートルズなど登場した当時は私の趣味に合わなかったが、次第に好きになってきたものも、芸術作品もそう。人間味や思想を知り作品を見る目が変わることも。
 安倍晋三政権の逃亡「墨ふき解散」というか憲法改悪狙いの解散を、芸術に例える価値もないが、ダリの絵のように非現実的で現実離れしている政治なのは実感する。


物議を醸(かも)す平和賞

2017-09-25 | 平和を

 【 地 軸 】 2017.9.20 地方紙1面下段コラムより

[ 「猫は個体か。液体か?」。インターネット上で目にした問いに、フランス人の学者は悩んだ。物理学に基づき導き出した答えは「液体にもなれる」。
 ▲猫がどんな小さなスペースにでも入る体の柔らかさに着目した。「液体は容器に合わせて形を変える」との定義を引き合いに、猫がグラスの中に丸く収まっている姿で「立証」。ユニークな研究に送られる今年の「イグ・ノーベル賞」物理学賞を受賞した。くすっと笑えるテーマに研究者は真剣に取り組む。
 ▲本家のノーベル賞ではなおさら。だが、61年前の医学生理学賞「がん細胞の原因は寄生虫」に代表されるように、後に「誤り」とされるケースもある。
 ▲化学分野よりも物議を醸すのが平和賞。ベトナム戦争の停戦に貢献したとして受賞したキッシンジャー米元国務長官は「戦争を起こした国なのに」と批判を浴びた。そして今、ミャンマー民主化の「ヒロイン」とされるアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相に賞剥奪を求める声が上がる。
 ▲少数民族ロヒンギャを不法移民と扱い、ミャンマー国軍が迫害しているにもかかわらず、策を打ち出さないからだ。国際社会の批判を受け、ようやく人権侵害に厳しく対処すると言い出したが、政権への影響力を軍への配慮がみえる。
 ▲猫ではあるまいに、軍事政権という「古い器」に身を入れて目指す民主化の形を変えてしまったのか。器を新しくしなければ、真の民主化は遠い。]

 ( 忘却への扉 ) ユニークな研究に送られる「イグ・ノーベル賞」は、真面目だけに毎回笑わせてくれ楽しみに待っている。
 しかし、ノーベル・平和賞となると例にもあるようになぜこの人がと疑問に思う受賞者が時々発表される。先のオバマ米国大統領もその一人。
 ノーベル平和賞受賞後も米国は、世界最強の核大国そのままで「核なき社会」に逆行し続ける。北朝鮮の核の開発や配備に発射を脅威に感じてはいるが、米国が批判するのは説得力に乏しい。米国こそ、地球上の核廃絶に全力を尽くすべきではないのか。
 政治力が働くのではと思うことがある。想像だが、憲法9条がノーベル平和賞候補に上りながら受賞されな意義のも、政治的圧力が加わったのではと勘繰れる。
 日本人でノーベル平和賞を受賞した佐藤栄作。沖縄返還の功績と「核兵器を作らず、持たず、持ち込ませずの非核三原則の意義が授賞理由。
 だが、ベトナム戦争時米軍の北爆を支持し、米軍の補給基地として重要な役割を果たした日本。ノルウェーのノーベル平和賞委員会が刊行した記念誌の出版記念会見で、執筆者の1人は「佐藤氏を選んだことはノーベル平和委員会が犯した最大の誤り」と述べている。日本の国連大使のロビー活動による受賞工作があったようだ。沖縄への核持ち込み密約の合意文書も明らかになる。


過去 米国を奇襲攻撃した日本

2017-09-22 | 平和を

 【 北朝鮮 かつての日本を想起 】 松山市 男性( 89・無職 )

 ◇北朝鮮が8月29日午前6時58分ごろミサイルを発射し、北海道の東海上に落下したというニュースを見た。北朝鮮は国際社会から制裁包囲され、そうした脅威に屈せず自国の軍事力を世界にアピールしているのだと思う。
 ◇こうした事態を考えると、昭和16年12月8日に日本軍が米国の真珠湾を宣戦布告もなく奇襲攻撃したことを思い出す。当時の日本も世界からあらゆる面で包囲され、あの戦争に突入した。自分も天皇陛下のため、お国のためと16歳で戦争に行った。最後の最後まで戦い、竹やりででも米国と戦うのだと戦意高揚したのと現在の北朝鮮は同じである。
 ◇北朝鮮は核を保有していると思う。あのヒロシマ・長崎に投下された原子爆弾の数1000倍の威力があるそうだこの兵器を使用したら破滅することは間違いない。太平洋戦争の二の舞を繰り返さないよう、北朝鮮に対し自制をしてほしいと念じてやまない。]
                                    《 こだま 読者の広場 》 地方紙「投稿欄」より

 ( 忘却への扉 ) この日本が無謀にも米国を宣戦布告なしに、奇襲攻撃した事実を知っている若者がどれだけいるのだろうか。
 親密な日米関係を装いながら、実態は上下関係が確立されている。もちろん侵略戦争を敗戦で占領された日本が下に利用される関係。
 北朝鮮を狼に例え脅威を煽るが、先の大戦を経験した人たちの中には、北朝鮮=大日本帝国を語る人も多い。戦中日本のスローガン「一億総玉砕」や「欲しがりません勝つまでは」米軍爆撃機の無差別爆撃による猛火に対して、バケツリレーの無謀消火命令。
 生命も人権など全てを無視した戦争。北朝鮮が核ミサイル攻撃を実行するとすれば、あの頃の日本と同様に自滅覚悟にほかならない。


いいかげんだと言い訳が出る

2017-09-21 | 平和を

 【 地軸 】 2017.9.16 地方紙1面下段コラムより

[ 「一生懸命だと知恵が出る」と語った戦国武将の武田信玄はアイデアマンだ。大雨のたびに氾濫する川に堤防を築き、水の勢いを弱めるために丸太で組んだ「消波ブロック」を考案。今もその工法は活用されている。
 ▲国内で流通する銅貨の質が悪くなると、金の含有量が非常に多い金貨を鋳造。信用力が高く、枚数を数えるだけで価値が判断できる。「計数貨幣」は経済を活性化させた。
 ▲金貨の周囲には太鼓の皮を止めるびょうに似た丸い模様を施したため、保証を与えることを「太鼓判を押す」と言うようになった。領民が安心し、豊かに暮らせるようにと知恵を絞った言葉は重い。だが。今は三文判のように軽く扱われているように映る。
 ▲原子力規制委員会が、柏崎刈羽原発の再稼働審査で、東京電力に原発を運転する「適格性がある」と太鼓判を押した。悲惨な福島の事故を起こした当事者。いまだ事故は収束せず、検証も終わっていないのに。
 ▲規制委は当初、適格性を疑問視していた。ところが委員長の退任時期が迫ると態度が一変。「事故の経験はプラスになる」「現場はかなり謙虚になっている」。高く評価する言葉をいくら並べても、言い訳にしか聞こえない。
 ▲国民の安全を懸命に考え、後世に胸を張れる判断だと言えるのだろうか。「再稼働ありき」で議論が尽くされたとは思えない。信玄はこうも言い残した。「いいかげんだと言い訳が出る」。]

 ( 忘却への扉 ) 武田信玄の「いいかげんだと言い訳が出る」。戦国武将の言葉は、今の「再稼働ありき」の原子力規制委員会を見事に言い表している。
 あれほどの大事故を起こし、検証さえ先送りの時間稼ぎ、責任を取らず無責任で居直る東京電力のどこに「適格性があると言えるのか。
 近くにある四国電力の伊方核発電所の再稼働にしても、安全神話の再稼働と大事故発生時の緊急避難など、自己責任を取らなくて済み、会社が負担と責任を負わない逃げ道は国とで既に確定済み。戦国武将に比べ、小物すぎるが民を犠牲にすることなど平気で威張ってはいる。


戦後民主主義への敵対行為

2017-09-18 | 平和を

 【 政治家靖国神社参拝は戦争賛美 】 伊予市 男性( 52・農業 )

 ◇靖国神社の参拝の是非について本欄で投稿が続いているが、私も一言述べたい。私の家も叔父が特攻隊で戦死した遺族で、叔父は靖国に祀られている。だが、私は複雑な心境だ。叔父のような戦争被害者とA級戦犯のような戦争加害者を一緒くたに祭っているのは違和感がある。
 ◇重要なのは靖国からA級戦犯を排除しても靖国神社の本質は変わらないという点だ。靖国はあの侵略戦争を「正義」の戦争として捉え、肯定して美化しているように思う。それは未だにあの戦争を「大東亜戦争」と呼んでいる点にもうかがえる。そのような場所へ首相や閣僚が参拝することは、あの戦争を正当化し、賛美することにほかならない。それは戦後民主主義に真っ向から敵対する行為であり、認められない。
 ◇やはりすべての国民が異論なしに参拝するためには、無宗教の国立施設の建設が急務である。そうすることが本当に英霊を敬い、日本の平和と繁栄を祈ることにつながると思う。「靖国史観」では前に進めない。]
                                    《 こだま 読者の広場 》 地方紙「投稿欄」より

 ( 忘却への扉 ) 靖国神社(元の東京招魂社)は明治2年(1869)に明治維新から、第2次世界大戦での戦没者約250万人を合祀している。
 靖国神社には政府から見て賊軍兵は除外されたと聞いたことがある。戊辰戦争に明治維新では政府軍側のみで、彰義隊や新選組を含む幕府軍の戦死者は排除。
 西南戦争でも政府軍のみで、西郷隆盛ら薩摩軍は対象外と死んでも差別されている。もっとも靖国神社を拒否・否定する人たちも合祀されている異常さは、戦争美化にあるのだろう。今後祀られる若者たちの追加を予想できる政権が怖い。


空襲警報発令!

2017-09-15 | 平和を

 【 ミサイルで放送が中止落胆 】 松山市 男性( 79・無職 )

 ◇ラジオ体操は昭和3年「国民保険体操」としてスタートして今年で89年になる。私は毎朝、繫多寺境内で体力維持のためにラジオ体操をしている。顔なじみと互いの健康を確認するのも楽しみだ。夏休み期間は子どもたちも大勢参加し、出席簿を首にぶら下げ、にぎわいを見せていた。
 ◇ところが、8月29日に北朝鮮がミサイルを発射し北海道を通過中とのニュースが入り、ラジオ体操が放送中止となった。われわれも子供たちも落胆し家路についた。この放送を聞き「空襲警報発令! B29襲来」で防空頭巾をかぶり防空壕(ごう)に避難した戦争中を思い出した。
 ◇しかし、逃げる時間は多少あった時代と違い、午前5時58分に発射され、同6時12分には日本上空を通り抜け太平洋に落下している。落下に備え避難せよと言うが、そんな時間も施設もない。それにラジオ体操の放送がある午前6時30分にはミサイルはすでに落下している。ラジオ体操を中断させてまで「ミサイル発射! ミサイル発射!」と連呼するばかりの放送をする必要が重要なのだろうか。]
                                    《 こだま 読者の広場 》 地方紙「投稿欄」より

 ( 忘却への扉 ) 15日、午前6時57分ごろ北朝鮮はまたもミサイルを発射、北海道上空を通過し、襟裳岬の東約2200キロの太平洋上に落下した。
 NHKはじめ各民間放送もあまりに繰り返し、ミサイル発射ばかり報道するので嫌になり、妻にビデオに入っているはずのいつも見る番組に変えてと言うと「北朝鮮がミサイルを発射したのよ!」と馬鹿にされた。
 2000㌔以上離れた太平洋上に落下してずいぶん時間が経過している。戦時中でもあるまいし、わが家には地下壕もないし、防空頭巾もない、。
 戦時体制への歩みづくりに利用し、国民の不安感をあおっているとしか思えない。北朝鮮への挑発をやめ他に日本としてできることがあるだろう。
 核発電所が稼働する地域の住民には危険な日々を押し付けられている。軍国主義時代の日本と重なる北朝鮮の異常さには、米国やそれに追随する日本にも責任があるのでは。