忘却への扉

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昭ちゃんの紙芝居

2009-01-07 | 平和を
 【昭ちゃんの紙芝居】作者/山口昭二(やまぐちしょうじ) 発行/木戸出版(2005年8月6日初版発行) 百番目のサルシリーズ 
 [ わたくし、小沢昭一はおなじ「昭ちゃん」としておなじ時代を生きたものとして“昭ちゃんの紙芝居”を、いまこそ「読み語るべき絵本」として推薦します。]
 「ススメ ススメ ヘイタイ ススメ」昭ちゃんがいちばん最初に習い覚えた文字は、小学校1年生(6歳)の『国語』の教科書の1ページめの「進め進め兵隊進め」だった‥。
 わが家の本棚にも復刻版だが同じ教科書があり、そのことばから紙芝居は始まる。年末に帰郷した娘が、子供のためにと買った絵本を私がもらった。
 娘たちの地元だけに私も知っている場所や話も多くある。学校での勤労奉仕や軍事教練。子供も御国のために人殺しの練習を、私も知人の体験談で知っている。
 日本軍が中国東北部を侵略した1931年に作者(昭ちゃん)は生まれ、広島で原子爆弾に合った。[時と共に風化する戦争や原爆のことを次世代に伝えておかねば、と思い紙芝居にまとめて、小学校などで上演を続けて]いた。
 [しかし2004年、山口さんは紙芝居上演後、急逝された。その“昭ちゃん”の意志を継ぐために]この絵本出版となる。