忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

物置の記憶

2009-02-28 | 追憶
 駄々っ子の子供を叱りながら、半分笑顔で「そんなにいつまでもガマンなこと言うのだったら、外の物置をあんたの部屋にして閉じ込めるよ」
 母親の言葉に怖がりの孫は、おそれながらもだって、だってと反論を並べる。毎日のように同様なことを注意され続けるのに、繰り返しいっこうに懲りずにいる。
 今日も下校の迎えに行って一緒に帰りながら「昨夜も何度も叱られ大騒ぎをしていたが、いつもあんなことして止めないのだったらお父さんもおじいちゃんも本気で怒るぞ」と言ったばかりなのに。
 他にもいろいろと話をして、孫の言葉に理解してくれたと思っていたのに家に帰るとすぐの裏切り。まあ、人の話を聞いていないのと、忘れるのはいつものことでもある。
 物置に部屋をも、派手にわめいた何回めのこと。最初私の「止めないなら外の物置に入れようか」から、母親の物置を勉強部屋にと変化した。
 「お願い。お父さんとおじいちゃんに叱られるのでいいから、物置の中はイヤ」原因は宿題の答えに、ひらがな10文字を書きたくなかっただけ。
 娘が思い出して言った。「お母さんも子供の頃おじいちゃんから、物置の中に入れ戸を閉められ。怖かったよ」 すぐ孫の関心は自分の入ることから、一度だけ母親の入れられた様子に移り聞いていた。反省はないが忘れるのもいいか。

パスワード

2009-02-27 | 平和を
 日常生活でパスワードなどを必要なことが増えた。小さなことだが記憶力の劣る私には厄介で、間違えないかと毎回不安になる。
 国内にかぎらず諸外国までつながる知能犯罪の悪質な進歩にIT化。公的機関や特定企業に管理される個人情報の安全はどれだけ保たれるのだろうか。
 個人情報は自分で守れと義務付けされても、誰もが防御できる社会ではない。飛び交うプライバシーの仕組みを嫌でも容認するしかない。
 こちらの情報が向こう側にどれだけ流れ、どう広がりどんな使われ方をしているのか知りたい。こちらのは筒抜けでも、向こう側のことは深く知れない矛盾を不条理だと思う。
 署名と印鑑や拇印、証明書等で自分を確認できたゆっくり動いた過去とはかなり違う。あの頃、手書きが普通でハガキや手紙は投函し数日が経過した後に届いた。急げば速達に電報もあった。
 何も当時を懐かしく想うのではない。だが不便でも例えば公的な文書を提出すにせよ、できれば窓口で担当者との応答で人との関わりを確認したい気持がある。
 時々変えるパスワードを通してなんとか信じられる関係。人肌の温もりを感じる人間味との出会いは限定されると思ってしまうのは未だこの社会に慣れないせいか。「またパスワードを変更しててと連絡が入った。

初めての授業

2009-02-26 | 平和を
 孫の授業参観に初めて出席した。小学2年生は合わせて9人で1クラス。学活の授業は『赤ちゃんの誕生と生長』
 [おなかの中の生長や誕生の様子を知るとともに、そのときの家族の思いに気づく]がその内容。子供たちの持って来た赤ちゃんの写真を画面で見て、みんなで誰のか当てることから始まった。
 ハイ、ハイ、ハイ、教室いっぱいにぎやかこと。黒板に文字を書き、お母さんとおなかの中での赤ちゃんの育つ様子が絵図で並ぶ。
 見ていて私も感動する。こんな授業を受ける児童がうらやましい。子供たちも興奮気味のようで、先生の質問にいっせいに手を上げる。
 お母さんの子宮で羊水に守られ、へその緒で繋がり生長して誕生する。生まれた赤ちゃんは実際のおおきさ重さに合わせた人形で、保護者も一緒に順番で抱っこを体験した。
 授業の後、家で孫は大切に残されているへその緒を見て喜んでいた。私も孫にお母さんの愛情とたいへんさをを話す。孫も珍しく真面目な顔で聞いていた。
 私自身小学校入学前から看護師と助産師だった母の、専門書や器具を見て話を聞いて育った。今回の授業を子供たちに大切ことと受け止める。命の重さ大切さを思いながら育って欲しいと願う。

ゆかいなうわさは

2009-02-25 | 共に
 地域でいろいろな噂を聞くのが嫌だと話を聞いた。物覚えが悪く噂話に鈍いと言うか無関心な私に、そんな情報が入って来ることも少ない。
 あまり気にしないでいいのでは‥とは言ってみた。事にもよるが回り回って聞いた当人が、嫌な思いをするのは当然でもある。
 悪い人でもないのだけどと、話した人を庇っている。どうやら今回の場合は、情報の重ね合わせの中で、ふくらみを持たせた数個の単語に問題があったようだ。
 気づかいの行為も、ちょっとした気配りが欠けたばかりに相手に不快感を与えもする。当人との会話なら、噂話の確認でなく本人からの新たな認識として受け止められるかも。
 私は自分で体験しないと、いわゆる噂話のほとんどが信じられない性格。それまでは私の思っている当人を信じていたい。
 また名指しで個人や家庭内の噂を言いふらす人もいるが、面白いのか病気のように感染させて広げるのを趣味にしているのか。
 悪意かどうかを別にしてもその行為を生き甲斐とするような人たちは自分の信頼性を削っているとみる。作った噂を聞きたくない。どうせ聞くなら、誰もが笑顔になれる話がいい。

読めなくて

2009-02-24 | 平和を
 わが家を離れて読書の時間は増えた。子供向けのと大人向けだが、どれも私の買った本ではない。図書館で借りたのを含め子供たちの本だ。
 読みやすそうなのと関心のあるのとを、2冊を選んで読んでいる。何冊も枕元に置き、その日の気分で本を決め眠るのも忘れ夢中になって読書していた若い頃が懐かしい。
 孫の1冊を読むのに数日かかる。童話でそれだから、小学校高学年生の読んでいる文庫本にはまだ手をつけていない。
 読書離れが進んでいるとは聞くが、いろんな形で本のあふれていることさえ幸せとも感じる必要のない現代でもある。
 軍国日本の敗戦後、本にも飢えた時代に生まれた私にとって本は宝であり生き甲斐の支え。わが家の本棚に並ぶ本たちは、私の体と心の一部と言ってもよいほど。
 遠く離れた場所で他の本を読める時間もうれしいが、数冊でもあの自分の本を持って来ていればよかったと思うことがある。
 「欲しい物があれば、送るから言って‥」との便りも、本棚から私の手で選び自分で運べないのだから断っている。
 雨の音を聞きながら、ふと本の部屋の本たちが恋しくなる。除湿機をかけてやらなければ‥。こちらでも本は新書版3冊を買ったが、枕元に袋に入って置いたまま。

元気な初心者

2009-02-23 | 日々
 誕生日プレゼントをかねた自転車が、男の子2人の孫の手に入った。最初の1人はまずメールと得意気に乗った写真で見た。
 かっこいいけど今後が不安。補助輪と手押し棒が付いてるけど、そんなの孫には関係ない。坂道ばかりの住宅街は走れる場所など公園だけ?
 さっそく下り坂で「お母さん、手を離して!握ってちゃダメ、離してぇ!」平地でやっと三輪車のペダルを踏めるようになったばかり。そんなのできるわけがない。息をハアハア走る母親が想像できる。
 もう1人はそばで見ていて驚くほどのすごい興奮ぶり。乗れるだけになお心配。教える間もなく姉より先に家を出て、スピード違反のままカーブで消えた。帰って来るまで昼寝もできず、布団の中でドキドキしていた。

ことばで友を

2009-02-22 | 共に
 【 耳の聞こえない子がわたります 】 マーリー・マトリン/作 日当陽子/訳 矢島眞澄/絵 フレーベル館/発行所
 [ 内気な少女シンディがひっこした街には、耳の聞こえない少女ミーガンが住んでいました。 アメリカの日常生活を背景にふたりの少女の心情をいきいきと描きます ]
 孫の本から選んで読んだ。今回最初に部屋に入り本棚を見た時から気になっていた。挿絵の少女はショートカットの元気な子。
 仲良し二人は親友だったりケンカをしたり。耳の聞こえない家族がいる家庭の日常など、あまり知らずにいた。最近になってテレビドラマで見たくらい。
 ミーガンに出会ってシンディーの気持にも少し近づくことができた。周囲に補聴器をつけた難聴の人はいても、耳の聞こえない人は分からずにいた。
 手話はことばと知識では関心を少しは持っていたが、なんとか覚えた指文字さえもう忘れかけているとは恥ずかしい。
 シンディはミーガンと友だちになり、指文字を覚え手話もできるようになり積極的な友だちの輪が広がって行く。
 ミーガンは手助けされるのが気に入らない。「お手伝いしましょうか」こんな一言の大切さを私も忘れていた。

ごろ寝に近い

2009-02-21 | 日々
 いつもは1日何度か横になる。眠ると眠れないとの違いはあるが、静かに目を閉じのんびりゆったりした気分でくつろぐだけでも十分だ。
 午前と午後に病院へ行く日、「今、JRに乗った。とのメールが届いたよ」と聞いた。到着は出迎えの大丈夫な時間だ。
 当日まで来るかどうかの予定がはっきりしなくて戸惑っていた。子連れの移動は大変だだろうが、待つ身としては落ちつかない。
 これまで以上に、にぎやかになるのはわかっている。昼間に眠っておかなければと思うが、少々興奮気味でただ目を閉じていただけ。
 暗くなって到着。まず男の子どうしの再会は、すぐに仲良しの友だちに戻る。私はちょっと忘れられてる感じ。しばらくすると歳上の従姉も戻って来た。 元気で楽しくから次第にうるさく危ない行動も加わる。孫たちはお風呂で騒いでお休みの準備。布団を縦横に敷き詰め1部屋6人一緒の寝床。
 目をつぶる前の私の枕の下に何度も孫の足。「気をつけて、頭を蹴られるかも‥」との注意を聞いて体を下げた。
 寝言や物に当たった音、あちらこちらと移動する。どこで寝てたか関係ない。ゴツンと痛いほど頭に頭がぶつかった。睡眠不足がたまり今日の昼寝は長くなる。

ロシアで吠えた

2009-02-20 | 平和を
 自民公明与党の内閣も末期症状を見せ、中川大臣の醜態を世界にさらしての辞任。主役であるはずの麻生首相は、求心力の低下も限界だ。
 日本全体に問題山積なのを放置して、与野党関係だけでなく与党2党の駆け引きや自民党内でゴタゴタだ。そんな余裕が日本にあるか。
 なのに今になって党総裁の麻生首相に対して、ライオン小泉元首相は国内だけでなくロシアでも吠えた。
 いまさら現首相を元首相が批判とは‥。05年の郵政解散?で3分の2の議席獲得の勝利に貢献がどうした。
 郵政民営化のこだわりは自民小泉の勝手だが、国民の1票は1法案だけへの意思ではない。4分社化など庶民の不便は麻生首相の言うとおり隠しての結果。
 それもだが「古い自民党をぶっこわす!」と吠えた選挙口約は守らなかった。歪んだ自民党体質を維持した元首相の責任を逃げている。
 定額給付金の財源法案について、衆院再議決本会議への欠席宣言。党議決定に反した行為と、前選挙時には郵政民営化に反対の同志に刺客まで。
 ライオン元首相自身はどうする。どうせなら唸って欠席するより、反対するか離党だろう中途半端も笑えない。国民のための政治を避けるとは、もう、ただあきれている。

反抗期だって

2009-02-19 | 平和を
 孫たちの近くに居る時間が長く経った。「いらっしゃい。大きくなって‥」年に数回の再会だと変化をはっきり感じるが、ゆっくり共に暮らし互いになれてくると隠さない自分も当たり前となる。
 歳下の孫は根負けするほど、相変わらず個性的行動を続けている。人の話も聞いているのかいないのか、そばで笑ってばかりもいられない。
 上の孫は少し様子が違っていた。やさしい笑顔の可愛い子の印象が祖父には強い。今もそれを無くしてはいないが、たまに感情を爆発させることがある。
 心の内部にどれだけのマグマ溜まりを持っていて、一気にそれを噴出させるのか、その威力はかなりのものだ。
 いつどこでどれだけ爆発するかなど、本人もわからないのかも知れない。反抗期で困ってしまうと親は言うけど、「売られたケンカは受けて立つ」互いに後に引かないのはどっちもどっち。
 だがやはり親子は短時間で解決するのがいい。いつの間にか普通に戻って話している。自我の発達過程の通り道。
 わかっていても、やはり親子のケンカは見たくない。心配無用のちょっとうるさい期間はいつまで続くのか見守るだけだ。