Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

自然がいっぱい!北リアスの旅 ⑤ 南部曲がり家でお泊り

2012-09-15 23:37:23 | Travel
この日のお宿は、
野田村の山間部・日形井地区にある「苫屋」さん。



南部曲がり家を改装して民宿&カフェとして営業されています。








北リアスの旅の計画をしたとき各市町村の観光案内をネットで検索していて、
ここを見つけました。

電話がないので宿泊予約・問い合わせは郵便で・・・・とのこと。
連休だし混んでるだろうな。
もし泊まれなかったらカフェでランチだけでもいいから寄ってみたいな…と
往復はがきで問い合わせたところ、
なんと泊まれるとのお返事いただき、わーいわーい!と喜んで伺いました。


3部屋ぐらいあるそうですが、
普段はすごく人気で男女に分かれて相部屋になることも多いとか。

この日は奇跡的に私達だけの貸切状態


こちらのお部屋を使わせていただきました。



ウェルカムドリンクで一息ついたあと、
お風呂をいただき、
さて晩ごはんの時間です。




お食事はいろりを囲んでいただきます。


お料理は自家製の野菜中心、シンプル&ヘルシーメニュー。

脚付きの御膳でいただきます。


野菜の味が濃い!
栄養が詰まっている気がする。


いろりでじっくり焼いたかぼちゃ、のだ塩付き。

美味し!

次々いろんな野菜が出てきます。

シシトウ。





お酒もたくさんあります(笑)

最初は地酒・黎明をいただきました。
田舎の日本酒でしかも本醸造ってことで、
昔の日本酒(普通酒)みたいな味をイメージしてたんですが、
これまた意外とさらっとフルーティでびっくり。
おいしかった。

そして次は、

スペインの白ワインいただきました。

濃い味のお野菜に合う、なかなかおいしいワインでした。


〆のごはん。




お食事&お酒で、
宿主といろりを囲んで語り合いました。

宿主さんは岩手県外ご出身のご夫妻。
野田村に来てもう十何年だか・・・。


電話もテレビもない生活ですが、
社会から逸脱しているわけではなく、
最近の社会情勢のお話もさせていただきましたし、
地元に溶け込み、一緒に震災の被害に心を痛め、
復興のためにいろいろ活動してくださっています。


すごい人たちです。


さて夜も更けて、
こんなに山の中で街灯もないんだからきっと星がきれいだよねって外に出てみました。

案の定すごかった!
天然プラネタリウム。
今まで見た星空でかなり上位です。

写真でうまく撮れなかったけど・・・。

今までではアラスカのデナリ国立公園と、富士山の8~9合目で見たのがすごかったんですが、
それに匹敵もしくは追い越して一番になるくらい!

あーどんな言葉でもあの星空を表すことはできません。

みなさん是非苫屋に泊まって夜空を見てください。
車も来ませんから道路に大の字になって星を見ていられます。
(クマに襲われる危険は否めませんが・笑)



そして翌朝。


朝ごはんの前にお散歩。


もう壊れそうな茅葺の小屋。
周囲の木と一体化しています(笑)







どんどん森の中に入って行けそうでしたが、
お腹が空いたので宿に戻りました。


おはようございまーす
って、囲炉裏端に座ります。



手作りパンを囲炉裏でトースト。

のだ焼きの食器でいただく朝ごはん。


囲炉裏で作ったスモークサーモン、
玉子も囲炉裏の灰の中に埋めて作ったゆで(?)玉子。
囲炉裏って便利ですねー。

全部おいしくいただきました。


あーほんとに満喫しました。

この数年、なんだかバタバタとした生活で、
こういうスローライフが体中に染みわたりました。


素晴らしいひと時、
ありがとうございました。
また来ます!


宿をあとにしてもうすこーし野田散策、そしてまた南下して次の町へ。

つづく。

自然がいっぱい!北リアスの旅 ④ 野田村の南部曲がり家とアジア民族造形館

2012-09-15 23:32:30 | Travel
野田村の海沿いをあとにして、
津波の浸水被害があったエリアを通り、



野田村の内陸方面、山間の日形井地区へと向かいました。




そこには南部曲がり家を保存して
観光資源にしている一角があります。










「南部曲がり家」とは母屋と馬屋が一体化したL字型の家屋。


その内部を改造して「アジア民俗造形館」として公開しています。

昔ながらの造りは残しつつ・・・・







なぜか内部にはアジア各国の文化に関する展示物・・・・







そして外にもアジアンなモニュメントや家屋を模したもの・・・・。











なんで野田村にこんな展示物を????


民俗学者の金子量重氏が、
タイのヤオ族の生活様式・家屋様式と、
曲がり家で家畜と一緒に生活する岩手の農村のそれが似ていると言ったことが
ことの発端らしいです。


大陸の展示物があると思えば、
のだ窯のアート作品の展示もあり・・・、




そうそう、すぐ近くにはのだ窯の工房もあり・・・。




また、つい最近までおばあさんが暮らしていたという曲がり家もあり・・・・












土間のある感じとか間取りとかが、
うちの祖母の昔の家とおんなじだーって妹と盛り上がっちゃいました。

ちゃんと手入れしないと茅葺屋根ってこうなっちゃうんですね・・・。



まあこんな感じの大陸文化と野田村文化の今昔が入り混じった不思議空間。
なんだろ、
私達はうちの祖母がすぐ隣の村にいるってことで空気感に違和感がないから、
行く前に予想していたよりは相当楽しめました(笑)


そして、
この夜はこの日形井地区にある南部曲がり家の民宿にお泊りです。
楽しみー。

つづく。

自然がいっぱい!北リアスの旅 ③ 野田村をぐるぐる

2012-09-15 23:30:52 | Travel
次の目的地は九戸郡野田村。
夜も野田に宿をとっていたので、この日はゆっくりと野田村めぐりです。


震災後不通だったけど今年の春に運転再開(一部バス代行運転)した三陸鉄道北リアス線、陸中野田駅。

まずはそのすぐ近くの「道の駅」にて物色。


被災者の手作りの品も売ってました。

野田村で有名なもの、知っていたのは、
のだ塩、山ブドウ、のだ焼(陶器)・・・

他にもいろいろあるって今回はじめて知りました。
ホタテ、ロードナイト鉱石、南部曲がり家・・・・などなど。

出来るだけ多くのものに触れたいな・・・・。

ということで、

のだ塩ソフト。
これ美味かったー

野田村では古くから海水を煮詰める「直煮製法」で製塩がおこなわれ、
その塩を牛に背負わせて盛岡や秋田のほうまで運んでいたそうです。

「野田べこ」の像。

お土産も買っちゃいました。

のだ塩と山ブドウサイダー。
サイダーはすごい濃厚で、
ランブルスコというイタリアの微発泡ワインを髣髴とさせる美味さでした。

あと、
久慈の北にある洋野町はこの日の朝にJRで通っただけで経済活動できなかったので、
野田の道の駅でこれを購入。

洋野町大野の牛乳。
濃厚でおいしかったでーす!



ショッピング終了し、海を見に行きます。



十府ヶ浦の美しい浜辺・・・・

地震による地盤の変化でその形は変わってしまいました。

松の残骸たち。



堤防も破壊されたまま・・・。







そして瓦礫・・・







海沿いの道はずっと工事中。





国道の両側に瓦礫・・・









分別場も。




結構被害が大きかったことが分かります。



ちょっと車の調子が良くなくて、こちらで見てもらったんですが・・・・。

以前は別の場所でやっていたのだけど、全部津波で流されて、
いまは
たまたま使われておらず浸水のみで倒壊を免れたこの工場を間借りして営業しておられるそうで。

いろいろ大変です・・・・。


のだ窯のギャラリーにも行きました。


のだ窯は、陸前高田出身の泉田之也さんが
小久慈焼を経て独立した窯で、
数々の受賞歴、そして海外での個展などで注目されています。


ご主人は山間部の窯で創作活動していらして、
こちらのギャラリーでは奥様が明るく楽しい接客をしてくださいます。

ここで、前から欲しかったのを買っちゃいました。

すり鉢。

やっと手に入ってうれしい・・・。


さて、いったん海沿いをあとにしまして、野田村の山間部に向かいます。



つづく。

自然がいっぱい!北リアスの旅 ② 久慈を満喫

2012-09-15 23:24:30 | Travel
まだ久慈ということでいろんな施設はオープン前なので
まず海を見に行きました。

市民文化会館、通称アンバーホールのわきを通って海岸方面へ。


ちなみに久慈は琥珀の産出で有名なのでいろんな施設なんかの名前が琥珀絡みです。
アンバーホールも然り(アンバー=英語で琥珀のこと)。


はい海です。


震災の爪痕・・・・・。


つりがね洞。かつてはあの空洞のところに釣鐘状の岩が下がっていたそうです。



「つりがね洞」の案内の板が壊れていましたがこれも津波の仕業でしょうか・・・。


沖のほうでは工事中。

壊れた堤防をまた作っているのでしょうか・・・・。


この小袖海岸は「北限の海女の里」としても有名。
若くてかわいい海女さんがメディアで紹介されたりもしてますね。
来春のNHKの朝のドラマも北三陸の海女さんが主人公のお話らしいですね。


海岸に転がっていた機械片・・・・。

津波の残したものなのでしょうか。


さて、いったん海を離れやや内陸方面に向かいます。

途中にはこんなものが・・・。

庚申塔。
庚申(かのえさる)信仰って言うのがあるって初めて知りました。
あちこち歩くといろいろ勉強になります


さて、次は琥珀博物館を見に行くことにしました。


琥珀はご存じのとおり、木の樹脂の化石。
私が琥珀というものをしっかり認識したのは、
映画「ジュラシックパーク」を観たときですかね。
樹脂の化石である琥珀に閉じ込められた蚊から
その蚊が吸ったであろう恐竜の血液を採取し、そのDNAから恐竜を蘇らせる・・・みたいな。


(参考画像)

実際はアクセサリーとして売られていることが多いのではないでしょうか。
久慈ではそんな琥珀が採掘され、
日本で唯一の琥珀の博物館があるのです。


さて、琥珀博物館に到着。

まずは新館から見てまわります。




こんな大きな琥珀の原石も!


琥珀って限られたところでしか発掘できないんですね・・・・。




昔は治療にも使われていたんですね・・・。

そして本館(旧館)へ。


いろんな琥珀の原石が展示されています。



どうも中米産の琥珀のほうが透明度が高いと思ったら、
木の種類の差なのかもしれませんね・・・・。


近くには琥珀の採掘場跡もあり、
ちょっと入ってみました。








さて、
いろいろ勉強したら小腹が空いたのでおやつタイム。



リトアニア館。
バルト三国のリトアニアでも琥珀が採れるとのことで、
姉妹都市提携してる関係でこんなところにリトアニア物産館です(笑)

私は山ブドウソフトいただきました。


妹はリトアニアのホットドック、パンデーレを。




さて、小腹も満たされたところで、
次は小久慈焼の窯を訪ねました。














すごい素敵な四角いお皿と片口を発見し、
思わず買ってしまいそうでしたが、
最近料理もあんまりしていないしウチには使ってない器もたくさんあるので
ここはぐっとガマン(笑)


そしてお昼ご飯を食べに行きました。

狙いはこの辺りの郷土料理、まめぶ汁。

まめぶというお団子が入った汁を定食でいただきました。


まめぶの中にはクルミと黒砂糖が入ってる!

おいしかった。
ごちそうさまでした。


見どころ満載の久慈ですが、今回はこれにて終了。
また来まーす!
ってことで、国道45号線を南下してお隣の野田村へ。


つづく。

自然がいっぱい!北リアスの旅 ① 八戸~久慈 

2012-09-15 23:15:25 | Travel
9月の3連休、またまた岩手県に出かけました。
この度は北リアス、すなわち岩手県の沿岸北部中心の旅です。

先の震災の津波の被害は岩手県の県北や青森の八戸、その北まで及んでいます。
あ、北海道の太平洋側もね。
でも他に比べると被害が少なかったためかなんなのか、
あまりメディアに取り上げられることもなく、
取り残されているような気がして、なんだかかわいそうっていうか・・・。
自分の目でどんなふうになっているのか見ないとなってずっと思ってました。

春先に北リアスの旅を目論んでいたのですが、
この地方特有の「やませ」という気候のため満喫できない可能性があり、
やませが少なくなるこの時期を待っておりました。

妹も車で参戦するということで、
久慈駅前で待ち合わせることにして、
私は八戸で新幹線から在来の八戸線に乗り換えて
久慈までのんびり鈍行列車の旅です。


八戸駅。



素朴な感じの列車に乗って、海岸線をずーっと南下します。


八戸も結構津波かぶってるんですけど、
車窓からパッと見た感じではもうわかりにくくなってましたね。


それにしても良いお天気に恵まれました。





そして岩手県に入りました。



九戸郡洋野町種市。
この辺りでは南部もぐりという潜水でのウニ漁が盛んです。
この旅の少し前にテレビでやってて初めて知りました(笑)

この駅も浸水しているのですがすっかりきれいになっている様子・・・。
種市では漁港の施設が被害を受けましたが、
集落は堤防や国道の盛土によって津波の被害を免れたようです。



この種市駅から久慈駅までの区間は、
線路が浮いてしまったり駅舎が壊れたりしてずっと不通だったのですが、
今年の3月17日から運行再開されました。



きれいな砂浜とリアス式海岸の切り立った崖が交互に見えてきます。


サーファーもたくさん。




突然がれきの山が。


同じ洋野町の八木地区。

この地区も漁港施設が大きな被害を受け、
また、八戸線の線路や橋の被害が一番大きかったようです。



それからしばらくの間は美しい海岸線を眺めて・・・




しばし海が見えないところを走って、


久慈駅到着。

9時に着きました。
あ、スイマセン。
いやマジで9時に着いたんです、久慈に

すぐに妹と合流し、
久慈市内を観光しました。


つづく。

参加しました!ツール・ド・三陸 ⑧ 旅の終わりにおいしいお酒 in 一ノ関

2012-09-10 23:58:10 | Travel
案の定、陸前高田から一ノ関までのバスでは超爆睡!

寝起きでちょっとフラフラしながら晩ごはん食べに向かいました。


居酒屋こまつさん。

冬に一ノ関経由で高田に行ったときにもお邪魔しました、
ご家族でやっていらっしゃる蕎麦居酒屋。

お母さんが私のこと覚えててくれました

さてさっそく日本酒で。

なんかまずは岩手のお酒を飲んだ気がする・・・。

秋刀魚刺。宮古産。


ざくぎりトマト。


二杯目。

田酒の大吟醸、善知鳥。
きれいなお酒です。
美味い。


なんだっけ、何かのハラス焼き。

とろんと脂がのってて美味かったー。

次は焼酎。


にんにく揚げと共に・・・。



こちらのお店は結構レアもの多く扱っていて、
お酒選ぶのも楽しいです。


鴨肉豆腐。


〆の焼き味噌おにぎり。

はい、相当満喫しましたねー。
一ノ関はもうここで決まりです。
またお邪魔します、ごちそうさまでした。

ということで、新幹線にて北へ。


すごく濃厚な2泊3日でした。

陸前高田はいつも日帰りで長く居てもボラバスで10時から15時って感じだったので、
まるまる2日いてほんとによかった。

ありがとうございました。
また来ます。

おわり。

参加しました!ツール・ド・三陸 ⑦ 陸前高田でボランティア

2012-09-10 23:27:14 | Travel
陸前高田の市街地から45号線を南下してボランティアの活動場所へ。

途中、2日後に伐採される一本松にごあいさつ。


これでほんとに生きてる一本松に会うのは最後です・・・・。


さて、到着しました。
要谷漁港にほど近い福伏地区。


こちらで活動しているボランティア団体、陸前高田カモメネットさんのお手伝いです。

カモメネットさんは、
津波の被害に遭ったこの地区に花壇や畑を作る活動をしています。

大きな瓦礫が片付けられても
細かい瓦礫が散乱し、荒地のような状態だったこの地区。
元々この土地に住んでいた人たちは、いまは遠くの仮設住宅に住んでいたり、
何かを再生させていく元気がまだなかったりして・・・・。

放置されていたこの地区に花を咲かせ畑を作り、
公民館のような人が集うところを作りたい・・・。

それがカモメネットさんの活動です。


待ち合わせた場所で責任者の方ともう一人東京から来たボランティア女子と合流。
しばし歓談のあと作業に取り掛かりました。


午前中は東京女子と一緒に花壇の草取り。

きれいになりました。


この日はもう一組、徳島からきたご一族がいて、
彼らは新たな花壇作りをしていました。



彼らはマイクロバス1台の大人数で来たので
地元の仕出し屋さんにお弁当頼んでいたらしく、
お昼はおすそ分けいただきました。

ありがたい・・・・。

代わりに私が自分のお昼にと買ってた菓子パンを子どもたちにあげました(笑)


お昼は要谷港周辺を少し散歩。

はるか向こうに高田の市街地・・・。



ぽっかり浮かぶ小島の松の木は枯れ、雑草が伸び放題・・・・。



さて、午後は畑の草取りをしました。

草取り前。

ひどい・・・・。
なんの畑なのこれ?
ゴボウですって。

草取り中。

写真撮られた(笑)

途中経過。

もう少し・・・・。

草取り後。

すごいきれいになった。





トマトや黒豆、他にも葉野菜が少し植えられていました。

収穫したものは、元この辺りの住人さんに配ったりするんですって。



さて仕事もひと段落。

徳島のご家族からかぼちゃまんじゅうおすそ分け。

前日にボラした宮城の町で地元の人かもらったんですって。

おいしかった。

徳島の人たち、阿波踊りまで披露してくれました(笑)




私と東京女子も一緒に踊れってことになり、
教わったんですがむずかしかった・・・・


ということで今回のボラ終了。

いつも思うけどこういうボラって
1日やっただけじゃ、なんか不完全燃焼感が強いんですよね・・・・。
まあしょうがない。
また来ます。
ありがとうございました!


自転車を輪行バックに詰めて帰り支度。
最寄りのバス停から気仙沼経由で一ノ関まで戻りました。


つづく。



参加しました!ツール・ド・三陸 ⑥ 初めての陸前高田の夜

2012-09-09 22:26:27 | Travel
ツール・ド・三陸の翌日は、
陸前高田でボランティアをして帰ることにしていました。
現地のボランティア団体の活動のお手伝いをね。

それには宿泊を確保しないと・・・。
そのボラ団体の活動場所に近い要谷や福伏地区とか
お店なんかが多い竹駒地区とかにできるだけ近いところに泊まりたい・・・・、
と思いましたが全部満室。

残るは矢作のボランティア用の簡易宿泊所。
電話したら取れました。

でもそこに行くのと隣町の大船渡に行くのは同じくらいの距離。
矢作は山の中で (失礼) 何にもすることないけど、
大船渡のほうが仮設飲食店街に近いところに泊まれるから夜楽しめる。

うーんうーんうーん・・・・

悩みましたが、
こんなことでもないとしばらくは陸前高田に泊まることもないなってことで、
矢作に行くことにしました。

山道を約15キロ・・・・。
まあ、大船渡に行くにも結構なアップダウンですが・・・。

頑張りますか!

国道340号線沿いの竹駒地区で商店街に立ち寄って、
343号線に入りさらに内陸へ。

途中で見つけたこちらにもちょっとお邪魔しました。



八木澤商店。

こちらで営業しているとは・・・・。
自転車の旅なので荷物増やしたくなくて買い物はできませんでしたが、
いろいろお話できてよかったです。

これから矢作の宿泊所に行くんだというと
「自転車で????いやーご苦労様だねー」って半ば呆れられ(笑)



なんか薄暗くなってきたし、
アップダウンが多い道で途中で降りるの面倒で、
写真とか撮らずに黙々と自転車こぎましたが、
矢作川に沿った道は、
なんか仙人とか出てきそうな岩場とかあって、
ヤバイヤバイ。

途中分かれ道に入るのだけど、どこで入るかわかんなくて、
人に聞きたくても人が歩いてないし
やっと人に道聞けて・・・・

着きましたー!



旧矢作小学校 簡易宿泊所。

統廃合で使われていなかった小学校を改装して、ボランティアの宿泊所にしたものです。
7月末にオープンしたばかり。


受付をして、部屋に案内されました。

わー。

むっちゃ普通に教室やん(笑)
布団を敷いて自分の場所を確保。


そして館内散策。



わー。
むっちゃ普通に学校やん(笑)


シャワー室完備。

朝から自転車乗りっぱなしで自分でもなにげに汗臭かったので
シャワーを浴びてすっきり。


それから外出。
懐中電灯持っててくてく歩いて、
矢作食堂に晩ごはん食べに行きました。


簡易宿泊所も食堂も、
岩手県内の夏油温泉が出資して作ったみたいです。


宿泊所にはテレビとかもないので
ここでちょっとゆっくりしちゃいました。

もちろんビールつき(笑)
晩酌セットというのを頼みました。


お昼、さんざん食べたんですが、
ここまで来るのに全部エネルギー消費した模様。
まだまだ食べられます。


モツ煮込み。

そして、炭水化物まで!

冷やし中華。


デザートは陸前高田・神田ブドウ園のマスカットサイダー(笑)


この日、
この辺りではここしかでしか経済活動しようがなかったので、
なんとなく余分に活動しちゃいました(爆)

閉店ギリギリまで居座って、宿泊所に戻ったら、
同じ教室に20代と思われる女子2人×2組いました。

ちょっとお話して、すぐ寝ました。
1日の自転車移動疲れとビール2杯が効いたか



そして朝。



宿泊所で翌朝の朝ごはんを頼むと、
前夜晩ごはん食べた矢作食堂で用意してくれます。


これからまた20キロ近く自転車でボラ活動の場所まで移動して
そのあとボラですから、
朝はしっかり食べないとね。


来るときは上りが多かったわけですから、
また市街地に戻るときは下りでひゅーっと。
最高47キロでました(笑)

月曜日なので工事のトラックなんかびゅんびゅん通ってましたが、
前日、1日中自転車乗りまわしてだいぶ度胸が戻ってきました(笑)


市街地到着。

朝日がまぶしい。

なんか原っぱにぽつぽつと建物があるような雰囲気ですが、
原っぱになっているところには住宅や商店があったのです・・・・・。
しばしこの景色を眺めていました。

さて、ここからもうひとこぎして、
宮城との県境にほど近い福伏へ。

また上り坂です(汗)

って考えたら、市街地はほんとに一番低いところにあったんだねえ・・・・。


つづく。

参加しました!ツール・ド・三陸 ⑤ 自転車で陸前高田の市街地めぐり

2012-09-09 22:25:38 | Travel
震災後陸前高田に来るのはこれで5回目ですが、
いつもボラバスや妹の車での移動で、
まあだいたい土地勘もできてたのですが、
やっぱりどこにいっても
自分で移動して初めて町のつくりが分かるみたいなところがあり、
陸前高田でもいつかそれをしないとなーとは思っていました。

でも市街地は何にもないし、
バスが通っているところから竹駒までとか、栃ヶ沢とかの仮設商店街とか、
歩いて回るには距離があるので、
どうしたもんかとずーっと思っていました。


しかし今回、
相棒のネロ号と一緒ということで、
自分で移動して町を知る絶好のチャンス!


しかもこの日の夜は、
ちょっと(いや、かなり) 遠いけど、いちおう市内に宿泊することになっていたので、
宿に向かう前に市街地を散策しました。


マイヤ



JA



市役所と市民会館


市役所






市民会館







駅前のロータリー


駅のホーム


駅の周り





消防署



市民体育館




お隣の中央公民館


そのお向かいの市立図書館と博物館







高田高校







線路が通っていたという証・・・・



キャピタルホテル1000



「セルフ」の文字の下まで津波の高さがあったと分かる。



道の駅



祭壇が作られているところではお線香をあげて手を合わせて歩きました。

同じように手を合わせている人もちらほらと。
多分早い時間にはもっとたくさんのサイクリストたちが同じようにしていったことでしょう。

ほとんどが今までにも回った場所ですが、
もうすぐ解体されるんだなと思うと、
そうなったらどこがどうだったか町の面影がまた薄れてしまうのかなと思うと
今回またぐるりとまわることができて
自力で距離感を感じることができて
この機会に感謝です。



ここから一本松に会いに向かいます。

野外活動センターの横を通って・・・・


いた!




ついひと月ほど前にも会いに来たんですが、
その時はお盆過ぎに切り倒されちゃうって聞いて。
でもこのツールド三陸で多くの人に見てもらおうということなのか、
切るのは9月12日になったそうで、
こうしてまた会うことができました。

案の定、たくさんの人が松を見に来ていました。


今までと違うところ。



伐採準備なのか砂利が運ばれていました。


見上げると・・・・

松ぼっくりができてて、
「まだ生きてるじゃん」って思いました。

切られた後は加工されてまたここに立てられるとのことで、
それに1億5000万円もかかるので、
賛否両論なのですが、
私としては、
すっかり腐って倒れてしまうまでそのままにして
天寿を全うさせてあげたかったなー・・・・なんて。

でもそうなってからじゃ加工して残すことが難しくなるから今切るんでしょうね。


いずれにせよ、
これまでもこれからもみんなの勇気と元気の元になるんでしょうね。
しばしのお休み。
お疲れ様でした。
また会いましょう・・・。



さて、松に背を向けて宿に向かいます。

県立高田病院の傍らを通って・・・・


国道340号線、343号線と内陸に向かい、宿泊先のある同市矢作地区へ。
山に向かっていくのですから、ほぼ上りと推測されます

がんばれネロ号、がんばれ私の大腿四頭筋&大臀筋(爆)

つづく。

参加しました!ツール・ド・三陸 ④ サイクリングのあと・・・・

2012-09-09 21:50:31 | Travel
サイクリングを終えてひと休み。

開会式でも出てきた全国のゆるキャラさん達の楽しいイベントとか・・・
お隣の大船渡出身のシンガーソングライター 濱守栄子(HAMA)さんの歌を聞きながら
マッタリと・・・・。




私だけかもしれませんが、
走ったあとって疲労が強すぎるせいかあんまり食が進まないのですが、
バイクのあとって底なしに食べられるんです


そこで食料調達に行きました。


たくさんの店が出ていましたよー。


まずは、
お味噌やお醤油の八木沢商店のお味噌を使った味噌フランク。

あ、ピントが別のところに合っちゃいましたね(笑)

次はラーメン。

めかぶたっぷり!

陸前高田のしいたけ!



悩んだ挙句、
ノンアルコールビールで(笑)
ドライバーが飲めない悔しさが少しわかりました(爆)

そして〆の炭水化物!

鶴亀鮨のスッポン雑炊。

さらに別腹!

パイソ・・・・いやいやパインソフト(笑)


陸前高田は泊まるところが十分ないので、
夜に飲みに行くとかそういうことができず、
来るたびにあんまり経済活動できなくて残念な感じだったのですが、
今回は少しずつでもいろんなお店で食べられてよかったー。


東京からお越しの方の大半はバスツアーの参加者だったので
2時くらいにはもう会場は閑散としてしまい、
でもステージでの抽選会とか、岩手のご当地アイドルの歌や踊りはやってて、
私もほんとはさっさと会場を後にして仮設商店街めぐりで経済活動と思っていたのですが、
会場がなんだかさみしい感じだったので残って見てました。

来年はキャピタルホテルも高台で再開するみたいですし、
後泊する人が増えれば、
もっと楽しいイベントになるのでは?なんて思います。



HAMAさんと高田のゆめちゃんのコラボ。


私も暗くならないうちに動き出さなくちゃ・・・と、
会場を後にしました。


つづく。