忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

朝の出発

2008-05-31 | 日々
 4時過ぎに起きての予定だった。雨音を聞いてはいたが、はっきり時刻を確かめたのは6時近くになっていた。
 朝日の挨拶が早くなったこともあり最近少し早くはなったが、いつも7時半前後の目覚めが習慣だ。一朝限定でも、アラームを設定しない早起きは無理がある。
 旅行と言うほどでもないが、一応前夜に準備は終わっていると思っていた。それもまだとは、ゆっくりし過ぎている。
 私は昨夜に全てを詰め込み完了、バックは過積載状態だ。先に食事を済ませ薬も飲んで少し手伝い、犬たちの見送りを受け出発となる。
 数秒後に停車「ケータイ忘れた。持って来て」と運転手の指示を拒否はできずに急いで取りに行く。二回になった見送りのお詫びとお礼に、犬だけにだがオヤツを食べさせる。
 睡眠不足の数日なのに、自動車の助手席での仮眠も駄目。助手の仕事に励めと注意される。まだ三度の乗り換えがある。
 無事に乗り継ぎできて、やっと出発と言うべきか。旅行は不慣れで電車やバスにカードで乗るのも初めて、目的地のアナウンスを聞き逃すのではと緊張したが無事到着した。

長距離搬送有り

2008-05-30 | 平和を
 他所の問題だが大変だなと思っていた。医師や後継者不足など経営問題での病院・医院の廃業や行き詰まり。 それが急に地元の問題になる。1時間以上かけて通院する遠くの町の人たちにも頼りにされてきた総合病院が、大事な科目の医師減少からこれまでの診療が困難になったという。
 他の病院等の紹介患者のみの診察になる。総合病院の信頼性と利便面がより減少する。それに追い討ちをかけるように、曜日によって「救急車の受け入れをお断りする」とはショックだ。
 119番通報での救急患者を、市外の医療施設へ搬送することなる。その市外が車で1~2時間かかる場所の可能性が高い。
 過去に私も数回救急車のお世話なり、総合病院に運ばれ命拾いしている。2度目は数十秒か分単位差の、到着と手術で助かった。
 総合病院の存在と維持に、県や国の制度での支援があって良いはすではないか。多くの面で格差社会を進めている。
 介護保険制度に後期高齢者医療制度などと老後はできるだけ短く生きよと言うのか。「入山料取る姥捨て山」も距離まで遠くなると追加自前が必要だ。総合病院に通院中の私も別の医院になる。

朝の食事

2008-05-29 | 追憶
 家族の起き出す順序は、日や人によって少しずつ違う。「おはよう」の挨拶も子供たちが大きくなってからは無い。
 これでは駄目なのだが、長年言わずにいると言葉にするのが恥ずかしくなおさら言えない。娘や孫たちの帰って来た数日は、互いに挨拶も飛び交う。
 挨拶のある朝の食事が好き。手軽さからだろうが朝食がパンになって長い。最初は休日だけのパンが、いつしか毎朝食べている。
 私などいまでもパンはオヤツでお菓子の意識が残っている。職場での弁当を食べ残し叱られないために、朝ご飯を減らし訓練していたのが役立つ。
 食パン一枚で大丈夫な体。だが手作りの蒸しパンやホットケーキなどだと量が増える。朝食は一日の始めのエネルギーとなる。
 昔はカマドで火を焚くご飯炊きやお湯沸かしと手間をかけ、朝ご飯の用意が始まった。漬物に味噌汁と前の晩の残り物でもあればごちそう。何でも腹八分目食べれば満足だった。あの頃、祖父母や母ともおはようがあった。父と兄は、もうご飯を済ませ弁当持参で仕事に出かけた後。

ちょっとのことで

2008-05-28 | 日々
 犬の気分はわからない。下の道路を人や車が通っても、吠える時と吠えない時がある。よく知っている人が家に来ても同様だ。
 叱っても変わらないが、相手を選んでいるのは確かだ。理由は教えてくれず、吠え続けると申し訳ない場合もある。
 来客がわかっていれば、離れた場所に連れて行き邪魔にらないようにもするが滅多にあることではない。また犬が吠え始めた。
 宅配便にしてはドアの音も聞いていない。郵便は届いたはず。倉庫で仕事の準備中で、玄関前を見てみるが誰もいない。
 道路に出てみた。ああ野良犬でも来たのかなと思っていると、道路端に止めた車の後側から走り去るバイクがあった。
 人物は黒いヘルメットと背中を見ただけで、誰だかわからない。郵便受けを覗いて、いつも随筆集を届けてくれる友人だと知った。
 玄関までの通路が三ヵ所あるのと駐車の陰が邪魔をした。滅多にない機会を、わずか数秒の差でお互い気付かないまま逃してしまう。
 随筆集よりずっと付き合いの古い、彼のお母さんからの封書も今回初めて一緒に届けられた。より気持は近くになる。

学校の花田植え

2008-05-27 | 平和を
 五月女姿の孫の写真が送られて来た。地域と小学校の合同で行われる毎年の田植えの行事のようで、2年生の孫はまだ応援側で見物だ。
 お姉ちゃんは田植えもして大太鼓打ちか、途中で手の皮がむけバンドエードを二重に貼って頑張ったと。昔ながらの田植えと伝統行事に参加する。
 食と地域と職業を体で覚え考える、いい体験だと思う。森があり田畑があり川もある。数世代一緒の家族環境。
 自分たちで植え育て収穫して食べる。食物に対する気持は、今後ますます大切な時代へと突入する。テレビの大食い番組など日本の恥。
 子供の頃から家庭で学校で自然の農作物や魚介類など、もっと手に触れ料理や加工する機会が必要ではないのか。
 果物の皮を剥くのは手が汚れるからイヤ、料理にナイフを持つと危ないからダメ、魚はぬるぬるして臭いからキライとそんな子供に育てている。
 自然と共に生活は成り立って行く。大人たちはそれを無視して金銭欲を優先する。軍事力は当然のことだが、開発も環境破壊を早めている。大切なものは身近にある。

君は名人か

2008-05-26 | 日々
 倉庫二階の軒下に車を置いて、母屋の方へ歩いて行く。丈の長い草花も茂り通路が狭くなっている部分もある。
 話をしながら前の私と後ろにかみさん、少し間がある。「待って早くここに来て。蛇がいるみたい」「ハメかも知れない。棒を取りに行って!」
 私がまだ見つけられずにいるうちに、次々指示を発する。ハメとはマムシのこと、かみさんの興奮も当然で本当だったら大変だ。
 手頃な棒を握り駆けつける。草花の茎の隙間に、肥満のマムシの色柄を見つけた。「早く殺して」と指示が飛ぶ。同じ蛇でも青大将は家の主だがこれは別。
 残酷なことは私の役目。助けるつもりはないのだが、逃してしまった。毎日何度も歩く場所で、足でも咬まれたら命に関わる。
 江戸鍬で周辺の草花を押し倒し、探すが見つけ出せない。絶対に捕らえなければと、かみさんの強力な意志が勝つ。
 道境の花を植えてある箱の下にいるかもと言う。かみさんが鍬で少し動かすと、本当にそこにいた。すぐ棒で押さえ箱を移動して、交代し私が鍬で殺す役。
 よく今まで咬まれずにいたものだ。家や庭にいたのもこれで4度目か。山で見つけるのもほとんどかみさん、おかげで無事でいる。

ほめを忘れて

2008-05-25 | 共に
 他人の欠点や落ち度に、強い関心を持って批判する人がいる。そのような情報集めが上手だと、そばにより手先を自認しゴマをする者も寄って来る。
 良かったことじゃなく、記憶から消したい見聞きしたくなかったできごとを多く思い出すのも世の中のせいだろうか。
 本当はこれまでの人生でも、嬉しいこと楽しいことがたくさんあったはずなのだ。それらを帳消しする後期高齢者医療制度など、国民を都合よく分割し追い込む政治。
 歳を取るに従い幸せが減少し、不安が増して行く。そのような日々の中で、感情も落ち着きを無くしつつあるのがわかる。
 だから過去の忘れたいことまで、関係する人などに出会ったりすると思い出し気持を抑えきれない。数人を覚えているだけなので、物覚えの悪さに助けられている。
 良い所を見つけることも必要で、自分に都合の悪い人の意見も聞く耳を持ってもらいたい。自分は他の者たちより偉いんだと思っている人にこそ、特にお願いしたいのだが無理か。

見送るホタル

2008-05-24 | 日々
 長寿ではあったが、長期の闘病生活の身内が亡くなる。夜10時頃に知らせが入り、他に連絡をしてから駆けつけ明け方まで側にいた。
 その日会場での通夜の儀式が終わると、前日の寝不足と明日の予定のためにも早めに帰る事にする。川沿いのガードレールから下を見ている人影が何カ所かにある。
 ホタルが数匹いたとは聞いていた。曲がるべき橋に来た時、そこに自転車の女子高生二人がいて避けてくれた。
 立ち話かホタルを眺めていたのか、川に一匹光っている。「ありがとう」と声をかけるとお辞儀をもらった。
 次の三叉路でちょと行って見る?と小さな橋を渡る。川にはホタルが飛び、脇に車を止めた先客もいる。川から離れた場所に車を置き、先客と一緒になる。
 すぐ近所のおじいさんおばあさんに息子夫婦と孫たち。誰もが初めて見るこれほどたくさんのホタルの数は、今夜表れたことだと言う。
 家屋や農薬使用の農園などのある川の両側にホタルはいない。川を飛んでいるだけ、まるでホタルの道だ。そのホタル川の上流には亡くなった女性の家がある。

青大将と犬

2008-05-23 | 日々
 庭にある犬小屋を、犬はあまり住宅として使用するのが好きではない。仕方なくその場所に居る時は、手(足)作りの地下室や広場過ごすことが多い。
 頭上には日除けのネットが張られ、地面にはマットが敷かれて、わが家の一員では贅沢な生活環境とも言える。
 マットの上にごろんと横になったり伏せの格好をよく見る。先日マットがめくれてその先を、後ろ足を立ち上げ犬が見つめていた。
 犬の水入れがある所で、花の済んだ緑の葉が周囲を隠している。何かいるのか探して見るがわからない。えっあれか。
 小さな目が2つあり、舌もぺろぺろ震えている。葉っぱで全ては見えないが蛇に間違いはない。毒蛇かどうかも気になる。頭に丸みがあり見えている胴体だけでも長くて太い。
 青大将だ。犬とのにらめっこにきたのか、水飲みなのかどっちだろう。犬も興味津々で、蛇を遠ざけたほうが無難。
 しっぽを掴んで振り回すには太すぎる。見える部分に棒を当て、移動を促す。青大将は家の主との言い伝えがある。犬から離れてくれればいい。
 初めて見る大きさだった。翌日家族の一人が車で帰って、道路幅いっぱいある蛇を踏みそうになったと驚いていた。無事で良かったと青大将に思う。

後ろ姿に

2008-05-22 | 共に
 特別な理由などないが、ふと古い友人の名前を検索する気になった。探しながら意外と多い氏名だと知った。 手紙やはがきが届いていて年賀状のやり取りも続いていた。いつかこちらからの片道便となり、私も止めたが今年は遅くに届き、そのままになった。
 別の形で便りは出そうとは思っているたが、まだ実行していない。私の意思確認のための、彼探しの検索なのかも知れない。
 Webページにある資料の中に、氏名と住所と数字が並んでいた。可能性は高いが、これでは満足しようもない。同じようなのが他にも。
 別のは祭りの見物客と説明をしている人の写っている場面と、その会場の説明文。祭り準備の責任者に彼の名前があった。
 探していたものに出会えた。たぶんこの後ろ姿の案内をしているような人が彼だと、想像の中では見つけている。
 彼の勤め先も関係する祭り、それが彼でも不思議はない。こんな時、後ろ姿が嬉しくなる。本人に尋ねるきっかけにもなった。近い内に手紙を書く気持ちにしてくれた。