ここまで わざわざ

　隣り町の理容店からわが家まで、訪問理容に来てもらう。「店のお客さんは皆さん高齢者ばかり、亡くなる方も増えてきた…。先日はある高齢女性が家で１人で居たさい転倒、起き上がれず、たまたま立ち寄った身内が発見し病院に搬送され一命を取り留め、ようやく携帯を持つ気になった」と聞いた。
　電話のない部屋ですごす身体の不自由な私も、携帯電話が使えない期間心配だった。できるだけ足腰を弱めないためにも運動?をと思うのだが、転倒は怖い。古い携帯いつまた使えなくなるか、電池交換か買い替えは、もう言うのも止めた。

数のマジック

　勝ったと豪語する自民党だが、全有権者に占める得票割合を示す「絶対得票率」は１８．９%と２割に満たない。投票率４８．８０%と低すぎ、１人区がほとんどの選択肢を奪う、自民党政権有利の小選挙区比例代表並列選挙制度。
　「これでも民意を反映すると言えるのでしょうか？」と街頭インタビュー。選挙後半になっても「誰にどの政党を選べばよいのか わからない」との声を多く聞いた。だが、１８歳からの選挙権、知る時間はいくらでもあったはず、私はずっと選挙期間中の候補者・政党の選挙公約など言動には関心を向けないようにしている。国会委員会選挙区活動とそれ以外の日常言動にこそ真実が見えると思う。 自分たちの将来のためにこそ貴重な一票をと若者たちに願う。
　数週間前に携帯電話が充電不能のブラック状態に、昨日携帯が変化しているのに気づき久しぶりに送れなかった文を送信してみる…。

いってない！

　「言ってない」これまで何回聞いたことか。「お中元が届いたから電話して」と呼び出し音が鳴る携帯を手渡された。話し終わり、横で待っていた持ち主に返した。「病気のこと 話してないの？」
　発病した時点で「だれにも内緒に」と指示された。リハビリ病院入院中も見舞いは一親子だけ、退院後も内緒は守ってきた。内緒は嫌いな性格の私、口止めされた内容も忘れない。子供の結婚と出産、娘の死なども、なぜか口止め、おしゃべりではないが、できごとは周りと共有し感じたい。

もったいない

　釣り好きだが、主に外来種淡水魚ブラックバス釣りが趣味の知人に、気になっていたことを尋ねた。 釣ったブラックバスをどうするか？私の問いに、「釣り上げたらすぐ逃がす」
　リリース禁止ではないが、県によっては容器を設置し持ち帰りをしなくてもよくしているとか。ブラックバス駆除に力を入れている県さえある。大きな口で動いているものは何でもパクリ、釣り好きにはもってこい。「食べない」と言うが、検索には料理方法もあった。

ぬくもりと感触

　梅雨の合間どこかで鳥の鳴く声が聞こえる。この山里で鳥の声さえめったに聞けなくなるとは人間のせい?住民の減少や環境破壊も原因か。姿は見えない鳴き声を聞いて遠い過去を思い出す。なぜか、ぬくもりや感触。
　畑や雑木林の鳥の巣、親戚や学校の鳥かご、いろんな種類に触れた。家でもニワトリ、ヒヨドリ、オウムほかがいた。
　ぬくもりに感触といえば、犬、猫、ウサギ、牛にヤギは家族のような存在で、あのにおいは今も記憶に。

半月庵

　目覚め時、記憶にあったので深夜ではなく明け方かもしれない。夢でもなく言葉だけ、山口県岩国市錦帯橋に近い、料亭旅館の「半月庵(はんげつあん)」。
　二番目に産まれた娘が結婚した日、長女の予約してくれていた半月庵に孫たちも一緒に一泊した。あの日と翌日の時間が、私の大切な記憶として深く刻まれているのに気づき嬉しくもあった。なぜ、半月庵の名称だけだったのかはわからずじまいで悔しくも？

昼のいこい

　ずっと愛用してきたポケットラジオ?は枕元にあるのだが、農作業中の、ながら聴きはあんなにくせになっていたのに、身体が不自由になりベッド生活、時間はあるのにラジオはほとんど聴く気分にならない。
　先日ラジオのスイッチを押すとＮＨＫから昼のいこいテーマ曲が流れてきた。７０年前に「農家のいこい」の名で、農村向けラジオ放送と始まったという番組。歌や各地からの便り、私の人生の片隅を感じさせてくれるテーマ曲、短時間にはなったが?これからも長寿をと願う。