忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

あいたかった人に

2011-02-28 | 平和を
 朝の開店を待ちかねてドラッグストアに入る。私は役にはたたないが車内に残しておくよりは安心との考えからか、いっしょに行動させられた。他にすることはなく、店内で商品のポスターや説明文を見るのも飽きてしまう。
 居場所のすぐわかる並んだレジ近くの通路で買い物が済むのを待っていた。米などを抱えた男性が横を通りすぎ、少し行くと低い場所に荷物を下ろし内ポケットの確認を始めた。
 ちょっと太ってはいるが元同僚の先輩だ。「あの台車を 持って来(こ)おうか?」と売り場の米がを山積みになった車を指差した。『大丈夫』とは言ったが私に気づいた様子はない。
 手で肩に触れ「 ○○さん わしよ 」 目と耳が多少不自由でもある先輩を、驚かせないようにはしたつもり。やっとはっきり私を見てびっくりしてから笑顔になった。
 誰か何かを言ったまま離れず肩まで叩くとは‥思われてしかたないのに、すぐ昔に戻って喜んでもらう。あと数年もすれば80歳だと初めて知った。
 戦争中は神国日本・天皇陛下のためにと学校でも勉強はほとんどせず、竹やりや木製で銃剣術は軍事教練は殺人訓練と運動場を農地に耕し食料増産に貢献。だが悪ガキ仲間とサボり遊んでた。
 悪さだけでなく厳しい人生体験も彼が話すと普通のことに。年齢の差を感じず気楽に冗談も言って来た。怒ると怖いの噂は知らずにつき合った。新たな情報、いくらでも長く話して居たい。でも「あっ!買い物終わったけん 行かんと 元気でおってよ 会えて嬉しかった」 残念だけど店を出る。

しずかに登場

2011-02-27 | 日々
 新聞記事を見て来ることなった梅まつり会場下の広い駐車場は満車状態。休日でもあり大勢の人たちで、白や赤に黄色の花が見ごろの園内は急傾斜の通路も混雑していた。
 イベント会場はラジオの生中継と、梅の種飛ばし競争や餅つきに餅まき、梅にちなんだ各種販売でにぎやかすぎるほど。お神輿も担がれ上がってきたが会場内では静かなもの。

ながいきしてね

2011-02-26 | 共に
 今年初めてウグイスの上手な鳴き声を聞いた。例年だと鳴き始めば下手でしだいに上手になっていくはずなのだが。まだ1羽か2羽しかいなくて比較いできないのかも知れない。
 ウグイスの『ホーホケキョ』は求愛の呼びかけで、相手に出会えなければいつまでも鳴いていると聞いたことがある。梅の花びらが少しずつ散るころになってのウグイスの声、見た目はメジロのほうがかわいいけどウグイスの鳴く声は大好きで待っている。
 犬はウグイスの声を聞いてどう思うのか尋ねたくなる。わが家の犬は猟犬ではないからか、小鳥にたいしてエサとか遊びやケンカ相手と見ていない。犬の近くに吊した干し柿もヒヨドリの餌となった。
 下の道路を犬を連れ散歩している知人女性と犬を話題にしばらく休憩する。大きめの可愛い犬ぬは初めて「首が長いなあ」 『足は短いけん ダックスフントや いろんな犬が混ざった雑種みたい』
 自宅から片道でもかなりの距離、犬に散歩させられてる格好だ。『引っ張られて疲れる もうそろそろ 温和しくなるはずだけど』 さあどうかな。
 『死ぬとかわいそうで、もう犬は止めたと 毎回思うけど 我慢できずに飼うことにする』 私も同じ。わが家の犬は今年で12歳になると言えば、『今の犬は 14~5年は大丈夫よ』
 そうあって欲しい。今年になってテレビ番組で利口な犬を見てその飼い主を真似、左右の手のひらで質問に答えるのを試していた。それをまさか覚えるとは、犬には無理せず甘えん坊で長生きするよう頼んでいる。

といれのかみさま

2011-02-25 | 追憶
 「トイレの神様」を作詞作曲して歌い、大ヒットする現象を喜びたい。私が子供の頃に祖父母と暮らしていた古い母屋の便所にも、神様は居ると教えてもらっていた。
 『ばあちやんが子どもんころには、どこにでん神様が居(お)ったんち、いまは怒って出てこんのち、なしか』とは、OBSラジオの人気番組「夕方なしか」/なしか焼酎でお馴染みの八鹿酒造会社のCMだ。
 そう、あの頃村やに山や畑にも神様は居た。わが家のあちこちにも神様が居ると、祖父母はよく手を合わせていた。朝まだ暗い内から仕事に行く父と長兄に合わせて大人たちは起きている。身近な神様を信じ共に暮らせる幸せがあった。
 『トイレ掃除 しといてよ』 それまでも気になれば私が掃除をしていたが、役目のつもりも美人になりたくてでもない。職場のトイレ掃除を始めたのも同じ、自分もきれいなトイレを使いたいだけ。
 わが家で今回初めて指示されて、ちょっとショック。1度も誉め言葉など欲しいとなど思っていない。家のはまだトイレと言うより簡易水洗に代えただけの古い便所の神様が居そうな場所、早くきれいにしなければ。
 今日は数時間犬に逃げられ、探したり待ったり心配し気分的にも疲れる。こっそり裏口を通り申し訳なさそうに帰って来たのはいいのだが、とても撫でてやれる状態ではなかった。イノシシの便所の神様と遊んだのか、体中が大変なありさま。奇麗にはしてもらったが、暖かい日で良かったと思う。  

青空の下で

2011-02-24 | 追憶
 梅の木は道路横から伸びている、と言うより道路ができる前からある。先日福山の伯母とも話したが、建物も以前は瓦や杉皮屋根の牛小屋に山羊小屋などだった。
 子供の頃はそれらの屋根に上がって遊んだ。当時の梅の木はもっと太くて高く屋根の上から登るのが楽。コンクリート屋根は平ら伏せた石臼を踏み台に、犬も季節の移り変わりを楽しんでいるかのようだ。

できそうだけど

2011-02-23 | 日々
 [人間は年をとるにつれ月日の経つのを早いと感じるようになってくる] その理由の1つに体験する物事にたいして次第に新鮮味は薄れ、繰り返しと感じる分が増えるだけ時の流れを早いと思うという。
 とはテレビ番組のうけ売りだけど半分納得で半分疑問。頭の刺激の問題からか私はこの年になっても、1時間半日ひと晩が薬を要るほど長く感じる日も多い。
 そんな日が続けば当然ひと月や1年までもゆっくり遅いと考える。忘れるものが多すぎるので、実際は何回も繰り返した経験まで再度体験する必要がある。忘れた自覚は残っていて新鮮味に欠ける。
 気楽なゆったりだと好みだが、もやもや気分のゆっくりは苦痛ともなる。好奇心は持っているつもりだが、やる気を無くして働かない。先日の犬を追いかけた時のように考えずに行動するのは危険かもとは後で感じる。
 気持ちではまだ町民運動会のリレーに出ても走れると思っていた。若い頃は重さ50㎏余の荷を担ぐか背負うのは毎日でも当たり前だったのに、近年たまの22㎏を無理だと逃げたくなっている。

追いかけて

2011-02-22 | 共に
 道路に面した倉庫の引き戸を少し開いて仕事をしていると、荷台に物と犬を乗せたトラックがエンジンをかけたまま一時停止した。今日はもう一匹の大きな犬は一緒じゃないんだ。
 思っていると先にトラックより前を走って行ったらしい。だろうな いつも自由、勝手気ままに見える犬がじっとしているはずはない。荷台の小さな犬とは性格も種類も違うが仲は良い。
 家の犬の鳴き声も聞こえていたので、話は短めで終わりトラックは走り去った。なのにその後にカツン!と何かの音がしたので、ふたたびトラックの消えた方向を見る。
 わが家の犬が駆け下り曲がって道路を走って行ったのは、トラックではなく2匹の犬を追いかけてのこと。リードをつけての暴走は山で木々に絡めば帰れなくもなり、ケンカでも不利になる。
 条件反射的に私も犬を追いかけて走る。道路を2カ所曲がった前方にトラックが止まっていて、私を見てバックをして来る。『犬がケンカしよる』
 それがわかっているから私も急いでる。ほっとかないでせめて現場で見守るべきではないのでは…ちらっと思うが、トラックの前を行き早くケンカを止めさせなけばの気持ちが先。
 あれっ!? 大きな犬が戻ってきたがわが家の犬はどうした、まさか脱走とにかく前に進むだけ。見つけたのは四つ角のカ ブミラーの下、『どうしたの』とでも言いたげに落ち着いたもの。
 リードをつかむ寸前に大きな犬とトラックが到着し2匹は戦闘体勢に、ケンカになる前どうにか足で踏ん張り止めさせる。平気のようで気持ちだけ、走りは私に無理なのかその後横になり休む。
起きてから犬のそばに座ると、まだ犬は逃げ出し迷惑かけたと覚えていたのか『ごめんなさい』のかわいい態度をたくさんくれた。数日経つが影響が残ったまま。

聞きたくないが

2011-02-21 | 平和を
 『先日○○さんの葬儀に行って 会いたくない人を見てしもた』 『○○さん 知っとるやろ ○○言う会社をやりよんなはった』 『【(被差別)】の人やが ええ人じゃった』
 知ってはいたが、いまさら教えてほしくはなかった。私に○○さんが『』の人だと詳しい話を聞かせたのが、知人が会いたくない人といっしょになったと言った人物だ。
 ある組織の裏の権力者?の表の顔はけっけう知られていた時代もある。知人たちのパワーハラスメント被害はよく見聞きしていた。裏の顔とだけに日々付き合って来た知人の、破裂しそうな消えない苦痛は理解できる。
 その自称えらい人物が一般人に見せる顔の時に、私の運転する車であちこち行くことがあった。心に残るいい話や他では聞けない話も聞いた。他人の個人情報なども多く含まれたが、記憶力の鈍い私で弱い歯止めにはなる。
 ○○さんの話も走行中の車内でのこと、その会社の前を通ってお望みの道路を山へと進み下りて来た。『あれ あそこに見えろが あれが○○さんの実家で‥』
 なんのために『』や両親や○○さんの経歴まで教える必要があるのか、その気持ちが分からない。他にも『』に関しても自身の世話になった地区や個人のことまでよく喋ってた。
 人物と知人には私の若い頃の○○さんとの出会いを話した。遠いわが家にまで来て、高木敏子/原作の映画『ガラスのうさぎ』の上映会にと誘われ町の学校横にある小さな公民館の2階で観たことなど。
 地区でなく名で分けてある町だが、普段と言えば自分たちの地区を差し他を含め地名だけも使う。だがと『』の違いはわかる町、アカ=共産党と『』は差別語として生きている。上を見ればほんとは基本的人権など邪魔者扱いかと思えることが多すぎる。

私にだけかと

2011-02-20 | 共に
 道路に面した倉庫の引き戸を少し開いているのは、屋外の明かりを適度に活用して中で仕事をするためだ。前をたまには通る自動車やバイクの人たちも向きによっては誰だかわかる。
 気づけば私の方から頭を下げるだけでもいつもする。しばらく登ると行き止まりの道路にふさわしい利用数だが、介護に郵便物や宅配と山仕事に行くのも家族別々の車も増えた。
 メーター調べの人が乗ったバイクが通過した後に他家の犬が吠え始める。長い、そんなに時間はかからないはずなのにどうしてだろう。やがて戻って来たバイクはわが家の倉庫横に止まる。
 車庫の上で4mのリードの余裕を保ち休憩中の犬も気づいた。家族の1人がすぐ安全確保に動く。メーター器の場所に行くには3通りの道があるのだが、私たちにも無言で家の方に消える。
 ひとり付添い、犬も静かになっている。近いのにやはりゆっくり時間がかかる。終わって帰る時も一言も無し。倉庫の扉は少し隙間を作っているが、太陽光の調整と作業のため私の方からも声をかけないまま。
 家に私たちがメーター器のそばにいる時に来訪しても、こちらから出会いと終わりに挨拶とお礼をいつも言うのだけどまるで私の姿が見えていないかのような態度で去って行く。
 仕事として長年せっかく広い範囲の各家々を定期的に訪問しながら、ただメーター器の数字の確認をするだけで人との関係を閉ざしているのだとしたら淋しすぎる。笑顔を見たいと思っている。

あいだに1人いて

2011-02-19 | 共に
 ケイタイで話ながら居間に入ってきた声の大きい妻、座っても会話は続いている。料理の作り方だとわかるが相手が誰だか聞こえてこない。他県北部の孫娘とわかるには数分かかる。
 たぶんわが家から送った荷物が届いた知らせの続き、最後は私も話をしようと待っていたのに『じゃあね』 電話は切れた。電話もメールもおじいちゃんは苦手と知っている。
 もっぱら連絡はおばあちゃん専用。でも時にはそばの私に回して欲しい。何をしゃべるか油断できないので外出先では黙っていることと決められているのに、違反行為の多すぎは事実。
 だけど家での離れている孫たちとの会話には私も加わりたい。中学生になると電話やメールの数も少なくなるのでなおさら声を聞きたい。今回は息子と私が1冊づつ本を入れた。その話もできずにすんだ。
 後で妻から電話内容を少し聞いた。チョコレートも2人に送ったのだが、孫娘は60人ほどからもらっていた。義理チョコ 友チョコ以外はさてどうなのか、自分でほとんど食べるとすれば太るだろうなと心配になる。
 妻から私ももらったが、数日かけてゆっくり食べた。うれしくてゆっくりとではなく、糖分の取りすぎには注意が必要になっている甘党々員。孫娘がおばあちゃんに聞いていたのはチョコレートのお返しお菓子の作り方。夢中な姿は想像できる。