忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

いまごろになって

2013-07-31 | 追憶
 職場の仕事上の話を家に持って帰ることはほとんどなかった。もともと余計なことは黙っている性格なのと、仮に喋れば噂話が大好きなかみさん「他の人に言うたらいけんぜ」 と噂を広げるのも知っている。
 ただ例外として勤めて先のトップなど人間性に許せない点で、本人に直接他にも話すと言ったことを家でしゃべって無視された。
 「家で何も話さん そがいに喋れんかな」 とは言うけど、ちょっとしたことでも私から話せば「いらんこと言わんてええけん バカは黙っとって 聞きとうない」 で会話は途切れる。
 「○○さんが おとうさんは 遅くまで会社に残って せんてええこと しよるけん あがいなことになった 言いよんなはったぜ バカじゃないかな」
 元会社の先輩だった人の名がでる。先輩が昔、家で話した夫婦の会話をかみさんの友だちでもある奥さんから聞いた話に尾ひれを付けたのは直ぐ分かる。
 かみさんは私からも聞いて知っていたはずの古いことを掘り起こし、先輩を犯人に仕立て上げ私を怒る材料に使う手口はさすが。夫婦に家族仲良く話せたらいいなと、話せる先輩たちがうらやましい。

人間の犯罪性

2013-07-30 | 平和を
 チャップリンの【殺人狂時代】 1947年/アメリカ映画をDVDで見た。あの大戦後の東西冷戦がきっかけの赤狩り(日本でもあった)で、彼は作風が「容共的」とされアメリカを国外追放される。
 [チャールズ・チャップリン演じる連続殺人犯が裁判で言う言葉「人間を一人二人殺すと重罪になってしまう。だが戦争では何百人も殺すと英雄だ。どっちが重大な犯罪なのか」
 この凄い言葉が人間の犯罪性についてあらためて考えさせられる凄い映画。チャップリンが今回演じた主人公は、35年間真面目に勤めていた銀行員が不況のあおりで失業、体の悪い妻と子供のため仕事を探さなければならなかった。
 最後の仕事が殺人。お金持ちの未亡人にちかづき殺害して遺産をいただくことを繰り返す。現実にフランスであった事件をモチーフに第二次世界大戦後の1947年に発表した戦争と言う大量殺人にメスを入れたメッセージは反響をよんだ。
 笑いと紙一重の恐怖が背中合わせの傑作である。](以下略) 作品発表は侵略戦争の反省から日本国憲法の生まれた年代にも近く、その憲法を改悪し戦争を金儲けに利用ようとする勢力に殺人犯(チャップリン)の法廷での演説をどう感じるか聞かせたくなる。

あの時の氷

2013-07-29 | 追憶
 「入れすぎよ 1つか2つで ええやろ なんでそがいに だいぶ(多く)入れるがよ」 コーヒーに冷蔵庫でできた氷を入れているのを見つかり、また注意された。
 コーヒーカップに好きなだけ氷を入れても量はしれてる。どうしてダメなのかは不明。妻のいない場所だけど残った氷をかじるのが好き。歯が弱くなりガリッと強くは噛めないが、氷の砕ける音もいい。
 氷についての想い出いはある年にまでさかのぼる。氷が欲しいと頼まれ詰所の看護師さんに個室まで持って来てもらった。あの氷の音が忘れられない。
 相部屋の頃から点滴はしていたが腹水を5.000ccも抜くようになっていた。個室に変わっても、また次により看護師詰所に近い個室にも移動した。元々少ない食事の量がしだいに減っていった。
 「氷が食べたい」と二度ほど1階売店で袋入りのかき氷を買って美味しそうに食べた。でも甘い味さえ受け付けなくなったのか、氷に変わった。
 口の中でカリッと音をさせて嬉しそうに食べた。その数個の氷さえお皿で融けるのが増えていく。体内が広く冒されているのに、最後の日までできる限り自分で歩きあの笑顔を見せて一生を終えた。
 だから私もよい想い出につながる氷をかじる。あのいい笑顔を見せたカリッという音に、今もいっしょと感じていたい。冷たい氷も喉を通れば温かくなるこれも一緒と感じられる…… 。

はじめまして

2013-07-28 | 共に
 遅れはしないが開始時刻に余裕がなくてバイクで夜の集会に出かけた。開会前の集金でお金は支払ったのに、肝心の個人別の割り当てと金額を書いた領収書の兼用用紙を忘れ後で役員さん宅のポストに入れておくことになる。
 それともう1つ持参した調査表の記入もれに気づきこれは帰ってから電話で知らせることで了承を得る。出がけのごたごたでどちらも忘れてしまった。
 家から携帯電話に連絡があるかと少しだけ期待したけど、何もなかった。集会が終わりすぐ帰り、居間に入り領収印を押して部分を切り離し再度出かける。
 役員さん宅の門まで行くと、電話中なのか声が聞こえる。女性の声が止まないので、お客さんでもポストに入れ帰るつもりで庭に一歩、急に何かが足元にやって来てビックリ!!
 飛び出しのは子タヌキと間違えかけたちっちゃな子犬。その家のご夫婦と近所の女性が玄関前で涼みながらの犬の話題に私も加わる。
 家族の中に犬が加わるだけで明るくなれる。先客の女性が大型犬を散歩しているのを見ていたので話題にすると亡くなったとのこと、同い年のわが家の犬が気になる。
 ちっちゃな犬は家の中で飼っているという。家も広いが庭も広く、逃げ出さないようにしていれば駆け回り遊ぶには十分だ。でもかわいいけどとても小さくわが家の中型犬と比較すると、私にはひ弱にも思う。
 人それぞれだけど私だったらやはり中型犬の雑種でいいから長生きする元気そうな犬と、山仕事にも付き合い留守番も任せられる安心感を持ちいつも家族の一員の気分をくれる今の犬と次も会いたい。

小さな瞳の

2013-07-27 | 日々
 「来て!」と呼ばれて行くと、倉庫の間を指さされ見たけどわからない。壁に付けコンクリートの通路に置いたアルミパイプの隙間を見ると、なんとモグラが。
 逃がしてやろうと指を入れるが昔、幾度か噛まれているので私も用心する。土のある場所にまでは15m以上、手助けしなければ暑さと渇きで死ぬ・・・。
 昔はにぎるのも平気だったがちょっと弱気に、でもなんとか湿気のある所まで一緒に行きバイバーイ。互いにビックリ!!の数分間の珍しい出来事。

だれのため、何のため

2013-07-26 | 平和を
 【憲法がヤバい】 著者/白川敬裕 出版所/ディスカヴァー携書 [9条改正より怖い!? 自民党改正草案の罠 付録 保存判 日本国憲法] 発行日/2013年7月5日 第1刷
          そもそも憲法は
          誰のためのもの?
          何のためのもの?
          いつか来た道へとつながらないか?
 [「憲法がヤバい」――直感的にそう感じたのは、憲法13条の改正草案を目にしたときでした。「個人の尊厳」は、憲法学の授業で初めに学習する「憲法の根幹」です。その13条の「個人として」が「人として」に変わっている……いったい、どういうことなんだろう?
 そんな疑念をいだきながら改正草案を見ると、憲法の本質が、「国民の権利・自由を確保すること」から、「国家の形成・成長を確保すること」に変容していました。
 基本的人権の内容も、「人間が生まれながらにして持っている権利」から、「共同体の中で生成された権利」に変わっていました。
 国民主権も、「人類普遍の原理」から、「国の統治システムの一部」に格下げされていました。こんな大転換がはたして許されるのか、なにか取り返しつかないことになるのではないか、そんな危機感から、本書を執筆しました。]以上「憲法がヤバい」 帯とカバーより転記。
 この本は今回の参院選での危険な改憲と加憲の政権党と改悪勢力についての検討判断にも役立った。

お持ちでしょうか

2013-07-25 | 追憶
 「リサイクル▽△の ○○ですが ご主人、宝石やアクセサリーなど お持ちでしょうか」 受話器を耳に当てるとすぐご主人と呼ばれたのは初めてのことで戸惑う。ご主人ですかと問われれば、違いますと答えるつもりが出端を挫かれた。
 「持ってないですね」 「それでは 記念切手や記念コインはありますか」 持ってはいるけど記念に手に入れた品なんだから処分するつもりはない。だから返事は「持ってませんが」
 同様な応答を幾度も繰り返し、「それでは また何か 有りましたら ご連絡ください」 「はい お願いします」で電話は終わったけど、連絡先は聞いてない。
 短い昼寝時間の寝入りばなでうとうとし始めた時の電話だったが、聞こえてくる声と話し方に真面目に応えた。私がこのような電話に出る機会は少なく決断の権限もないのだが、時には聞いてみたくなる。
 昔はたまに古物商がやって来たが、近年はバイク、トラクター、バッテリー、パソコン等リサイクル収集に変わっていた。それも有料。
 今回のは買い取りだろうか、それとも詐欺か。ぶっそうなことが増えすぎた世の中疑ってかかることも必要かもしれないけど、先日ある家に行くと玄関の戸と部屋のガラス戸も開いているので呼びかけて留守とわかる。夜の電話で出かけていたと知り、カギの要らないのどかな昔を想い出す。

国民とのねじれは

2013-07-24 | 平和を
 選挙結果を受けて参議院の新勢力は、安倍政権の自民・公明両党だけで135議席を得て過半数を超えた。安定多数でねじれ解消というが、国民とのねじれは拡大の一途。
 昔みたいな独りよがりの暴走をしない期待は打ち消される。早くも憲法改悪への下地作りか、安倍政権は武器禁輸の抜本的見直しに向けた議論を本格化させ、従来の武器輸出三原則を事実上「撤廃」を視野に入れる。自民・公明の与党だけでは、まだ憲法改正発議の3分の2以上の両院議員数には足りないが、維新とみんなに民主党の改憲派を加えればできなくはない。
 安倍首相は改憲について「腰を落ち着けてじっくりと進めていく」と述べるが、集団的自衛権行使を容認する憲法解釈の変更に意欲を示す。
 憲法解釈の見直しには「公明党の理解を得る努力を積み重ねたい」と言う。行使を容認するための国家安全保障基本法案は議員立法ではなく、政府提出が望ましいとは国会軽視。
 今回参院選は52.62%しかない投票率、その内自民・公明の得票率はどれだけだったかを忘れないでほしい。1人区の仕組みに公明党と自民党のかつてない密接な選挙協力が奏功した結果にすぎない。
 両党の連携を緊密に進め日本の存在感を世界に示すためにも憲法改正を?公明は創価学会の池田名誉会長の平和への教えを守り抜けるか。
 政権に加わってから自民の悪政や解釈改憲結果を容認し続けて政権側に居座って来たとも思われかねないほどに歯止めの実態は霧の中ばかり。言い訳のできる「加憲」でなく初心のように、あの絶対「護憲」の立場に目覚めて欲しい。‥‥ この国の流れを変えるためには、無理を承知で頼んでみる 。

いいとこ選び

2013-07-23 | 日々
 高齢に加え夏バテもあるのか、体調が少し不良で睡眠時間は増えている。雨の降らない夏の昼間は庭の木陰で1日すごす。寝場所は鎖の範囲だが犬の自由にお任せ。
 本宅(犬小屋)1階と地下室にその左右、母屋の縁側下に玄関前のこの場所他。前足を乗せている所に顎を置くとひんやりして気持ちよい。犬の体重は多分変わり無し、私は今夜計ると49.8kg夏バテそれとも政治の現状から来るストレスか。

ふりかえれば

2013-07-22 | 日々
 長年購読していた月刊誌が休刊になった。わかっているはずなのに書店に入ると書棚を探す癖がまだなおらない。わが家の本棚には約8年間分が並んだまま。
 その本棚に入らなくなると古いのから廃品回収時処分して、順番に新しいのを足していた。でも休刊になり増えなくなると変化せず、移動できないのにも物足りなさを感じる。
 過去にも休刊とか廃刊で残念に思ったことはある。中には創刊号から購読して休刊になったものもあった。それは全号揃えていたのに、置き場に困り処分したがいまだにそれも残念に思う。あのままあれば日記のように時の流れがわかるのに・・・。

 長い年月には読むのから遠ざかっていた月もあるが、他の積ん読本と同様に、置いているだけでその本に対する想いは変わらずまた読めはする。