忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

きっかけは

2008-02-29 | 共に
 人付き合いが悪いと思われているかも知れない。本人の気持ちは逆で、多くの人との関係を持ちたいと思っているのだが。
 態度で表現するのは、不器用な性格ではある。人見知りが減ってくれれば、かなり変わるはずだがそれも無理。
 みんなと一緒の雰囲気は好きなのに、その場の雰囲気に乗るのは苦手。だからいつしか出不精になった。回数の減少が原因だろうか。
 人と話すのも嫌いじゃないが、何をどう話していいのかきっかけがつかめない。自由に誰とでも会話のできる人がうらやましい時もある。
 友人と道の駅に立ち寄った時、犬の鳴き声を聞いた。車から降りて中に入ると、何組か犬を連れた人を見つけた。
 犬好きの私はまず犬のそばに行く。若い男女と小さな女の子、そして二匹の小型犬。親子はお喋りしながらアイスを食べていたので、犬は黙って見せてもらった。
 友人は売店の前で、犬を抱き順番を待つ中年の女性に話しかけていた。もちろん犬が話題だが、彼が犬好きとも思わない。気安く話せる彼との差はかなりあるが私は私。
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笑われた笑顔

2008-02-28 | 共に
 お笑い番組ではないが、テレビで愉快な場面を見ていた。「何を一人で笑ってるんよ」テーブルの向かい側からの小さな皮肉と受け取った。
 笑っていたのかと、言われて気づく。笑い声を聞かれたわけでもなく、ただ相手の顔を見て投げた言葉。同じ番組を見てもいないのに。
 二人だけの居た部屋でだが、たとえ何でも身近に笑顔笑顔が多いのははよいことだと思う。その後自分の笑顔が気になった。自分の素直な表情を意識する必要などないはずなのに。
 自然な笑顔に違和感のある家庭だとは思っていないが、時に今回のようなこともあり戸惑う。のんびりした時間があってもよいはずだ。
 笑い声は派手なのに目が笑っていない人に出会うと、無表情のほうがまだ正直ではとも思う。本物でなければ意味がない。
 時と場合で日々の笑顔も変化する。言葉や態度には見せないが、笑顔の気持を共に感じたいとは思っている。笑いが下手だと笑わないでほしい。お互いの笑いが、上手で自然になれたらいいのに。
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窓から見えたと

2008-02-27 | 平和を
 夜9時を過ぎてケータイが鳴る。使用中ですぐに見れずに、わずかの時間が少し不安。長女からの写真添付のメールにほっとした。
 定期の用件での広島市内へ行く日だったのか。帰り車の窓から見える部分の原爆ドームを、私のために送ってくれた。
 私にとってヒロシマは特別な場所。平和公園と原爆ドームや広島平和記念資料館など市内の各所と、何度でも行きたい感じたい街だ。
 忘れないでいてくれる嬉しさとヒロシマ発のその日の原爆ドームから、平和の大切さを改めて考えさせてくれる。
 子供たちからのヒロシマの写真は、現実への近さが見える。広島に来るようにとの、誘いの文が続いている。
 ここ数年、ヒロシマを歩いていないような気分。それほどでもないのに、なぜか行かない期間をかなり長いと思ってしまう。
 まだ予定はないが、今年は一緒に広島で会えたらと楽しみにしている。ほとんどが舗装されてはいても、市内を歩けばヒロシマが真の平和を教えてくれる。
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同じ寝室

2008-02-26 | 日々
 結婚してから場所は変わったが、夫婦で同じ寝室は続いている。過去の出産など入院や、実家に親戚への泊まりに旅行とどちらか一人の夜はそんなに多くはない。
 薬を飲んでいるせいもあり、本当は夕食の後すぐに一度眠りたいのだが、そうすることは滅多にない。居間で一時間ほどすごすようにしている。
 それから居間はかみさんの一人部屋になる。必要な品が手近にある便利な部屋だ。私が見ることの無い品もそこに詰まっている。
 私は本の部屋に居ることが多い。まわりに本はあっても読まずに過ごすのがほとんど、そこでの時間を活かせないまま。
 毎日の入浴をいつにするかはその日の気分。寝室に入るのは私が早いが、眠れる順番はどうしても遅くれがち。
 隣のイビキが気になる夜がある。自分の耳鳴りというか頭が鳴っているに、合唱されるとなお眠りが遅くなる。ああ私の頭の響きはお隣さんには聞こえないのかと、気づいてはガマンする。
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鯛の脱け殻

2008-02-25 | 日々
 大きな鯛を買うことはなくなった。尾頭付の魚は注文で定期に家まで届けられる。鯛はあってもかなり小さい。他は町に行けば、切り身のパック入りが、時に加わる。魚は好きだが切り身など、ある程度下ごしらえのできた頭や骨のない魚を種類も知らずに食べもする。
 魚に骨があるのは当然なのに、骨を取るのが面倒に思うことがある。子供には孫たちが、魚の骨とか果物の皮や種など平気な子で成長をと言っているのに恥ずかしい。
 骨のない一尾まるごと尾頭付の鯛の思い出は、祝い事の引出物の和菓子。祖父母や父がみやげに持って帰るのが楽しみだった。
 鶴と亀とか松竹梅もあったが、味は同じなのに大きな赤い鯛が嬉しくて切り分けてもらうのを兄弟で待っていた。
 最近は和菓子の代わりに、砂糖が立派な鯛の形に詰まっているのをもらうことがある。炊事場にその砂糖の鯛が、数ヵ月置かれていた。
 見事な鯛だ。少しは動くがほとんど同じ場所にいる。生き物とは思わないが、馴染みの気持に近くなる。先日、鯛がいないのに気づいた。砂糖が必要ならと諦めかけたら鯛の脱け殻を隅に見た。いまだにその空しい姿のまま。
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いらない勇ましさ

2008-02-24 | 平和を
 海上自衛隊のイージス艦に衝突され、行方不明になっている漁船の親子。その家族の人たちが現場海域を訪れた様子をテレビで見た。
 甲板から荒れた海に向かって2人の名前を呼び続け、発見を祈る姿。千羽鶴や花束、お酒にシュークリームなどを海に流す。
 「早く帰って来て」「治夫、哲ちゃん」荒波の海に向かって辛い涙の呼びかけなければならない気持の原因は。
 早朝の凪の海へ出漁した漁船の親子は、その日笑顔で港に帰って来るはずだった。「人をのんだ海は怖いですね。荒れてますね」と妹さんは言う。

 「そこのけそこのけ軍艦が通る」庁から防衛省になった組織の中で憲法改正ももうすぐだと、威圧と傲慢さが増しつつありはしないのか。
 百歩譲って現憲法下の自衛隊は、必要悪の軍隊としてでも国民の安心できる暮らしと平和を守る義務がある。
 勇ましい軍隊など平和のためには必要ない。日本国民に奉仕する立場と緊張感をどこかに置き忘れているかのよう。
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割ろうとして

2008-02-23 | 日々
 この冬最後かもと思う霜の降りた寒い朝だ。水を溜めたタンクに薄氷が張っていた。氷を見れば割りたくなる。
 前の日に今年初めて、2羽のウグイスの鳴き声を聞いた。1羽はなんとかホーホケキョ、もう1羽は一緒に聞いていなければ鳥の名前も間違えそう。
 今年2回目の薄氷に右手を伸ばしたところで、左腕の脇にはさんでいたナタが先に氷を割って水の中にと消えた。
 瞬間なにが起きたのかわからなかった。木を切るために持っていた、ノコとハサミは残っている。ケースに入ったナタだけするりと抜け落ちたのだ。
 底まで手が届くかどうか。袖をまくり腕いっぱいに水の中。あと20センチほどが足りなくて、無理だと諦める。
 冷たい水に手を入れていたので鳥肌が立っている。そのまますくい上げる道具を持って来た。畑の草削り用のクワ。
 やはり道具か、簡単に成功した。最初からそれを使っていれば、冷たい思いもせずにすんだのに。失敗したイタズラっ子の気持。水の中に眠りを邪魔されたメダカが一匹泳ぐのを見た。
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木登り疲れ

2008-02-22 | 日々
 子供の頃から高い所は苦手だが、木登りは好きだ。下手なのに木にしがみつき必死で登る。目標の場所にたどり着けた達成感が嬉しい。
 竹とか下方に枝のない木だと、登り始めるともう遊びではなくなる。力が弱るか油断すれば怪我することは子供にもわかる。
 祖父の枝切りの様子を、下から見上げて手伝った。兄弟や友達など誰かが一緒だと、安心して木登りを楽しめた。
 最近木の枝切りが続いた。どれも畑の端に植えてあり、登ると下の段まで高くなる。一人では枝の折れる心配もあり緊張しながらの作業だ。
 先日の道路上にかかる銀杏の枝切りには応援が加わり心強い。登るのも梯子を使うが、木の上にいるだけで気もつかう。
 枝片づけの登り降りまで一人ですれば大変な肉体労働だ。数年前には一人でかなり切ったが、そのせいか伸び方が乱雑で一日木の上で作業した。
 身軽でない体を次々に移動する。好きな木登りも楽しむ余裕はない。周囲の景色を見るのも、道路を通る人や車の監視のため。頭や他も痛く眠れないほど全身が疲れた。もっとのんびり木登りを楽しみたいが、それには普段の手入れが必要か。
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どっちに向けた

2008-02-21 | 平和を
 マグロはえ縄漁船(7.3トン)が海上自衛隊最新鋭イージス護衛艦(7,750トン)に切断され、漁に出ていた親子は行方不明のまま。
 全長12メートルの漁船が全長165メートルの軍艦「あたご」に衝突された。最新鋭対空レーダーに航海用レーダーを搭載し、各所に見張り要員を配置しながらの衝突。
 親子の乗った漁船を破壊した、この軍艦の監視体制とは何なのか。平和憲法に反して軍隊としての存在価値を強めて来た自衛隊の危険な面を見せる。
 親族の方々のやるせない苦痛はいつまで続くのか。捜索に原因糾明にと漁師仲間たちの言動のすごさ。早く親子が見つかることを願う。
 他人事とは思えない。伯父たちの乗った漁船の事故を思い出す。あの時も親族は安否を気づかい、仲間が捜索を繰り返した。遠い他県の漁師さんたちにも長くお世話になった。
 今回のことは起こすべきではない事件。海難事故で忘れてはならない。軍隊は時に国民にも武器を向けると聞いた覚えがある。沖縄でのアメリカ軍兵士による事件と重なり、自衛隊の軍艦に憤りを消せずにいる。
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ほんわか笑顔に

2008-02-20 | 日々
 【あおくび大根2】著者・山崎 健 原案・はじめ 発行所・メディアファクトリー MSコミックス 久しぶりに一冊を一晩で読んだ。
 [あおくび大根 1999年12月26日東京に出現。日本人の忘れかけていた「わび・さび」の心を持つ主人公。趣味は踊り。座布団に座ってまったりと飲むお茶が好き。寝室は冷蔵庫(野菜室)]との自己紹介がある。
 この本は早く読みすぎてしまった。第1巻のようにゆっくり読めばよかった。損したようなもったいなさを残す。
 なんだこんな本でと言われてもしかたない。でもそこにこの本の魅力がある。底抜けのばかばかしさに、心が救われる気持にもなれるのかと気づかされる。
 大根の肌は触ると冷たさも感じる。でもこの冬の季節でも日溜まりの、のんびりと暖かさを感じる気分になれた。
 声を出しての笑いではないが、ほんわかした笑顔になれた。こんな気分に会うことも少なくなった今日この頃の休まるひと時。
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