忘却への扉

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過去を忘れて

2009-01-28 | 平和を
 アニメ物語 【アンネの日記】 フォア文庫 ( 岩崎書店 金の星社 童心社 理論社 ) アンネ・フランク/原作 大石好文/文 の2000年第二刷発行を読んだ。
 過去に写真の付いた文藝春秋/発行の皆藤幸蔵訳・「アンネの日記」は、ビニールカバーを自分で作るほどに何度も読んでいる。
 アニメ絵本を元に内容を深めているこの本は、アンネ自身や当時の住まいを写真や映像で見ている私にとってまた一味違う。
 アニメ場面が各ページにあるアンネたちの日々の暮らし。ナチス・ドイツに占領されたオランダでの死に怯える、ユダヤ人たちの恐怖の隠し部屋での生活。
 それを支援する人たちがいたことには感心する。もし見つかれば重い処罰を覚悟の上だ。正しくを信念として実行する人が、あの戦争の世にもいた。
 軍国主義日本もイタリアと共にドイツとの軍事同盟に加わり、アジア・太平洋で侵略戦争を展開する。平和を夢見たアンネは、ナチス・ドイツの敗北を待てず、15歳で強制収容所で死ぬ。
 隠れ家の住民で生きたのはアンネの父親一人。ナチス政権の大量虐殺のうちユダヤ人だけで600万人とも。
 今回のイスラエルによるパレスチナ自治区ガザに対する、空爆と地上部隊の無差別攻撃は白リン砲弾まで使用。アンネの希望を踏みにじるとは・・、対話の和平に欠けている。